Stantonさんの山記録 - ヤマレコ
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ja
2022-09-06T01:05:44+09:00
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ほんとの空を見に安達太良山とくろがね小屋
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ほんとの空を見に安達太良山とくろがね小屋(無雪期ピークハント/縦走/磐梯・吾妻・安達太良)日程:2022-08-20〜2022-08-21メンバー: Stanton anagashima ucomo morita-kanacoコース状況/その他周辺情報:危険個所は特にありません。写真:クレーター(火口)を見に夜明け直後の安達太良山 もう少しでそちらに行くよ! くろがね小屋、雰囲気ありますとにかく風が強い! 引き返しま〜す。着いた〜〜ようやく「ぢごく」を抜け出してほんとの空の碑に寄ってからスタート 彼方に山頂(乳首)が、、特徴のある山頂。くろがね小屋向こうに裏磐梯の湖私らの部屋は2階奥下には雲海。福島方面くろがね小屋出発 この建物 今年がLAST(かも)?本日のお宿 くろがね小屋を見下ろす。麓スキー場へ到着ほんとの山頂にて林道から旧道の入り口・・・・ここから・・・小屋を出発。しばらく林道ですロープウェイ 運行開始です!山頂前 撮影スポットにて不毛の地登山口勢至平分岐こんな感じで快適な登山道。振り返るとくろがね小屋 今年もお世話になりました! 鉄山方面へ トラバース北方に吾妻連峰が開けます。下山道の泥試合 コケた人も、、、最初は木道。もうすぐ山頂到着鉄山方面山頂に向けての岩登りな、なんぢゃ、こりゃおかわりいただきました。みんなで登ってきます。泥試合終了くろがね小屋に到着 西方には磐梯山が、、安達太良山のハイライト クレーター(火口)いつも食い気が勝って残骸写真この縦走路 いい雰囲気です。感想:安達太良山登頂を終え山頂を後にした私達4名は、安達太良連峰の稜線を鉄山方面へ縦走路を北方に向け歩みを進めていました。この姿、傍から見ると 下心見え見え!?の初老の男性2名(Stanton、私)が若い姉妹2名(uco、kana)をたぶらかして、無理やり登山コースへ誘いだしたパーティにしか見えない😦?事と考えます、、、。Stanton、私の名誉の為申し上げますが、、、「私達4名は純心にアウトドアへの魅力で結ばれた山岳パーティであり、一切(?)不純動機とは無縁です」とお伝えしておきます、、☹安達太良山登山のハイライトとも言うべき縦走路を歩く私の頭に浮かんだ言葉は「何回訪れても魅力を感じ、懐の深さが感じられる山域」と言ったものでした。その山道は刻刻と表情を変え、眺望も次から次へと新しいシーンが展開します。安達太良山名物の西からの強風も、自然とのふれあい感を助長しています。景色の「激変」を体験する火口(クレーター)ビューポイントでは、登山者達の歓声が聞こえてきます。ロープウエイを利用すれば登り工程は2時間程度、体力的に大きな負担は無縁の山域ながら、決して物足りなさを感じさせる事はなく、訪れる人達に笑顔をもたらす包容力の大きさを改めて実感する山旅でした😦建替休暇カウントダウンに入った(?)くろがね小屋、山小屋泊初体験の2名(uco、kana姉妹)も含めて早めの到着、食に休暇にのんびりとした時間を過ごす事ができました。レトロな昔ながらの山小屋の佇まい、沸き立てまさにかけ流しの酸性泉は新鮮そのもの、夕ご飯の山小屋グルメのカレーライス等々 味わい深さは格別と言えます。新しくてりっぱ=必ずしも最上とは限らない 我々老齢世代(?)のお手本にしたい教訓を感じた次第となりました☺詳細な山行レポートはStantonにおまかせ(毎度)する事にして、安達太良山行+くろがね小屋泊+福島市お墓参りは 私毎年夏の恒例行事としており、いわばホームマウンテンとも言える馴染み深い風物詩となっています。そんな山旅に3人の山仲間はおつきあいをしてくれました。いつか招待できる機会を楽しみにしていた私にとって、願いが叶った瞬間でもありました。「お疲れ様でした」 + もう一言「お付き合いありがとうございました」
山行記録
2022-09-06T01:05:44+09:00
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まる見え富士山 愛鷹山
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まる見え富士山 愛鷹山(無雪期ピークハント/縦走/伊豆・愛鷹)日程:2022-04-23(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:登山道が侵食されて歩きにくくなっており、それを避けてたくさんの踏み跡があります。写真:こちら側もやっぱり好き勝手な踏み跡多数。コレですこれ。まる見え。それなりに堪える登りです!まるで塹壕ほら、どうでえす。登山口のほこら山神登山口の案内板。下山しました。あとは20分ほど舗装道を歩いてバス停。まずは馬の背見晴らし台下山途中でこんなカンジ。十里木の登山口の案内板駐車場に向かって降りていきます。みんなで輪になり ごちそうを賞味!(^^)!振り返るとこんなカンジあしたか山荘。無人です。越前岳山頂。階段があるんですけど、段の土がなくなっていて歩きにくい。途中、振り返ると三角すい?フジツボ?明治のアポロ?御殿場駅の居酒屋で「打ち上げ」こういうカンジのところが多くて、いっぱい踏み跡ができます。富士見峠まで降りてきました。バスには間に合う「予定」ふじさん号で快適に帰ります。あいかわらずこんな道。BewareとBearはシャレ?こけあしたか山荘の男子トイレ。床抜けそう。やっぱり今日も”いらんもん”。去年の谷川岳から1年かけて熟成。ギザギザした稜線が見えますが、あっちへ行くと、きっと「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんは」でしょうね。南アルプス方面。越前岳頂上からはこんなカンジ。駿河湾が見えます。こんなカンジでスタート御殿場駅からもうこんな。下山します。頂上まで0.1?10分。ホントかなあ。感想:コロナウイルスがこの世界にお目見えして以来、ウイルスなどまったく目に入らないがごとく(実際、見えませんが)、あちこちの山域に神出鬼没の師範代、最近は弟子の獲得にもっぱら力を注いでいるらしく、テレワークで週に2〜3日の出社にもかかわらず、少ないチャンスを有効に使って、社内で「鍋割のナベ焼き!」とか「象印のマムート!」の独り言に反応する女子を巧みに弟子に引き入れて、師範代活動を繰り広げているようです。そんな”地道な”布教活動?の結果、もう師範代自慢のスーパーカー1台ではキャパオーバーになってしまったので、今回は珍しく電車・バスでの山行となりました。目指す山はワタシのご希望を採用いただき、富士山の絶好の展望台「愛鷹山」。メンバーは師範代にナベちゃん、あすりーとSに2年ぶり?のゆーみんにワタシの5人で、集合は御殿場駅8時20分。前日の雨、翌日の荒天予想の間隙をついて絶好のお天気となった4月23日。御殿場駅に到着した時からビルの合間から大きな姿をのぞかせていたのが、バスが郊外に出たとたん、雲一つない青空にまさに「まる見え」の富士山。太宰治は「富嶽百景」の中で風呂屋の壁や芝居の書割に描かれたような富士山を見ると何だか「恥ずかしい」気持ちになると言ってましたが、雪を戴いたテッペンから長く尾を引く麓までぜーんぶあらわになった富士山はやっぱり「恥ずかしい」気持ちになります。太宰が見たのは北がわの御坂峠から、今日の私たちはそれに比べると宝永山とその火口が少し悪さをしたかっこうの富士山ですが、それでもこれほどのものはなかなか見えるものではありません。バスは富士サファリパークを経由して十里木の登山口へ。里では丹沢で見るようなトウゴクミツバツツジのようなツツジが見ごろでしたが、駐車場で支度をして、さあ、とりつくことにしましょう。登り口から見上げると階段の続く先に鉄塔。そのあたりまで行って振り返ると、もう目の前に広くなだらかなすそ野から雪をかぶったテッペンまでイッキに富士山シェイプ。笑ってしまいます。師範代とナベちゃんは前にも来たことがあり、師範代はもう何回目かになるようですが、「富士山は一度も見えたことがない」って。こんなに近くで、何もさえぎる物もないのに、全く見えなかったというのが信じられないくらいのロケーションです。ていうか「それって、何しに来たの?」ですよ。さてそこから先は本格的な登山道。ですが、ほかの山でもよくあるように道が侵食されて深いミゾになっていて、そこを歩くとたまに大きな段差が出てきたりして、けっこう歩きにくい。なので登山者がそのミゾになった登山道を避けて、ミゾの上を歩き、しかもそこは木の根っこがはびこっていたりするので、いくつもの踏み跡ができて無秩序な状態。好き勝手についた踏み跡もうまく選んで歩かないと、かえって困難な?局面に陥ったりして。そんな感じの登山道はキツい急登ではないけれども決してユルくもない道がずっと続いています。途中、あまりホッとするところも少なく、ひたすら登り続けますが、ときたま現れる展望ポイントでは、振り返るとやっぱり「まる見え」の富士山。そして高度を上げるにつれて富士山のカゲになっていた南アルプスの山々も姿を現します。最初は北岳・間ノ岳から南が見えていましたが、途中から仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳も見えてきました。仙丈ケ岳は何年か前、ゆーみんがアルプスデビューした山。3000mを越える山ですが、高感度の高度計を自ら装備する?ゆーみん、このときも高度計は反応していたものの、頂上をきわめたあと、なんとか途中の山小屋まで降りてきて事なきをえて、無事にアルプスの少女ゆーみんが誕生しました。いまはもう状況も変わってきましたが、自ら「非国民登山」と称していたころから変わらずに活動している師範代、他のメンバーとは鍛えかたが違うあすりーとSはまったくモンダイないのですが、ほとんど「まいにち出勤」のナベちゃんはまだしも、テレワークの続いているゆーみんとワタシはやっぱりだんだんキツくなってきます。うしろを歩くゆーみん、しばらくして息苦しさを訴え、「ゆーみん、それはちょっと早いのとちゃう?」と、振り返ってみると、あー、なるほど・・・「ゆーみん、マスクを取れ!」。さすがにオープンエアではマスクは取っても問題なさそうですが、ワタシもだんだんキツくなってきました。それにしても便利な時代になりました。スマホのアプリにはGPSを使った現在地がわかるものがたくさんあり、一目で自分の現在地がわかります。今日はボリュームを絞っていたのか、モンダイがないのか「ヨテイノコースヲハズレテイマス」とか「タダイマ〇ジ〇フン、マダ、コンナトコロデタラタラシテテイインデスカ」みたいなことをいつも勝手に言ってくれる便利なアプリ、今日はおとなしくしているものの、自分が苦しくなってくると、やたら現在地を確認したくなります。だんだん立ち止まって息を整える間隔が短くなってきて、そのたびにスマホで確認して「2ミリ進んだ!」と喜んだりガッカリしたり。そんなことを繰り返しながら「頂上まで0.1? 10分」のどっちがホントかわからない標識を通過して、ようやく頂上に到着。たくさんの人が写真を撮ったり食事をとったりしています。人が多くてどこにしようかと思うくらいの混雑具合でしたが、さっそくツエルトを広げて・・・さっそく重くてカサばる「いらんもん」の処分にとりかかります。このところ「いらんもん」の持ちすぎで、連戦連敗続きのため、今日はテッテ的に「いらんもん」の排除をしてきたんですが・・・コレは去年、結局、頂上までは行けたものの、天神平までたどりついて力尽きた谷川岳で日の目を見ずにその後1年間熟成された「超完熟パイナップル」(1年間はウソです)。さっそく切ってみますと、さすが1年間熟成した(ウソです)せいか、完熟の甘いかおりが山のいただきに満ちあふれ・・・。この時期、「めろん」は端境期なんですかね、前日のぞいたスーパーにめぼしいものがなくて、「すいか」が「目」を引きましたが、デカさに「身」を引きました。閉店の蛍の光が流れるなか、なかなか決め手もなく、で、結局、カサばるし、そこそこ重い「ぱいなっぷる」をつかみました。やっぱり重かったあ〜。ほかのメンバーもけっこう「いらんもん」持ってました。ナベちゃんの「フルーツゼリー保冷バッグ入り」にゆーみんの「小田原銘菓」、あと師範代からの提供は家に帰ってからいただきましたが、高級「まるごとマロン入りプチケーキ」とか(ウマかった)、いろいろ出るわ出るわ。思えば、このメンバーで山頂でゆっくりこういうものをいただくようなことは、まず記憶になくて、昼ごはん抜きで下山後の温泉のあと、どこかに寄って「今日はじめてのマトモなメシ」が定番。今日は何かがヘンです。愛鷹山系の最高峰 越前岳1504mの頂上は、富士山はまわりの樹木越しの眺望になりますが、反対側は遮るものがなく、駿河湾がちょっと霞み気味でしたが富士市かな?市街地のむこうに見えました。今日の登山はバスで来ましたから、時間の制約があります。いつもなら、あまり時間は気にせず、というか気にしなさすぎて、結局さいごは駅のホームをダッシュして特急あずさ、師範代だけ軽くなったスーパーカーを転がして深夜に帰宅ってことが多いのですが、今日はバスの時間までに下山の予定。最終ではないものの、時間的な余裕をみて3時にはバス停です。下山は富士見峠を経由して、来るときバスで通過した「愛鷹登山口バス停」がゴール。山頂での眺望とめったにないリラックスタイムを満喫して下山開始。稜線に沿って富士見峠まで、こちらのほうが少し斜度は緩いみたいですが、やはり好き勝手な踏み跡多数の道を下って行きます。ふもとの案内板でみた「注意個所」も危険というより歩きにくいところ。そんな箇所を越えていくと、遠くの演習場から「ドン」「パン」が聞こえてきます。タマに飛んでくる流れダマに気をつけて(ウソです)ひたすら降りていきますが、何か今日は違う・・・カンジがする。順調すぎて何も起こらない。下山途中で「ノーヒットノーランでむかえた7回裏」みたいな感覚がみんなに芽生えはじめ、「なにも起こらない・・・ハズがない、このメンバーで・・・」の雰囲気になってきましたが、ナベちゃんが演習場からの流れ弾をよけて(ウソです)、戦場の塹壕のようになった登山道でスリップして足が「つりそうになった」以外は何も起こらず。ワタシも一瞬、足がつりぎみになり、去年、甲斐駒ヶ岳であすりーとSから渡された、東京オリンピックのボランティアに特別に調合されたというナゾのタブレット錠剤のことを思い出しましたが(あれはスゴい効果がありました。)結局、なにも起こらず、師範代にダマされ、いつもの「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんわ!」と絶望の叫びをあげることもなく、小さな祠のある登山口まで全員無事に降りてきました。あとは舗装道路を20分歩いてバス停に行くだけ、時間も少しだけど余裕はあります。バスの時刻の10分ほど前に停留所に到着、御殿場駅に向かいますが、このころになってようやく富士山に少し雲がかかってきた程度で、絶好のお天気に恵まれ、一日じゅう「まる見え」富士山を楽しませてもらいました。さらに御殿場駅に到着後、電車の時間まで駅ビルにある居酒屋で「打ち上げ」。コロナ禍で居酒屋も久しぶり、下山後のカンパーイなんて史上初の快挙?です。絶好のお天気、All Day「まる見え」富士山 without ハプニング、打ち上げで乾杯!・・・おそらく今年の運はぜんぶ使い切りましたね。「ありえない事が起こってしまった!」「今シーズンの山行無事に乗り切れるだろうか?」 そんな不安に苛まれています。本来私達(老々介護チーム+α)の真の姿は・計画時 難所(岩場・クサリ場)のある山を選ぶか?攻防戦の末 漸く行先が 決定する。・集合場所、集合時間の決定に時間がかかる!(マイカー同乗の為)・当日の快晴率は高い とも言えない?・メンバーが不調をきたし、登頂撤退(山頂3分手前撤退も!)、到着予定時刻 の遅延、最終バス乗り遅れのキケン等・山頂でのんびりし過ぎて日が暮れ、漆黒の登山道を下山・上記理由により、Stantonが担ぎ上げた山頂用フルーツを味わう事なく、 バックパックに入ったまま下山(ただのオモリとなる!)・残雪の山でアイゼンが効かないと思ったら、裏表逆に装着していた!・剱岳 最難所の1つ(ヨコバイ)で足が攣り クサリから両手を離す😦・帰路 高速道路渋滞の為 ドライバーを除き特急あずさで帰宅等々話題の提供?に事欠かない山行が続いています。 そんなアクシデントを内心楽しんできた感さえがあります??ところが 今回の愛鷹山はどうでしょう。・富士山の大展望と駿河湾の遠望を期待して、すんなりと愛鷹山に決定・山行当日、朝から快晴の空が広がる・電車、バス利用で予定時刻どおりに集合&登山開始・まさに「The富士山!」とも言うべきクリアな富士山の絶景を1日楽しむ・南アルプスの雪景色(富士山、北岳、間ノ岳(標高1−2−3位横並び)・眼下に広がる駿河湾(愛鷹山3回目(私)にして初めて望む)・若干の「疲労」(テレワーク功罪)はあったものの、コースタイムどおり の登頂・山頂でシートをしいて、輪になってのフルーツ(パイン)賞味(オモリで なく食事となる)(これは貴重!)・予定時刻どおりに、帰路バス停に到着・御殿場駅前 電車発時刻まで「反省会」(今回反省事項なし)を楽しむ愛鷹山、絶景を楽しむ山に相応しい 眺望を私達に見せてくれました。と私達らしからぬ順調過ぎる(一般的にはこれがフツウ)1日を過ごしました。と言うワケで書くべきネタ欠如によりレポートを終了します。きっとStantonが楽しい報告を披露してくれる事でしょう。この1日が私達の「運の使い果たし」でない事をひたすら祈っております😦
山行記録
2022-05-01T01:14:37+09:00
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松竹映画の富士山を見る!小金沢山
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松竹映画の富士山を見る!小金沢山(無雪期ピークハント/縦走/奥秩父)日程:2021-12-04(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:特に危険箇所はありません。写真:フジを右手に眺めながら進みます。辿り着いた〜!ナベちゃん 待っててね。さすがにこの標高ではシモバシラ石丸峠を下っていきます。 相変わらず気持ちが良い!「石丸峠」って書いてあるのかさあ ナベちゃんをピックアップに行こう!記念撮影タイム!石丸峠へ向かいます。少し林道を歩いて再び登山道へ入ります。あそこまで行きます。今日の南アルプスはこれが限界! 甲斐駒ヶ岳来た道を戻ります。山頂ビーチで一休み(-_-)zzz 林道と交差林道から再び登山道に入る前に今日最初の富士山。山頂の標識その2バス停まで戻ってきました。ナベちゃんここで待ってます。三角点あいかわらずいい天気。でもさぶい。のんびり歩いてきます。何度もアップダウンありの急登が続き、ようやく山頂。うん、いいねえ。風が強くてさぶい。大きく小さくアップダウンあります。石丸峠に到着。笹原は青空に繋がっています。天狗棚山から。霞んでますが、遠くに東京方面。駐車場到着。金峰山(中央)が姿をみせます。低い笹原の道からダム湖も見えます。上日川峠のロッヂ長兵衛からスタートやっぱり下りぎみ?ひとつ目のピーク天狗棚山こんな道が続きます。最初は下りぎみ道路と交差するところに石丸峠口のバス停いいですねえ。感想:コロナウイルス感染も少し落ち着きを見せたかと思うと、またヘンな新株。最近、尾身さんを見なくなった代わりにオミクロン株ですと。そんな中、感染拡大中もなんのその、日常生活(山行)を守り続けていた師範代から、「この時期、空気が澄んできて眺望は期待できるけど、日も短いので、近場の大月あたりで富士山がきれいに見える山」へのお誘い。最初、「滝子山はいかが?予定の寂しょう尾根は破線ルートですけど、それほどでもないようです」と、いつも「え、ココ、どないすんの?」とその場に立ってボーゼン、すかさず「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんわ!」の決まり文句をワタシらから浴びせられる師範代にしては珍しく、最初から破線ルートであることをバラしてますが、ナベちゃんは前回の「甲斐駒、あわやの最終バス。走れ!あすりーとS」のことや、ワタシも数日前からナゼか名付けてPetitギックリ?とかギックレット?みたいな軽いぎっくり腰状態にあることから、行程の短いところを希望、小金沢山(快調なら牛奥ノ雁ケ腹摺山マデ?)と決まりました。最近定番の集合場所になった国分寺駅に7時前に集合、中央道は渋滞もなく順調に勝沼まで。山深く分け入った石丸峠への入り口にはバス停はありますが駐車スペースはなく、結局、大菩薩嶺への登山口でもある上日川峠の駐車場からスタート。さすがに標高も1600mにもなると、冷え込みは厳しくて、大きな霜柱を踏みながら進んでいきます。最初は何だか登りよりも下っている感じがしましたが、30分足らずで先ほど通過した石丸峠入り口のバス停。ここまではウォーミングアップみたいなもので、ここからが本番?!ユルくもなくキツくもない樹林帯を登っていき、20分ほどで林道に出ます。その林道を少し歩いて登山道の続きがはじまりますが、その前に林道の少し先に今日はじめての富士山スポット。お天気は申し分なし、雲もほとんどなくて、富士山の富士山らしいシェイプ?がバッチリです。再び登山道に入って石丸峠へ。明るい日差しを受けて、やはりユルくもなくキツくもない登山道を進んでいくと、途中にまた富士山スポット。遠くの山並みや下には上日川ダムでできた大菩薩湖。この季節になるとやはり空気も澄んできて、眺望はバッチリ。でも背の低い笹原を渡って来る風は冷たいので、立ち止まるとすぐに冷えます。出発から1時間40分ほどで石丸峠到着。順調なペースです。ここまでくると峠の向こうに見えるのは東側の東京方面。あまりはっきり見えませんが、山の向こうに霞んだ市街地が見えます。石丸峠で大菩薩方面と小金沢山方面に分かれますが、小金沢山方面に向かって歩き出したところで下山してくる「大師匠」にバッタリ。いつもながら始動時間の早い&驚異的スピードの大師匠はもうこの時間は下山タイムです。きっと帰り道の温泉でひと風呂あびて、夕方には自宅でいつものように「今日も晩酌がうまい」でしょう。石丸峠からまず天狗棚山を越えてさらにその先は小刻みにアップダウン、しかもこれまでと変わって急登の連続。一つ越えてもう頂上かと思いきや、さらにもうひと山、山頂間近ではよくある話ですが、これがけっこうキツかった。ようやく小金沢山2014mに到着すると、ゆーみんと初めて行った三ツ峠のむこうには、今日も富士山が美しい姿でどっしりと、まさに「松竹映画」。実際、松竹映画の富士山はもう少し西側からの姿のようですが、ほぼ同じ角度から。やはりこれが「いちばん美しい富士山」なんでしょうね。シートを敷いて、あとから来る2人を待っていたら、背後で「ドドドッ」という地響きのような音が・・・1匹のシカが走ってきました。まあ、大山や丹沢ではふつうに見るのでどうってことはありませんが、森のクマさんとかイノ・シシオでなくてよかったです。さて、今日はもうそこから先に進むのはナシにして、下山を開始します。下山に不安のあるナベちゃんだけでなく、今日のワタシも腰に不安があるので、普段、下山にはあまりストックを使わないのに、今日は慎重に下山です。普通に歩いている時はいいのですが、いったん腰を下ろせば再起動がたいへん。まずは四つん這い、やっとの思いで地面から手を離し、しばらくは腰をかがめてペンギン歩き。だんだん背骨が伸びてきて「直立歩行」に移ります。これってまさに「人類進化の図」のひとり芝居ですが、今日は笑っていられません。ツラい。下山は来た道を「そのまま」戻ります。登りのハンタイの下りでもやっぱりいくつかのアップダウンを経て(あたりまえか)、石丸峠へ戻る最後の登り返し、天狗棚山への手前で後ろを振り返ると、少し前にナベちゃんが「あ、ちょっと先行っててください。ショータイムです。」と言い、師範代もまた「あ、ワタシもショータイムです。」って、流行語大賞がらみなの?「ショータイム」のイミがさっぱりわかりませんでしたが、それでも200メートルほど後ろから師範代とナベちゃんが続いているのが見えます。ようやく登り切ったところで、石に腰を下ろして2人を待ちました。幸い冷たい風もなくて、遠くになんとか南アルプスも見える絶好の見晴らしポイント。しばらくイイ気持ちになっていましたが、時計を見るとけっこう時間が過ぎているのに後ろから追いついてきません。ヘンだなと思って地図を見ると、まったく気づかなかった「巻き道」がありました。「えっ、巻かれたか?」何だか凶悪犯と刑事みたいなセリフですが、いくら何でも追いつくのにそんなに時間はかからないハズで、どうやらホントに「巻かれた」ようです。そうとわかれば、まずは立ち上がり、例のごとくペンギン歩きからはじめて、なるべく早く直立歩行に戻って追いかけなければなりません。ただ、ここであわてて腰を「イワして」しまえば、歩行困難で救助隊要請です。全集中で慎重に急いで?ふたりに追いついたのは林道に出るちょっと手前。ああ、腰も傷めず森のクマさんに出会うこともなく助かった〜。ここまでくるとゴールはもうすぐ。ナベちゃんも今回は大きなモンダイなしに下山できそうです。登山口のバス停で待っていれば師範代がクルマで拾ってくれるので、ナベちゃんには「寒くなったらそのへんの枯草燃やしてあたたまってて」と言い残して(ウソです。ホントにやったら、山ごと燃えてしまい、翌日の山梨日日新聞トップ記事になることマチガイなし。)師範代とワタシは出発点の駐車場へ。とは言っても、寒さに耐えきれずナベちゃんが火付け盗賊になって「鬼平犯科帳」長谷川平蔵(播磨屋 中村吉右衛門さんのご冥福をお祈りいたします。)にとっつかまってはタイヘンと思い、駐車場に急ぎましたが、師範代から「今日のすたんとん、別人のように元気ですね」って。それはそうです。今日は腰がコレで類人猿なみの歩行姿勢なので、いつもヘタレの原因になる「すいか」だの「めろん」だの「ぱいなっぷる」などの「いらんもん」をテッテ的に排除したからこんなもんです。(笑)結局、ナベちゃんを40分くらい待たせましたが、忘れずに?回収してメデタシメデタシ。帰り道に立ち寄った天目山温泉は高アルカリ性のお肌ヌルヌルでしたが、冷え切った身体に心地よい、いつまでも浸かっていたい、いいお湯でした。師範代、ナベちゃん、お疲れさまでした。2年間に迫るコロナ禍の影響は、我々老々介護登山チームにも大きな影響を及ぼし、今年2021年チーム全員が揃って出かけた山行は10月甲斐駒ヶ岳の僅か1回、この2年間で通算しても編笠山、木曽駒ケ岳、金時山と全部で4回とずいぶん寂しい頻度となってしまいました(._.)またテレワーク勤務の影響から、自然の中に出向く気力・体力の低下懸念からか山行計画段階で出てくる言葉は「なるべくラクに!」とか「難所のない所に!」とかチャレンジとは程遠いセリフが主役を占めています(>_<)果たして出向いた山中で発せられる言葉は「○○が痛い!」だの「もうこれ以上歩けない!」だの「え〜まだ着かないの!」だの、いかにも苦しみに耐えつつ登っている様子が垣間見れます。そんなワケでこの2年間 Stantonの難所前決まり文句「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんわ!」を拝聴!する機会がめっきり減ってしまいました!😢こんな状況、山行に出向く頻度が低くなれば至極当然の事で、このままでは消化不良感だけが残る1年になってしまいます。コロナ感染者数も落ち着きを見せ、ワクチンも完了した年末のこの時期、富士山の絶景を見ながら澄んだ冷気の中を気持ちの良い稜線歩きで1年を締めくくりたい。 こんな思いが秀麗富嶽十二景を擁する大月地区(大菩薩嶺地区)の山行に足を向かわせる事となりました。更にもう1つ個人的に私を大月地区の山へ足を向かわせる理由がありました。8月下旬 私 不覚にも道標を見落とし登山道の消えた山中をさまよい歩いていました。場所は富嶽十二景の1つを擁する滝子山、複数の人から「いいコース」と勧められ出向いた「寂しょう尾根」コースに向かったものの 初っ端から登山道入口を車ですっ飛ばしてしまい、自分では寂しょう尾根を目指しているつもりが1つ先の道証尾根を登っている状況に陥り、ついにはオッ立と言う山中の道なき道を這うように歩いていたようです。 更に木材伐採用の赤リボンが登山道目印リボンと紛らわしさに輪をかけています。(気のゆるみでしかないのですが、)地図とコンパスの良い練習にはなりましたが、山中に一人あの心細さとドキドキ感はそう何度も経験したくはありません(*_*; 帰宅後速攻で アマゾンの通販サイトからガーミン製のGPSを調達となりました。その威力を今回山行で確かめてみるのが、もう1つの山行目的です。上記経緯から、目的地は滝子山「寂しょう尾根」リベンジ山行といきたいところですが、1000m標高差の破線ルートが我々非健常者!のネックとなり、大師匠のアドバイスも受け、穏やかな?ルートの小金沢連嶺に行先決定となりました。しかも大師匠 当日単独行で小金沢連嶺に訪れているとのこと、久々に山中でのすれ違い リアルな再会が叶うかも知れません。冬晴れの土曜日の朝、国分寺駅に集合した老老介護チーム3人は中央道の渋滞も少なく大菩薩嶺エリアに足を踏み入れました。 (その後経緯はStantonレポートへ〜)(行程)「さすがに」大菩薩嶺(百名山)山域に連なる尾根の縦走路です。 コース整備は完璧と言え、実に気持ちのよい歩き心地をもたらせてくれる行程です。前後左右角度を変え 圧倒的存在の富士山を筆頭に、南アルプス(やや曇り気味)奥秩父、丹沢、奥多摩etcの山々が1日中視界に飛び込んできます。穏やかなアップダウンを繰り返しながら 目的とする小金沢山が次第に近づいてくる様は 短時間ながら縦走路の醍醐味を味合わせてくれました。ただし! 小金沢山山頂手前「ニセピーク」攻撃!(なかなか到着しない(._.))急登と石丸峠登山口に下山後の上日川峠への登り返しが地味に堪えます。また行程のアップダウン結果、最終的な累積標高差が意外に延びる事が後で気が付きました。(GPSの威力)新兵器!ガーミンGPSMAPの実証実験?の結果。山中MAPを覗くと常に誤差のない現在地が表示されています。MAP上の登山道を忠実にトレースしており、「誤差数メートル以内」のうたい文句は決して誇大ではない事が分かりました。下山途中、天狗棚山登り返しで先行するStantonを約200m差で追っていた時にGPSを覗くと山頂手前笹原の中うっすらルートがあり、数分歩くと本ルートに戻れる(巻き道)がある事を発見しました。 「これは好都合!」とナベちゃんと私巻き道を辿り石丸峠林道口までStantonに追いつく事なく降りてきてしまいました。すると後方からStantonの「あ〜追いついた!」の声が聞こえます。どうやらStantonは天狗棚山山頂で 油断して(?)待ち伏せ休憩を決め込んでいたようです。 ここに「うさぎとカメのレース」(小金沢連嶺編)が成立しました。カメさんチームに勝利?をもたらしたのは、GPSMAPの威力に他なりません!スマホ版位置情報MAPが大はやりの状況ですが、専用GPSの良さもなかなか捨て難いものです。 もう安心して滝子山へ行ける☺証明となりました。(山行を終えて)石丸峠を越え小金沢山へ向け登頂途中、牛奥ノ鴈腹摺山まで足を延ばし登頂を終えた大師匠と山中すれ違いが叶いました。 互いに手を振っての再会です。時間にして2〜3分、久々の顔合わせに会話がはずみます。1つ気づきました。 「ここにいる4人とも同じ会社の人はいないな!」との事実です。 2014年頃同じ社内の山仲間チームとして交流を開始し、うれしい事に仲間も増えてきましたが、この4人職務上の転機を迎え、現在はそれぞれが別個の会社での勤務となっています。それなのに、従来と変わることなく笑顔で会話を交わし、相手を気遣う交流が続いている事は、取りも直さず「山」(自然)の魅力に他ならないと思います。山行を終えやまと天目山温泉につかるみんなの表情には「今日は来てよかった」の気持ちが感じられます。(と思います)残念な事にStantonの「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんわ!」の決めセリフが聞けなかったのは心残りではありますが、、、🤢この2年間 苦汁をなめてきた?にも拘わらず、みなさん変わらずに「山好きでいてくれてありがとう!(^^)/」そんな余韻が残った山行となりました。みなさんお疲れ様でした。恒例 師範代インタビューは どうも師範代「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんわ!」のセリフを言わせなかった事に相当落ち込んでいるらしく?割愛となりました(*_*;。
