チビ登山第52座 北アルプスデビュー戦は常念岳
- GPS
- 06:21
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 1,346m
- 下り
- 111m
コースタイム
天候 | 快晴→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 一の沢駐車場は週末を外したので、比較的すいていました。今度はもっと上に停めよう。 |
写真
感想
五歳児と山篭る(子守る)夏休み。お題は父子初の北アルプス、目指すは常念乗越(のっこし)からの槍ヶ岳の眺望。
前日、第51座として、今までの百名山としては最弱の美ヶ原を秒速で攻略、浅間温泉でちゃっぷりんこしてからの一の沢駐車場に9時到着。そこから車中泊。二人で車内で寝っ転がると、プリウスのリアハッチのガラス、ちょうど頭上に満天の星空と天の川、流れ星が!
星空を眺めながら寝るという贅沢をしながら翌朝4時前就寝。
翌朝、標高1189m地点からスタート。ウォルター・ウェストンも使ったとされる一の沢ルート。勾配が急、大きな石が多い、眺望は樹林帯が多くあまり望めない、稜線に出るのが最後の1%というなかなか精神的にきついコース。唯一の救いは「水筒いらず」と言われるほど水場に恵まれているということ。それもそのはず、全行程の大半は沢沿いを遡上するルートで、常に川のせせらぎを聞きながらの行程となります。
王滝ベンチの前後、胸付八丁までの区間が一番我慢を強いられる所。とにかく励まして進めました。幸いぶーたれることもなく楽しく標高を上げて行きます。
4時間以上かけてやっと残り100mを切り、稜線からの展望を期待して鞍部を覗き見ると、そこから見た槍の穂先は二人にとって忘れない衝撃となりました。いやーいいもの見せられたな。
常念小屋は評判どおりの◎な山小屋。特にテラスから一杯の生ビールとともにみる槍、穂高の眺望は日本離れしていますね。夏休みスイスに行ってきました、といってもよいでしょう。
翌日は4時前にチビ太をたたき起こし、朝食前の朝練ということで常念岳の頂上を目指しあと400mほど登ります。最初は眠気と寒さに泣きごとを言っていたのですが、大した登りじゃないと嘘をつき、その上おもちゃで釣りました(白状)。
小屋から頂上までは急峻で大きな石が転がりかなりデンジャラス。写真を見ても傾斜が45度なのがようわかります。小屋から見上げると屹立して見える頂上も、実は偽ピークでまだまだ奥がありました。
分岐地点から更に先を行くと岩場の影に子連れの雷鳥が!2000m以上でしか見られない、貴重な体験をしました。本当に警戒心薄いですね。日本国内での生存は約3000羽、北アルプスでは2000羽だそうです。そのうちの3羽、貴重ですね。
この後高度感のある岩場をよじのぼってたどり着いた頂上は、「これぞ高山の頂上」というべき、畳一畳スペースの上に祠が立ち、360度の大パノラマが眼下に広がるすばらしいものでした。一度これを経験してしまうと、病みつきになりますね。
見渡す限りの展望、穂高連峰に見惚れてしまいました。風が爆風で少し寒かったですが、二人とも大満足。名残惜しく山頂を後にしました。
下りは急斜面の岩場で登り以上に難儀。結局往復2時間半はかかってしまったか。山荘の朝食最終8時10分前に食堂に滑りこみました。
下山は想像通りの長丁場、5歳児は高い段差を降りる筋力がないので、高い段差は努めて抱きかかえて降りるようにします。チビ太も高い段差のたび「だっこ〜」と楽しみにしていました。トータルで200回はだっこしたかな、なかなかのトレーニングです。
8時半に小屋をでて、到着は12時半ですから普通のハイカーと同じくらいのペースでは下れました。健脚向けのロングコースでしたが、大分忍耐力が付いてきた。
前回の北岳も同様の距離、標高差でしたが、今回は二日で完遂。えらいえらい。金メダルだと褒めてあげたい。
下山後、安曇野のまちから西を見上げて空高くそびえるピラミダルな常念の山容をみて、数時間前頂きを踏んでいたのがいささか信じられない、そんな山旅でした。
まる。
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