地学散歩イン吉見百穴

2016年11月05日(土) [日帰り]

• GPS: 12:59
• 距離: 8.7km
• 登り: 112m
• 下り: 96m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:38
• 休憩: 0:00
• 合計: 7:38

8:00 スタート地点
15:38 ゴール地点

9:03吉見百穴ー百穴見学ー9:19郡司工場跡ー9:25吉見町埋文センター見学9:45ー10:00集合＋コース概要説明ー10:15出発ー10:55中新統結晶片岩露頭観察11:30ー11:49北向地蔵ー12:16吉見百穴（昼食）--13:00地元ボランティアによる百穴見学--14:05展望台―14:38岩窟茶屋15:08ー（解散）−15:17胎内巡りー15:18岩屋観音ー15:24松山城址15:26ー15:38百穴入口バス停

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

東松山駅から吉見百穴まで往路はタクシー、復路はバスで往復

写真

11/5 9:03

吉見百穴―埼玉県立博物館の「地学散歩」集合前に、吉見百穴を見学

11/5 9:04

江戸時代から知られていた吉見百穴を最初に発掘したのは坪井正五郎だが、コロボックル住居説は否定され、古墳であるとされている。

11/5 9:04

1時間近く集合時間より早く着いたので、先に吉見百穴や埋文センターを見学ー百穴は第3紀の凝灰砂岩の地層に掘られている

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向かって左が初期のもので、右に行くに従い、横穴墓の方向が一定になり、整然と掘られているらしい

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横穴墓は上に上がるほど大きくなり、大きなお墓の周りを中小のお墓が取巻くグループを構成しているらしい

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玄室は方形を中心にバリエーションがあり、左奥に棺座が見える

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家族の追葬が行わたようだ

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室内から前庭まで排水路の溝が彫られたものが多いようだ

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棺座

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展望台からの眺め

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右に両神山―この写真中央は笠山かな？

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中央に武甲山、左に大岳山、富士山などが見えるらしいが、今日はガスーー

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手前左に松山城跡

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百穴研究と破壊＋保存の歴史

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百穴の丘の上の茶屋―閉まっているー

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穴の中には文字や彫刻が彫られているらしいーー落書きかと思ったがーー？？

11/5 9:19

昨日のさきたま史跡博物館の展示では、百穴と同時代の他の古墳と比べ、副葬品は見劣りしないため、、この地域の有力者一族のお墓であることは間違いないらしい

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ひかりごけ

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ライトに反応して光るヒカリゴケ

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終戦直前、中島飛行機が空爆から逃れてゼロ戦のエンジンを製造する目的で百穴の下に掘られた地下工場

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全体の10分の一が公開されている

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操業開始して間もなく終戦にーーそのため、百穴が20期くらい破壊されて失われたーー戦後、地元住民により百穴の保存活動が始まり、その後事業は県に引き継がれ、今日に至っている

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百穴手前にある吉見町埋蔵文化財センターを見学―最初の展示は縄文後晩期の三ノ耕地遺跡の住居や水場遺構から出土した土偶や様々な土製品ー堅果類の加工場のみならず祭祀の場所だったのか？？

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三ノ耕地遺跡の縄文晩期の土製品（土製耳飾りなど）

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ミミズク型土偶など

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動物型土偶など不思議な形

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付近の埴輪窯から出た馬型埴輪

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和名埴輪窯跡と古墳

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土版―祭祀の道具か？

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土版の線刻画

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土錘―漁労用の錘か？

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石鏃（縄文＋古墳時代？）

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三ノ耕地遺跡の解説板

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石剣や土偶、編かごなどの出土状況

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堂遺跡の古墳初期の巨大前方後方墳と方形周溝墓

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人物埴輪

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三ノ耕地遺跡の古墳

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松山港高郷土部による吉見百穴の発掘風景

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吉見町の古墳時代遺跡

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大行山遺跡の埴輪棺と三ノ耕地遺跡の人物埴輪

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吉見百穴を巡る坪井正五郎のコロボックル（先住民）住居説

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東京人類学雑誌誌上の百穴論争

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三ノ耕地遺跡出土の磨製石斧などの石器

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上に石剣、下に磨製石斧

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磨製石斧

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吉見町の遺跡の位置と出土品（弥生土器、土師器

11/5 9:35

土師器

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紡錘車の製造過程

11/5 9:36

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把手付の土師器は半島系かな？

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糸つむぎ図

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古墳時代に半島からもたらされた朝鮮式竈＋長胴甕（土師器）