山行記録
2021-12-13T02:14:13+09:00
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捨身、いや空身のアタック甲斐駒ヶ岳、結末は最終バスとの戦い
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捨身、いや空身のアタック甲斐駒ヶ岳、結末は最終バスとの戦い(無雪期ピークハント/縦走/甲斐駒・北岳)日程:2021-10-09〜2021-10-10メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所は特にありません。写真:おなじみのコケ類。北沢峠、こもれび山荘の先でバスから下車。夕食です。ハンバーグはチーズ入り。2日目 夜明け前のスタート長衛小屋、通過します。摩利支天への分岐。双児山から臨む 本日最後の甲斐駒本山近くで見るとデカい、白い。いよいよ山道。朝日直登コースの岩登り下山は膝に堪えますネ〜駒津峰 絶好の撮影スポットです。ハイマツの中を下っていきます。後立山連峰 爺が岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松岳燃える秋・・・か。駒津峰まで戻ってきました。あとは下るだけなのですが、、、八ヶ岳&甲府盆地方面は雲の中臨時便は4人で独占! 南アルプス林道バス 仙水小屋到着。山頂間近、直登コースを振り返る。 綺麗な尾根です。仙水峠〜駒津峰間の急登 ここで体力を奪われます(._.)北岳 間ノ岳山頂の祠。わらじが奉納されてます。予想外?の難所!モルゲンロートでさらに赤。ここまで行きます。のつもり。一度、双児山に登り返して下山。大きく改装されたようで、2段の寝床の上です。絶体絶命!だ、誰や、こんなとこ連れて来たんは!・・・これはトックリいやトリックです。運命?の分かれ道 ↑ 直登コース → 迂回コース北岳 間ノ岳、さらに奥のほうまで槍穂みえます。着いた〜 後方は最終バス 時刻4分前の神ワザ?でした。お疲れ様でした(^^)/小屋の周りの紅葉です。もう少し駒津峰から北沢峠に下山します。御嶽山 6年前は噴煙が上がっていました。仙丈ケ岳北沢峠に到着仙水峠峰も紅葉もカラフルですね!やったー、頂上彼は生きています! 白砂庭園のような山頂 綺麗です。駒津峰。ほんぢつの山頂・・・は認められず。赤い。もうすぐそこザラザラを降ります。鋸山の彼方に北方の展望が開けます。まずは仙水小屋に向かってスタート。こんな感じでほぼカプセルホテル。沢に沿って進みます。感想:何年か前に茅ケ岳に行った時、帰りの車の中から見た、夕暮れにたたずむ圧倒的な山容に、「いつか行きたい山」だった甲斐駒ヶ岳。何回か計画をしては台風接近だとか悪天候の予報で断念した「なかなか行けない山」になっていましたが、ようやく実行にこぎつけることができました。今回は小屋泊の1泊2日。ですが緊急事態宣言解除後の人流増加による道路渋滞、さらに南アルプス林道バスの時間もあるので、ここは余裕をみて8時前に国分寺駅集合。あすりーとSもナベちゃんも時間前に登場、ナベちゃんとは、ほぼ1年ぶりの再会ですね。今回、ゆーみんが居ませんが中央フリーウェイでまずは伊那インターをめざします。幸い、途中で激しい渋滞もなく、高速を降りて、高遠の道の駅で「学校給食甲子園出場?」メニューの昼食をいただき、林道バスが発着する仙流荘へ。仙流荘の駐車場はかなり埋まっていて、多くの人が山に入っているのがわかります。バスも多くの下山者を運ぶため、臨時便を出していますが、私たちのように午後から出て小屋泊のスケジュールの人は少ないようで、私たち4人だけ乗せて北沢峠へ出発。ようやく復旧した南アルプス林道を快適なドライブで北沢峠に到着。今日のお宿、仙水小屋を目指します。今日もちょっと荷物は重いけど、今日は小屋泊。まいどまいどの「いらんもん」をメンバーに消費してもらう時間はたっぷりあります。しばらく行くと長衛小屋に到着。そこは通過して山道に入ると、40分ほどで仙水小屋に到着。久しぶりに小屋泊。仙水小屋はコロナ禍の影響からか最近、大幅に改装されたようで、蚕棚の2段ベッド仕様になって、ほとんどカプセルホテルなみの快適な空間が提供されています。肩から荷物を降ろして夕食までの時間を小屋前のテーブルでコーヒータイム。赤や黄色の紅葉に包まれて、だんだん暮れていく夕空を眺めながらゆったりとした時間を過ごします。豪華ではないものの、たくさんの品目が使われた夕食をいただいた後は・・・ハイ、ここで重い重い「いらんもん」消費ターイム。今日ご用意したのは北海道産「めろん」。食事をいただいた個室風コーナーでササッと切り分けていただきました。ん〜熟成度合もよくて、甘いにほひが小屋じゅうに・・・これで荷物も軽くなるし。ってまいどのことですが、食い気が先に立って、写真に残ってないのが残念。20時の消灯ちかくまで、どうでもいい話とか、これまで行った山の話とか、コロナ禍ですっかりなくなってしまった「飲み会」(飲まない飲み会だけど)のノリでおしゃべり。寝る前に外のトイレに行き、空を見上げると、をを、満点の星。これも久しぶり。(オリオン座しかわからないけどね。)20時消灯4時点灯ということは、ふだんの倍ちかく?寝られるってこと?でもきっと「今日中」に目が覚めるんだろうな〜、と思いながら消灯になりましたが、快適な個室空間のおかげでぐっすり眠ることができました。4時に点灯、朝食もしっかりいただいて、ヘッデンつけて、さあ出発。まずは仙水峠をめざします。まもなく明るくなりはじめ、仙水峠では見上げれば素晴らしいモルゲンロート、下は雲海。絶好のお天気で頂上での眺望に期待が高まります。さて、次の目標は駒津峰。ここから急登がはじまりますが、昨晩、「いらんもん」を消費して軽くなった背中がやっぱり、重い。なんとかあえぎあえぎ樹林帯の中を登っていきますが、歩きだしてから立ち止まるまでの期間がだんだん短くなって・・・ああ、やっぱりテレワークでカラダが弱ってる。ようやく駒津峰に到着した時には、お天気申し分なし、眺望申し分なし、体力もう自分になし・・・。目の前にドッカと迫る本峰はいよいよ白くて、巨大で、そびえ立っていて、その最高点に至るまでの道のりは途方もなく長く険しく感じられ、前回7月の魔の山、谷川岳同様、早々と敗退宣言。「ワタシ、今日はココを頂上とします。」いちおうピークだし、眺望バツグンだし、吹いてくる風も心地よいし、ココならみなさん頂上に行って帰ってくるまで退屈せずに居られそう・・・と思ったのですが、師範代、「それは許さん!」、ナベちゃん、あすりーとS「荷物、分割しようか」・・・って、鬼とホトケの言葉?をいただいて、結局、水2本だけ持って、ザックをデポして「捨身、いや空身の頂上アタック」です。さて、駒津峰から一旦大きく下り、ひとつふたつアップダウンを繰り返し、直登コースと摩利支天方面経由の一般コースの分岐点に到着。(「山と高原地図」をよく見ると、直登コースって点線コースやないかい)ここでナベちゃんは一般コースを選択、師範代、あすりーとSとワタシが直登コースを選択、頂上での再会を約束してそれぞれのコースへ。空身になったワタシですが、なかなかペースは上がらず、少し登ってはくたばり、また少し登ってはくたばりして、あちこちで「要救助要請者」なみのショットをたくさん提供しました。水2本を持ってきたものの、頂上まで、デポした荷物までの距離・時間を考えながら水分補給しましたが、だんだん心細くなってきて・・・。直登コースからはあすりーとSが先頭に立ち、的確なルートを指示してくれ、非常に助かりました。さすが点線コース?だけあって、手がかり、足がかりが難しい箇所もいくつかありました。狭い岩の間に靴がはさまってなかなか抜けないとか・・・。あいかわらず、さすがあすりーとS、この難関も難なくスイスイと乗り越えていき、非国民登山をずっとやりとおしてきた師範代もまだまだ元気に前に進んでいきます。分岐点から1時間あまりでついに頂上に到着。ナベちゃんは少し前に到着していて頂上で無事再会。「なかなか行けない山」に少々インチキ?の捨身もとい空身の登頂でしたが、なんとか達成。「日本百名山」の著者、深田久弥さんが「日本アルプスで一番綺麗な頂上」と言ったその頂上に立ちました。お隣の仙丈ケ岳は何年か前、アルプスデビューのゆーみんを「アルプスの少女」にするために連れていった山、となりの北岳・間ノ岳は3000mの稜線をヒマラヤトレッキング経験のある「えべれすと君」とケンケンで縦走した場所、遠いけど雲の上にはっきり見える槍穂も、後立山連峰も、一瞬アタマを出した富士山に、谷をはさんだ反対側だけど、ほとんど雲におおわれた八ヶ岳、ぜんぶ見えて、その時その時の悪夢(笑)が・・・鮮明によみがえってきます。毎回、「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんは」のうらみ言が口をついて出ましたが、ぜんぶ師範代のせいです(笑)。でも、ありがとう師範代。さて、頂上では半分くたばり、半分絶景を満喫して、こんどはザラザラの一般コースを下山します。まあ、この時間ならバスの時間はあまり気にすることはないかと思いながら下山開始。少々心細くなった水の残量を気にしながら先頭で降りていきます。ワタシ、登りはかなりポンコツですが、下りはあまり苦になりません。ザラザラもズリズリしながらなんとかクリア、とりあえず荷物をデポしている駒津峰までたどり着かないと安心できませんが、そこへ行くまでには何度か登り返しが・・・。途中の登り返しでマイっている↑の絶体絶命?のショットも提供しながら、ようやく荷物を回収。ここまでくると荷物が戻って空身だったのがいきなり身重?に戻りますが、なんとなく、もう勝利宣言!みたいな気分になって。今回、実はスゴイものをあすりーとSからもらったおかげで無事に登頂&下山できました。それは、某闇ルート??から入手したという謎の?「塩?クエン酸?タブレット」で、見た目はあのすっぱくて甘い円盤状のお菓子に似てますが、要所要所でくたばっているワタシに一粒ずつ与えてくれたおかげで、なんと、あの過酷な直登コースを登って、何回もアップダウンを繰り返して北沢峠に到着するまで、まったく足が「つらなかった」んです。いつもなら、下山途中で、ヒドいときは頂上にたどりつくまでに必ずふくらはぎなり太ももがケイレンするワケですが、今回、下山してバス待ちのベンチで靴を脱ぐ時でさえ、いつもの「ぬおおお〜×▼◇X〇×つった〜」の奇声を発することなく靴が脱げました。いやいや、これには恐れ入れました。あすりーとSに感謝です。さて駒津峰から北沢峠まではコースタイムでは2時間ほど。途中、双児山の登り返しがありますが、下りはくだり。ただ、ここから身重になるので、一足先に下山開始しました。途中、双児山の登り返しは思ったよりもキツかったですが、そこを越えればあとは北沢峠までずっと下り。3時前には到着しそうです。途中、難所はなかったですが、何度か休みを入れて、ようやくこもれび山荘の屋根が樹々のすき間から見えてきて、予定通り3時前に北沢峠に到着。甲斐駒から下山してきた人、仙丈から降りて来た人でたくさんの人がバスを待ってますが、緊急事態宣言があけて、紅葉シーズンなので臨時便が多く出ているようです。待合所の隅でほかの3人を待ちますが、いつもならナベちゃんと師範代は10分か15分あとには下山してくるはずなのに、いつまで待っても降りてきません。きっと何かあったに違いないと思って待っていると、あすりーとSがナベちゃんのザックと共に降りてきました。聞くと、ナベちゃん、頂上から下山開始後すぐのザラザラあたりで古傷をまたヤッてしまったようで、ザックをあすりーとSに託して下山しているが、最終バスの時間も迫っているので、最終バスの出発を「カラダを張って阻止する」ために先に降りて来たらしいです。ナベちゃん、頂上直下のザラザラからだと相当な距離をムリして降りてきたことになりますが、幸い、すぐそこまで降りてきているということで、ウルトラマンのカラータイマーも点滅を開始しそうな発車4分前にギリで到着。あとであすりーとSにこっそり聞けば、このままのペースではヤバいと思ったので、「急げ!」とハッパをかけたら、ナベちゃん急にペースアップしたそうで、「やればできるナベちゃん」をあらためて発見?したようです。まあ、とにかく、いろいろありましたが、ワタシは永年の思いをかなえることができ、最終バスに乗れずこもれび山荘から自然に囲まれたテレワーク(こういうのワーケーションっていうのか?)することもなく、みんなで無事に仙流荘まで帰ってくることができました。今回、登りのヘタレスト(ワタシか)と下りのヘタ(下手)リストをかかえたポンコツパーティ?がここまで帰ってこれたのは、とにもかくにもあすりーとSの大車輪の活躍のオカゲです。ほんとうにありがとう、あすりーとS。これに懲りずにまた「魔法のタブレット」を携えてご一緒してください。2015年10月 単独行で初めて訪れた甲斐駒ヶ岳の魅力に衝撃を覚えました。「これぞ名山!」とも言える強さと優しさ、気品が直に感じられた行程は山仲間みんなとぜひ同行してみたい山として そのチャンスを6年間待つ事になりました。その理由は、台風悪天候であったり、コロナ禍交通規制であったりしましたが、ついに 緊急事態が解除され、ワクチン接種も完了した2021年10月「いざ出陣」のタイミングが訪れました。甲斐駒ヶ岳 深田久弥さんをして「日本の10名山を外さない」と言わしめる名峰人を惹きつける魅力はどこにあるのでしょうか?「眺めても、登ってもいい山」これに尽きると思っています。(山容) 中央道 小淵沢方面から眺める甲斐駒ヶ岳は、肩をいからせ迫ってくる ような迫力が感じられます。天をつくような三角錐の傍らに丸い山容の摩利支天 を従えています。 「イケメンへの憧れ」を感じているのではないでしょうか!(行程)1日歩いていると、沢沿いの山道、岩がゴロゴロした峠道、樹林帯の急登、 ロッククライミング場の直登、白砂ビーチの山肌、ハイマツの中穏やかな道、、 とコロコロその表情が変わります。まったく飽きの来ない行程となります。(眺望) ベタな表現ですが「360度の大展望」が楽しめます。 東西南北全方位 を見渡せる中心寄りに位置する山頂&駒津峰は、平野からの高度感を感じつつ 日本を代表する山々の多くを眺める事ができます。 ここから眺める 富士山 〜北岳〜間ノ岳のショットは超!印象的です。(難易度) 難関過ぎず&易し過ぎず、長過ぎず&短か過ぎず(北沢峠起点) 心地よい達成感が感じられる1日になります。と勝手に意見を語っていますが、、、10月と言うのに夏日が続く土曜日の朝、国分寺駅に集合した4名の(若くない)登山者達、一路中央道を伊那方面へスタートです。今回も体力低下に怯える3名の老人予備軍に加えて、エキスパートとも言えるアスリートS氏の同行が叶い、指南役として心強い安心感が感じられます。(果たして その通りになりました!)今回もその後の詳細はStantonパートへ〜(山行を終えて) 私達の登山、平穏無事に終わる事など まさに「夢物語」とも言え、ハラハラ ドキドキ! 最後は最終バス発車の4分前に北沢峠到着のスリリング?な行程 となりました。 それでも 念願だった全員揃っての甲斐駒ヶ岳登頂を達成し、無事に帰ってこれ た事は忘れられない思い出の1ページが出来上がりました。恒例 師範代のインタビューQ:「ついに甲斐駒ヶ岳 メンバー全員による登頂が叶いましたね!」A:「イヤー ほんと嬉しい気分だね!数年前 茅ケ岳の帰り夕日の中天空に浮か びあがった甲斐駒の雄姿を眺めて以来、待ち焦がれた瞬間だものね!」Q:「その憧れの甲斐駒ヶ岳はいかがでしたか?」A:「期待どおり! 裏切らない寛容さを持って私達を受け入れてくれたね。 諸々今回もあったけど、それは自己責任の範囲のコト、「名峰」の冠に偽り は皆無と言えるよ。」Q:「宿泊した仙水小屋はどうでした?」A:「漆塗り食器でお刺身が食べられる山小屋として以前から人気があった小屋 だけれど、今年は洋食(おいしい!)に変わっていてちょっぴり残念(._.)」 「室内が個室風に改装され、大幅に快適性がUPしていてびっくりしたよ!」Q:「今回、登頂行程や、下山時膝痛に苦労したメンバーもいましたが、、、」A:「当たり前だよ!コロナ禍運動不足&加齢の影響が出るのは仕方ない事だよ! メンバーの中に非国民と言われようがちょこちょこ山に出向いていた猛者? がいるだろう。 人間としてはともかく! 一理ある行動だね。」 (本人は本能の赴くまま行動しているようです、、(*_*;)Q:「今回 同行してくれたアスリートSさん 大活躍でしたね。」A:「老人予備軍3名 みな感謝しているよ!直登コースの岩登り指南、下山時 の膝痛サポート、どれだけ助けられた事か。 お礼を言いたいね。」Q:「恒例の最終質問です。 次はどちらの山を予定していますか?」A:「今回アスリートSと同行して感じたのだけれど、甲斐駒を余裕で往復する には心肺機能、筋力の強化が不可欠! 我々老人予備軍、100?マラソン エントリー&完走を目指す事にしたよ🤩🤪🤩😢」お疲れサマでした。
山行記録
2021-10-17T02:12:31+09:00
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梅雨が明けタニガワ岳
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梅雨が明けタニガワ岳(無雪期ピークハント/縦走/谷川・武尊)日程:2021-07-17(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:クサリ ロープ箇所はありますが、危険なレベルではありません。 ただ足元は蛇紋岩の為滑り易いので下山時は注意が必要です。写真:さあ、ロープウエイで天神平へリフト終着駅 展望台より臨む谷川岳 もう帰っても良いくらいキレイでした。だんだんキツくなってきて。アスリートS とにかく元気いっぱい!熊穴沢避難小屋まで下りてきました。天神尾根を下ります462段の階段 アスリートSはダッシュで登っていきました(*_*;肩の小屋への登り給水中先月登った白毛門(中央部左側) あっちから臨むこっち(谷川岳)もキレイでしたが、こっちから臨むあっち(白毛門)もキレイでした。最初は下りぎみ肩の小屋到着 谷川連峰稜線が延びています。オキの耳方面を望む天神平到着! そこには力尽き 変わり果てた登山者の姿が、、クサリ ロープが現れ始めます。トマの耳山頂到着 オキの耳は渋滞の為断念谷川連峰の彼方には苗場山さようなら〜 また来ますね(^^)/リフトのまわりはニッコウキスゲが咲き乱れてます。下山後寄り道 土合駅 地下70m地下ホーム天神ザンゲ岩すぐ下ですたんとんがくたばった場所。吹き上げてくる風がホントに気持ちよくて。カンバン入れてまずは1枚。肩の小屋〜谷川連峰天狗の留まり場付近より振り返る天狗の留まり場付近 暑さが容赦なく 体力を奪います(>_<)前を行くすたんとん、すでに首がうなだれてます。下山途中でくっきり見えた山頂急登 奮闘中熊穴沢避難小屋で小休止小休止中もっと近寄った苗場山 奥には薄っすら北アルプスさて 天神峠よりスタート感想:もうほとんど「緊急」でない慢性緊急事態宣言が8月下旬まで延長され、なしくずし降りんピックも間近になってきましたが、例年になく早い梅雨明け宣言が出たので、今日は師範代、アスリートSとすたんとんの3人でコロナウイルス漂う新宿駅西口から谷川岳へ。それにしてもイイお天気。そうなると、このところその信ぴょう性が確かなものになりつつある「ナベちゃん雨男説」がますます現実味を帯びてきて、「いやー、今日は快適な山行になりそうだ〜」とクルマの中はひとしきり盛り上がります。(ナベちゃん、ごめんね。梅雨明け10日はどんな雨男もカンケイないわ。)さて、街中の人流はいっこうに減る気配がないので、梅雨も明けたし、いつものように道も混んでいるかと思いきや、その気配もまったくなくて、いたって順調なドライブ。6時に新宿を出発して8時半頃には天神平ロープウエイに到着です。天神平1,300メートルまでイッキにロープウエイで。そこから山頂まで3時間ほど。長く続いているてれてれワークでナマったカラダにいきなり日本3大急登の西黒尾根はカンニンしてくださいと師範代に泣いて頼んでいたのが効いたのか、なんと天神平からさらに天神峠までのリフトにまで乗せてくれると言うではありませんか。いや〜これはありがたい。3時間のラクラク登山がさらにラクラク。師範代、ありがとー。黄色いニッコウキスゲはじめ、いろいろな花が咲きほこる中をリフトはゆっくり進み、ほどなく天神峠へ。リフト終点建物の屋上の展望台にあがると、ひえ〜、絶景。これから向かう谷川岳をはじめ遠くの山までくっきりと眺望があります。上越国境のこのあたりは、なんとなくお天気はいつもよくないイメージがありましたが、さすがに今日のこのお天気は最高。展望台のベンチに1日座ってボーっとこの景色を眺めていてもいっか〜と思うくらい・・・・って、ホントにそうしておけばよかった・・・通〜りゃんせ〜、通りゃんせ〜、ここはどこの山道ぢゃ、天神峠の山道ぢゃ・・・行きはよいよい、帰りはこわい・・・・こんな唄がふと聞こえたのは空耳だったか?天神峠からは尾根をいったん下って、途中で天神平からの道と合流、まずは熊穴沢避難小屋をめざします。避難小屋まではかなり平坦。樹林帯の中なので今日の強い日差しにさらされることもありません。40分ほどで避難小屋に到着、ひといき入れます。さて、ここからがロープあり、クサリありの岩場の急登。おまけに樹々もだんだん背が低くなってきて、その分、おひさまが直接照りつけてきます。しかも雲一つない快晴の直射日光。そうなると徐々に背中のザックが・・・・重い。例によって例のごとく「いらんもん」の詰め合わせ。てれてれワークで弱った筋力なのはわかっていながら、ロープウエイ利用のお気軽感もあって、やっぱりいつものように詰めてしまって。ハアハア、ゼイゼイいいながら天狗の留まり場まで。あいかわらず眺望はすばらしくて、遠くまで見渡せます。ホントにこんないい天気の山行はめったにありませんが、背中のザックが・・・・重い。さらにその先、あいかわらず続く急登を少し登っては休み、また少し行っては休み、そのたびにツラさが増してきて、とうとう天神ザンゲ岩の下まで来たときに、「師範代、もうアカン。今日のすたんとんのトマノ耳はここにします。先、行って」五竜岳の(実はほとんど)頂上で「もおアカン」と言ってヘタりこんで以来の「もおアカン」宣言。さすが、ここまでまったく平気なアスリートS。師範代もまだまだ元気。「ここに留まっているか、回復したら登ってきて」ということで、2人は先に進みます。残ったすたんとん、他の人の邪魔にならないように道端であお向け。たまたまヘタりこんだこの場所は、谷から吹き上がってくる涼しい風がなんとも心地よく、来る人来る人、「ひゃ〜、この風、サイコー」みんな判で押したようにそう言って通り過ぎます。「だよねえ、ホント、ここ、極楽だわ」と思っていると、もうなかなか動けず、どれくらい居たのかわからなくなるくらい居ましたが、それでもまあ、もう少し上まで行こうかと立ち上がって前進です。くたばっていた天神ザンゲ岩から先は、それまでと打って変わってわりとなだらか。頂上は見えないものの、ほとんど頂上まで見渡せる気持ちのいい緑の稜線。重いザックは変わりませんが、遅いながらも一歩ずつ歩を進めていくと、上のほうから師範代が降りてきます。結局、余裕なく下を見ながら登ってきたので、途中、アスリートSとはすれ違ったのを気づかなかったみたいです。師範代とおちあったところで、師範代から「もうすぐそこなので肩の小屋まで行きましょう」って・・・いや、もうこのまま降りてもいいんだけど・・・何が何でも頂上まで根性で・・・っていうすたんとんではないので・・・と思いましたが、まあ、師範代もそう言うし、ということで師範代、そこから引き返して肩の小屋へ。何とか肩の小屋までたどりつき、そこで「いらんもん」満載のザックをデポして、トマノ耳へ。をを、空身ってこういうもんかい。それまでとは見違える?足取りで、今日2回目の師範代とともにトマノ耳到着。頂上はかなりの密ですが、午後になってもお天気は変わらず、360度の大展望を手に入れました。最初にヘタりこんだ地点からそのまま下山するつもりが、結局、トマノ耳まで、めったにない「根性みせて」登ってきました。オキノ耳方面はアスリートSと師範代が最初にトマノ耳に到着したときと同様、かなりの混雑なので、そのまま肩の小屋へ。途中で気づかずにすれちがって先に降りていたアスリートSと合流し、(ずいぶん待たせたね)天神平に向かって下山しますが、避難小屋までは急なところが多く、ロープやクサリのある場所はもちろん、段差の大きい岩場でも渋滞が発生します。まあ、それだけ人出が多い人気の山ということなんでしょう。避難小屋まで降りてくると、あとは天神平までお気軽に・・・が、それまでの急な下りで相当足に来ています。それに重いザック。下に降りてくるにつれて気温も高くなってきたみたいだし。うしろを振り返ると、おや、アスリートSと師範代はどこかで休憩をとっているのか後ろにいない。まあ、ここから先は降りるだけと思い、単独で降りていきましたが、思ったよりも遠いし、そろそろロープウエイとか見えそうだけど、そんな気配はまったくなくて、上方、遠くにリフトの終点にしては立派な建物・・・ロープウエイの山上駅か?え?もしかしてまちがって西黒尾根を降りているのか?それならとんでもなく長い道のりだし、今日は「いらんもん」に近いと思ったツエルトが「いるもん」になるのか?・・・と不安に思いながら、つりそうな足をひきずりながら降りていきます。重いザックで「位置のエネルギー」だけはたっぷりありますが、カラダのほうはもうヘロヘロ。ほとんど気力だけで降りてきて、天神平のベンチでザックを下したとたんにクラッときて、ベンチよりも地べたのほうがラクと思ったものの、地べたも少し先の草原までたどり着けず、すぐそばのジャリの上でグッタリ。直射日光はあたるものの、風は涼しくていい気持ち。10分くらいたった頃でしょうか、「おや、こんなところにごイタイが・・・」「ホントですね、これは完全なごイタイですよ」とアスリートSと師範代の声。が、声は聞こえてもカラダが・・・動かん。動こうとしても今度は両足の太ももが同時につって激痛が・・・。なんとか動けるようになるまでに20分(もっと?)くらいかかったかもしれませんが、その間「群馬か新潟県警のヘリ呼びますかね?」「県境こえてるから群馬ぢゃないの?でも安いほうがいいよね。」「ヘリ来たらあいのり、いいですかね?」とかテキトーなことを言ってましたが、すぐそこのロープウエイ乗り場まで這ってでも行けば帰れるワケで、両足をプルプルさせながら立ち上がったすたんとんに、気づかいのアスリートSがすたんとんのザックを持ち上げたとたん、「な、なんぢゃこりゃ〜」。アスリートSのザックの2.5倍はある重さで、思わず「明大山岳部のトレーニングか〜い」。やっぱり重かったようです。さて、いろいろありましたが、ありがたいことに、いちおうトマノ耳までたどりつき、ヘリも呼ばずに降りてくることができました。ロープウエイのすぐ近くの上越線土合駅、下り線のホームまでおそろしく長い地下道のある駅ですが、すたんとんはさすがに降りてしまったら戻ってこれなくなり、湯沢から新幹線になってしまいそうなので地下道の入り口で待ってました。さすがアスリートS、戻ってくる階段も駆け上ってきました。さて、クルマの中で「いらんもん」のなかみを公表。