[山行計画書] 笈ヶ岳&大笠山[桂湖から]
(山行種別:積雪期ピークハント/縦走, エリア:白山)
2019年05月07日 〜 2019年05月08日 [予備日:1日]

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行動予定
(自由記述)
桂湖オートキャンプ場 - 11:09 大畠谷橋 11:15 - 13:11 前笈ヶ岳 - 13:30 アカモノの頂 - 13:57 大笠山避難小屋 - 14:30 新大笠山避難小屋 07:36 - 07:38 大笠山 07:46 - 08:40 宝剣岳 - 09:08 錫杖岳 - 09:24 笈ヶ岳 09:46 - 09:58 錫杖岳 - 10:19 宝剣岳 - 11:38 大笠山 11:46 - 11:49 新大笠山避難小屋 - 13:20 大笠山避難小屋 - 13:53 アカモノの頂 - 14:15 前笈ヶ岳 - 15:39 大畠谷橋 15:43 - 15:45 桂湖オートキャンプ場 - 16:07 通行止めゲート
(歩行ペースは積雪の状態で大幅に異なるので、余裕を持った計画が必要)
注意箇所・注意点★登山道整備度:-(良5・4・3・2・1悪)階段や木道、鎖等の整備度
        ※大笠山までは夏道(登山道)あり
★体力難易度 :5(難5・4・3・2・1易)歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度 :4.5(難5・4・3・2・1易)岩場等の頻度及び危険性等
★登山道の眺望:4(良5・4・3・2・1悪)
★山頂の眺望 :5(良5・4・3・2・1悪)


【すれ違った登山者の数:0人】


◆ルートの状況(大畠谷橋⇔前笈ヶ岳⇔大笠山)
・登山口の大畠谷橋は、積雪期は床板を外しているため一般の通行は困難。そのため、基礎桁を足場にして通行する。高度感はあるものの足場と手摺ワイヤーがあるので特段の危険性は少ないが、慎重に通過しよう。
・大畠谷橋を通過してから標高差100mほどは梯子、鎖等を利用して急登を登っていく。夏道に積雪があると厳しい区間だが、残雪はなかった。
・大畠谷橋から夏道を歩いていると標高700m付近から残雪が見られ始める。その後、標高900m弱まで夏道と雪道のMixとなり、標高900m以上は全区間雪面歩きとなった。
・標高1200m付近までは急登が多いが、それ以降、標高1522mの前笈ヶ岳までは、比較的穏やかな稜線の雪原歩きとなり歩きやすい。
・前笈ヶ岳から約1.3kmの区間は、標高1500m前後のアップダウンが多くなる。今回はピークの登り返しを極力避けるため南西斜面をトラバースした。アカモノの頭周辺は痩せ尾根もあるので注意して通過したい。
・アップダウン区間を通過後、標高1500m程度から大笠山まで見晴らしの良い雪稜が続く。また、標高1600m付近には35度程度の斜面が短区間あるので下りは雪質によって注意が必要。
・大笠山の山頂部は広範囲に平坦な雪原が広がり、360度の展望が見渡せる。山頂避難小屋は屋根まで雪に埋設しているため、現時点で利用する場合は、かなり除雪する必要あり。

◆ルートの状況(大笠山⇔宝剣岳⇔錫杖岳⇔笈ヶ岳)
・大笠山から笈ヶ岳までの主稜線は、夏道が整備されておらず、無雪期は藪に覆われるため残雪を利用して歩行できる玄人向けルート。主稜線は標高差300mほどを下り、やや難所の宝剣岳と錫杖岳のピークを越えながら登り返していく。
・基本的に稜線に沿って進んでいくが、不安定な雪庇区間もあり、西側をトラバースして進む区間も多かった。また、一見すると安定に見える広い雪庇上も隠れ亀裂が非常に多く、特に復路は雪が緩んだため、10回ほど腰まで落ちてしまった。亀裂は深いので降雪直後は十分に注意が必要。
・大笠山から最低鞍部までの稜線は、比較穏やかで雪庇も安定しており、隠れ亀裂以外は危険性の高い箇所はない。樹木の位置を確認しながら安定した雪面をルーファイして歩く。
・最低鞍部から笈ヶ岳までの稜線は、核心部の宝剣岳と錫杖岳のピークを通過する必要があり、それぞれのピークの北側は、斜面勾配が40〜45度ほどの区間がある。何百mも滑落するような高度感はないが、雪質や雪の付き方によっては注意が必要。本日は雪面が凍結していたので、雪面を何度も蹴り込んで登ったが、復路は錫杖岳の北側斜面のみ、慎重に後ろ向きでクライムダウンした。
・笈ヶ岳山頂部のスペースは比較的狭いが、北アルプスの峰々をはじめ、360度の素晴らしい眺望が見渡せる。特に霊峰白山は近距離であるため、大迫力で山体を間近に見ることができる。

◆本日の積雪状態と雪山装備
・標高700m以上から雪が多くなり、標高900m以上は完全に雪山となっている。大笠山から笈ヶ岳までの主稜線も全て残雪に覆われ、藪歩きはなかった。
・例年に比べ雪解けが遅れているようで、標高1500m以上は残雪量も多く、未だに明瞭な雪庇が残っている。
・本日の雪山装備は、12本爪アイゼン、ピッケル、ストック、ワカン、20mザイル等を持参した。12本爪アイゼン及びストックはほぼ全区間、ピッケルは宝剣岳から笈ヶ岳間で使用し、20mザイルは使用しなかった。
・本日は、夜の冷え込みで雪面が凍みてくれたので、朝方はアイゼンが良く効いて歩きやすかったが、午前10時を過ぎると気温が上昇して雪が緩み始め、復路は踏み抜きが多発でワカンを装着した。全般的に雪の締まりはイマイチなので、しばらくはワカンやスノーシューを持参したほうが良さそう。

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