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カブト塚古墳出土の金環耳飾り

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古墳時代末の須恵器（かぶと塚古墳）

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かぶと塚古墳出土の須恵器と冠頭太刀

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灰釉陶器、緑釉陶器ー西吉見条理遺跡出土

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堂遺跡出土の須恵器坏

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ヤマト王権の地方支配が進み、各地の豪族が割拠した古墳時代は週末を迎える

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西吉見遺跡における東山道武蔵路の発見―宝亀二年（771年）、武蔵国は東山道から東海道に所属替えが行われ、武蔵路の官道としての役割は終わりを告げたようだ。

11/5 9:37

官道建設では、地盤の弱い場所には植物繊維や砂利を入れて地盤を強化したり、河川に橋脚を建設したりと、様々な高度な土木技術が使用されていたことがわかる。建設や維持管理の経費は馬鹿にならないだろうーー

11/5 9:37

秩父や小川町周辺産の緑泥片岩を使った板碑は中世に環頭各地に広がった

11/5 9:37

11/5 9:37

鎌倉時代の御家人、武蔵七党・横山党の話し

11/5 9:37

比企丘陵先端の要塞、松山城址

11/5 9:37

室町時代の遺跡出土品

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平安時代の紡錘車や墨書土器

11/5 9:38

11/5 9:38

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古墳時代の三ノ耕地遺跡出土状況

11/5 9:39

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11/5 9:40

三ノ耕地遺跡の古墳時代初頭の巨大前方後方墳

11/5 9:40

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三ノ耕地遺跡の縄文晩期の水場遺構の土木工事跡

11/5 9:40

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11/5 10:00

10時ー自然の博物館「地学散歩」の集合時間

11/5 10:17

吉見百穴から北向地蔵方面に向かう

11/5 10:23

市野川の脇にある池ーーおそらくかつての火道の名残と思われるー吉見百穴の造成時に河道が帰られたー

11/5 10:24

11/5 10:33

市野川の合流点から滑川沿いに進み、その先の丘陵には中新統の変成岩（結晶片岩・片麻岩など）を見に行く

11/5 10:33

このあたりは露頭が阿竹その他の造成でかなり削られ、見る場所が少ないようだ。地殻の射撃場に露頭の見る場所があるらしいが、射撃を音がして無理のようだーー。

11/5 10:35

11/5 10:35

露頭らしき白い崖が見える

11/5 10:44

これは大谷石の塀ーー吉見百穴とは同じ凝灰岩でも大谷石は柔らかく、百穴の方は凝灰砂岩で加工しやすく崩れにくいのが特徴らしいーー

11/5 10:55

丘陵に向かい藪を払って進むーー草原にピラカンサのような実

11/5 10:57

ピラカンサ（トキワサンザシ？？）のようにも見える

11/5 10:57

取り紙を運んだのかな？？？

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露頭が現れる

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今回はこの露頭に見られる沸石探しとなる

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沸石は「ゼオライト」
という吸着剤に使われている

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白い筋などが沸石ーー地下から上昇してきた熱水が岩の間に入ってできたものらしい――アルミニウムの入ったケイ酸塩がその原料のようだ