今日のメインは「台湾産パイナップル」、師範代も用意してるかもと思いながら「コーヒー豆とハンドミル」それにお湯わかす時間短縮のため「沸騰したお湯をいれた魔法瓶」あと、クルマに置いていけばよかった「折りたたみ傘」とか。「ツエルト」は西黒尾根を降りてたら必要でしたけど・・・。いやー、重かったー。けど「ヘリ呼んで持ち物見られたら、『オマエなあ〜』もんやな」・・・はい、そのとおりです。いやいや、体力落ちてるのに、いつもどおりいらんもん持って行って、ほんの3時間の行程って完全にナメてましたね。お天気よすぎたのもあったけど。師範代、アスリートSにもご心配ご迷惑おかけしました。反省。でも肩の小屋で周りの目を気にしながら(いや、羨望のまなざしの中)「台湾パイナップル」食べたかったなあ・・・・遡る事1ケ月 梅雨入り目前の土曜日、「谷川岳を眺める山だから、谷川岳よりラクに登れるだろう」の甘い考えを反省しつつ(._.)疲労困憊で辿り着いた白毛門山頂から西方を眺めていました。 そこには2つのピークと一ノ倉沢を携えた谷川岳の迫力と優美さを兼ね備えた雄姿が目前に迫っています。ここでスイッチON! 「梅雨が明けたらアッチ(谷川)へ」と考えるのはごく自然の流れと言えましょう。(?)そして梅雨明け翌日 快晴の空のもと関越道を北上する車に同乗するのはコロナ禍体力低下に怯える老人予備軍2名+体力低下とは無縁のアスリート1名の計3名です。車内での会話はもっぱら「ワクチンとウイルス!」とても大自然を満喫しに行く前の話題にはふさわしくない内容ですが、これもご時世と言ったところかと。。。赤城山、上州武尊山、榛名山etc 群馬の名峰を眺めつつ水上に近づくと、2つの耳がカワイラシイ(個人的感想!)谷川岳が姿を現します。 青い空と緑の山容は「魔の山」と呼ばれた暗いイメージは微塵も感じさせず、ゆったりと構え寛容に受け入れてくれる優しささえ感じられます。この谷川岳、ロープウエイ&リフトで高度を稼ぎ、行動時間も3時間程とラクラク行程と見られがち?ですが、「標高差の割に意外とハード」「肩の小屋近辺雪渓の涼しさに救われた」記憶が頭の片隅に残っており、かすかに不安を残しつつ天神峠をスタートとなりました。その後の経緯はStantonパートで ↓ (やはり「魔の山」かも(._.)?)(谷川岳の行程)・熊穴沢避難小屋〜天神ザンゲ岩=急登、ロープ、クサリと登りごたえ十分な区間 となります。 +容赦ない日の光+猛暑が堪えます。・天神ザンゲ岩〜肩の小屋間 = 森林限界を越え景色が広がり、斜度も若干緩み ます。 3000mクラスの稜線を歩いている感覚さえ感じられます。雪渓が残っ ていれば心地よい納涼登山となりますが、残念ながら雪渓は消えていました(._.)・肩の小屋〜トマノ耳間 = ザックをデポして山頂へ約5分程で到着です。今回 オキノ耳は撮影待ち?渋滞が思いの他長かったので回避しました。 とある事情 から、私結局トマノ耳は2回登頂する事に、、、?!・肩の小屋〜天神平 = 問題のない下山コースですが、足元に蛇紋岩がある箇所 は、非常に滑り易いので注意が必要です。 振り返ると 様々な表情で谷川岳が 見送ってくれています。・天神平到着 = 力尽き倒れ込んだ?登山者が1名横たわっていました(*_*;! (当人の希望によりレスキューは呼ばずに放置?!)(谷川岳からの眺望) その景色は標高2000mに満たない山頂からの眺望ではありません(^^)/ 西方に連なる谷川連峰の稜線は彼方に苗場山が鎮座し、日本アルプスの稜線に 立っているような感覚さえ感じられます。 雲がかかる夏のこの時期に これ程の絶景を眺められた事は「来た甲斐がある」 の一言です。紆余曲折を経て3人は無事?帰路につきました。(土合駅 寄り道) 帰路、鉄道ファンの中では羨望の「日本一モグラ駅」土合駅に寄ってきました。 462段の階段を経て地下70mに下り線ホームがあります。 意を決して下り (+登り)ました。 チョッピリ幻想的なその光景は、山頂とは異なる感動が感じられます。 本日の累積標高差は下り800mを超える事となりました。(土合駅尾根コース?)恒例の師範代インタビューQ:「谷川岳 いい天気でしたね」A:「天気の変化が大きい夏の谷川地域で終日好天に恵まれた事は、正に梅雨明け 10日間の恩恵だろうね。 3人メンバーの中に雨男がいない証拠?かも しれないな!」Q:「景色も素晴らしかったですね」A:「標高1700m付近で樹林帯を抜け視界が開けた時『標高2500m超を歩いて いるみたいだね』と話をしていたんだ。 展望はもちろん最高だけど、 山の色彩の綺麗さ(緑、岩稜色)も第1級と言えるね」Q:「天神尾根コースは山の数字データ以上にハードさがありましたね」A:「先に述べたとおり、自然環境的にそれだけ厳しい所に来ている証拠なのだ ろうね。『ラクそう』とハイキング気分延長で来てはいけないコースで ある事は間違いないな」Q:「途中 登頂断念の危機がありましたね」A:「イヤイヤ ちゃんと復帰して登頂をしていたヨ。 そのせいでトマノ耳に 2回登頂する事になったメンバーが1人いたけど(オツカレさま!)。 ほんとによく復帰してスムーズに登ってきたと感心しているヨ。下山では 元気に?駆け下りて行ってしまったもの、、、(その後、倒れる?!) 暑さとエネルギー不足だったのだろうね。 繰り返すけど 谷川岳は決して ラクではない山だからね」Q:「アスリートSさん 元気でしたね!」A:「イヤ〜 最後 彼が土合駅462段の階段を駆け上って行ってしまった時、 老人予備軍の我々の悲壮感を感じたね😢 見習わなければならないのは きちんと水分はこまめに補給して、行動食を要所要所で補給してエネルギー 枯渇を防いでいる。 ここがズボラ我々との差になっているのだろうね」Q: 「谷川岳から眺めた白毛門の姿はどうでした?」A:「白毛門から更に奥に連なる笠ケ岳、朝日岳の姿は綺麗だったね。ひと月前 私達の大師匠は日帰りで朝日岳まで足を延ばしているんだ。白毛門止まり だった自分も含めて『よく行った👍』と褒めてあげたい気分だよ」Q:「恒例の最後の質問です。 次はどちらの山にいきますか?」A:「下りてきてみんなの表情を見ていると、『次は西黒尾根の急登に行きたい』 と言っているように見えたんだ! お望みとあらば、秋には西黒尾根〜 谷川岳ツアーにいきましょう!! 🤪🤪🤢🤩🥵。。。!ではお疲れサマでした。
山行記録
2021-07-26T02:22:03+09:00
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紅葉を見にいこうよう!金時山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2753191.html
紅葉を見にいこうよう!金時山(無雪期ピークハント/縦走/箱根・湯河原)日程:2020-11-22(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:特に危険箇所はありません。写真:乙女峠のカンバン。でも富士山が不在。三々五々 家へ向かいました。 社員いや、シャインマスカットも登場。さて、今日のメインイベント?めろんに銀座プリン稜線に出ます。明神ケ岳への分岐。ホントはコレ。それでも記念撮影?おなじみの山頂。でも富士山が不在?だんだん国道を走るクルマの音が大きくなります。頂上へもう一息大きな岩の上から仙石原方面前回は富士山の右肩に南アルプス(甲斐駒ヶ岳)が見えたのですがネ〜(:_;)稜線上を乙女峠方面へ。長尾山へ向かっています。バスを待つ箱根湯本は快晴リンドウ分岐のそばの広場で少し休憩。目指す山頂がみえます。乙女峠から御殿場方面。わずかに富士山のすそ野。乙女峠の石碑山頂といいますが平坦です。さて、稜線上を頂上に向かって進みます。乙女峠のベンチ。最初からぐんぐん登ります芦ノ湖と外輪山のむこうに駿河湾もうすぐ乙女峠芦ノ湖も大きく見えてきました。コンビニ跡から登山開始紅葉の名残が登山電車で湯本に下山乙女口に到着こんなのが咲いてましたこれも前回の撮影 綺麗です!感想:「紅葉を見にいこうよう!」って、まあなんとCoolというか、もうReally Coldなオヤヂ、いやいや還暦過ぎてるから「ぢぢいギャグ」を炸裂させて、師範代からのお誘い。今回はゆーみんに加えて、日ごろからカラダを鍛えまくっている「あすりーとS」も参戦ということで、いつにない大パーティができました。が、人数も多いので、さて、行きかえりのアシはどうする、そもそもどこへ行く?でいろいろ考えた結果、箱根の金時山で紅葉と富士山、そしてお楽しみの後には温泉で、ああ極楽、極楽の企画となりました。ということで、今回は私たちの山行ではめったにない電車&バスを乗り継いで登山口にアクセス。ゆーみんは地元スタート、あすりーとSも前日のイベント終了後そのまま小田原に前泊、あとの3人は箱根湯本集合ってことで話はまとまり、小田急線からの快晴の富士山が期待をふくらませます。さて、箱根湯本のバス停にはすたんとんが一番に到着、何台か桃源台行きのバスを見送りましたが立っている人もいて相当の人出が予想されます。しばらく待ってましたが、そろそろ着くはずの師範代、ナベちゃんを乗せたロマンスカーがなかなか来ないし、バスの時刻は迫ってくるし・・・5分ほど遅れてロマンスカー到着、小田原発のバスも遅れているみたいで、定刻になっても見えてこないし。ほどなく師範代、ナベちゃんと合流しましたが、師範代から、ゆーみん欠席の残念なお知らせ。このあたりご出身の?ま〜さかりか〜ついだ、う〜ろたんき♪いや、き〜んたろう〜♪がクマにまたがってお馬のケイコっていうくらいですから、相当数いるのかもしれませんが、「クマ除け担当のゆーみん」(ということになっている)が欠席では、この先、ちょっと心配。師範代が「クマ除けスプレー」を装備しているといいますが、「がお〜」「わ、出た!」の状況でザックの奥から取り出すのではとても間に合いそうもありません。とにかく、途中で出会わない、クマの出勤時間より早く下山できることを願いながらバスを待ちます。バスを待つ列が長くなってきたころ、ようやく1台やってきましたが、何と誰も乗ってない・・・と思ったら湯本始発の臨時便。これに乗ったら確実に座れますが、それでは小田原からやって来る「あすりーとS」と永遠に会えないかもしれないので、係りの人に「小田原から来る便に乗ります」と告げたところ、「ああ、臨時便でお客さん全部拾ったら通過しちゃうかもね」って言うんでやっぱり永遠に会えない運命か・・・というような一幕がありましたが、係りの人があすりーとSが乗ったバスを止めてくれて、無事、車内で合流。お騒がせしました。このあたり、ずいぶん昔に来たことがありますが、なんとなくなじみがあるのは箱根駅伝のせいでしょう。バスはうなりながら登っていきますが、こんなところを走らされるのは何ともツラいでしょうねえ。平坦な4区を走るものと思っていたのに、監督からいきなり「オマエ、5区」なんて言われた選手は「ゲッ、オレ?かんにんして〜な〜」てなもんでしょう。今度のお正月はどんな戦いが見られるのでしょう。バスは駅伝コースと別れて仙石バス停で下車。しばらく御殿場方面に歩いて金時登山口からスタート。しばらくは高級住宅街?別荘地?の中の舗装道を行きます。登山道に入ると、最初からなかなかの登り。今日は前回の木曽駒ケ岳・・・というより宝剣岳の予想外(いや、知らなかっただけか)の難所に、久々に「だ、誰や、こんなとこ連れてきたんは!」と冷や汗をかきながらクサリに命を預けて・・・という心配はまったくナシの「はいきんぐ」コースなワケで、余裕があれば芦ノ湖畔まで縦走!なんて言ってましたが、ナマったカラダと今日も懲りずに「いらんもん」をザックにしのばせている者にとってはチト辛い。それでもなんとかほぼコースタイムどおりに明神ケ岳方面への分岐、矢倉沢峠に到着。展望はありませんが、アタマの上が開け、目指す山頂も見え、ここからは稜線上を歩きます。このあたりまでは日差しもあり、まずまずのお天気で、しばらく先へ行ったところの大きな岩の上から芦ノ湖のシッポ?とか仙石原や小田原方面への展望が開けます。が、だんだん雲行きがアヤシくなり、風も出てきました。登りもだんだんキツくなってきて、ザックの重いすたんとん、ちょっとピンチ。少し登っては息を整え、また少し登っては給水し、早く頂上までたどりついて、例のモノを始末して身軽になりたいんですけど、なかなか手ごわい。登山口の標識には「ハイキングコース」と書いてましたが、いやいや、それ以上ですよ。時おり仙石原や芦ノ湖方面の展望も開け、外輪山のむこうに駿河湾も大きく見えてきますが、お天気はあいかわらず、どちらかというと悪くなってきたカンジ。ようやく頂上下の急登を登りきると、例の「天下の秀峰 金時山」のカンバン?標識?とご対面、が、あいにく「日本一の高峰 富士山」はお休み。ザンネン。さて、頂上に到着して、適当な場所で例のナニをなにしたいんだけど、世間的にはこの週末は「我慢の3連休」のハズが、それはまったくカンケイなさそうなほどの人出で、適当な場所もみつからず、おまけに強い風のせいでカラダも冷えるし。ナベちゃんの心配は、登りでかいた汗が冷えると、「大」モンダイを起こすリスクが高くなるけど、この混雑具合ではさらに困ったモンダイになりそうだし・・・・頂上の茶店の名物もあるみたいですが、当然これも混雑していてすぐには空かなそうだし。ということで、頂上滞在はほんの数分で下山開始。師範代のケータイには欠席のゆーみんから「小田原は快晴で〜す!」のメッセージが届きましたが、をいをい、何言ってるのよ?山頂は風びゅうびゅう、ついにパラパラと冷たいものが落ちてきて・・・もうたまらん。撤収、撤収。下りはとりあえず乙女峠に向かって降りますが、何となくこちらのほうが斜度はユルいみたいです。時おりガイドさんを伴ったグループとすれ違いますが、大きなグループだと10人をこえるグループもあったり、「我慢の3連休」はまったくカンケイない人気の山のようです。いいお天気で富士山バッチリだとホントに最高なんですがねえ。休憩におあつらえ向きのベンチがある乙女峠まで下ってきましたが、ベンチはすでにふさがっているし、あらたに下から上がってきたガイドさんつきのツアー客もここでお弁当タイムだというし、ここも密です。御殿場方面の展望台もありますが、やっぱり富士山のすそ野がわずかに見えるだけ。さて、ここから先に行くかそのまま降りるか。事前の計画では「縦走や!」と勇ましいことも言ってましたが、寒いしハラもへるし、帰りの渋滞もあるし、ここは「温泉直行」以外の選択は無いということで、迷わず下山に決定。30分ほどで登山口に着きそうです。登りは苦労したすたんとん、結局、ザックの重さはそのままで下山。物理の教科書的には「位置のエネルギー」が最大なワケで、どんどん転げ落ちていきます。降りていくにつれて近くの国道を走っているクルマの音がだんだん大きくなってきます。最後は木の根っこがむき出しになっている道を抜けて乙女峠登山口に出てきました。ひとりでどんどん降りてきたので、ここであとの3人を待っていると、程なく3人も降りてきて、みんなで「お疲れさま」を交わしたところで、誰からともなく、「ハラへったねえ」。そばを見ると、ちょうどテーブルにおあつらえ向けの大きな切り株があったので、「ん、斬るか?」「斬れ、斬れ」「ヨシ、斬っちゃる!」と何やら物騒な会話とともに取り出したのは、きょうの「いらんもん」、そうです「めろん」。メロンは本来、夏の果物なんですねえ。夏場なら何種類もお店に並んでいるのに、この時期は1種類だけでしたが、まあ、これは「お約束」なので、今日もザックのウェイトになるのを覚悟で持ってきました。さて、そうなると、ナベちゃんからも「いらんもん」が出てきました。文明堂の「銀座プリン」。高級品です。なんとカラメルシロップが別だてになってます。さらに師範代からもとっておきの「いらんもん」が・・・近年、産地では盗難騒ぎの絶えない、社員いやシャインマスカット。いやいや、なんと、まあ、こんなところでグルメパーティ。どれもこれも非常に美味しゅうございました。ある意味これが本日のメインイベントだったかも。軒先の切り株をお借りした?お家の方、どうもありがとうございました。思いがけないグルメパーティーにすっかり満足して、ここからは仙石のバス停まで国道歩き。もしここにゆーみんがいたらワタシらは道端の草むらに隠れて、ゆーみんに道行くクルマを止めさせて、バス停まで歩かなくて済むのになあ・・・などと言いながら20分ほど歩いてバス停に到着。何人も並んでいましたが、やって来た小田原行きのバスの運転手さんの話では、このバスに乗るより強羅行きバスで強羅まで行って、電車で帰るほうが早いよというので、アドバイスに従い、次の強羅行きバスで強羅まで。グルメのあとは「温泉」てことで近くを探しましたが、看板には「歓迎」と書いてあっても、「今、満員」といって歓迎されなかった温泉をあきらめ、ここでも満員の登山鉄道で箱根湯本まで。湯本では駅近くの「弥次喜多の湯」でああ極楽極楽。あすりーとSとはここでお別れ、残った3人はさらに小田原まで繰り出して「地のモノ」グルメをいただき、「山にグルメに温泉に」というゼイタクな1日が無事終了。めでたしめでたし。師走の暦が目前に迫った11月3連休の中日、再び猛威を振るい始めた新型コロナの感染広がりを気にしつつも、「晩秋の紅葉を見にいこうよう!」の掛け声の元箱根金時山への日帰り山行へ出かける運びとなりました。一足先行していた私を健気に?追い続けてきた2人(Stanton、ナベちゃん)は今年晴れて!?「還暦」の大台を迎え、ここに自他共に認める「老々介護3人パーティ」が形成されました(:_;)。 ひと昔前ならリタイアして 悠々自適な年金生活を送り始める世代なのですが、、カラ元気でないことを祈るばかりです。この老人達に加え、今回とてつもない若者(でもない!)が一人加わりました。アスリートS:この男 後立山連峰を南端から3泊4日で日本海まで縦走する健脚の持ち主で、八峰キレット五竜岳山頂直前で力尽き、やむなく撤退した私たちとは一味違う雰囲気を漂わせています。今回も山行の前日、箱根ターンパイクランニング大会に出場した翌日に金時山登山に同行するとのコト! 「どうせならターンパイクから金時山まで走ってきたら!」と勧めたのですが(我々に気を遣ってか?)「バスで来る」と余裕の表情です。金時山往復はランニング後のクールダウンと言ったところなのでしょう!?そして紅一点ユーミン、今回足柄山に住んでいるクマさん対策に悩んでいた私達ですが、彼女の「威嚇発声」はクマ鈴/クマ撃退スプレーをはるかのしのぐ効果あり(荒船山で実証済!)との判断から、「クマ除け対策は万全」との結論になりました。 たよりにしています。さて山行日当日を迎えます。朝一番に不吉な連絡が飛び込んできました! ユーミンから「いまいち体調不良につき同行は困難😢」との話です! 不謹慎ながら 真っ先に脳裏に浮かんだのは「クマ除けはどうしよう!」の一言で、人を気遣う感情など限りなくゼロです🤧すかさず心を入れ替え、ユーミン&メンバーに連絡、幸いユーミンの体調は重症ではないようだし、バックパックにはクマ撃退スプレー/クマ鈴も入っている、「ユーミンに絶景の富士山を見せてあげられないのが残念(>_<)」な気持ちに 落ち着きました。早朝の澄んだ空気の中、小田原に近づく車窓からは真っ青な空とちょっぴり雪を抱いた富士山の雄姿が望め「天気が持ってくれるといいな」の期待を胸に箱根湯本バス停に老々介護パーティ3名+アスリート1名の猛者?4名が集合となりました。4名の猛者?による「金時山ファミリーハイキングコース」山行がスタートです。ところが、、、 ⇒ Stanton パートへ 詳細をお楽しみください。 〜約4時間の山中行程、下山後のメロンパーティ、温泉入浴の1日を終えた私達、富士山の眺望がいまいち、風が強い等のネガをはねのける満足感を感じる事ができました。 富士山は雲の中でしたが、仙石原、芦ノ湖を見下ろす広大感、駿河湾も目に届く遠望、標高差700m近くを一歩一歩標高を上げていく軟弱とは言い切れない金時山のコース、そして人と人とのコミュニケーションの楽しさ、コロナ禍の中 外出も躊躇してしまいがちな世情においても、自然も人も快く私達を迎え入れてくれた1日でした。みなさんお疲れ様でした。(恒例師範代からのひとことインタビュー)Q「もっぱら北アルプスに馴染みのある4人でファミリーハイキングコースは もの足りなくなかったのでしょうか?」A「実際に金時山行ってみれば分かるけど、短めの行程時間ではあるが、金時山 は日本三百名山にも選ばれているりっぱな山に違いはないね。 コースが きちんと整備されているからファミリー(子犬まで)が山頂に立てるけれど 急登、ガレ場もある決して拍子抜けするようなコースではないな。 その証拠に、誰もコースに対して不満を言っているメンバーはいないんじゃ ないかな!」Q「朝のうちくっきり見えていた富士山が、山頂では雲に隠れてしまいましたね」A「山ってそんなものだよ! 1日中見え続けていたらそれは絶景ではなくなって しまうし、、ユーミンが欠席だったから、今後に期待でちょうどよかったヨ」Q「メンバーの中に一人、『登山電車の運転席がみたい』とか『新幹線が見たい』 とかはしゃいでいる老人?がいましたが、、、」A「まったく、小学生じゃあるまいし、大人気ないやつだね! それに振り回わ されるメンバーも気の毒と言うものだな。とは言っても そこでしか見れない もの、体感できないものはせっかくの機会だから楽しんだ方がよいかもしれ ないね。 他メンバーには彼に代わって私から謝っておくよ!」Q「参加できなかったユーミンに一言」A「ありきたりの表現だけど、山は逃げません! ラッキー?な事に今回絶景は お預けになった事は 次回絶景に出会える可能性が高くなったとも言えるね。 コロナ禍の中、体調を重視した判断は大正解だったね」Q「恒例 最後の質問です! 次の山行計画はどちらですか?」A「今回の金時山は「絶景」を見る山だったから(見れなかったけれど)、次は 「絶壁」から見下ろす山!に行ってみようかナ、、😀😀😀、、」インタビューを終わります。
山行記録
2020-12-01T03:09:54+09:00
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クソッ、困ったガケ・・キソッコマガタケ・・木曽駒ヶ岳
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クソッ、困ったガケ・・キソッコマガタケ・・木曽駒ヶ岳(無雪期ピークハント/縦走/中央アルプス)日程:2020-09-21(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:極楽平から宝剣岳のルートは鎖場、足場の狭い箇所も多いので、慎重に通過してください。写真:遠くに御嶽&乗鞍、目の前には困ったガケ。ヨシッ! 行ける!平和な記念撮影真っ青な空と宝剣山荘。宝剣岳に向かいます。この辺では、めずらしくないんでしょうが、サルの電線渡り。ロープウエーという「最大の難所」を突破してイチバンで千畳敷カールにご対面。お天気最高、道も快適。足取りも軽く「天国」へ向かいます。宝剣岳山頂。この岩に立つ人いますけど、ムリムリ。右のカール側も切れ落ちこっちは「命がけ」のルート。岩の鎧をつけた大魔神かキングコングやな。まずは極楽平めざしてカールに向かって左側から出発。また出たあ。中岳山頂にとうちゃこバス乗車券発売時の混雑ぶり。バス乗り場の場所取り&バス乗車券購入の場所取り両方必要ですね。乗り場の場所だけ取ってた人、乗車直前まで乗車券を買うの知らなくて残念なことに。宝剣山荘のほうに向かって降りますが、こっちも渋滞ができるほどの岩場。極楽平。いきなり標高2600mまでワープして、ちょっと気圧の変化についていけないと感じながらも、まあ、ここまではなんとか。このあとが・・・・カール上部はジグザグの道。渋滞おきてます。お湯は「こまくさの湯」。イワツメクサ。下りの方がコワイもんです😢クサリを辿って、、、もお、ええかげんカンニンや〜。頼む、許してくれ。カールの途中から。雲に隠れそうな乗鞍岳。南アルプス越しにフジヤマ。朝一番 定刻前 臨時便ロープウエイに乗れました。南アルプス(甲斐駒〜聖まで全部)がお出迎えもうすぐ稜線、極楽平。どんどん高度を上げていきます。木曽駒ケ岳山頂へ。中岳巻き道はキケンと書いてます。朝は曇ってましたが、光が当たるとまた、すばらしいカール。右には八ヶ岳。乗越浄土。ここからカールをくだります。ぎゃ〜、オッサンら、とてもそんなコワいことできひんで〜。ちょっと食べちゃいましたが、ご当地グルメの「ソースかつ丼」。さて、つぎはほんぢつの最終目的地 木曽駒ケ岳へ。これ、どうすんのよ?上のほう、ツルンと滑ったら・・・あ”あ”あ”。その先もどうなってるか気になるし。山頂の神社。歩いてきた宝剣岳と中岳。中岳の巻き道は途中からアヤシげな岩場を通るんでしょうなあ。(キケンはもう腹いっぱいなので中岳登り返し)中岳頂上とその巻き道の分岐。サギダルの頭?をを、やっぱり槍穂高が見えると、登った甲斐があるというもんです。下に宝剣山荘。中岳のむこうに木曽駒ケ岳。来た道に比べると天国みたいなルートやがな。さて、いよいよ核心部へ。むこうのほうには中岳、木曽駒ケ岳の「平和な」ルートが見えるのに・・・・地獄を制覇(??)した男達(ほぼ山頂にて)その手を放すなよ、ナベちゃん。カニのヨコバイでは両手放して平気?だったけど。あと一息で宝剣岳頂上。木曽駒ケ岳山頂。左には御嶽山。神社にお参りして出発。お参りのご利益ですかね、浄土に行かずに戻って来られました。左は切れ落ちこのあたりはまだ「極楽」のつづき。ごらんのとおりの「密」です。山頂は2956mでたあ〜。ちょうど逆光なので使わせてもらいますよ、命知らずのおねいさん。感想:さてさて、このコロナウイルス感染拡大がなかなか収まらない中、他県への移動制限が解除された6月に満を持して編笠山に行ったはいいけれど、楽勝ムードがいっぺんに吹き飛ぶようなていたらくで、テレワークでなまりきったおのれのカラダを大いに反省しましたが、その後、夏のアルプス山行を計画するも感染拡大で断念、師範代はその後も「非国民登山」を誰はばかることなく続けていたようですが、ワタシのほうは6月のその時以来のお出かけです。では、行く先はどこにするか。師範代からいくつか候補が出て、「谷川岳」と聞いた時には、思わずザイルにヘルメット、ハーネス、カラビナ、ハーケン、用意するんですか?と聞いたところ「いやいや、もうそんな『誰や、こんなとこ連れてきたんは』的なところへは行きませんよ」と言い、下調べを始めましたが、どうも最近降った雨の影響で状況がよろしくない。それではほかの山域でということで、以前計画していて天気予報が悪くて中止したことのある木曽駒ケ岳になりました。ここは千畳敷カールで有名な観光スポットでもあり、その千畳敷カールまではロープウエイがイッキに運んでくれ、カールの急な登りを越えればその先、木曽駒ケ岳までは大きく広がる稜線上を南アルプス、八ヶ岳、北アルプスに御嶽山を望みながら、高低差の少ない、ほとんど「遊歩道」と言ってもいいような道を歩くだけ。時間的にも4時間ほどのコースで、いまだにナマったままのカラダにも超やさしくて、前回、夕暮れ迫る編笠山で恐怖だった時差出勤してくる森のクマさんにもおびえることのない、お気楽ハイキング。さっそくヤマレコ登山計画に着手して、予定コースをひいたら、上にもあるようにデコボコのないフラットなラインの高低差グラフができました。それを見て師範代も「これ、高尾山よりも楽勝かも」「何か物足りないかもねぇ」って言ってました。さて、ヤマのほうはすでに楽勝ムード。が、モンダイは千畳敷カールのスタートラインに立つこと。ロープウエイで標高2600mまでワープするためには、自家用車は麓の駐車場まで、そこから先、ロープウエイ乗り場までは一般車両は通行禁止で、タクシーか連絡バスによる移動に限られます。しかも、この4連休は通年営業するロープウエイでも年間で1,2を争うピークシーズンだそうで、いつもの年なら、乗るのに何時間待ち、降りるのも何時間待ちになるようで、このコロナの状況で、それがどれだけ割り引いて考えられるか・・・・。どうも今回の山行、イチバンの難所は「ロープウエイ」だろうということで師範代と意見が一致しました。コロナが人出を抑えてくれることを期待?(なんと都合のいいハナシや)はするものの、やっぱりちょっと心配。師範代と待ち合わせの国分寺駅を予定の30分前倒しで出発、ナベちゃん家にも早く着きすぎてしまい、案の定、ナベちゃん入浴中。とにかく早く行動するに越したことはないので、濡れた髪のままナベちゃんをクルマにぶち込んで、さあ、出発です。中央高速の反対車線、いつも混んでるあたりの渋滞にちょっと驚きながら駒ヶ根インターまで。午前0時すぎに麓の駐車場に着いたときには、第一駐車場もほとんど満車に近い状況。全国各地でマスク警察が出没したり、マスクつけるつけないで飛行機降ろされたり、状況は良くなってないのに、GO TOキャンペーンも関係するんですかね、コロナの影響はほとんどないくらいの混み具合です。師範代がかなり前から言っていたように「ヤマは非国民だらけですよ」。まあ、移動制限はなくなったので、もう「非国民」とは言われないけど、騒ぎが収まるにはまだまだ時間がかかりそうです。願わくは、ある日ある時PCR検査を受けたら、「おや、オタク、免疫ありますね」と言われたいもんです。ところで、気になるバス乗り場には、その時間、すでにストックとかその他持ち物を置いて場所取りしているのが30組くらいありましたかね。師範代が持っていたレジ袋を置こうとしましたが、「それではタダのゴミにしか見えへんで〜」ってことで、何か適当なものを置いて場所を取ったところ、となりのバス乗車券売場にも何やら不穏な?動き。こちらはまだモノによる場所取りは少なかったものの、どうも乗車券売場にも場所を取ったほうが良さそうで、こちらも適当なモノを置いて、無事、場所取り完了。場所取りを終えて安心して師範代のスーパーカーに戻って仮眠しましたが、2時間するかしないかで耐えられず、外のベンチですごしましたが、まあ、次から次にクルマがやってきます。「せとうち」と書いたマイクロバスが到着、見ると愛媛ナンバーでしたが、いったい何時に出発したんでしょう。そのうち乗車券の発売時刻が近づき、モノに場所取りさせてたヒトが出てきました。発売時刻の直前には長〜い行列ができて、その最後方は闇の中に消えるくらいの長い列です。バス乗車口でワタシらのすぐ前に場所取りしていたおじさん、せっかく早く場所を確保したのに、乗車券購入のほうは気づかなかったんですね、「え、乗車券買うの?・・・トホホ」と言って肩を落として闇の中へ消えていきました。ん〜、残念!そんなこんなで、驚きやら、眠いやら、腰、痛いやらの時間が過ぎて、最大の「難所」と思われたロープウエイの始発乗車?ん?乗箱?に快勝して、標高2612mの千畳敷カールに到着です。ロープウエイの駅を出たとたん、広がる景色に思わず「わぁ〜」。コレ、温泉に浸かった時の「う〜っ」だか「あ〜っ」だかと同じ、条件反射の「わぁ〜」ですね。前から写真や何かで何度も見ていてもやっぱり「わぁ〜」が漏れます。お天気は曇ってますが、開けた東のほうを見ると、南アルプスとその向こうにやっぱり富士山。どこの山に立っても、探すのはやっぱり富士山。見えたら、たいてい「来た甲斐あったね」。やっぱり富士山は特別な山ですね。ワタシ、気がつきませんでしたが、ロープウエイに乗るとき、「ハイ、ここまで〜」で次のゴンドラに乗せられた師範代とナベちゃんもすぐに合流し、支度を整えていよいよ登山開始。師範代のおススメに従い、千畳敷カールには向かわず、まずはカールに向かって左方向に進み、稜線上の極楽平をめざして登ります。一般的なコース取りは、まずは千畳敷カールをジグザグに登り、乗越浄土へ。宝剣山荘に荷物をデポして、空身で宝剣岳を往復し、その後、中岳経由で木曽駒ケ岳を往復してカールを下山するパターンですが、行き帰りに同じ道を行くのは変化がないので、なるべく違うルートにしようということで、今回は極楽平から宝剣岳を越えて木曽駒ケ岳のルートにしました。ワタシ、ぢつは、ついひと月ほど前に還暦を迎えまして、今回も出発の前日には赤い頭巾とちゃんちゃんこを着せられたところですが、還暦を迎えて最初のピークが宝剣岳(呆けん岳)とは、いかにも縁起がよろしいワケで、これはまた印象に残りそうなコースです。ロープウエイ駅を出発点として順調に高度を稼いでいきますが、何だかどうも調子がおかしい・・・あいかわらずナマったカラダではあるので、最初はそれも仕方なしかと思っていましたが、よく考えると、いきなり2600mまで「ワープ」しているので、カラダが標高に順応していないというのもその一因だったかもしれません。それでも出発して30分ほどで極楽平に到着。稜線上から西に見える御嶽山とその北の乗鞍岳にお目にかかり、幸先の良いスタートを喜びました。しばらくはまだ「極楽」の続きで快適に進んで来ましたが、岩の鎧をまとった宝剣岳が近づくにつれてだんだん不安が・・・・。少し先に見える岩場に取り付けられた冷たく光ったクサリ。しかもそれに対応する足場は狭く、その下は高く深く切れ落ちたガケ。誤って踏み外せば、こんどはホントの「極楽」(いや、ぢごくか?)へ、あやまたず到達可能です。さらにそこを無事通過したとしても、その先がどうなっているか見通せない不安もあります。空気も薄くてもうひとつ調子が出ないのに・・・もうそうなると、またいつものアノ言葉が・・・「だ、誰や、誰や、誰や、こんなとこ連れて来たんは!」(今日は「誰や」が3つもあります)怒りとともに胸の底から湧き上がってきます。宝剣岳のピークの向こうには、中岳から木曽駒ケ岳に続く、広くてなだらかな極楽、天国、楽園、Heaven、Elysiumのような尾根道が見えます。それとは対照的に目の前に立ちふさがる「ぢごく」のようなカベ・・・。むかし、ブラジル赴任の経験のある部長から「ある日の夕方、いつものようにいつもの酒場の前にクルマを止めたところで店の反対側の路地に連れ込まれてねえ、いきなりホールドアップよ。遠くにはいつもの酒場のいつもの陽気なにぎわいが見える。かたや、こっちは絶体絶命の大ピンチ。あの時はホンマに『もおアカン、お、し、ま、い、death(ん、どこかで流行ってたど)』と思ったよ」というハナシを聞いたことがありました。その部長、生きて戻ってきたので、またいつものようにテキトーに調子のイイことを言ってピンチを脱したんでしょうが、ナゼか急にそんなことを思い出すほどの大ピンチ。それでも前に進むため、意を決してクサリをつかみ、慎重に、慎重に一歩ずつ、クサリをたぐり寄せ、足を踏ん張り、岩場を這い上がります。そうしてたどりついたその先にこんどは下り。クサリは垂れているものの、そのクサリをつかむためにはカラダを下り向きに反転しないといけません。が、万が一(いや、キモチとしては千が一か百が一くらい?)バランスを崩せば、クサリをつかみ損ねて、♪まっさかさ〜ま〜に〜、落ちてイタイや〜♫。そんなの絶対にDesireしませんよ。ナベちゃんもアブナイ地点を通過するときに、カール(おじさん?)からの不思議な声の誘いに吸い込まれそうになったと語っていました。このようにコマッガタケ、いや、困ったガケを2つほどクリアして、ようやくこれが最後の頂上への岩場と思われるところまで来たときに、若いおねいさんたちのはしゃいだ声が聞こえてきました。見ると、よく写真や動画で紹介されている「支えのない突き出た岩」でしっかりポーズをとっているのをもう一人のおねいさんが少し下から撮影してました。まったく命知らずのおねいさんです。アラ還のオッサン(ぢいさん?)たちには、コワくてとうていマネのできない行為です。「をい、やめろ〜、今までたまたま崩れなかっただけで、これまでの10万人はOKでも、10万1人めに崩壊するかも知れんぞ〜、そこの10万1人めのおねいさ〜ん」と、口では止めなさ〜いと叫ぶものの、自分たちは絶対ムリなので、逆光でシルエットに写ったのをいいことに掲載させてもらいました。ありがとーう。宝剣岳頂上。極楽(平)から「ぢごく」を見ながら命からがらようやくたどり着きました。岩のあいだに小さな祠。まさにテッペンの岩に立ち上がって「バエる」1枚を撮っている人が何人もいましたが、これもムリムリ。立ち上がった瞬間、突風が吹いた・・・とか、立ち上がる時にバランスを崩した・・・とか、岩の上に立ち上がったけど、降りるときにバランスを崩した・・・とか、想像しただけで腰からチカラが抜けるような感覚。岩だらけの狭いピークで、しかも腰が抜けるような光景をたくさん見せつけられて、もう一刻も早く下に見えるあの平和な「楽園」にたどり着きたい・・・ので、さっさと退散。が、その「楽園」方面からの登りも「ぢごく」ほどではないものの、けっこう難所のようで、渋滞も起こっています。まあ、それでもそれほど時間もかからず、宝剣山荘に到着です。ああ、生きてる。あんなコワいの、槍ヶ岳 西鎌尾根で先頭を歩いていたワタシの道まちがいで「新ルート」を開拓した時以来。劔岳も槍ヶ岳も奥穂もちょっとコワいなあと思った箇所はありますよ、でも、久々だったからか、体力の衰えを感じていたからか、ワープで高度に順応してなかったからか、これほどコワいと思ったのは何年ぶりでしょう。もお、ごちそうさん、カンニンです。さて、ここからは宝剣岳越しに見えたあこがれの?夢にまで見た?楽園遊歩道。お天気もすばらしく、まずは中岳から。遠くから見ると鼻歌を唄いながらでも行けそうでしたが、すでに岩とクサリでかなり痛めつけられたので、のんびり、ゆっくりと。ほどなく頂上に到着し、いよいよほんぢつの最終目的地、木曽駒ヶ岳頂上へ。一旦下って登り返し。頂上は広くて、頂上の標識はもちろん神社に小さな祠に三角点。眺めは御嶽山はちょっと雲にかくれてしまいましたが、乗鞍岳に、ハイ、出ました槍穂高。富士山が見えるだけで「来た甲斐」アリといいましたが、それに加えて槍穂高を眺められればもう「満点」です。さらにぐるーっと一回り。ぜーんぶ見えます。まる見え?です。何に感謝するのかわかりませんが、ホントにありがとうございました。さあ、残すは「帰りのロープウエイ」のみ。目標を12時に定めて下山開始。中岳の巻き道をとるか登り返すか、かなり迷いましたが、「巻き道キケン」と書いてあるので、もう「ぢごく」は見たくないし、疲れたし、おとなしく中岳を登り返して宝剣山荘へ。あまり長居はせずに乗越浄土からカールをイッキに下ります。カールの紅葉はまだまだ早いみたいで、その兆しを感じながらの下りになりますが、この時間はまだまだ登ってくる人も多くて、途中、何度も渋滞で立ち止まります。小さなお子様連れも何組も見ました。小さな子供は元気に登って来ますが、カールの登りのジグザグ道はかなり急です。今回はカールを直接登らず、帰りに降りていますが、登りのルートに使うと相当キツそうです。ということで、12時前にロープウエイ駅に到着。こんな予定通りにフィニッシュするなんてめったにないことです。たいていヘトヘトになって頂上到達、その時すでに予定時間を相当オーバー、下山するのも膝ガクガク、太ももケイレンに耐えながらのフィニッシュがいつものパターン。やっぱり「帰りのロープウエイ5時間待ち」がかなり気になっていたんでしょう。おかげさまで帰りのロープウエイも楽勝でした。みんなそろって無事生還して幸いでしたが、あの時「高尾山より楽勝?」だの「物足りないかも?」だの、いったいどの口がそういうことをホザいていたんでしょうねえ。いやいや、参った参った。一昨年の「五竜山頂すぐそこなのに、もう歩けません」事件以来、山をナメたらイカンぜよ、オノレの技量を過信すな、もう世の中的にはキミらジジイやぞ、ということは肝に銘じていたはずなのに・・・ニンゲンはおろかです。といいながらも、上の「歩くペース 0.7〜0.8(速い)」って、ちょっとウレシイかも。いやいや、イカンぞ。今回は特別、たまたま。これからもコースタイム×1.3くらいがちょうどイイかも。いつものことながら、無駄に長い記録ですんまそん。最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。毎年私達の恒例になっている夏〜秋への日本アルプス山行、北&南アルプスは行先を変え頻繁に出かけていたものの、なぜか中央アルプスは後回しになり未経験の山域になっていました。華やかなイメージのある北アルプスに比べて通好みの印象があるせいでしょうか? また関東圏から見ると南アルプスの「更に奥」の位置感覚も影響していた?かもしれません。 しかし遠目に見る中央アルプスは南アルプスと対峙するかのように、3000mに迫る稜線を南北に走らせています。 当然「気になる山域」であり続けていた事に変わりはありません。2020年新型コロナ禍の影響による自粛ムード/職務スタイル変化(リモート)は、私達の山行計画にも制約を及ぼし、今年の北アルプス山行計画は中止、体力を消耗する長い山行行程は自信喪失!の状況に陥りました。結果、ひたすら巣ごもりをするメンバー、「非国民」と言われようともこっそり山に出かけバチに怯えている🤧メンバー、中には糸の玉を買ってきてレースの編物作りにいそしむ(*_*)!メンバーさえ出てくる事態となりました。そんな中沸いてきた不安は「このままでは3000mクラスの山に1つも行かず寂しい2020年に終わってしまう😢」 同時に「そうはなりたくない」との強い反発心も沸々と沸いてきました。折しも「GOTOキャンペーン」の本格開始、スポーツイベント規制緩和が連日報じられる中、「私達も秋のシルバーウイーク、殻から飛び出そう!」の意図の元 山行再開に選んだのは「木曽駒ケ岳」、念願の中央アルプスデビュー戦となります。言うまでもなく、 ・標高2956m、全国駒ケ岳第2位の標高を誇る3000mクラス峰である。 ・標高2600m超までロープウエイが通じ、体力的に優しい山である。 ・日本百名山に選ばれている大絶景が期待できる秀峰である。私達の不安解消を叶えてくれる絶好の山への計画が開始しました。計画を検討するにつれ 2つの克服しなければならない課題が沸き上がってきました。(1)秋の行楽シーズン 千畳敷に向かうシャトルバス&ロープウエイは半端 ない程混雑し、2時間超の待ち時間は当たり前! 山頂には行けず 千畳敷近辺散策のみで帰ってくる登山者多数であるコト(2)2600mの標高まで運んでくれるロープウエイの力を借りて、3000m クラスの高山であるにも関わらず、ハイキンングの延長感覚で達成感 の希薄な山行になりかねないコト2つの課題に対して私達がとったのは ?「なにがなんでも一番出発に乗ろう作戦」 ?「木曽駒ケ岳に宝剣岳のスパイスをふりかけよう作戦」この2つの作戦 吉と出るか?凶と出るか? 事の顛末はStantonがドラマチックに語ってくれる事でしょう。少しだけ結果を申し上げると 360度の大絶景の中、気持ちのよい稜線歩きを楽しめました(^^)/ 宝剣岳のスパイス⇒七味唐辛子のつもりでふりかけましたが、ど〜も 中にハバネロが大量に含まれていたようです(>_<)恒例の師範代インタビューです。Q1「超混雑のシャトルバス&ロープウエイ うまく切り抜けましたね」A 1「事前の情報収集、列並びの分担、チームワークが功を奏したようだね」Q2「ロープウエイでいっきに2600m、行程が短めの山ですが、、」A2「そこが逆に怖いところだと思うんだ! 登山道も整備されていて多くの 人達が数珠つなぎで登ってくるから、自分が3000mの非日常にいる事に 気づかないまま、ちょっとした体調不良が大きな不調につながる危険が 潜んでいるんだ。 一見ラクそうでも、セルフチェックを忘れない行動 が必要だね」Q3「宝剣岳の周遊ルートを行程にいれた事の意図は?」A3「もし木曽駒ケ岳ピストンだけの行程で今回戻って来たとしたら、景色の よい高い山に行ってきた程度の感想で、心に残る山旅になったか?疑問 だね。日本を代表する山の1つにお手軽感覚で『行ってきました』では あまりに味気ない1日になってしまう。 そうならない為にも宝剣岳の 破線ルートは行った価値があるのではないかな!」 「ただ、思ってた以上に「心に残り過ぎる!」感があった為、私2人に 謝っておいたよ(..)」(ユルシテくれるかな〜)Q4「2人はきちんとヘルメットを装着し、結構楽しんで?いましたヨ!」A4「みんな名だたる難所に行ってきたメンバーだし安心してみていられたよ。 それにしても、『ヘルメットを持ってくるように』と指示しておきながら 自分は玄関に置き忘れてくる体たらく(😢) こんな上から目線なんて 言えた資格はないな(>_<)」Q5「稜線から望む景色はすばらしいものがありましたね」A5「その名の通り『中央』アルプス ぐるりと360度の絶景は大のご褒美! 南端の聖岳まで望めた南アルプス、北岳、間ノ岳の右後方には富士山 (標高1〜3位)、朝日に輝く御嶽山、乗鞍岳、そして北方彼方には 槍穂高、オールキャストに囲まれていたね! サイコー〜〜」Q6「恒例の最後の質問です。 今後の山行予定は?」A6「宝剣岳の破線ルートを行けると言うコトは=M義山、H海山の上級 ルート問題なしと言えるナ! 『M義山、H海山の紅葉は綺麗だ』 と2人に伝えておいてくれないか、、、😀😀😀!」インタビューを終わります。
山行記録
2020-09-24T02:49:35+09:00
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Tele Workの成果(せい)だテレテレWalk、キツいぞ長いぞ編笠山
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Tele Workの成果(せい)だテレテレWalk、キツいぞ長いぞ編笠山(無雪期ピークハント/縦走/八ヶ岳・蓼科)日程:2020-06-27(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所は特にありません。写真:八ヶ岳連峰が顔を出しました! 左から 蓼科山〜天狗岳〜阿弥陀岳〜横岳〜赤岳イワカガミ咲いてます。小屋前にて お馴染み メロン&コーヒー諏訪湖が望めました!あー、この花。さらにキツくなります。編笠山方面へ。青年小屋到着。あいかわらずユルい傾斜。黒い岩や切り株が森のクマさんに見えたり・・・。そうそう、この花。青年小屋方面に下山 年齢制限大丈夫かな〜? 頂上に向かってだんだんキツくなります、斜度もカラダも。予定の時間に雲海到着。山頂からの南アルプス 左から 鳳凰三山〜北岳〜甲斐駒ケ岳〜仙丈ケ岳〜鋸岳 休憩おわり。イッキに下山・・・するつもり。少しは斜度も増したかなあ。山頂から 甲斐駒ケ岳〜仙丈ケ岳編笠山山頂に到着 最後の登りはキツカッタ〜🤧明るい樹林帯の中を進みます。緩急いろいろな斜面。山頂が近づいてきました! 振り返ると南アルプスの山々が姿を現します。最後はこうなりました(>_<)ここまではコースタイムどおり。帰りは青年小屋方面から戻ってきます。押手川で少し休憩雲海到着。でももう17時半。やっと着いた!! 長〜い下りだった〜駐車場を出るクルマに奇跡的に出会ってラッキー。高度があがるにつれ、岩登りが増えてきます。ハシゴ出ました。登ってきたときはユルいと思ったのに、意外に急でゆっくり降ります。八ヶ岳PAからの編笠山。ゴツゴツした八ヶ岳の稜線のなかで特異な優美さ。なかなか着かない合流点。青年小屋「遠い飲み屋」ちょうちんだんだん登山らしくなります。今日は雲海なかったですが雲海。見る機会が少ない「北岳」もしっかり見えています。最初はこんな感じ。観音平から登山開始。これで1周。あとは登ってきた道を下山します。少しずつ斜度もあがります。感想:小池ババール作・演出のトーキョーアラートだかアラヨットだかが解除されたとは言え、またぶり返しそうな雲行きの中、まあ、とりあえず他県への移動制限が解除されたということで、「お手頃」そうな山を探して、久しぶりに師範代、ナベちゃん、ゆーみんの4人で山行です。 とは言っても、この状況で、みんなここ数ヶ月、キホン的に活発に動いてはいなかったので、いささか体力的な不安があります。ワタシも今日に備えて、先週、小仏から高尾山口へ「ひみつ特訓」をやってきましたが、まあ、そんなもので長いグータラ生活から来る体力的衰えを解消できるはずもなく、ナベちゃん、ゆーみんも長〜いテレワーク生活ですっかりインドア体質になってしまっているし、また、規制の網をかいくぐってこっそりと非国民登山を続けていた師範代も、そのバチがあたって?少し前に「燃え尽きジョー Part 2」を演じてしまい、すっかり自信をなくしていたりして、それぞれに山に登るだけの体力があるのか不安なキモチで相模原駅に集合しました。 まあ、みんながそういう状態だったので、前もって開いた師範代との作戦会議では、お向かいのもっとお手軽な入笠山も候補にあがっていましたが、コースタイムが6時間を切り、山上からの眺めも素晴らしく「初級者も楽しめる」という宣伝文句につい動かされ、「では、今回は編笠山」となったワケです。 ひさしぶりの「ゆーみんと♪中央フリーウェイ♪」も出発時はどんよりキリだかモヤがかった天気だったものの、山に近づくにつれて回復し、フリーウェイを降りる直前に立ち寄った八ヶ岳PAから見た編笠山は、他の八ヶ岳連峰の稜線とは全く異なる優美な稜線を描き、登る前からワクワクしてきます。 他県への移動解禁ということで人出も相当あることが予想され、そう大きくない駐車場もこの時間に到着したのではおそらく満車で、下のほうに駐車(あるいは駐車しているクルマを4人で谷底に突き落と)して・・・を覚悟していましたが、着いた駐車場で、なんと帰るクルマがいて、ラッキーなことにちゃんとした駐車スペースに止めることができました。もうその日の運をすべて使い果たしてしまったようなもんです。(ホントにそうだったかも。) さて、準備を終えて登山開始。最初はウワサに違わず緩やかな登りから。こんな斜度ではいったいいつ山頂にたどり着くんだろう・・・って思うくらい余裕こいてます。出発前にいっぱい日焼け止めを塗りたくりましたが、樹林帯に明るく差し込む光はやさしくて気分も総会、いや、これは先日、わずか数名の株主様の出席で終わったやつで・・・気分は爽快です。ほぼ予定どおり、まず第一チェックポイントの雲海に到着。 次のポイントは押手川分岐。斜度も少しずつキツくなってきたかどうかというくらいで、あいかわらず樹林帯のなかを進んでいきます。ところどころ道が広くなったところでは登山道を示す赤テープどこだっけ?っていうような箇所もありましたが、山頂へ直行するルートと青年小屋方面との分岐点の押手川分岐までは、ほぼコースタイムどおりの順調さ。今回はヤマレコのアプリに予定ルートを登録していて、登山開始からGPSをONにして記録していましたが、ここまでは予定の時間と高度を表すグラフと実際の行動を示すグラフがほぼピタリと一致です。出発前の不安なキモチもどこかへ行ってしまった・・・・ような気がしました・・・・ココまでは。 さて、予習によると、この分岐から先が急登の難所。上の標高グラフを見ると、麓から稜線を眺めたとおり、登りはじめから頂上まで均等に登っていて、ここから先、急に勾配がキツくなるワケではないのに、とたんにツラくなってきました。実際、ゴツゴツした岩も出てきて、登りにくくなったのは事実ですが、キツい。マジでキツい。ヤマレコアプリの標高グラフもさっきまでは予定線上を行っていたのに、オールスター明けの阪神タイガースの順位グラフみたいに見る見る差が広がって・・・。 森林限界を越えて、稜線上をあそこに見える頂上に向かって苦しいながらも一歩ずつ・・・・ならまだゲンキも出そうなところ、いつまでたっても樹林帯。多少樹木の背が低くなっても頂上が見えることもなく、それでもたまにちょっと開けたところに出ると、南には北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳などの南アルプスの山々。そして霞んでいてうっすらとですが、東のほうには富士山も確認できて、それが何よりのカンフル剤。 もう最後には、タブレットのアプリを開いて「あと3センチ」とか、ほんの2〜3分ほど登っただけでまたアプリで確認して、「をを!3ミリ進んだど」とか、そんなことしてるより「登れよ!」なんですが、いやいや、もうかんにん。ここ数ヶ月のTele Work三昧のツケがここにきてドッとやってきて、これまでにないテレテレWalkになってしまいました。上の記録では、押手川分岐から編笠山頂上まで2時間半かかってますが、ココ、地図上のコースタイムでは1時間半。テレテレぶりがハッキリ目に浮かびます。 まわりの樹木が少し低くなりましたが、どこまで続くこの登り?とウンザリしていると、急に開けて360度掛け値なしの大展望。おや、頂上じゃないか。さすがにこの時期、スコーンと地の果てまでというワケにはいきませんが、途中、開けた場所で振り返ると見えていた南アルプスやぼんやり富士山に加えて、北側には主峰赤岳をはじめ、ゴツゴツした八ヶ岳の峰々が手に取るように見えます。以前、このメンバーで登った「南アルプスの少女 ゆーみん」誕生の仙丈ケ岳や「山上のビーフシチュー、ショパン添え」黒百合ヒュッテの天狗岳もはっきりと姿を現しています。(ああ、師範代が頂上で「燃え尽き」はしなかったけど「ボヤ」?をおこした阿弥陀岳もすぐそこに)キツくて苦しい道中でしたが、まあ、これで来た甲斐があったというもんです。 と、まあ、なんとかかんとか頂上に到達して、むかしお近づきになった山々にもお目にかかりましたが、そろそろゆーみんの超高感度高度センサーのカラータイマーが点滅しそうになったので、ゆーみんとひと足お先にすぐ下に見える青年小屋までとりあえず降ります。(青年小屋・・・・年齢制限あったらどうしましょ。)小屋の手前の消波ブロックみたいな大きな岩場までくると師範代とナベちゃんが追いついて来たので、ワタシは先に行って「支度」します。 ああ、今日もやってしまった「山上めろん」。触ってみてまだ固いかなあと思いましたが、切ってみると問題ナシ。ちょうど準備ができたところで3人が到着。師範代がいつもの福島県産コーヒーを提供してくれましたが、カップにセットしたところで、なんと突風で吹き飛ばされてしまい、珍味「Cafe et Melon」の出来上がり。コーヒーはメロンにふりかけてしまったので、急遽、今回のワタシのひみつ装備、手動コーヒーミルがデビュー。まだ不慣れなため「超あらびき」になってしまいましたが、ゆーみん提供の「小田原特撰 和すいーつ」と一緒においしくいただきました。 さて、青年小屋に受入拒否もされず、一息つきましたが、もう既に3時をまわってます。予定(希望?妄想?)では、もう今ごろは温泉の脱衣所でケイレンしそうな足の靴下を脱いでる頃?ですが、ほとんどこれから下山。ちょっとあせってきました。おまけに迷いようのないところで、ザックの中のヤマレコ・アプリから「ヨテイノコースヲハズレテイルヨウデス、チェックシテクダサイ」みたいなことを言われて、一瞬あせったりもしましたが、ちょっとした誤差だったのかすぐにおとなしくなりました。まあ、便利といえば便利なアプリで、登りのときの「あと何センチ」の確認でも非常に助かったんですが、たまに「うっさい!」です。 下りはなんとかコースタイムどおりのペースで・・・・とは思うんですが、当然のことながら登った高さだけ降りないと帰れまテンので、急な下りもたくさん出てきます。もういいかげんヘロヘロになっていて、ふんばりもきかないので、ちょっと気が抜けると転びそうで危ないです。朝、出発直後は「こんなユルいのどうよ」と思っていたのが、帰りに反対から来ると、けっこう斜度はあるんです。それを考えると朝はやっぱり元気だったんですねえ。 下りのペースもなかなか上がらないなか、ヤマレコ・アプリがときおり「タダイマ、ジコクハ、16ジ15フン、ヒョウコウ18XXmチテンデス」と勝手にしゃべりはじめました。きっと、「キミら、この時間にまだこんなとこに居てダイジョブかぁ〜?」ってことなんでしょう。しかも、あまりにペースが遅いので、アプリも疲れて誤差がだんだん広がって、行けども行けども高度がさがらない・・・・。 まあ、確かにこの時期、年間でいちばん日の長い季節で、まだ真っ暗になるまでには数時間あるとは言え、そろそろテレワーク中の「森のクマさん」が時差出勤してくるかもしれない時間帯だし・・・と思いはじめると、広い斜面に点在する黒い岩やちょっとした木の切り株がクマさんに見えたりして・・・。「ゆーみん、あそこの黒いカゲ、今、動かなかった?」とか、師範代が「今、下のほうで何かがガサガサ降りていく音がした」とか・・・・怖いよう。バンビやもしかしてかもしかくらいならいいけど、「猪」が「突猛進」してきたり、岩陰からツキノワくんが「ガオー」はかんにん。運よくそういう森の仲間にはお目にかかりませんでしたが、ボロボロになって降りてきて、18時をとっくに過ぎて、駐車場に師範代の青いスーパーカーが見えた時には、「ついた〜、長かった〜、ひえ〜、9時間オーバー」・・・・で、最後の写真のようにみんなで地べたにへたり込んで、ブザマな姿をさらしてしまいました。 疲れたあ〜、しんどかった〜、やっぱり入笠山にすればよかった〜、みんなテレワークのせいだ〜。「大丈夫? 山頂までいけるかな〜?」「このなまりきった体がちゃんと動いてくれるか とても心配!」「当日 不安だったら中央道を挟んで反対側の入笠山へ行先変更しよう!」八ヶ岳編笠山へのシーズン初山行計画を伝えた時、メンバーの口からは異口同音に同じセリフが発せられました。新型コロナ禍の自粛要請、それに伴うテレワーク生活は経済活動を縮小させ、法人活力を衰えさせるだけでなく、働いている私達の肉体的、精神的な疲弊を呼び起こします。 とりわけ「通勤」と言うハードなスポーツ(?)を行わなくなった体は自ら意識できる程に持久力、筋力の低下が感じられます。そんな共通の不安感が異句同音のセリフに繋がったのだと思います。一方 疲弊した精神の癒しに効くのは、雄大な自然の絶景に外ならず、晴れていれば南アルプス、北へと連なる八ヶ岳連峰の大展望が期待できる編笠山へ目的地決定となりました。この編笠山には1つ大きな落とし穴があります。 伸びやかにすそ野を広げたたおやかな山容、ガイドブック「初級者でも楽しめる」の誘い文句? 一見訪れた登山者を寛容に受け入れてくれる軟弱な山と思ってしまいがちですが、、、それはテレワーク前「普通の」体調に向けての言葉であって、なまりきっている今の自分にそのまま通用すると思ったら、とんだしっぺ返しに襲われます。ここにその落とし穴にはまった4人の編笠山登山が始まります。 ⇒Stantonのレポートへ〜〜 おまかせしましょう。(追記)毎回恒例 師範代が単独インタビューに応えてくれました。ℚ:「編笠山、4人はヘロヘロになって下山してきたようですね?」A:「当たり前だよ! いくら初級向けと言っても八ヶ岳連峰の一角、標高 2500m超、累積標高差1000mになる山に なまり切った体で行けば ただ事ではすまないのは目に見えてるヨ。 むしろ今期初戦の2人は 十分りっぱな山行をこなしたと言えるよ」ℚ:「メンバーの中に5月の自粛期間に秩父登山に出向き、山頂で意識不明?に なった人がいるようですよ!」A:「まったくなんてやつだ! 登山者の風上にも置けないナ。 そんな非国民 はバチが当たって当然だ! と言いたいところだけど、、、聞くところに よると、自粛期間の山は非国民だらけ、駐車場も満車だったようだね。 行動を押さえられている人達の発散手段として少しは理解できるな。 大切なのは、遭難なんかして医療機関に迷惑をかけない事だと思うね」ℚ:「編笠山からの眺望は素晴らしいものがあったようですね!」A:「八ヶ岳連峰の最南端、遮るものがない南アルプスの眺望は第1級だし、 連峰から少し西側にずれているので、奥行きを伴った横並びの八ヶ岳 の山々を望めるのもここの特徴と言えるね。 でも、今回の4人にとって一番の絶景は、南の仙丈ヶ岳、北の天狗岳に 他ならないと思うね。楽しかった思い出がつまった4人で行った山々を 同じメンバーで眺める事は至福の時間だと思うよ。」Q:「もし当日 行先変更して入笠山に行っていたらどうだったでしょう?」A:「もちろん入笠山も眺望の良い素晴らしい山だけれども、今回 編笠山の 一番の成果は長い時間山に触れる事ができた点だと思うね。 最後は へとへとに疲れたかもしれないけれど、テレワークでへたり切った精神 には大きなリフレッシュになったと思うな。 編笠山で正解だったんじゃ ないかな」Q:「恒例の最後の質問です! 次の山行計画はどちらへ?」A:「あの秩父のバチあたりが言っていたけど、『今回クサリ場がなかった!』 とか『ハシゴが一か所しかなかった!』とか、どうみてもまたバチに当たり たがっているとしか思えない言動だな! だったら思う存分バチに当たって もらおうか!と考えているんだ。 ワハッハハ〜〜ハハハハ〜〜😀!!」 インタビューを終了します!