11/5 11:01

11/5 11:10

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11/5 11:13

11/5 11:14

白い筋などが沸石

11/5 11:14

結晶には方形やひし形など様々な形があるらしい

11/5 11:16

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11/5 11:21

11/5 11:21

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11/5 11:22

露頭をハンマーでたたいて結晶を探す

11/5 11:22

沸石結晶探しは終了

11/5 11:23

11/5 11:26

露頭を後にする

11/5 11:27

11/5 11:27

11/5 11:32

現れた沸石

11/5 11:44

11/5 11:45

下水の蓋―埴輪の里？−

11/5 11:49

北向地蔵まで戻る

11/5 11:50

11/5 12:02

別ルートで吉見百穴に向かう

11/5 12:02

11/5 12:02

このあたりが地質の境目らしい

11/5 12:03

11/5 12:06

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前の山の裏が百穴

11/5 12:11

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百穴裏の入口付近の民家の柿

11/5 12:12

道はよく整備されている

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里山の藪

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ふるさとの道の道標

11/5 12:16

百穴に戻る

11/5 12:27

ここで昼食休憩

11/5 12:27

11/5 12:58

11/5 12:58

11/5 13:04

午後から地元ボランティアによる百穴のガイド

11/5 13:09

坪井正五郎らが発掘した当時は、百穴の上に土砂が堆積し、樹木が茂って穴が見えなかったと思われる。その名残が見える

11/5 13:09

11/5 13:19

11/5 13:19

11/5 13:19

11/5 13:20

中島飛行機の軍事工場建設の際に20基くらいの古墳が壊されたらしい

11/5 13:27

11/5 13:29

出土品の大半は大澤家所蔵で容易に見られないらしい。大澤家が経営している土産物屋に一部は展示され、一部は県が持っているようだ

11/5 13:29

11/5 13:29

11/5 13:36

ヒカリゴケ

11/5 13:40

玄室奥にある棺台

11/5 13:41

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11/5 14:05

下ってから凝灰岩をすりつぶしたもので百円玉をこすると光った

11/5 14:06

凝灰岩の結晶の顕微鏡写真だったか？？

11/5 14:20

11/5 14:31

郡司工場跡の洞窟内の風化減少ーー塩類による物理化学的な風化だったか、地衣類などの絡む風化だったか。メモが不完全で忘れてしまったーー

11/5 14:37

11/5 15:08

11/5 15:08

岩窟ホテルは現在は崩壊の恐れがあり中に入れない

11/5 15:14

解散後、岩室観音堂に向かう

11/5 15:14

11/5 15:16

胎内くぐり

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この上に松山城址があるが急で滑りやすいトレイル

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観音堂

11/5 15:17

胎内くぐり

11/5 15:17

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胎内くぐりを一周する

11/5 15:17

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観音堂から下を見下ろすーー博物館の関係者が立っているーー

11/5 15:19

11/5 15:23

松山城に向かう

11/5 15:23

兵糧蔵跡

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城址の石碑

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本曲輪

11/5 15:25

15世紀の前葉、戦国の動乱に備えて築城sレたらしいが、最後は北条氏側が包囲されて落城しているーー家康遺構母以上になっているらしいーー

11/5 15:25

それなりの規模を持っているようだが、こうした山城は多数あったらしいーー

11/5 15:26

11/5 15:26

11/5 15:26

11/5 15:26

11/5 15:26

中世はおそらく樹木はほとんどなく、遠くまで良く見渡せただろうーー

11/5 15:26

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城址のピーク遠景

11/5 15:31

松山城を後にしてバス停に向かって下山する

11/5 15:33

市野川にかかる橋を渡って、バス停に向かう

11/5 15:33

11/5 15:33

市野川の紅葉

11/5 15:33

百穴方面を見る

11/5 15:33

古の緑は何かな？？

11/5 15:34

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-620 オリンパス

感想

hirokok510

埼玉県立自然の博物館、今年三度目のイベント「地学散歩イン吉井百穴」に参加するために、東松山駅からバスに乗ろうとしたが、日本スリーデーマーチという大きなイベントがあり、すごい人出だったので、とりあえずタクシーで現地に急ぐことにした。現地の吉見百穴には集合時間の一時間前に到着したので、先に百穴や埋文センターの展示を見学。10時になり、博物館の地学イベントが始まる。最初にガイダンスがあり、吉見百穴付近の中新世の凝灰岩（変成岩＝6~7千万年前ころ形成）から2000万年前の中新統の地層の観察（沸石採集含む）、百穴見学と凝灰岩観察等を行う。中新統の露頭では沸石の観察を行う。ハンマーでたたき、沸石の白い筋を探す。決勝は方形や菱型など様々、観察が終了し、北向地蔵から百穴に向かう。百穴に向かう途中には地質の境目があり、裏側からふるさと歩道を通って百穴に戻る。昼食休憩を取り1時から地元ボランティアガイドによる百穴見学を行い、その後凝灰岩の粒で十円玉を磨く作業や吉見百穴前の岩窟茶屋で、ご主人の三代前の曽祖父、高橋峯吉氏による岩窟ホテル（茶屋の目の前）についてお話を伺った。安政二年生まれの農民だった峯吉氏はふとしたきっかけから凝灰岩の崖を掘り抜いて岩窟ホテルと言われた岩窟彫刻を20年以上かけて作り上げ、実際に人が停まることはできなかったが、大正時代には有名になり、多くの見物客が泳頭れたらしい。残念ながら落盤事故が起こり、昭和になってから閉鎖されて今は廃墟と化している。関係者の貴重なお話を伺うことができた。ここで解散となり、その後、隣の岩室観音や胎内くぐりを見学し、その上にある松山城を散策してバス停に向かった。