山行記録
2020-07-04T01:23:50+09:00
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密です、排除します、高尾山
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密です、排除します、高尾山(無雪期ピークハント/縦走/奥多摩・高尾)日程:2020-06-20(日帰り)メンバー: Stantonコース状況/その他周辺情報:梅雨時でところどころに泥濘あり写真:カラス天狗様も山頂標識モンシロチョウがなかなかじっとしてなくて整備された稜線歩きたまにドロ田稜線、続きます古い石碑がありました人出多いです城山の茶店久々の繁盛?小仏バス停からスタート肉眼では見えなかったですが、スカイツリーも薄っすらとこんな注意書き小仏峠到着相模湖見えましたハイ、下山しました富士山、カケラも見えません景信山への登山口適当にベンチあります新緑ですのぼり返しがナマったカラダにこたえます一丁平頂上の少し下でお昼神奈川方面ハナミズキかいよいよ山道トイレもところどころにあります最初は車も通れる林道小仏峠への登山口もみじ台の茶店密です、密です、排除しますケーブルカー乗り場にもたくさんの人出稲荷山コース半分くらい来ましたあらっ、都内に留まってるのかと思ったら相模原市どんだけ広いの相模原ホタルブクロおねいさん2人が「おいしい、おいしい」って食べてました前の写真の右側だから渋谷?武蔵小杉?東京方面稲荷山コースを降りますまっすぐ小仏峠へ城山への登り。ちょっとキツかったですねえ。いつものタヌキ一家まっすぐ行くと高尾山頂上富士山方面でしょうが見えません感想:他県への移動解禁になりましたけど、ここはジッとガマン?して、自転車なら15分ほどで多摩川を渡れるところ、かたくなに都内に留まり、電車で2時間近くかけて高尾山へ。帰りは時間に関係なく電車で帰れるよう、今日は小仏峠から高尾山にしましたが、お天気もよく、高尾駅から小仏へのバス便は立つている人はいないものの座席がぜんぶ埋まるくらいの乗客。予定どおり10時ちょっと前に登山開始。コースタイムでは高尾山口駅には15時に到着予定。今日は実は本格的な登山開始前の「ひみつ特訓」なので、さっと行ってさっと帰ってくるつもりで、装備も服装もいいかげんなもんで、とは言っても山に入るのは、昨年の秋以来で、どれだけ動けるかちょっと心配。まずは小仏峠まで。やっぱり長い間使わなかった筋肉にテレワークのインドア生活も重なって、けっこうキツいと思いながら、わりといいペースで小仏峠に到着。例のタヌキにご挨拶して先に進みます。ここから城山までの登りが予想以上にツラくて、ちょっと情けなく思いながら、なんとか城山まで。茶店もけっこうにぎわってましたが、ちょっと景色をながめて先へ進みます。ここからは快適な稜線歩き。日差しも樹林を通してくるだけなので強くもなく、また涼しい風も心地よい道のり。野鳥の声も聞こえてきます。同じように規制緩和で外に出てきた人が多いのか、このあたりでも人の往来は絶えません。気持ちの良い道をどんどん進んで行くと、思いのほか早く高尾山へののぼり返しに入ります。ここからが本日2度目のツラい道。長い登り階段をのぼっていきますが、少し行っては休み、また少し登っては休みで、なんとか高尾山の山頂直下にたどりつき、そこでお昼。ここまでくると人がいっぱいで、ちょっと待って場所を確保。ガスコンロも点検のため持ってきたので、お湯をわかしてラーメンをいただきます。山頂の広場は、もう小池ばばーるなら「密です、密です、排除します」と言いそうなくらいの人出。ほとんどコロナ前の状態に近いんじゃないかなあ。中国語もあちこちで聞こえたし。さすがにこの季節では、富士山のかけらも見えず。まあ、それはもともとアテにしていなかったので、そのまま稲荷山コースを下山します。頂上からの階段、今日は下りですが、やっぱり長いねえ。登るひとはウンザリするはずです。前日までの雨模様のせいで登山道はところどころぬかるんでます。すべらないように慎重に歩を進めたつもりでも、一度だけ尻もちをつきそうになりましたが、なんとか京王線に乗せてもらえそうです。途中の展望台を経由して一気に下まで降りてきましたが、最後のほうは脚も腰もちょっとツラくなってきました。まあ、前もって立てていた予定に表示されたコースタイムより1時間早く着きましたが、ちょっとこれではホンモノ登山では心もとないですねえ。
山行記録
2020-06-21T01:28:33+09:00
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All day ぐるっとクレーター三昧 安達太良山
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All day ぐるっとクレーター三昧 安達太良山(無雪期ピークハント/縦走/磐梯・吾妻・安達太良)日程:2019-11-03(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険箇所はありません。写真:難所! 胎内岩。細い。周遊コース分岐へ戻ってきました。眼下に望む くろがね小屋 しばらくの間お別れです。 ここで安達太良山直行か一旦下って鉄山経由で安達太良山のコースに分かれます。五色沼、湖面に映る紅葉が綺麗です。急に急登。鉄山山頂へ到着。紅葉のなかに白糸の滝。稜線上に池。水たまり?見えました「にゆーとー」。どう見ても月面!?沼尻コースの登山口。途中、湯の華採取場に下って鉄山経由のコースと安達太良山直行コースに分かれます。シャクナゲの碑 自衛隊機墜落の慰霊碑。鉄山避難小屋へ到着。ついたー。スキー場上部の駐車場がスタート。いちばんのりです。登山翌日、五色沼観光へ。紅葉の彼方に磐梯山。反対側の稜線上には鉄山避難小屋。ここ、ザレていて左は火曜サスペンス劇場。振り返ると朝日に映える磐梯山。これは飯豊連峰のようです。なぜだか頂上付近がずっと光っているように見えました。最初は緩やかな登りが続きます。さらに急登。下に湯の華採取場が見えます。クレーターをぐるっと回ってあそこに降りてきます。さらに大きくなってくるクレーター。長年の夢だった安達太良山山頂! 揃って記念撮影!鉄山への登り返し。本日最後の急登。をを、姿を現しました不毛のクレーター。鉄山〜安達太良山 巡ってきたコースを振り返ります。逆(山頂側)から見たクレーター!稜線が伸びています。真ん中あたりが山頂への分岐。山頂への分岐。駐車場に到着。湯の華採取場まで戻ってきました。避難小屋から下山ルートへ。感想:いろいろ事情が重なりまして、急遽、3連休に師範代のホームグラウンドいや、山だからグラウンドじゃなくてホームマウンテン?の安達太良山に行くことになりました。安達太良山、あの智恵子抄では「阿多多羅山」の上に毎日出ている青い空がほんとの空とうたわれていて、そのほんとの青い空を前から一度見てみたいと思っていました。この3連休、ゲーノー活動が入っているオヤヂを捨てて遊びに行ってしまう家族がいたのと、そのゲーノー活動の会場が師範代の家の近くだったことから、なんと、ハイドンのオラトリオの演奏会からそのまま黒い蝶ネクタイをしたままヤマに直行というハレンチなことになってしまいました。ザックを背負って楽屋に現れたワタシに合唱団のメンバーも??? お騒がせしました〜。というワケで集合場所は武蔵小金井駅前のホールの楽屋口。夕方から休憩はさんで3時間の演奏のあとでは遅くなるし、疲れるし(てゆうか3時間も耐えて?いるお客さんのほうが疲れているに違いない)で「打ち上げ」もナシよ、ということで、師範代の青いスパーカーが楽屋口に到着するまでコンビニで調達した缶ビールでひとり打ち上げ。まもなくラグビー決勝をテレビ観戦してきたナベちゃんも合流。(3時間のゴーモンよりそっちが正解!)立ったまま1本飲み終えた頃に師範代のスーパーカーが目の前に滑り込んで一路、裏磐梯へ。休養十分の師範代とスーパーカー、軽やかに東北道を疾走し、磐越道に入ったところのPAで仮眠。スーパーカーのシートはさすがに硬くてツラいんだけど、こういう時には、それこそハイドンのオラトリオ?バッハのマタイやロ短調はどうですかね。ちなみに夜行バスでは実証済み、効果満点ですよ。ワタシはかなりの間、意識不明でしたが、ふたりは寝たのか寝ないのかわからないまま登山口へ。ちょっとてこずりましたが、沼尻スキー場上部の登山口へ到着、6時半に登山開始。本日のコースは反時計回りで、まずは安達太良山をめざし、鉄山経由でクレーターをぐるっとひと回りする周回コース。ホームの師範代も一度、悪天候で途中で撤退したコースということで、気合入ってます。朝イチバンはクマも活動開始の時間帯ですかね。このあたり、よく「出る」んでしょうね。きっと本場ですね。翌日、(むしろ日本人でない)観光客でごったがえす五色沼の遊歩道にまで「クマ注意」の看板。(その下に英語で「AGGRESSIVE BEARS IN THIS AREA」とありましたが、襲ってくるクマは「アグレッシブ」だから襲ってくるんですね。PASSIVE(消極的)とかDEFENSIVE(防御的)なクマはいないんですかね・・・って消極的なクマは居ても、防御的なクマってどんなんや?)幸い、あぐれっしぶベアに会うこともなく、比較的なだらかな道を行くと、すぐに展望ベンチ。まだ残っている紅葉に彩られた「白糸の滝」、振り返ると左に磐梯山、右には東西の吾妻山の雄大な景色。磐梯山と吾妻山のあいだには遠くに飯豊連峰(会津駒ケ岳とカン違い)。上空に雲は多いですが、眺めは遠くまで問題ありません。2週間前、会津駒ケ岳に大師匠と師範代に同行予定のナベちゃんが不参加になったことで、雨の予想が一転、思いもよらない好天に恵まれたことにより、だれが「あめをのこ」だったかバレてしまったナベちゃんでしたが、今日はなんとか大丈夫そうです。しばらく行くとまた「滝の展望ポイント」。先ほどの展望台よりさらに滝に近くなって、その迫力も増しています。思わず見とれてしまい、なかなか前に進めません。さらになだらかな道を行くと、下に湯の華採取場が見えてきたところで分岐点。右に行けば安達太良山へ直行、左に行けば一旦、湯の華採取場まで下りて鉄山経由で安達太良山へのコースですが、今回は右のコースをとり、安達太良山へ直行します。さて、ここからがけっこう急登です。本日のコース、山頂からぐるっとクレーターを回って鉄山避難小屋から胎内くぐりを抜けて湯の華採取場の谷に降りるあたりがかなり急な岩場で、これは逆回りだとキツかったろうにと思いましたが、行程のグラフを見るとこちらのほうが急斜面でしたね。湯の華採取場が見えるあたりからかすかに屁、いやいや火山性ガスのにほひが漂ってきていましたが、樹林帯の中を進んでいくと、いよいよ月面クレーターがその全貌を現わします。あの田部井淳子さんは福島県の生まれだそうで、初めて安達太良山に登った時、オモテから(山のオモテ、ウラの話をすると、富士山の例でもわかるように山梨の人は「何がウラだ、こっちがオモテ」と言って譲らず、炎上騒ぎに発展するキケンがありますが、ココは「裏磐梯」っていうのが定着してるからモンダイないか?)いつも見ていた安達太良山がウラ側はこんな地球ではないような風景が広がっているのにホントに驚いたと言っていましたが、その話のとおり、まさに地球ではないような光景が目の前に広がりました。むかし、シンガポールからシドニーへ向かう飛行機からオーストラリア大陸のど真ん中の砂漠を見たことがありますが、赤茶けた岩だけの大地に大昔に水が流れたのではないかと思わせるような川の痕跡以外何もない、まさに不毛の地でしたが、それを思わせるような灰色一色の、生命の活動をまったく感じさせない窪みでした。そのクレーターを取り囲む稜線に出ると、そこからぐるっとひと回りですが、半分回ったところで山頂への分岐があり、なだらかな稜線上を頂上へ向かいます。左にクレーターの底を見ながらクレーターのへりを回りますが、足元はザレていて、ところどころで細くなっており、本日、日曜日なんですが「火曜サスペンス劇場」です。例のジングルがアタマの中で鳴るので、慎重に通過します。何度かアップダウンを繰り返して山頂への分岐に到着します。お天気は大丈夫なんですが、風がものすごくつおい。この風も安達太良山の定番らしいんですが、風よけは着ているものの、かなりさぶくて手もちょっとかじかんでいます。分岐からはなだらかな稜線上を進み、その先に見えるのが例の「びーちく」の山頂です。山頂の標識が見えるあたりでは、反対側からロープウエイを利用して登ってくる人たちがたくさん見えます。高尾山とまではいきませんが、かなりの人出で、やはりこのエリアでは屈指の人気の山であることがよくわかります。安達太良山1700mの標識で証拠写真を撮りましたが、やはり最後には「にゅーとー」を征服しないとねえ。ということで、ちょっとした岩登りでとうとうたどり着きました。長い間、機会をうかがっていましたが、ついに安達太良山、登頂です。でも風つおいしさぶい。360度、ぐるっと見渡せます。南の郡山、二本松方面から北には福島市。師範代の小学校がある信夫山もはっきり見えます。(師範代にも小学校時代あったんだ。)うしろは登山口からずっと見てきた三角の磐梯山になだらかな稜線の吾妻連峰。すばらしいです。非常にすばらしい。頂上で景色を堪能し、少しエネルギーを補給して、さてあと半周です。さきほどのクレーターのヘリの分岐まで戻ってくると、クレーターと反対の斜面にはくろがね小屋が見えました。もうすぐしばらくのお別れになり、結局、行けませんでしたが、師範代、ナベちゃんからはいつも「いい小屋だ」と聞かされてました。また復活したアカツキにはぜひ伺いたいものです。くろがね小屋に向かって降りる道とわかれて、私たちはひき続きクレーター周回で、鉄山へのルートをたどります。少し登り返しますが、鉄山の頂上からは広いなだらかな稜線が避難小屋からその先ま続いています。少し風も弱まってきて日差しもかなりあります。磐梯山や裏磐梯の湖、吾妻連峰を眺めながらのんびり歩くのがとても爽快です。避難小屋を過ぎてしばらくはなだらかな道が続きますが、切り立った岩の上から下をのぞくと、湯の華採取場へ通じる道が見えます。が、この絶壁の上からの高度差はかなりあるカンジです。いったいどんなルートが待ち構えているのかと思っていると、いきなり出ました「胎内岩」。えー、やっぱりくぐるの?上を行ってる形跡もあるけど、転落も怖いし・・・結局、ザックをおろして通過しましたが、アタマを上げるタイミングがちょっと早くてちょっと岩に頭突き・・・後で見たらちょっと赤くなってました。難所をこえると、やっぱり予想したとおり急な道。慎重にひとつひとつ岩をやりすごして降りていきます。それほど長い距離ではなかったのでしょうが、下から見るとイッキにころげ降りてきたカンジです。急な岩場を過ぎて谷へおりると、ここから湯の華採取場までザレた道を行きます。何度か水の流れを横切り、湯の華採取場の小屋まで来ました。さて、ここで、登山道の矢印は湯の華採取場の施設を通って、反対側の急登を登り返して、朝、通過した分岐に向かうようになっていますが、どうも道があるのかないのかよくわからない。おまけにそろそろ足にも来るころなので、この急登できっと足がつりそう・・・そのまままっすぐ行く人ばかりで、登り返している人はだれもいないし・・・・師範代によると、まっすぐ行くのは正式な登山道ではなくて「作業用の道」ということらしいし・・・・が、登り返す気力も萎えているので、結局、まっすぐの道を行きました。(ごめんなすって)この道、今朝のぼった登山道の下を通っているようで、途中、行きに眺めた白糸の滝にサヨナラしながら、結局、Aggressiveなクマに会うこともなく、クルマを止めた駐車場の端に突然でてきました。ハイ、お疲れさまでした。オモテから見る山容とはまったく異なり、まさに月のクレーター?みたいな異様な光景を左に見ながら1日かけてぐるっと1周。智恵子の雲ひとつない抜けるような青空はなかったものの、ふもとには紅葉あり、立派な滝あり、頂上からの360度の眺望あり、ずっと来たいと思っていた師範代のホームは本人の言うとおり何度でも来たくなるすばらしい山でした。「心のよりどころ」としている山ってありますよね! ホームグラウンドとでも言いましょうか? 例えばコースを知り尽くし自分の体調チェックに使える山あるいは 登山仲間が集い訪れると楽しい会話に花が咲く山もそうでしょう。安達太良山は私にとって絶えず心の中に息づいてきた山と言えます。 福島市に生まれた私は吾妻連峰の先に連なる安達太良連峰の姿を西方に眺めながら小学生までを過ごしました。夕日に映えるその姿は限りなくのびやかで登山を知らない子供の目にも綺麗な山並みの印象が焼き付いています。時は進み 栃木県の高校で1年間入部した山岳部時代、トレーニングはもっぱら日光連山、夏山合宿は飯豊連峰でしたが、栃木県高校山岳部の合同合宿が行われたのが安達太良山、この時が初めての安達太良山登頂となったのですが、登山の印象は極めて薄く!、キャンプファイアーを囲みながら高校別「出し物大会」が行われ女性陣が歌を歌いそれに合わせて男性陣がダンスを披露する「パフォーマンス合戦」への参加が深〜〜く心に残るイベントとなっています。男子校だったわが校は県内女子高とタッグを組みパフォーマンスへの練習を行ったのですが、なにせむさ苦しい男子校生活の中、女子高との共同作業のひとときは「淡い青春の思い出!?」(^^♪を形作っています(・・;) (パフォーマンス合戦の結果?⇒そんな調子の私達です、練習に力が入るワケがありません! しかも本番では女性陣が練習時と異なる歌を歌い始める(イタズラ)の為、結果はボロボロだった(>_<)とだけ申し上げておきます。)「うかつに人を信じてはいけない!」そんな教訓?も身に着けた瞬間でした。約20年間のブランク期間を経て、社会人として山登りを始めた私は自分の意志で東京から安達太良山に向かう機会が増えてきました。安達太良山の山頂に立つと生まれ育った故郷(福島市、郡山市)の街並みが眼下に広がり、福島市の中央には小学校時代の遊び場であった信夫山が、街の南部には北へと流れる阿武隈川を望む事ができます。 更に西方に目を移すと父親(故人)の運転で夏休みのドライブに連れて行ってもらった猪苗代、裏磐梯地域の大自然が広がっています。ドライブ中の車内には赤トンボが飛び込んで来た思い出もあり 自然と戯れていた少年時代を思い出します。 そんな父親も信夫山内の霊園に眠っています。毎年のように恒例の安達太良山登山&お墓参りを繰り返すうちに、最初は「ゴンドラも使える登り易い山」の印象があった安達太良山は「静と動 2つの側面を持つ山」「なかなか飽きさせてくれない山」と次第にその印象が変わりその奥深さにたまらない魅力が感じられるようになっていきました。世界的な登山家の一人だった田部井淳子さんが安達太良山を「登山にはまった原点の山」と述べている事を知り、私自身の感覚に確信を得る事ができました。長年に渡る安達太良山との精神的なつながりが、単に回数をこなしている山とは異なる信頼関係のような感覚が生まれているのかもしれません。自叙伝!が長くなってしましました(>_<)そんな安達太良山の魅力に触れてもらいたいと、前々から登山仲間(Stanton,ナベちゃん)を招待できる機会をうかがってきましたが、日程の都合、悪天候等で叶わないまま年月が過ぎていましたが、その機会は突然巡ってきました。しかも沼尻登山口を起点としたクレーター周遊コースで上記 田部井淳子さんが「安達太良山を登るなら絶対こちらのコース」と紹介していた名裏ルートへの初挑戦です。(過去 雨天途中撤退あり)3連休の初日夜、東北道を北上して安達太良山ツアーのスタートです。(登山ルート)(山からの眺望)なだらかで歩き易いコースが連続する奥岳からの「表ルート」に比較して、クレーター周遊の「裏ルート」は急登あり、岩場あり、断崖ありの緊張感が散りばめられています。 目に飛び込んでくる景色も刻刻とその表情を変え驚きと感動さえ感じさせてくれます。田部井さんの言葉どおり「山好きならぜひこちらのコースへ」と宣伝したくなる程の良コースと感じられました。詳細レポートはStantonにおまかせしましょう。(まとめ)同じく「安達太良山はホームゲレンデ」と力説?しているあの師範代がインタビューに応えてくれました。Q:安達太良山は過去何回ぐらい登っているのですか?A:そうねえ!学生時代、途中撤退も含めると2ケタ程度にはなるかな〜Q:同じ山ばかり飽きないのですか?A:安達太良山に限らずどの山にも言える事と思うけど、季節を変え、ルートを 変え、体調に応じて山は様々な表情を見せてくれるものだよ。 今回のクレーター周遊コースなんか典型的な例だと思うよ。まるで初めて 訪れた山かと感じたからね!Q:安達太良山の魅力とは何ですか?A:標高1700mのたおやかな表情を見せて登り易い人気の山 こんなレッテル を信じて訪れた人はゴンドラを使った山頂のみを目指すのではなく、鉄山 方面への周遊をするべきだね。山の表情の2面性、自然の驚異を目の当たり して驚きの声をあげる事になると思うよ。 そこが安達太良山の奥深さであ り、百名山たるゆえんだと思うね。 Q:今回巡ったクレーター周遊コースの良い所は?A:交通アクセスの観点から、文学的な由来からか? 裏磐梯方面からコースは 「裏」扱いになるケースがあるけれども、山と触れ合いたい、登り心地を堪能 したいと思っている山好きにとっては絶対にこちらが「表」、七変化のコース を1日楽しむ事ができるよ。Q:登山仲間への招待叶いましたね?A:そうなんだよ! ようやくその時が訪れた感があるね。 視界ゼロだったら どうしよう?と心配したけど、天気OK、コースOKで きっと楽しんで くれたと期待しているんだ。 自分がホームグラウンドだと言っているその ゆえんも感じてもらえたらうれしいね。Q:恒例の最終質問です! 次の登山計画は?A:今回の 山行 少し心配しているのは「クサリ場、ハシゴが少ない」「スリル とサスペンスがもっとほしい」(*_*) と不満の声があがらないか?と言う 点なんだけど、、。(ナイカ!) 雪解けシーズンになったらイヤになるく らいスリルとサスペンスを準備しておくよ!と伝えておいてもらえないか。 ワハハハハハ〜〜〜!!この師範代の性格、幼少時代のどこかに問題があったのでしょうか??お疲れ様でした!
山行記録
2019-11-11T02:03:01+09:00
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1年かけて登ってきました!五竜岳 唐松岳
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1年かけて登ってきました!五竜岳 唐松岳(無雪期ピークハント/縦走/白馬・鹿島槍・五竜)日程:2019-08-25〜2019-08-26メンバー: Stanton anagashima masayukidoiコース状況/その他周辺情報:危険個所はありませんが、牛首、五竜岳頂上間近は慎重に唐松岳頂上山荘手前の巻道は崩落している為、尾根道のみの通行となります。写真:黒部源流方面〜立山〜劔所々クサリ場も、、、牛首🐄核心部八方池山荘に到着 お疲れ様でした。黒菱ゲレンデ駐車場からスタート念願の五竜岳山頂へ いざスタート! 八方池山荘 ここから歩行開始!まずは唐松岳へ直行 景色はありません(>_<) 2年前暴風雨の為行けなかったピークへ到着(*^^)v振り返ると 白馬岳に続く後立山連峰の稜線が綺麗です。唐松岳頂上山荘に到着 お昼休み扇雪渓で小休止おはようございます、 雲海の上に太陽が顔をだしました。剱岳&立山連峰が祝福しています。雲海の先には 八ヶ岳、富士山?、南アルプス方面が鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット方面 昨年ホントに良くガンバリました!八方池まで戻ってきました。五竜山荘 下山開始 お世話になりました。稜線に到着、八峰キレット方面分岐 昨年はここで登頂断念丸山より 不帰の瞼キレットが見えました。前日とは逆 唐松岳方面へ戻ります鹿島槍ヶ岳&槍ヶ岳 W槍の共演五竜岳へ向かいます! まず立ちはだかるのは牛首🐄牛首🐄の核心部へ入っていきます。この岩場にへたりこんでいました(・・;) ホワイトアウトの中 もう一歩も動けなかった! 250m下り 大黒岳方面へ登り返していきます。山頂間近はプチロッククライミング祝! 五竜岳山頂 1年1ケ月かけて到着です(^^♪実は30m先が山頂だったとは、、、! サニブラウンだったら4秒で到着?唐松岳〜不帰の瞼〜天狗ノ頭方面頭だけ 雷鳥が佇んでいました。牛首手前より このアングル実に力強い山容の五竜岳です。2週間程前の落雷で黄色い山頂標識は壊れ、赤い臨時?標識が置いてありました(ポータブル)槍ケ岳&穂高連峰もバッチリ八方池を下に臨む白岳へ最後のひと登り、ここを越えれば山小屋到着唐松岳頂上山荘到着 昨日とは打って変わって良い天気(^^♪それなりに切れ落ちていますネ!五竜山荘が見えました。 今日のお宿(-_-)zzz唐松岳の見納め 八方へ下ります。まもなくゴール。山頂が近づいてきました。大黒岳付近より 五竜岳&劔岳のツーショット感想:2018年7月の終わり、冷池山荘から鹿島槍ケ岳を登り、八峰キレットを歩いてきた私達は五竜山荘分岐の岩場にしゃがみこんでいました。 夕刻17時 あたりはキリの中五里霧中状態、一言で表現すると「五竜霧中」とでも言いましょうか!「イヤー!キツイ! もう11時間近くも歩いているナ!」「誰かツェルトと水持っている?」「ここでビバークするの?」「そうだよ、今の季節だったら凍死はないヨ」「エ〜!」 こんな会話までして覚悟をしかかった時「ちょっと待って! そこの分岐の先どうなっている?」「良かった! 山荘まで下る一方の道だ!」「下りの足だったらまだ動くヨ」「これで生きて帰れそうだネ(^.^)/~」(高度計を見て)「アレッ! 標高的には山頂に達してる!」「誰か代表して山頂に行ってこないか?」ところが登り坂に果てしない嫌悪感を感じていたあの時、誰も足を向けるものはおらず、不思議と未練を感じる事もなく五竜山荘への下山を開始しました。2018年五竜岳登頂断念のドキュメントです。その後 この鹿島槍ヶ岳〜五竜岳山行は、行程策定に無理がなかったかを議論したり、山行途中のエネルギー補給重要性を勉強したり、事あるごとに「あと5分の所で登頂を断念した山」として1年間気持ちがくすぶり続けていました。そんな気持ちとは裏腹に「苦労はしたけど、もしかして素晴らしい山旅だったのでは?」「いつか最高の思い出に変化するかも?」の想いが頭の片隅から離れず密かに再チャレンジの機会を目論んでいた事も事実です。そんな再チャレンジの機会は、思いの他早く1年後にやってきました。2019年シーズン毎年恒例にしていた夏山山行(今年は北穂高&奥穂高)は梅雨が長引き悪天行の為中止(・・;)、お盆恒例にしていた安達太良山&お墓参りも日程がとれずに中止とハイシーズンにぽっかりと穴が開いてしまったような消化不良感があった為、白馬に住む元上司(マサさん)に五竜岳直前撤退再チャレンジ構想を伝えました。このマサさん、私が社会人になって初めて会社組織(経理部)に属した時の直属上司であり、転職後も登山に誘ってくれ 私に百名山&3000mクラス登山のきっかけを作ってくれた「原点」とも言える恩人です。2人の同行登山は約20年前 当時まだ現役運行していた寝台特急「あけぼの」に乗り秋田県(山形県)鳥海山まで遡ります。私の構想に対してマサさん「自分も一昨年八方尾根経由テント泊で行った五竜岳からの下山で かつてない程にバテてトラウマになっている。久々の機会に2人で五竜岳リベンジに行こう」と嬉しい言葉をかけてくれました。私にとって願ったり叶ったり、好天予報も重なって、意気揚々と新宿発の夜行バスに揺られ早朝の白馬駅に降り立ちました。髪は白髪になったものの、以前と変わらぬ印象のマサさん、昨日まで頻繁に会っていたかのごとく会話も弾みます。 合計年齢130才超(*_*; 五竜岳チャレンジのスタートです。コース紹介 八方池山荘〜八方池〜扇雪渓〜丸山〜唐松岳頂上山荘〜唐松岳 非常に歩き易く、ハイキングの延長気分で高度を上げていく尾根道です。 北方に白馬〜小蓮華山の稜線、南方に遠見尾根を眺めながら歩を進め 視界が 開けると正面に不帰の瞼キレットが迫力を持って迫ってきます。 唐松岳頂上山荘への巻道は崩落している為、尾根道の急階段を登ると後立山 連峰の稜線に到着します。 唐松岳頂上山荘〜牛首🐄〜大黒岳〜白岳〜五竜山荘 山荘を出発すると山小屋スタッフの方の牛首入路チェック(?)があります。 牛首核心部は高度感はありますが、足がかりが分かり易く問題ありません。 約250m下った後、大黒岳〜白岳へほぼ同じ高度を登り返していきます。 右肩に剱岳を従えた五竜岳の迫力満点の眺望はこの稜線ならではの絶景です。 五竜山荘〜八峰キレット分岐〜五竜岳山頂 前半は気持ちのよい稜線漫歩、次第に岩の比率が増えていき山頂間近は両手 両足を使ったプチクライミングとなります。 こちらも手がかり、足がかり がしっかりしているので問題なく山頂に至ります。五竜岳山頂からの眺望 文句なし絶景!の一言です。 劔&立山、槍&穂高、黒部源流、中央アルプス 南アルプス、八ヶ岳、富士山、高妻&戸隠、妙高&火打、浮かんでくるだけで これだけの山々の真ん中にいる事が実感されます。 昨年、晴天の鹿島槍ヶ岳山頂から見た絶景に感動しましたが、五竜岳山頂は それに勝るとも劣らない眺望かと感じます。 なぜなら鹿島槍ヶ岳の絶景が プラスされるからです、手前の八峰キレットから北峰/南峰がせり上がり、 右肩に(本家)槍ヶ岳との共演を見せる光景はここならではの特権ではない でしょうか。 至福の30分間を過ごしました。来てよかった五竜岳 マサさんとの20年ぶり同行登山、2人揃って歩いたり、それぞれのペースで歩い たり、すばらしい絶景に迎えられて案外あっさりと互いのリベンジ達成となった 感があります。 それは五竜岳が持つ本来のすばらしさ、恵まれた好天に加えて 自分の「原点」とも言える恩人と今だに一緒に歩けている充足感がそう思わせて いるのだと思います。 体力に任せていかに早く登頂するかを目的にしていた? 以前とは異なり、老齢パーティ?となった今はいかに体をいたわるペースで歩き 続けるかが重要テーマになっていますが、休憩時間込みでコースタイムはキープ できましたし、マサさんに至っては休憩ポイントで私を待っている「ゆとり」を 見せています。(速い!) 途中で先行していった(若い)人達とは、なぜか 目的地には同時刻にいる!今回の同行を通じてあらためて山行技術を教わった感 があります。 ありがとうございました。 この1年間私達の中で言い続けた「あと5分で逃した五竜岳登頂」 この言葉を訂正します。 ⇒「3分間水平移動先に看板はありました!」 今回、昨年へたり込んでいた分岐点岩場の写真を何枚も撮りましたし、そこから 30m先につながる看板付山頂も「証拠写真」として残しました。 しかしその岩場から南方へ振り返り鹿島槍ヶ岳方面を眺めると、そんな「証拠 写真」などほとんど意味を持たないと直ぐ納得できました。 そこには鹿島槍ヶ岳の裏(冷池山荘)を出発し登頂後キレット小屋へ下山、更に いくつものピークをアップダウンしながら五竜岳に登りつめてつめてくる名(難) コース八峰キレットの稜線がのびています。 「こんなスゴイとこ辿ってきたんだ!」素直にそう感じました。「食料も大して 摂らず(メロンだけ!)よくみんなここまで来れたものだ!」と感心(寒心)す るとともに「山のダイナミックさが凝縮されたすばらしいコースを歩いてきた」 喜びが1年の時を経て湧いてきました。 残り30m(100m走のアスリートがダッシュすれば4秒!)を行かなかった事は このコースを歩いてきた事に比べれば、実に些細な「蚊に刺された」ような もの! 「行けなかった」と嘆く必要性はまったくありません。 1年前「誰か代表して山頂に行ってこないか」に応えて、ちょっと時間はかかり ましたが私「五竜岳」の看板写真は撮ってきました。 しかし「看板を見てきた だけ」「登頂は1年前に達成済みでした」と報告したいと思います。 それ故、この山行記 同行者3名で書いています。 1年間の余韻にひたれたすばらしい山旅をありがとうございました。五竜岳ほんと行ってよかったです(*^^)v
山行記録
2019-09-11T04:07:52+09:00
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ひみつでないひみつ特訓 乾徳山
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ひみつでないひみつ特訓 乾徳山(無雪期ピークハント/縦走/甲信越)日程:2019-06-22(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:頂上に近づくにつれて岩場が多くなります。特に雨で岩が濡れているときは注意が必要です。写真:手洗石。この先、樹林帯に入ったところでたまらずカッパ着用。だんだん岩が多くなってきます。ときおり林道を歩きます。高尾山の1号路みたい。高原に戻ってきました。月見岩。頂上までもう少しあります。巨大な太陽光発電のソーラーパネル 白い。雨も直接当たります。カミナリ岩も濡れているのがイヤですね。カミナリ岩。その背中 やはりどう考えても重そうだ!登山口まで戻ってきました。景色はないけど 登頂祝い♪また林道と交錯します。案内に従い乾徳山、道満尾根方面へ。「登ろかナ〜」or「巻こうかナー」 意を決して彼は登りました!かなり降りてきました。ハイ、お疲れさまでした。青いニュースパーカーが待ってます。下りてきた大師匠とご対面。談笑後 記念撮影!ほら、出てきましたクサリ場。薄日までさしてきました。来た道からはずれて草原を下ります。やったぞ〜〜!ついに頂上スイカ。でも今日はひみつでないひみつ特訓だから手のひらサイズでごめんなさい。本番では大玉スイカ・・・ムリムリ。足場はあるんですがスベるのがコワイ。草原のなかの道を行きます。こんな感じでスタート。いよいよ林道とわかれて登山道。ついに来ました。タテバイより不親切な乾徳山タテバイ。ここ、こうして細い通路を渡った後、折り返して狭い場所を通過して、さらに次のハシゴに続きますが、けっこうイヤな個所でした。登りはタテバったので、下りは迂回路でハシゴ。イヤな個所通過。登山口のほうへ戻ります。大平牧場の駐車場からスタート。大師匠、いまごろはもう山頂でしょうね。帰り支度中〜〜ジョー師範代、奮闘しています。そこまで行けばもうダイジョウブ。ちょっと登り返して・・・・来た道を降ります。途中、シカが30メートルほど前に現れました。避難小屋。ツツジもそろそろ終わりです。最初は牧場っぽい草原。重力との闘い! 重そうだ!尾根ですね。ちょっと下界も見えてきました。シカと目が合いました(';')ウワサどおりキレイです。髭剃岩。ここには挟まれません。胎内。前宮跡っていうくらいだから以前は神社があったんでしょうかね。雨も上がってきました。林道に合流したところが登山口。何かのう○ちです。大師匠、あっという間に見えなくなります。雨は上がって・・・火曜サスペンス劇場。前方が開けてきましたが視界は悪いですね。樹林帯の中なので直接雨はあたりませんが、だんだんモヤってきました。乾徳山山頂到着。フキ・・・スジがめいっぱい通ってそうなくらい成長してます。感想:夏の北アルプスに向けて、この時期は毎年準備を始めるころですが、去年「白い五竜、見えない山頂、動けないおっさん」を演じてしまい、結局、あとほんの少しのところで頂上に立てなかったことが、この1年、ずっと尾をひいていて、テレビで「五竜岳」が映るたびに「あのとき」のことが思い出されました。(ホントに、キーパーと1対1、いや、キーパーいないのに決められなかったってカンジですかね。)そんなワケで、ふだん会社の階段の登り降りくらいでは、また同じことを繰り返しそうなので、今年はラクな日程を組むのはもちろん、トレーニングも欠かせないってことで、ジョー師範代のホームグラウンド、安達太良山を計画しましたが(智恵子抄とか田部井淳子さんのお話とかを聞いて一度行ってみたくて、以前から師範代に連れてってとお願いしていました。)、どうもお天気がよろしくない。それならサブグラウンド?にしましょうってことで、いつもジョー師範代が「ひみつ特訓」の場所にしている乾徳山へということになりました。この時期、夜明けも早いので、始発電車の時間はもうすっかり明るくなっていて、待ち合わせの府中本町には6時過ぎに到着。さすがにこの時間では、長い通路の向こうにある広大な緑の運動場のような場所?の方の改札はふさがっていたので、迷うことなく反対の出口を出るとジョー師範代の青いニュースーパーカーがすでに待機しています。無用に重いザックをトランクに放り込んで出発。快調にとばして8時ごろには大平牧場の駐車場に到着。思った以上に近くて早く着きました。支度をして駐車場をスタート。お天気はちょっと微妙ですが、山肌にびっしりと設置されたソーラーパネルを見ながら牧場らしい草原を通って登山道入口へ向かいます。ところで、夏の本番を控えて、ジョー師範代より各自「ひみつ特訓」を課せられているワケですが、結局、今日はひみつでない「ひみつ特訓」になりました。ひみつではなくなりましたが、あくまでも「特訓」です。去年のあのような無様な姿はもう二度とゴメンだわと思うと、つい気合が入りすぎてしまって・・・本番さながらのフル装備、それでもまだまだと思ったのか、前日帰りに買ってきた2リットルのペットボトルの水も、何のためらいもなしにザックに放り込んで。2泊以上だとちょっとキツいと思って去年買った大きいザック、入れものが大きいとやっぱり入れてしまうんですね、「いらんもん」。おかげさんで山岳部の学生のトレーニングなみ?ですよ。(今はどうか知りませんが、植村直己さんの本には、石をザックに詰められたと書いてましたねえ。)まあ、水だけで5リットルとあとは「いらんもん」も持てば、立派なトレーニングになるか。そのせいかどうかわかりませんが、まえの晩、寝ていたらもうすでに「足がつって」しまいました。本番と変わらぬ重さの荷物に加えて、「足がつる」イメージトレーニングもバッチリです。牧場の草原を横切って林の中に入り、少し登ると林道わきに「乾徳山登山口」の標識。登山道は何度か林道と交錯して山道を歩いたり、林道を歩いたりしますが、「月見岩へ」の標識からいよいよ道満尾根の尾根道に入ります。しばらく行くと、上から軽快に降りてくるヒトか?サルか?もしかしてかもしか?をを、大師匠だ。いつも山行まえにお天気やコースのアドバイスをもらう大師匠、今日はお天気の崩れを予想して早めの行動で(いつものことか)もう降りてきました。とても人間ワザとは思えない驚異のスピードで行動します。きっと我々の目が届かなくなったところで変身しているのでしょう。毛が生えてきて四本足になっているに違いありません。(笑)すこし雨も落ちてきたようで、大師匠に「お天気悪くなったら、撤退だね」とアドバイスをもらい、先へ進みます。確かに雨は降っていますが、樹林帯の中では直接あたることもありません。終わりかけたツツジも見ながらしばらく歩を進めると、前方が開けてきて月見岩のある扇平に出ました。何組か休憩をとっていますが、頭上が開けているぶん、雨も直接あたります。たまらずその先の樹林帯に入ったところでカッパ着用。久しぶりのカッパ登場で、これもまあ、トレーニングのうちといえばそうですね。さて、この扇平から先が乾徳山の「核心部」というところでしょうか。岩がゴロゴロ出てきて、髭剃岩だのカミナリ岩だの、名前はなくても、ちょっとどうやって登りましょうかというような岩に出会います。写真にあるような細い通路が切ってある岩をヨコに慎重に進むと、その先で折り返し、細い岩の間を通って、最後はハシゴに続くちょっとした難所もあります。岩場はいつも慎重に手掛かり足掛かりをしっかりとらえて三点支持をキホンに通過しますが、今日のような濡れた岩場は見ているだけでスベりそうで、より一層の緊張を強いられます。素手でつかむクサリも濡れているので気を使います。途中、気がついたら雨もほとんど止んでいて、見晴らしの良いポイントでは下界の街並みや周囲の山々のピークも見え始めました。こういうお天気なので眺望はほとんど期待していませんでしたが、まあ、これくらい見わたせればヨシとしましょう。この辺まで来ると「いらんもん」満載の背中がつらくて・・・ずっしりと腰と肩にきています。肩で息をしながらあえぎあえぎ登ってきましたが、ついにやってきました「鳳岩」。ジョー師範代の山行記録をはじめ、みなさん必ず山行記録に写真を掲載しているあの頂上直下の1枚岩の絶壁です。おまけに今日は「お湿り」つきです。後からやってきたセンパイがたは、「あ、やめとこ」とひと言残して迂回路に回ります。ワタシもいつものことながら、チコちゃんの決まり文句じゃないですけど、思わず口をついて出てしまいます。「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんは!」まずはもう慣れっこになっているジョー師範代が「見てな」ってなもんで、躊躇なくクサリを手にします。下から見ていると、途中、どうも足をかけるのも難しそうな個所がありますが、そこを越えたらなんとかなりそうです。なかなか息がおさまらず、師範代のように躊躇せずというわけにはいきませんが、少し落ち着いてきたので、意を決してクサリをつかみました。案の定、難しそうな個所はどうしようかと思いましたが、岩登りの教科書的には「アカン」体勢のまま、最後はなんとか勢いで押し切ってしまいました。足がかかりにくいところに雨で岩が濡れていて、おまけに背中の重量もあったので、今年イチバンの緊張&チカラが入った瞬間でした。登り切ったあともゼイゼイものでしたね。ようやく頂上に到着。雨もあがって、眺望もお天気のわりにはそこそこありました。先ほどの「乾徳山のタテバイ」のおかげでなかなか息もおさまりませんでしたが、ちょっと落ち着いてきたので、とりあえず写真だけでも・・・・今日は公開ひみつ特訓なのでカタチだけ・・・重いザックから取り出したのは「小玉スイカ」。小玉とは言え、ついにスイカを頂上まで担ぎ上げましたあ。「いらんもん」の一番手、場所もお天気もそこで広げるにはちょっとというカンジだったので、写真だけにしました。一昨年の「白馬縦走メロン」についで山頂を極めながらそのままお持ち帰り。ホンマに「いらんもん」以外の何物でもありません。さて、念願の?頂上スイカの記念写真を撮ったので、下山します。帰りの「タテバイ」はもうたくさんなので迂回路にまわります。こういう日の岩場はイヤですね。登りは気合をいれてグイグイというところがありますが、下山するときにはすっかり気力体力を使い果たしていて、おまけにちょっと気を抜くと、「足がつる」のです。頂上で腰を下ろしたとたん第一波?が来てました。山小屋で靴を脱ぐときなら、心地よい疲労感とあとは部屋でいくらでもツッてください、むしろそれがカイカン?なんですが、濡れた岩場でツられても困ります。なんとか月見岩まで降りてきましたが、途中、ワタシは30mほど前を横切っていったシカを、ジョー師範代は草原にたたずむバンビを発見。丹沢のシカほどは人に慣れていないようです。月見岩からはそのまま草原を下って、来た道とは違うルートを行きます。20分ほどで無人のヒュッテに到着。ハナシには聞いていましたが、中も外もキレイな小屋で、小休止。ここからは少し登り返して大平牧場に戻ります。少し歩いていると何やら背中でモゾモゾと声が聞こえました。しばらくするとまた声が聞こえます。ザックの中からです。次に声がしたときによく聞いてみると、どうもタブレットが勝手にしゃべってるみたいです。しゃべりの内容は「アンタ、コースはずれてんちゃう?ええのんか?」みたいなことでした。いつもヤマレコの地図をダウンロードしてGPS機能と一緒に使って、こういう山行記を書くときに重宝していますが、今回は予定コースもダウンロードしていたみたいで、ヒュッテから牧場に戻るコースは予定されていなかったので、警告してくれたようです。なかなか賢いねえ。何年か前、西鎌尾根から槍ヶ岳に向かう途中でコースを外れて超難関ルート?を自ら開拓した実績のあるワタシですが、こういうのがあれば「道を踏み誤る」こともないので、これからも使わせてもらいましょう。重い背中にウンザリしながら大平牧場まで帰ってきました。乾徳山、ジョー師範代の言うように家からも近くて、樹林帯あり、尾根道あり、草原に岩場、クサリ・ハシゴ完備で景色も楽しめる「ひみつ特訓」には十分すぎるほどの山でした。本家以上の「タテバイ」もあるし。今回、ホントに本番前の練習としてはしっかり目的を果たしましたねえ。特に「いらんもん」の入った重いザックで岩登り。いろいろ「いらんもん」(もともと&結果的に?)を詰めて行きましたが、よく考えると「いるもん」はカッパと500CCのペットボトル2本だけって・・・あ〜あ、重かった〜。さあ、本番は「千葉県産大玉スイカ」をザックに忍ばせて・・・・もおかんにんや。私達はこの日「ホントの空を見に行こう」(高村光太郎著 智恵子抄より)と称して福島県 安達太良山への山行を予定していました。ところが梅雨時の天気予報はめまぐるしい変化を繰り返し極めて不安定(>_<)このままでは「東京には空がない」(智恵子抄より)の一文に「安達太良にも空がなかった!」の一文を追加するハメになりかねない為、今回の山行は延期としました。とは言え、来月に迫った夏山山行(北アルプス 北穂高〜奥穂高)に向けて体の準備が急務な私達にとって せっかくの山行予定日を無駄に過ごすのも芸がなく、毎年事前トレーニングをルーチンにしている乾徳山へトレーニング決行となりました。トレーニングの課題は 長時間の行程に耐えられる体力、心肺機能の確保 クサり場、岩稜帯でのバランス感覚の維持 3000m高所への順応性の確保 スイカ担ぎ上げ!の予行演習(*_*)(Stantonのみ!)と言ったところでしょうか?乾徳山は首都圏から行き易い距離ながら、2000m超の標高、樹林帯〜平原〜岩稜帯とコース変化の多様性、クサリ場の適度な緊張感とトレーニングには持って来いの山域であり、この日の天気も「良くはないが比較的安定している」との大師匠情報も入手しました。1年で最も昼が長い日でもあり 徳和からの八の字ロングコースと行きたいとろですが、午後からの天気崩れが心配な為、大平高原からのショートコースを選択しました。但し「眺望への期待は一切なし! トレーニングに専念」の条件が付いています(';')朝の6時5分 集合場所の府中本町駅改札から表れたStantonその背中には「これから2泊3日北アルプス縦走登山に行ってきま〜す」とでも言いたげに見事に膨らんだ60Lのバックパックを抱えています!!(*_*)一瞬私の頭をよぎったのは「中には大玉スイカが丸ごと入っている!」の疑惑が、、一旦冷静になり「重りが入っているの?」と問いかけたところ「2Lの水+ペットボトル6本 水分だけで5キロ超入れてきた!」の回答が返ってきました。 正に殊勝な心がけ! トレーニングの目的にピッタリの「重り」です。 十分に気合が入っています!(ちなみに私のバックパック重りは、カメラ&レンズ+ペットボトル3本= 2.5キロと「適度な気合」?と言ったところでしょうか。)「Stantonの足が重さに耐えられなくなりつったら小分けして担ごう」と善人 を気取りつつ(?) 2名+6.5Lの水を乗せたスーパーカー「青い稲妻号」 は中央道を一路 勝沼へと向かいました。朝8時の大平高原 太陽光発電のソーラーパネルが山肌を覆いその規模に圧倒されます。 その光景をあざ笑うかのごとく どんよりとした梅雨時の雲が垂れ込め太陽を隠しています。高原駐車場に目をやると、「オヤッ!」見慣れたSUVが止まっています!そう私達の大師匠、前日「乾徳山方面に行くかも」と言っていましたが、すでに山頂制覇している頃でしょうか? 途中すれ違うでしょうか? 一瞬 雲の切れ間から乾徳山の山頂が望めました、仲良く大師匠SUVの隣に「青い稲妻号」を横づけして、いざトレーニング開始となりました。コース紹介(大平高原〜扇平)樹林帯の中急登を標高差500m登ります。 前半は整備された土の山道、稜線に到着し斜度が緩むと岩稜帯が顔を出し中間部の平原に辿り着きます。登り始め50分経過、登頂を終えた大師匠が軽やかな足取りで下りてきました。私達が大平高原に着いた頃には山頂制覇していた計算になります。(早い!)しばし談笑の後、小雨の降りだした天気に互いに「気を付けて」の声をかけあい上下に別れました。「重り」を担いだ私達はマイペースでじっくりと行きましょう。(扇平〜乾徳山山頂)ここから乾徳トレーニングフィールドが本領を発揮するエリアに突入します。ここまでハイカーだった登山者はクライマーに変身?して、一層斜度の増した急登、クサリのかかる木立の這い上がり、2段重ねクサリ場の「カミナリ岩」そして最後のとどめは奥秩父20mのたてバイ「鳳岩」へと挑んでいきます。クサリ場はちょっぴり不親切な場面もあって緊張感がありますが、それ以上の楽しさも堪能できるコースです。さて5キロの水(重り)を担いだStanton, 果敢にトレーニングフィールドをこなしていましたが、後ろを歩く私の目から見ても 明らかに過積載の重量オーバー、息遣いも荒く感じられてきました。バックパックトータルで10キロはあるでしょうか!?急峻な岩場をほぼ垂直に持ち上げようとしている体に真下下方向の重力が作用しているのですから負荷がかかるのは当然です。(これぞトレーニングの真骨頂!)そしてStanton 最後のクライマックス、濡れ気味の「鳳岩」手前で葛藤している様子! 「さあ登ろう!」と決意をしかかると、後ろの観客席から「ここは見るだけで十分、迂回路を巻こう」と悪魔のささやきが聞こえてきて、心が揺れ動いているようです。その直後、意を決してクサリを握ったStantonは下向きの重力に打ち勝ち、見事「鳳岩」のカベを制覇、乾徳山の頂にたちました。 ♫祝♫(山頂にて)ごろごろと岩が積み重なった乾徳山の山頂には、私達以外数パーティが訪れています。中にはヘルメット、ザイル、カラビナと「ここは北岳バットレスか!」の装備を身につけた方達も、そう ここはトレーニング場のピークなんですね!しばし記念撮影タイムの後、Stantonおもむろに「さて体も落ち着いた事だし」と前置き「ジャーン‼」と一言 取り出したのは「ス、スイカ」(西瓜ですよ)人の第六感とは不思議なもので、今朝 府中本町でStantonのバックパックを見た瞬間にひらめいた「中にはスイカが入っている!」は真実でした(*_*)1つ六感が及ばなかったのは「大玉」ではなく「小玉」だった点でしょうか!スイカ越しの山頂写真をパチリ!、役目を終えた?小玉クンは再びバックパックの中へ戻されました。 一昨年「白馬3000mの山頂を越えたメロン」に続き「乾徳山2000mの山頂を越えたスイカ」の伝説が誕生しました。 ♫祝♫同時にトレーニング課題の1つ「スイカの担ぎ上げ」こちらも無事に達成♫祝♫(下山)下山は扇平まで来た道を戻ります。 湿気の残る下山道岩場は登り以上に慎重さを要求されます。 登ってくる人達から口々に「山頂はまだですか?」「コースはこんな感じが続くのですか?」とか聞かれます。みなさんそれなりにシンドイのでしょうね? 「お楽しみはこれからですよ」と期待を抱かせ送り出しました。(みなさん怒ってないかな〜?)扇平からは高原ヒュッテの寄道コースを辿り、ソーラーパネルに覆われた大平高原に到着となります。(まとめ) 今回も ジョー師範代が恒例のインタビューに応じてくれました!Q「師範代 今回は下山後入浴で燃え尽きなかったのですか?」A「君たち!ジョーをなめてもらっては困るナ! あの教訓はしっかり学習 したヨ!エネルギーと水分補給の重要性 もうバッチりさ」(本当かな〜)Q「乾徳山のコースはいかがでしたか?」A「きびしさもある、優しさもある、変化に富んだ良いコースだよ。まさか このコースに『誰や!こんな所に連れてきたのは』なんて言っている輩 はいないと思うのだけれど、、、一人それを言いたげなヤツがいたな!」Q「クサリ、ハシゴの岩場はどうでした?」A「『2百名山のクサリ場は不親切でいやらしい』なんて話を聞くけど それは 違うんだ!百名山のクサリ場が過保護過ぎるんだヨ。 自分だってこの前 大師匠から『クサリがなくても登れる事を考えるのがクサリ場』と教えて もらったところなんだ。ナルホド!とナットクしたね」Q「トレーングの成果は感じましたか?」A「Stanton気合が入っていたね! 水だけでなくスイカまで担いでくるとは、 これは本番で生きてくると思うよ。 でも本番で大切なのは、軽量化だナ。 効果てきめんの軽量化を教えてあげよう。言うまでもなく自重削減だヨ。 5キロダイエットすれば大玉スイカだっていけるさ、、(ウソウソ)」Q「次のトレーニングの候補地はどこですか?」A「体力維持を目的にするなら丹沢など東京近辺にもいくつかあるけどね〜〜 変化があって、スリルもあって、となると、、、そうそう君 Stantonに 次のトレーニングはM義山かH海山に決定!と伝えておいてくれないか! ワハハハハハ〜〜」 ジョー師範代 相変わらずのようです。 お疲れサマでした。
山行記録
2019-07-01T04:40:42+09:00
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始動開始の山行が・・・みんなで(お)釈迦ケ岳&黒(苦労)岳
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始動開始の山行が・・・みんなで(お)釈迦ケ岳&黒(苦労)岳(無雪期ピークハント/縦走/富士・御坂)日程:2019-04-06(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:どんべい峠から黒岳山頂直下は少し雪が残っていました。黒岳からすずらん峠経由ですずらん群生地に下山する道は途中、少しの距離ですが、細い道に雪が残って通過に注意が必要です。写真:ツルリのサスペンスお楽しみ中。だ、誰や、こんなとこ連れてきたのは。アンテナがたっているのは三つ峠山ですかね。黒岳山頂。途中、写真撮る余裕がなくて、いきなり黒岳山頂。稜線に到着。左が釈迦ケ岳、右は黒岳方面。最初はこんな道で稜線をめざします。山頂間近、岩稜&ロープ ちょっぴり スリルとサスペンス!やはり 黄砂に霞んだ 南アルプス方面山梨百名山 釈迦ケ岳 1641m。スズラン群生地は電気バリヤーで保護。25000ボルト?新幹線が動かせる?んなワケないか。展望台からの河口湖&富士山(やっぱり霞んでいる(・・;))来た道は山頂手前の北斜面に雪が残っていたので、すずらん峠方面へ下山・・・なんだけど、おかげさまでツルリとサスペンスが待ってました。まずは府駒山。さらに尾根道を進みます。まだ遠い釈迦ケ岳林道を渡ったところに釈迦ケ岳登山口。ちょっと雲がでてきましたが富士山。尾根道を進みます。だんだん近づいてきました、釈迦ケ岳。こっちは奥多摩方面。はい、駐車場に到着。やっぱり今日も最後の1台。おまけ 逆さ富士も見れました(^^♪釈迦ケ岳に到着。霞んでますが大きい富士山。稜線、続きます。霞み気味の八ヶ岳方面すずらん峠。ここからスズラン群生地に向かって下山。林道まで来ました。スズラン群生地の上の駐車場からスタート斜面を下っていきます。黒岳までケッコウあるな〜こんなところに雪が。しかも道幅、非常に狭い。河口湖が見えます。釈迦ケ岳から尾根道をもどって、こんどは黒岳方面へ。どんべい峠。スズラン群生地まであと少し。山梨百名山 黒岳 1793m。もうすぐ稜線。黒岳山頂に戻り(甘)酒で乾杯!! 甲府盆地方面。翌朝(河口湖畔より) 逆さ黒岳(右)静かな水面です。感想:今にして思えば、師範代の「10本爪アイゼン買っちゃいましたぁ~。」という今回の山行にはふさわしくないひと言が、この結果を暗示していたのかもしれません。出発前日の師範代「今シーズンの始動は、河口湖を囲む釈迦ヶ岳と黒岳。近いし、標高もそれほど高くなくて、気持ちの良い尾根歩きと富士山、南アルプス、八ヶ岳の大展望を楽しめるお手軽コース。朝出発して、ささっと征服して、お昼は下山してからゆっくりと楽しみましょう。ああ、念のために、ホントに念のためにいちおうアイゼンもザックに忍ばせておきますか。」・・・・というワリには10本爪・・・・。というわけで、住んでいる地域がバラバラで、行く方面によっては集合場所はどうしましょう?という4人、師範代、ナベちゃん、ゆーみんとワタシが集合したのは、結局、ナベちゃんの最寄り駅、横浜線相模原。最初、師範代は午前6時20分に集合をかけたので、ゆーみんは菊名駅のホームで前泊?するところでした。(師範代「ツエルト貸しましょうか?」だって。鬼や。)さすがにそれではということで、「始発電車に乗って着く時間に集合」で許してもらいました。いつものようにゆーみん乗せて、白から青に変色した師範代のNewスーパーカーで中央フリーウェイを激走・・・するつもりがいきなり事故渋滞。「駅のホームで前泊」の勢いで集合したにもかかわらず、予定より1時間くらい遅れてスズラン群生地の駐車場に到着。支度をして駐車場近くの登山口をスタート。冬木立の中、明るい日差しを浴びながら、まずは稜線をめざします。道はなだらかではないものの急でもない登山道・・・なんだけど、ん?ん?どうも何かがおかしい。ふつうの道なのに・・・ツライ。歩き始めて10分もたたないうちに息があがって。ほかの3人はまったく平気なのに、ひとりだけハアハア&ゼイゼイ。たまらず「ちょ、ちょっと待って。こんなハズでは、いや、こんなハズではないのに」どうしたんでしょう。いやいや、考えてみると「こんなハズではない」ハズはないんです。じつは、山に来たのは去年9月にこのメンバーで仙丈ケ岳に行って以来。その間、毎朝、会社の階段を8階まで登るくらいで、あとはほとんど何もせず、おまけに血圧や血糖値を下げるクスリ飲み始めたせい(カンケイないか?でも血が身体の末端まで届いてないかも知れないし、糖質不足でエネルギー足りないかも知れないし、影響あるに違いない。)か?いやいや、結局、半年の間に「自分の重さ」を感じられるくらい成長したのが「こんなハズではない」状態になった最大の理由だったんだろうと思います。そんなヒドい状態で歩き始めて20数分で稜線。まずは左方向の釈迦ヶ岳方面へ向かいます。北西からの風が予想されましたが、ほとんど風もなく、春の陽を浴びながら、師範代の言っていた「気持ちの良い尾根歩き」を楽しみながら(これだけはホントだった)、途中、府駒山を含む稜線を何度かアップダウンを繰り返しながら釈迦ヶ岳をめざします。登り降りをくりかえしていくとだんだん目指す頂上が近づいてきます。アップダウンもそれほど激しくなかったので、さっきまでの「こんなハズではない」状態からすっかり抜け出していました。釈迦ヶ岳頂上近くまで来ると道もだんだん険しくなり、数か所にロープを備えた岩場が出てきます。手と足を使って慎重に登り、いよいよ頂上へ。頂上には「釈迦ヶ岳」らしく?お地蔵さんや「南無妙法蓮華経」の石碑が置かれており、また、そこからの眺めは、まさに360度さえぎるもののない爽快感あふれる頂上です。さすがにこの時期、北アルプスまでスカッと、とまではいきませんが、富士山、南アルプス、八ヶ岳に大菩薩嶺や奥多摩の山々まで見わたすことができました。さて、釈迦ヶ岳を後にして、来た道を戻ります。下から稜線に出てきたポイントを通過して、山頂から1時間ほどで林道の日向坂峠(どんべえ峠)に到着、こんどはここから黒岳に向かいます。今日の登りはじめからいきなり「こんなハズではない」だったのが、気持ちの良い稜線歩きでなんとか「こんなハズ」になってきました。と言いながら、だんだん疲れもたまってきたところで再び登りの山道。黒岳の山頂はまだまだ遠いし、もう「こんなハズではない」というカラ元気もなくなり、太ももが両方ともつりはじめてきて、腰から下が非常にツライ。苦しくて立ち止まったらその瞬間に太ももが・・・「ん~、ぐぉぉぉ~、××▼×◇〇▲×!!」。東京のひとの「もう、ダメだぁ~」というのは、まだまだなんとかなりそうなカンジがしますが、ここではもう「あぁ~っ、も、もおアカン、もお~アカンわ~」で完全にアカン状態。もう足がまったく上がりません。去年の夏の五竜岳のあのピンチくらい。「ワタシ、もうここでカンニン、撤退しま~す。駐車場で待ってますから、みなさんはワタシの屍を乗り越えて黒岳めざしてください」って2回くらい言いました。それでも後ろからやってきたセンパイが「あと10分くらいじゃないの?」っておっしゃるものだから、上がらない足を引きずりながら進むと、あらあら、ここまできて雪が残ってるし。まあ、滑ってもそれほど危険なところではないし、アイゼン出すのも面倒・・・雪のないところ、滑りそうにないところを選んで通過すると、ようやく山梨百名山、黒岳1793mの山頂。山頂は展望がきかないので、200m先に富士山と河口湖の展望台が用意してあります。が、ワタシはもう限界。展望台はほかの3人に任せて、昨日買ったばかりのツエルトをレジャーシート代わりにぶちまけて、ラグビーなら反則の、ぶっ「倒れこみ」。本来の使い方では決して使いたくないツエルトですが、早速お役にたってよかったわ。3人を展望台に送り出したあと、広げたツエルトの上で体勢をかえるたびにどちらかの足がつる極限状態でのたうち回りながら「今日のいらんもん」の準備をします。これが「こんなハズではない」のうちの2%くらい原因だったかもしれませんが、今日のいらんもんは5合瓶の「甘酒」(ドライバーもいるのでノンアルコールです)。いい天気とは言え、山頂は寒いだろうから、甘くて温かいものをと思ってご用意致しました。が、そんなに寒くもないし、川崎大師の屋台のよりも何倍も「あま〜〜〜〜〜〜い」甘酒。ドロドロしててハンパなく甘い!水のチェイサーがないと飲めません。黒岳山頂で日本語のうまい、北京語でもなく広東語でも朝鮮語でもなさそうな言葉をしゃべる日本人によく似た御一行様(モンゴルの人か?)を見送って、甘酒で一息ついたら下山です。下山は先ほどの頂上手前の残雪がどうも気になるので、それを避けてすずらん峠経由で下りることにしました。(30分後には避けたことになってない自分たちに気がつくバカなワタシたちでした。)15分ほどですずらん峠を通過、ここから右に折れて山腹に沿った登山道に入ります。南斜面とは言っても斜面によっては日が当たらないところもあります。さらに15分ほど下ると、雪が残っている個所が出てきました。距離はそれほど長くはないけど、細い道が谷側に流れていて、そこに雪が残っています。凍っているのかいないのかハッキリとはわかりません。場所によっては落っこちるとちょっとタダでは済みそうにないところもあります。仕方がないので、木の枝や岩をたよりに雪のない山側を通過しようと思いますが、「ああ、テナガザルに生まれていればよかったのに」と思うくらい腕を伸ばして枝をつかんだり、足を踏ん張ったりして、やっとの思いで通過しました。ゆーみんも腕が2センチくらい伸びたろうと思います。ゆーみん、通過してしみじみとひとこと「これまでの人生で最高のぴんちだったかも。」ナベちゃん、師範代も慎重に歩を進め、無事に通過してきましたが、またここでもいつものアノひとこと「だ、誰や!こんなとこに連れてきたんは、ホンマにも〜」が出ました。まあ、横着してアイゼンを出さなかったのがいけないのかもしれませんが、師範代、これか?このための10本爪か?まったく油断もスキもありませんね(笑)「人生最高のぴんち」も経験して、頂上から1時間ほどでスズラン群生地に下りてきましたが、最後の難関は、疲れて上がらない足に動物の食害除けの「電気バリアー 25000ボルト触れるとビリビリ」です。(ウソです)スズランの季節にはまだ遠いですが、まあ、軽い足ならしのハズがとんでもない山になったものの、「ここまでは」無事に帰ってきました。さて、この後、本日最大のハプニングが・・・よくある「温泉難民」になったあと、ようやくみつけたホテルで風呂から上がった師範代の様子がヘン。ゆーみんが「燃え尽きて白くなったジョーみたい」(え〜、ゆーみん、よく知ってたねえ)というので、見てみると、ホントに「あしたのジョー」になってて、ただ、ジョーと違うのは、表情が苦しそう。メンドーサ、いや、面倒な(失礼)ことになっていました。もう、ビックリです。きっと寝不足、疲労、空腹、脱水状態いろんなことが重なったんでしょう。結局、師範代をそのホテルに一晩泊めることにして、3人は電車で帰りました。幸い、師範代はほどなく復活し、元気を取り戻し、大事に至らずに済みましたが、電車で帰った3人も車中、缶ビール片手に、師範代の不摂生?(寝ない、食わない)や「人生最高のぴんち」や「こんなハズではないハズがない。単にジジイになっただけ。」という反省など、ワイワイいいながら東京まで楽しく帰りました。4人パーティ史上最大のハプニング山行でした。世の中には当初考えていた結論と全く異なる結末を迎える事象が存在します。米国のT大統領誕生、カメラの前で握手を交わす米朝の首脳、誰がこの光景を予測したでしょうか?スケール感では大幅に異なりますが、、、東京では満開の桜が散り始め、「2019年シーズン初めの足慣らし&桃源郷へ春の息吹を感じに」と名を打って 集合場所の相模原駅に4人が揃ったのが朝6時40分。 中央道を一路 河口湖北方に静かにそびえる釈迦ケ岳〜黒岳縦走ルートへと向かいました。 この時点、4人の頭の中に誰一人として12時間後に遭遇する事態を思い描く事は微塵のかけらもありませんでした。(と思います)河口湖北方に位置する御坂山脈の最高峰黒岳と更に北方に稜線を交える釈迦ケ岳、両山とも景色自慢の山で、大師匠も薦めてくれています。富士山、南アルプス、八ヶ岳、大菩薩、奥多摩と遮るものがない眺望を期待して、すずらんの時期には少し早いものの、シーズン初めの足慣らし候補として迷う事なく行先決定となりました。(コース紹介) すずらん群生地〜釈迦ケ岳 広大な駐車場を出発し約30分、稜線に向けての(やや)急登が続きます。 その後は樹林帯の中 正面方向に見え隠れする釈迦ケ岳を目指し小刻みな アップダウンの稜線歩きが50分続きます。 山頂直前、いよいよ最後は ロープの張られた岩稜帯の急登となり、手足を使ったクライミングの後、 お待ちかね大展望の広がる釈迦ケ岳山頂に飛び出ます。 山梨県の中央部、富士山、南アルプス、八ヶ岳、大菩薩嶺、奥多摩と360° 遮るものがない見事な眺望です。(今日は黄砂で霞んでいましたが、、) 釈迦が岳〜日向坂(どんべい)峠〜すずらんの里分岐 来た道をこれまたアップダウンを繰り返しながら、林道とクロスする峠まで 徐々に高度を下げていきます。 この道の良い所は、途中「もう先へは行け ない(>_<)」と思ったら、エスケープできるポイントが3ケ所用意されている ところでしょうか。 正面に鎮座する黒岳は、思ったほどすぐには近づきま せん。 「え〜!まだ〜(';')」こんな声が聞こえてきそうです。 すずらんの里分岐〜黒岳 御坂山脈最高峰 黒岳への標高差300mの急登が始まります。ここが地味に キツイ! 「私達古希なので若い人たちは先に行って下さい」と言う年配 夫婦に抜いてもらいつつ(心の声「4人中3人はあなたと近い世代よ!」) ゆっくりと標高を上げていきます。 頂上間近の北斜面では凍結箇所が 散在し足元不安定(・・;)、精神的にも疲労感がプラスされる場面です。 樹林帯に囲まれ眺望のない黒岳山頂には、最後じんわりと到着になります。 おもてなしの甘酒準備に余念のないStantonを山頂に残し、200m南方の 展望ポイントへ、、見上げる富士山と見下ろす河口湖、立体感溢れる展望が 開け「眺望だって負けないど!」と黒岳の主張を感じる事ができました。 山頂に戻り4人で温かい(甘)酒で登頂の祝杯!(気持ちも温まります☺) 黒岳〜すずらん峠〜すずらん群生地駐車場 「凍結している北斜面を戻るよりも、南斜面のすずらん峠経由で下山しよう」 私達の選択はこうでした。 ここから「予測しなかった展開」(その1)が 始まります。 すずらん峠までは左手にちらちらと河口湖を眺めながら 春の日差しを感じ つつ快適なルートを下っていきます。 ところが、、すずらん峠分岐を群生地方面へ右折したあたりから道の様相が 変わってきます。 「ん!北斜面に回り込んでる(*_*)!」「狭い道幅! しかも白い!(';')」 そこには足元をすくわれそうに凍結し斜度のある山道が待ち構えていました。 すかさず私「アイゼンを着ける?」とみなに声をかけます。 (心の声「ワタシのザックの中には、4本爪、6本爪、10本爪(新兵器) アイゼン3セット、合計40本の爪が入っているのヨ〜〜」) そんな掛け声どこ吹く風と言いましょうか! みなさん中国雑技団ヨロシク 斜面の木にしがみつき、木から木へ水平移動、根っ子を握り、アクロバティ ックなトラバースを始めているではありませんか!!(頼もしい(^^♪) 時間にして10分弱でしょうか? 緊張の一瞬は無事に終了となりました。 その後下山道の平和だったコト、予想だにしなかった1時間のドラマでした。 駐車場に到着後聞こえてきた声 「最難関!、ツルギだってゴリュウだってあんな場面なかったナ!」 「ユーミン、もう剣岳だって行けるヨ!」 Stantonが槍ヶ岳西鎌で開拓?した「アホのヨコ行き」並の緊張でした。予測しなかった展開(その2) 下山後、河口湖畔で♨入浴を行った後、これまた思わぬハプニングが待って いました。 ロビーのベンチでもうろう状態?になり緊急宿泊となる。 「反省文」といきたいところですが、本人へのインタビューに成功?しました ので、その模様をレポートいたします。(尚 演出効果の為「べらんべ〜口調」になっていますが、本人普段の口調は いたって穏やかです。)Q「入浴後ロビーでぐったりされていましたが、どうされました?」A「入浴前までは左足がつってクラッチ操作がイタイものの、元気そのもの だったんだけれどヨ〜、熱めの湯に入っている内に上半身の寒気と呼吸の 不安定さを感じたのであがり、ベンチで牛乳を飲んでいると急に睡魔が 襲ってきて、その後空白時間があるんだ!」Q「どんな様子だったんですか?」A「聞くところによると、冷や汗を流し、白目までむいていた!て言うじゃな いか! こりゃハンパないって自分で思ったゼ!」Q「足がつったと言うのは?」A「すずらん群生地の入口の電気バリアーの所でだヨ。 まったくあのStanton のヤローがバリアーの前に立ち『25000ボルトの電流が流れてる』なんて ぬかすんだよ! おまけに ちょうど自分が電線を跨いだ瞬間、後ろでユ ーミンが「アッ!危ない!」なんて言うもんだから、そこからず〜と左もも はつりっぱなしサ! あのヤロー達のシワザに違いないナ」Q「体調異変の原因はなんだったのでしょう?」A「歳のせい、寝不足のせい、しゃりバテのせい、いろいろあるのだろうけど、 ひとつ言える事は心掛けの不足じゃネ〜かな! 実は10日程前から風邪を ひき、軽い目まいも感じた為、風邪薬と鉄分の薬を飲んで治ったつもりで いたのだけれど、期末の決算期も重なり体調は戻りきれなかったのじゃない かナ〜、 登山は正直なんだ、体調不十分の人に容赦はしないんだ!!」Q「当日の山行コースはいかがでしたか?」A「距離は長めだけれども、標高差も適当、眺めもバツグン良いコースだよ、 甘酒の5合ビンとバーナーを担ぎ上げようとしない限り、体力的にも適当 な行程じゃないかな」「そうそう、山頂に一人そんなヤツいたな〜」Q「結局、同行の3人は電車で帰らなければならなくなってしましましたが」A「もうすまなくてネ〜、心配かけてしまって、、(・・;) 本当に感謝して いるヨ、自分を気遣ってくれる仲間は貴重な存在だネ」Q「今後どんな登山計画を考えているのですか?」A「決まっているだろ〜、10本爪のアイゼンが必要で、ツルリとサスペンス 以上の緊張が味わえる山だよ! あの3人ならきっと来てくれるさ、、 ワハハハハハハ〜〜!」インタビュー結果 ⇒どうも師範代は反省していない様子です。 要注意!お疲れさまでした。
山行記録
2019-04-11T10:03:52+09:00
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シルバーウイーク 仙丈ケ岳 夜行日帰り山行
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1585724.html
シルバーウイーク 仙丈ケ岳 夜行日帰り山行(無雪期ピークハント/縦走/甲斐駒・北岳)日程:2018-09-16(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所はありません。 写真:私達の名物? メロンパーティ小仙丈ケ岳〜仙丈ケ岳 岩場 ちょっとした難所朝一番のバスに並びます。藪沢カール間もなく山頂に到着です。カールの彼方に仙丈ケ岳山頂が見えました。森林限界を越えました! 間もなく小仙丈ケ岳まずは樹林帯を進みます。中間点(5合目)を通過仙流荘に到着小仙丈ケ岳より 富士山(薄〜く)&北岳(標高1位&2位)小仙丈ケ岳より 甲斐駒ケ岳が見え隠れ仙丈ケ岳へ向かいます。小仙丈ケ岳。少し下ったところから二合目で合流する道に入ります。ナナカマドの実も赤くなっています。仙丈ケ岳頂上。滝ですね。馬の背ヒュッテから五合目に向かいます。途中、何回か沢を渡ります。紅葉も始まってます。北沢峠に到着。30分ほどで2合目。キリがかかって南アルプスっぽい。って、ここ南アルプスだわ。おめでとう、ハイジ誕生さらに30分で3合目。この看板、ジミなので帰りに見落とし。いつまでたっても3合目通過しなくてイライラ。3合目から20分たらずで4合目。仙丈小屋でひと休み。地蔵尾根分岐。フィニッシュまぢか。ん?マジか?急げ!最終バスの時間があぁぁ。感想:さて、師範代、いつもお父さんよりセンパイ(かも)のおっさんたちの日帰り山行につきあってくれるゆーみんが「ストック買いました〜。」と言えば「ああ、ぢゃあ、次はハクバダイセッケイですね。」とか、北八ヶ岳天狗岳を制覇したら「うん、ぢゃあ、こんどは天狗の鼻、ヤリガタケですね。」とか、さりげなく危険地帯へいざなう悪魔の「呪文」(まさにのろいです)をかけていたワケです。(ナベちゃんとワタシなど、筑波山の帰りに「ヤリガタケ」でしたよ。)が、実は今回の悪だくみの張本人はワタシ。師範代が折に触れ、あまりにも熱心に↑言うので、つい「ぢゃあ、次の山行は『ゆーみんハイジ計画』」ってことで、ゆーみんをここらで立派な「南アルプスの少女ハイジ」にしようというムリヤリ企画です。ところで、われわれおっさん3人、今、「ハイジ」と聞くと、ドキッとしてしまいます。なぜって、7月の五竜岳山中でヘロヘロのハイジン同然の「廃爺」になってたから。ラッキーなカン違い(ガスガスで視界不良の中、「もう1歩も登れましぇ〜ん」とクタバっていたら、実はほとんど頂上だった。)もあって、危ういところで最悪の事態は免れましたが、そういう状態に陥ったことに大反省中なのでした。土曜日の夜21時半にゆーみんとワタシを国分寺駅で拾い、さらに途中でナベちゃんを拾って、師範代のスーパーカーは真夜中の中央フリーウェイをかっ飛ばします。三連休ってことで仙流荘の駐車場の混み具合が気になりましたが、2時ごろ到着で、さすがにいちばん近くは満車でしたが、道を隔てた下の駐車場はまだ余裕あり。車中でウトウトしたかしないうちにバス乗り場に行列ができはじめました。なんとか1台目のバスにもぐりこみ、北沢峠へ。ちょっぴり気がかりなお天気でしたが、なんとかなりそう。バスに揺られながら窓の外をながめると、ガスの切れ間から稜線やピークががときどき姿を現わします。ときどきバンビちゃんも飛び出してくるなか、50分ほどで北沢峠に到着。支度をして、さあ出発。バス発着所そばの登山口ではなくて、少し下ったところにある登山口(登山道は二合目で合流する)のほうが登りやすいということで、そこから登り始めます。雲なのかキリなのかモヤなのか、何にせよ白いベールに包まれた樹林帯を適度な斜度の登山道が導いてくれます。倒木の表面には緑の苔、しっとりとした空気の中、これぞ南アルプスという雰囲気が気分を盛り上げてくれます。むき出しになった木の根っこでのスリップに気をつけながら30分ほどで右からやってくるメインの登山道と合流。そのあとも三合目、四合目、五合目と快調に歩を進めていきます。(このあたりはまだ元気。)登り始めてから2時間ほどでようやく森林限界を越える高さまでやってきました。このあたりまで来ると天上には青空も広がり、雨の心配もなさそうです。ふり返ると開けた視界の先には、これから征服する南アルプスの女王と向かい合ってどっしりと聳え立つ、ハゲた、いやいや、特徴的な白い頂を擁する甲斐駒ヶ岳・・・が、見えそうで見えなくて、姿を現しそうになっては白いガスのカーテンに包まれ、なかなかシャッターを押すタイミングをはかるのが難しいところです。そんな状態なので、稜線上を歩きながら時々後ろを振り向いて・・・ほとんど「ダルマさんが転んだ」状態ですが、やはりその堂々とした姿を見せた時には、「はい、アンタ、捕まえた」の気分で、思わずニッコリ。そしてこの稜線散歩のもう一つのとっておきの楽しみは「三役そろい踏み」といいますか、「日本のお山、(ゼロ)イチ、ニー、サン」とでもいいますか(山が引っ越しはしませんが)、富士山、北岳、間ノ岳が1つのフレームに収まるという、ここならではの絶景です。が、これもなかなかスンナリと収まってくれませんでした。出発してから3時間ほどで小仙丈ケ岳に到着。すばらしい青空の下、山頂へ続くのびやかな稜線、「明治のおやつ」でも「刑事犬」でもない教科書どおりの均整の取れた小仙丈沢カール(木ノ内みどりちゃん、カワユかったですね。あ、刑事犬カール。でも「野球狂の詩」の水原勇気がもっと好きでしたね。ん、何のハナシ?)、そして、「たおやか」ってコトバをカタチにすると、きっとこうなんだろうなと思わせる南アルプスの女王 仙丈ケ岳の峰、それらが目の前にドンッと広がります。今回、ぜひとも見たかった景色のひとつです。あとは右も左も、そして真後ろも、雲がなければいったいいくつの名峰が見えるんだろうってくらいのポジションですが、今日のところはちょっと残念。まあ、でも、これぞ仙丈ケ岳という風景には、お目にかかることができました。さて、頂上までの標高差はあと200メートルたらず。師範代とワタシの悪だくみに乗せられてとうとうここまでやってきた「ハイジのたまご」もちょっと薄くなってきた空気のせいもあり、こころもち足並みもゆっくりしてきます。が、これを仕組んだ張本人たちもひさしぶりの3000メートル超え&ついこの前「廃爺のたまご」になりかけた(じゃなくて、あれは完全に「廃爺」だったわ。)トラウマなんかもあってちょっと勢いがなくなってきました。しばらく行くと、こんどは右手に薮沢カールとその底に仙丈小屋も見えてきました。こちらの薮沢カールもみごとなカールです。歩みは少しペースダウンしてきましたが、トラウマにトラわれている廃爺たちは、この前の悪夢を思い返すと、今、見えるところに「小屋」がある安心は大きくて、ちょっと気分的な余裕は回復しました。小仙丈ケ岳から頂上を眺めた時には、まだ少し遠くに見えましたが、山の中ではよくある「ニセピーク」も越えて、頂上はもうすぐ。近そうに見えてなかなか着かないのが山道。逆に、遠くに見えても案外、時間もかからずに到着するのも山道。ここはナゼか後者。遠くに見えた仙丈ケ岳頂上に案外あっさりと到着しました。 おめでとう、ゆーみん。女王の頂きで南アルプスの少女 ハイジ誕生!・・・・っていうか、ゆーみん、どっちかっていうと大都会フランクフルトに住むクララお嬢様だよねえ。あははは。まあ、いいか。うまく乗せられてここまでやってきましたが、薄い酸素も克服して、よくがんばりました。で、ガッチリ握手。ところで、ホントならこの頂上で、多くの人がいる頂上で、360度大パノラマの頂上で、多くの人々に「ん?」と思わせる「アレ」をやりたかったんですけど、さすがに人が多すぎるし、帰りのバスの時間を考えると時間もそれほど無いしということで、この場では断念して先を急ぎます。ほかにもワケあってブラタモリでたまにタモリが言うように「一刻も早くこの場を立ち去りたい」人もいたので、とりあえずこの下の仙丈小屋に向かいます。下山はまず薮沢カールに下りていきます。30分ほどで仙丈小屋に到着。さて、ここで先ほどの頂上ではちょっと遠慮した「アレ」の登場です。アレって、そう、「めろん」ですよ。何だかここのところ定番になってしまいましたが、五竜岳山中では大ピンチに登場の「いのちのメロン」、今日は女王の頂上を極めたハイジと廃爺へ「ご褒美メロン」。甘〜いにほひを周囲に漂わせ、師範代提供の「福島県コーヒー」とともにおいしくいただきました。一切れ300円で売ってもよかったかなあ?(笑)小屋についてザックを下ろしてベンチに座ったとたんに両方の足が思いっきりつったのにはマイッタけど。「うっ、お〜、んっがぁ〜、×!●×▽×▲?!!」さて、そうは言ってもそんなにゆっくりもしていられません。今日は「バスの時間」があります。最終16時のバスに乗り遅れると仙流荘まで林道20キロ?(こもれび山荘に泊めてもらえばいいんだけど。)をシカ、サル、カモシカ、イノシシそしてツキノワグマ?と一緒ににぎやかな星空の遠足になっちゃうし。(それも楽しいかもしれないけど。)下山は馬ノ背ヒュッテ、薮沢小屋を経由して五合目で来た道に合流するルート。コースタイムでは3時間ほどです。ナナカマドの赤い実と色づきかけた葉っぱの中を降りていきます。振り返るとカールはすでに紅葉が始まっています。緑と黄色の山肌のバックにはさわやかな青い空と白い雲。とってもいいカンジでした。馬ノ背ヒュッテを通過して、五合目合流地点まではコースタイムで35分。途中、いくつもの沢を渡り、ゆるやかに下っていきます。ほとんど滝のように流れ落ちてくる沢もあり、水量もけっこう豊富。「南アルプスの天然水」1本100円?がどうどうと音を立てて無駄に流れていくサマをみて、ああ、何もできない自分が悔しい・・・あはは。それは言うな。天然水のことを考えながら?五合目合流地点をめざしますが、先ほどの遠くに見えて近かった頂上とは逆に、35分のコースタイムなのになかなかたどり着きません。結局、50分近くかかって五合目薮沢大滝ノ頭に到着。北沢峠へはここからコースタイムで80分。やっぱりそれほど余裕はありません。五合目から四合目、三合目と黙々と降りていきますが、四合目の通過を確認してから、歩いても〜歩いても〜小舟のように〜(いしだあゆみ、ブルーライト・ヨコハマ 1968年 え、半世紀前か〜。)・・・ではなくて三合目が現れない。予想の2倍くらい歩いても出てこないと思ったら、二合目の標識がひょっこりはん。後で写真を見ると、三合目の標識がおそろしくジミだったので見落としてたんですね。下山時にヒザに不安のある師範代、ナベちゃんですが、今日はそれほどモンダイなかったようで、バスの出発時刻の20分前に無事到着。さすがに3連休はお客さんがかなり多かったので、最終便もピストン輸送で増発されました。結局、16時ピッタリに到着しなくても乗れる計算にはなりますが、でも万が一遅れるとバスじゃなくてシカやイノシシにまたがって下山でしたから(クマに追っかけられて下山はゴメンだけど)、まあ、よくがんばりました。帰りに高遠温泉 さくらの湯に立ち寄り、中央フリーウェイを戻りますが、やっぱり3連休。途中までは快適なドライブだったのに河口湖方面からの合流で一挙に大月−小仏トンネル渋滞25キロ。ということで、ワタシとゆーみんは奥の手。大月から新宿まで「スーパーあずさ」新型車両の旅。師範代、ナベちゃんには申し訳ないですが、車内でカンパイ&快適ラクラク帰京。ゴメンね。南アルプスの女王はその名のとおり優美でたおやかな素敵な山でした。師範代とワタシの企てた「ハイジ計画」も無事達成。さて、次はどうするんだろう。「中央アルプスの少女 ハイジ」はロープウェイに乗せるだけだから、やっぱり「北アルプスの少女 ハイジ」か?もうすでに師範代は「オクホのハイジ」とか「ヤリのハイジ」、いやいや「ツルギのハイジ」までたくらんでいるかも。 アルプスも いろんなアルプス あります と 師範代から 悪魔のさそい 気をつけよう、ゆーみん。 「南アルプスの女王」と言われ優美で柔らかい印象のある仙丈ケ岳を初秋の山行に選んだのは以下2つのワケがあります。(その1)今夏、身の丈もわきまえず後立山連峰(鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット〜五竜岳)の1日ロングルートに挑んだ私達は、11時間30分の歩行の後 疲労困憊しきって帰ってきました。下山後、無事帰還の安堵感とともに、暫くは一種の不安感に苛まれていました。「こんなにも山って手強い存在なのか?」「山中での長時間行動ができない体になってしまったのか?」僅かではありますが、一瞬山に対する距離感を感じた事も事実です。この感覚は同行の2人も程度の差はあれあったのではないでしょうか?「このままではいけない!」と2週間後に出向いた安達太良山は、やんわりと 不安感を払拭してくれました。(さすがに自分のホームグランドです(^^♪) そして、改めて登山が大好きになる山域に3人出向いてみたいとの気持ちの下 候補に浮上したのが仙丈ケ岳です。(その2) いつも私達の日帰り山行に参戦!しているユーミン、Stantonの発案で密かに 「ユーミンの日本アルプスデビュー」を目論んでいました。 山の話を始めると、「ヤリだ!ツルギだ!」とか「クサリだ! ハシゴだ!」 とか つい武勇伝?を口にしてしまうオジサン達の悪癖のせいか?ユーミンは 常に疑心暗鬼!いくら「安全な山だよ☺」と言っても信じてくれません(>_<) それならば「論より証拠」、日本アルプスのデビューに相応しい 優しく包み 込んでくれるような山として候補に浮上したのも仙丈ケ岳でした。4年前の10月初旬に初めて訪れた仙丈ケ岳、森林限界を抜け北西方向の視界が開けたと共に目に飛び込んできたのは、間断なく白黒交互の噴煙を上げる御嶽山、噴火から10日後の事で、自衛隊による行方不明者の捜索が続いている時でした。一方 小仙丈ケ岳稜線に立つ登山者は言葉を失い、御嶽山に向かって合掌している後姿も多く見られました。またその姿は、人の温かみ、登山と言う共通の趣味を通じた一体感も感じられ、この記憶が私の頭の中に仙丈ケ岳=優しさに包まれた山 との印象を形作っている事は間違いないと思います。不安定な天気が続く今年の夏〜初秋、大切な意味を持つ山行の決行判断に3つの条件を付けました。?小仙丈ケ岳〜仙丈ケ岳へと伸びやかに登りつめていく、気持ちのよい稜線歩き ができるコト(ま〜これは雨にさえならなければ、、、)?稜線から振り返ると甲斐駒ケ岳の雄姿が眺められるコト(女王様にはイケメン 役者が付きものでして、、、)?標高1位〜2位〜3位の(富士山〜北岳〜間ノ岳)揃い踏みが眺められるコト (均等に並ぶこの景色 仙丈ケ岳の特権でして、、、)せっかく景色自慢の名峰に行くからには、1週間延期の選択肢を設けつつ、5日前から大師匠の助言を受けつつ、天気予報とにらめっこ! コロコロと見るたびに変わる天気予報に、最終「GO」の決断が出せたのは出発前日の17時となってしまいました(>_<)。最終天気予報では、南アルプス北部近辺のみ雲が切れており、↑条件が叶うかは微妙ですが、期待を胸に中央道をデビュー戦の舞台へと向かいました。その後の顛末(今回はあまりないカナ!)はStantonが楽しく解説してくれる事でしょう!(まとめ)仙丈ケ岳の山行、きっちりと私達の期待に応えてくれました。コースは急すぎず緩すぎず、植生と景色の変化を楽しんでいる内に自然と3000m超の世界へ私達を迎え入れてくれます。特に登頂間近 藪沢カール上部を回り込みながら山頂に辿り着く高揚感は「お見事!」の一言です。小仙丈ケ岳への森林限界を超えたあたりから、しだいに垂れこめていた雲が切れ始め、お目当の甲斐駒ケ岳が姿を見せ始めます。あちこちから「あ〜甲斐駒!」の声があがっています。 期待を裏切らない力強い振舞は、甲斐駒ケ岳が千両役者(団十郎)と言われる所以なのでしょうね。小仙丈ケ岳山頂に到着すると、これまたお目当ての標高1位〜3位が揃ってのお出迎えを受けます。 ここまで来ないと見る事ができない景色であり、3000mの高さから望む3000m超の山々、やはり希少で贅沢な景色と言えますね。仙丈ケ岳 いい山ですね(^^♪ 改めて山が好きになりましたよね?(お二人へ)(日本アルプス デビュー戦を制したユーミンへ) 多少、息苦しかったり、疲れたりはあったかもしれません。 それがまた日本 アルプス故の事だと思います。 非日常の領域に来ている訳ですので。 一方 仙丈ケ岳が持つ当たりの柔らかさは、心地よさも感じられたのではないで しょうか? 決してオジサン達は、武勇伝を作る為(だけ)にアルプスに行っている訳では なく、山の優しさを感じたくて、年甲斐もなく出向いて行っている事も ぜひ 気づいて下さい! ハイジ誕生 おめでとうございます(^^)/ 新しい世界が開けていきますよ! (ただし 師範代の呪いの誘いには騙されないで下さいネ!(*_*;) お疲れさまでした。
山行記録
2018-09-27T12:37:07+09:00
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爺ケ岳〜鹿島槍〜五竜岳・・・絶景満喫でも No Stick 無謀でしたぁ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1535397.html
爺ケ岳〜鹿島槍〜五竜岳・・・絶景満喫でも No Stick 無謀でしたぁ。(無雪期ピークハント/縦走/白馬・鹿島槍・五竜)日程:2018-07-21〜2018-07-23メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:柏原新道は整備が行き届いています。鹿島槍ヶ岳から先は八峰キレット、五竜岳の登り降りでクサリ場、通過に注意が必要な個所や岩稜帯での落石等に注意が必要です。写真:冷池山荘に到着。コマクサいました。冷池山荘手前に長い登り。キレット小屋五竜山荘に到着。そこが山頂! (ほぼ)登頂って言えませんかネ!(・・;)中遠見冷乗越八峰キレット方面。小さく小屋が見えます。種池山荘手前に急坂。開けてきました。爺ケ岳南峰に到着。こんなカンジです。槍さまが・・・キレット通過しました。八ヶ岳と富士山クルマユリ扇沢の登山口をスタート。どこまで登れば終わりなんだ〜〜(-_-メ)メロンでエネルギー補給!(でも追い付かず(>_<))山が見えてきました。まだか?小屋。少しずつ緊張感が出てきましたヨ。キレット小屋にヘリがホバーリング中(消防設備の搬入でした)ひたすら降ります。キレット小屋が真下に見えます。五竜山荘のすぐ上、唐松岳方面と遠見尾根方面分岐。さらにこういうところを通って八方の街振替えって爺ケ岳。剱岳がどーんと。この時点ではゲンキ。ツルタテ背景に爺影参上。さて五竜岳へ。こういうところもあります。北峰を振り返ります。苦しい。G5。アップダウンの連続 ここも中々の高度感! 五竜岳頂上手前。でももうダメ。頂上まで行けず。ハシゴ、クサリいろいろあります。お花畑に迎えられて、間もなくゴ〜ル!!北峰はかんにん。先を急ぎます。1か所だけ雪渓を渡りました。相変わらず ここでのスターは劔岳です。遠くに種池山荘。鹿島槍南峰に到着。暑い。コレです、この水平ハシゴ。もうすぐリフト乗り場に到着。立山の向こうに雪の残るのは白山かな?南峰を下ります、 かなりの高度感が、、文字通り水平の道にほっとします。八峰キレット核心部。ケルンに到着。最初からわりと急登。鹿島槍に向かいます。を!ライチョウさん。砂浴びしてました。双璧のスター槍穂高も顔を出しています。鹿島槍の前に布引岳。ツルタテをバックに朝ご飯!大遠見石畳の道。種池山荘に到着。ああ、助かった。五竜山荘発見。ゴール間近の植物園。ニッコウキスゲ。種池山荘の後ろにお待ちかねの景色が、、、池塘もあります。爺ケ岳に向かいます。道は整備されています。感想:「彼(敵)を知り己を知れば百戦 殆(危)うからず」という有名なことわざが中国の古い兵法書「孫子」にありますが、その続きには「彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」というくだりがあり、その意味は「敵のことも味方のことも知らなければ必ず負ける」ということで、今回は大反省の巻。毎年、この時期にその年のメインイベントとなる山行を計画するワケですが、今年は師範代より、扇沢から入って爺ケ岳を通ってメインの鹿島槍ヶ岳、難所の八峰キレットを通過して五竜岳、下山はそのまま遠見尾根を通って下山もしくは唐松岳経由で八方へ下山の山小屋3泊5日コースの提案がありました。海の日をからめた3連休は混雑も予想され、また、例年、梅雨明けするかしないか微妙な時期なので、それは避けてその翌週でどうでしょうということでしたが、会社を2日休むことになり、お盆に長い休みを予定しているのと、多少の業務都合もあり、5日コースはちょっとねえ・・・とシブっていたところ、「じゃあ、山小屋2泊の4日で」という代案。そうなると、山小屋1泊目は冷池山荘、2泊目は五竜山荘になりますが、その区間は鹿島槍に登頂して八峰キレットがほぼ中間点、さらにその先、五竜を征服して、少し下ってようやく五竜山荘・・・のコースタイム8時間のロングコース。最近ではどこに行ってもコースタイムより少しかかるペースでしか歩けないのと、3人ともそれぞれ足腰に不安要素を抱えた今の状況では、非常に不安。稜線歩きになるので、午後の天候も心配、しかも途中、キレット小屋しか逃げ場がない・・・と不安要素満載。が、結局、師範代の代案どおり山小屋2泊の日程での山行となりました。が、鹿島槍から先、八峰キレットをはさんで五竜山頂までがどれほどたいへんなコースか十分に調査せず、また、自分たちの実力や当日のコンディションを把握しないまま挑戦した今回の山行は、まさに最初の「必ず負ける」の条件にピッタリあてはまりました。お天気はバッチリ、たくさんの種類のお花も楽しめ、ライチョウにも会えて、それになんと言っても妙高、浅間から八ヶ岳、富士山、南ア、中央、槍穂、ツルタテ(遠くに白山?)から白馬まで、ぐるーーーーーっと一周、何座の百名山が見えたでしょうっていうくらいの絶景をほぼ1日楽しむことができたのは最高のシアワセでしたが、その一方、途中で「もお、アカン、もお、かんにん。頼むから山小屋、ここまで連れてきて。」とか、西郷どんなら(山中でのお泊りの覚悟を決めて)「もお、ここらでよかろかい」というコトバを発するくらい最悪の消耗戦になりました。金曜日の夜、風が通らず異常に暑い都庁バス駐車場を出発した「まいにちアルペン号」は予定通り扇沢の登山口に到着。さすがにここまで来ると都内の暑さとは別世界。まだすこし夜が明けきれない中、準備をして出発です。が、新兵器のストックにちょっとしたトラブル発生、結局、1本ストックで登り始めましたが、やっぱりなんだかバランスがもひとつ。まずは種池山荘を目指します。小屋まではコースタイムで4時間ほど。柏原新道はよく整備された登山道でしたが、夜行バスにゆられ&なまった身体には、ちと試練。八ツ見ベンチとかケルンとかのチェックポイントを通過していきますが、高度を上げていくとだんだん展望も開けてきます。扇沢のターミナルや稜線上に建つ種池山荘を見ながら進んで行きます。樹林帯の中は風の通りがもうひとつ。お天気もいいので汗も容赦なく出てきます。水分を補給しながら登っていきますが、そこそこ斜度のある坂道が続き、山荘直前にひかえるのはその名も「鉄砲坂」。ようやく樹林帯を抜けたところで種池山荘に到着。たまらず山荘に駆け込んで、まずはバヤリース1本、イッキ。まだ、足りなくて追加もう1本。もうこのあたりでカラダの水分が1回入れ替わったんじゃないかと思うくらい。さて、かなりゆっくり休憩をとりましたが、ここから爺ケ岳を越えてようやく今日の宿泊地の冷池山荘です。コバイケイソウがにぎやかな山荘をあとにして、1時間ほどで爺ケ岳南峰に到着。天気は悪くありませんがガスがかかってきて、近くの剱立山はともかく(いや、これだけでもホントはナットクなんですけど)、遠くの眺望はイマイチ。少し休んで北峰に向かって・・・行かずにマイてしまいました。歩きやすい道で、途中、去年、暴風雨の小蓮華岳あたりで初めて見たたった一株だけのコマクサに、今日はたくさんお目にかかることができました。去年はじめて見た時にも思いましたが、想像していたより小さくて、なかなかカワイイもんです。冷池山荘までの道は北峰を「巻きはじめ」として、ほぼ「まきまき」の感じでしたが、小屋直前になってちょっとこたえる階段の登り。南峰から1時間半くらいで冷池山荘に到着しました。けっこうグッタリきました。後続の2人も到着しましたが、2人ともちょっと調子悪そうです。個室に入れてもらい、3人とも「もお、アカン」状態。ゆっくり昼寝をして起きたら、もうすぐ夕食の時間になったので、師範代と軽くお茶だけにして、夕食まで外のベンチでまったり。夕食後も外でガスがかかったり晴れたりの大きな鹿島槍をながめながらひと時を過ごして、1日目はごくふつうに終了。さてモンダイの2日目。5時過ぎに朝食のお弁当を持って出発。ちょっとガスがかかってますが、ほどなく晴れてきて、稜線に出た時には思わず「どっひゃ〜、うほほ〜い」の絶景が。ここから先、鹿島槍南峰の頂上までが至福の時。小屋を出てから1時間ちょっとで布引岳2,683mに到着。さらに1時間ほどで鹿島槍の頂上へ。これはもう、どう言い表せばいいのかわからないくらいの景色です。その絶景のなかでお弁当をいただいて・・・・この時間、ずーーーーーっと続けばよかったんだけど。絶景を十分に堪能したあと、ここから先はコワイ、トオイ、オモイの3重苦も十分に堪能させてもらうことになりました。南峰を下ったところで北峰はパス。そのまま八峰キレットに向かって進みます。キレットまでの行程も岩場の急斜面、靴の幅だけの切れ落ちたルート、クサリも出てきます。慎重に下りていきますが、だんだん背中の荷物も重く感じられてきて、いよいよ核心部のキレット。あの水平ハシゴは思ったほどの恐怖感はなかったですが、その水平ハシゴを越えた先のタテのハシゴを登り切った1歩目が「あら、どうしましょ」と一瞬考えるくらいの恐怖でした。後続の二人も無事キレットを通過して、キレット小屋でホッと一息。と、轟音をたててヘリが降りてきました。物資とともに「火災報知器」の業者の方も運んできたようです。この設置業者の方、小屋の火災報知機を設置・点検したあと、(ワタシらを途中で追い越したのか)五竜山荘で再会し、話を聞いたんですが、山小屋といえどもちゃんと消防法が適用されるということで、数日後の消防署による検査にそなえて設置点検に行ったようです。キレット小屋の位置は五竜山荘の位置と同様、「微妙に富山県」にあるので、所轄は富山県の消防署らしいです。消防署員の方もたいへんです。ヘリで往復ならいいですが、そうでなければ「ジャンケンで負け」たら(かどうかわかりませんが)五竜岳を越えてキレット小屋点検?・・・命がけですね。冷池山荘から鹿島槍、五竜経由で五竜山荘までの行程は地図上のコースタイムでは9時間あまり。キレット小屋のあたりがほぼ中間点になるワケですが、朝5時過ぎに出発して、キレット小屋出発が11時すぎ。すでに6時間、コースタイムの1.5倍くらいかかっていて、さらにこの先険しい五竜岳への登りが待っています。疲れも出てきますが、ピークも次から次に出てきます。鹿島槍頂上から見ると、五竜岳へのルートが見えていましたが、全部見えているワケではなく、「あそこのピークはきっと巻いているにちがいない」と淡い期待というか勝手な思い込みをしていましたが、登山道を開いたのはきっとマジメな人だったんでしょうね、期待を裏切り(勝手な思い込みなのに「裏切り」はヒドイよねえ)、ぜーんぶキッチリ登り降り。(というかそのルートしかなかったんでしょうね)あいかわらずロープもクサリもない細いルートや岩場の急斜面が出てきたり、ただでさえ重い1歩を何センチか後戻りさせるザレた急登が続きます。よしもとの座長は「顔パンパン」。こっちはこの状況に重い荷物で「ももパンパン」です。だんだん前に進む力が衰えてくるのがわかります。注意力も散漫になりがちですが、気の抜けない箇所が続きます。登りは続くし、足はまったく前に進まないし、G5の手前の少し広い場所で、もうどうしょうもなくなって、ついに・・・・アレが。まさかアレをあんなところでとは夢にも思いませんでしたが、パワー補給と荷物の軽量化に一石二鳥。サッとザックを下ろして中から引っぱりだしたアレ・・・はい、「めろん」です。ナイフでササッと切ってむしゃぶりつきましたが、あんまりあわてたもんで、ついでに指まで切ってしまい、血染めのめろん。二切れほど食ったころ、あとの二人が追いついて、二人とも同様の状態でかぶりつきます。水分補給はするもののきっと軽いシャリバテ状態だったんでしよう。かといって固形物も食べる気が起きないところに「めろん」は抵抗なく入ったので、効果はあったんだろうと思います。なりふりかまわずの補給だったので、メロンのタネも少しは落としてきたかも。冷涼な気象条件がぴったり適合して、隠れたメロンの産地になってしまったらどうしましょう。五竜名物、野生の「G5メロン」?さて、そうしている間にも、時間は刻々と過ぎていくわけで、G5を過ぎた鞍部ですでに14時半。このままではとうていマトモな時間に小屋にはたどり着けそうにないので、ここで師範代がケータイで小屋に連絡。「今からではキケンなので、救助隊出します」という返事があるかと思ったら、あっさり「はい、わかりました」って。今からG4を越えて本峰頂上へ、さらにそこから1時間ほどの下りを考えると、気持ちはあせるばかり。とにかく前へ前へと一歩一歩、足を前に出しますが、なかなかペースは上がりません。だんだんガスもかかってきて、視界も悪くなり、何か標識のあるピークらしきところまで来たときには、グッタリきて?手持ちの水も心細くなり、もうかなりアブナイ状態。ホントにもうダメかと思い、「この季節だから雨さえ降らなければ一晩ならなんとかなるか」と、ほとんど覚悟も決めたくらいです。じつは、師範代もワタシもG4の後、さらに頂上までの登りがまだ残っていると思っていました。タブレットで位置確認ができればよかったんですが、持ってきた充電コードか違ってたので小屋で充電できず、すでに電池切れ。が、もういちど標識を見返すと五竜山荘を指して、道も下ってます。ガスも少し薄くなってきて・・・なんと、頂上までほんの少しのところに来ているじゃないの。ラッキー。が、もうどうにも動けません。一番元気なナベちゃんを頂上アタック隊?に指名しても、やっぱり厳しいようで、結局、そのまま小屋へ向かいました。いやいや、助かった〜。頂上直下でライチョウにも会えましたが、とにかく暗くなる前に小屋までたどり着かなくてはの思いだけで急斜面を降りました。小屋に着いたのは17時半。ナベちゃん、師範代も少し後に到着し、一番最後に夕食をいただいたあとは、もう、なーーんにもできずにそのままフトンに倒れ込み。ホントならウエットティッシュで身体を拭いて、シャツを着替えてラクな服装になるところ、そんな気力も体力もなくなって、ヒドい消耗状態。これまでいろいろなところを歩いてきましたけどね、これほどのところは初めてでしたよ。翌日は「机上の」予定では、去年行くはずだった唐松岳経由で八方尾根へ下山するところでしたが、もう唐松岳を登り返す体力気力の余裕もなく、遠見尾根をそのまま下山することにしました。とは言っても多少のアップダウンはあるわけで、消耗した身体にはけっこうこたえます。天気は問題ないものの、山頂にはガスがかかって前日のような展望は望めず、その点では運がよかったのはマチガイないんですが、山中泊覚悟の12時間を超える行程はねぇ。大遠見、中遠見、小遠見(これはパスした)を越えて、最後はニッコウキスゲをはじめたくさんの高山植物が咲く木道を通り、長い長い3日の行程を終えたのはテレキャビンの山上駅。ここまで来たら自販機の飲み物も「通常価格」。一気に2本飲んで、おまけの名物ソフトクリームをいただきながら、テラスをわたる下界の猛暑を感じさせる風のなかで、「無事に」ここまでたどりついたことを実感しました。思えば何か月か前、師範代との放課後の作戦会議?で心配していたことがそのまま結果になってしまったワケで、自分たちの力量の見極めが甘くて、また、コースの研究も十分でなかったことから、この結果はある意味「当然」でした。監督のノムさんがよく言うように「負けに不思議の負けなし」です。もちろん、これ以上は望めないくらいの好天の下での大パノラマ(いったいいくつの百名山が見えたんでしょう。高い山から順番に5つは確実に見えてました。)はコトバには言い表しがたい感動をもたらしてくれましたが、自分たちの力に見合った行程、不測の事態に備えた装備・食料・水など、もういちど考え直す必要をイヤというほど知らせてくれた今年のメインイベントでした。(こんどからコースタイムの1.5倍です。)一昨年の夏、縦走中の劔&立山連峰から真東に眺める鹿島槍ヶ岳は、双耳峰でありながら北峰が南峰の後方に位置する為、端正な三角錐のピークを1つ天に突き刺しています。そこから更に北へと連なる後立山連峰(五竜岳〜唐松岳)の重量感溢れる山容は「ツルタテより先にこちらが先だろ!」「早くこちらにいらっしゃい!」と誘いかけているようさえに感じられました。更に今年、私達の大師匠から推奨のアドバイス「大絶景を楽しむなら鹿島槍ヶ岳」「360度あらゆる名山が適当な距離間で眺めながら縦走を楽しめるルート」を聞き私の頭の中では即決で「今年の夏は鹿島槍ヶ岳から五竜岳への八峰キレット超え」の文字が固定されました。ここまでは早かったのですが、、、心の葛藤が始まります。扇沢〜柏原新道〜爺ケ岳〜鹿島槍ヶ岳〜八峰キレット〜五竜岳〜下山のルート・多くのガイドには3拍4日のコースとして紹介されている。・グレートトラバース1の田中陽希クンが八峰キレットを超え五竜岳に到着した 時に一言「険しすぎますよアナタ!」の言葉を発しています。これを見るにつけ、頭をよぎるのは⇒「平均年齢5〇歳(〇はカナリ上の数字!)&運動不足気味のオジサン3人が このルートを2泊3日で踏破しようなんて『ムボウ』の頭文字が付くな!」 「かと言って、もう1日仕事を休む訳にもいかないしネ〜」ここで留まっていては、いつまで経っても憧れの絶景を拝む事はできません!決行に向けて徹底的な裏付調査に奔走?開始です。 行程経験者へのヒアリング 社内(大師匠、Sさん)果ては金峰山小屋で隣に寝ていたおじさん等々に 短刀直入「私達2泊3日で行けますか?」を聞いたところみな異口同音に 「あ〜行けるヨ!普通に、」とか「五竜岳への登りさえ頑張れば行けるヨ」 とか、期待を持たせる返答が反ってきます!(私 ヒアリングの人選を 誤ったのかも知れません??) 過去経験ルートとの比較 過去4年間、私達が足を運んだアルプスロングルートの距離&標高差グラフ 数枚見比べながら、比較検討を行ないました。 ⇒ 「1日で標高差1700mの登り経験あり」(白馬、北岳) 「朝5時〜16時 11時間超歩き続けた経験あり」(劔岳〜立山) 「数時間の岩場通過経験あり」(西鎌尾根〜槍ヶ岳〜東鎌尾根、劔岳) (へ〜!私達意外とやるジャン!)(完全に過信状態!) 会社帰りに作戦会議 「2日目のロングルートに挑戦するしかない!」「ツルタテの11時間歩行を 思い出そう!」(結局『自己暗示』のセカイ)このような経緯の末、猛暑が続く金曜の晩23:00、新宿発扇沢行き夜行バスに乗りこむ平均年齢5〇歳(しつこい!)3人登山隊の姿がありました。(ルート紹介)(扇沢登山口〜柏原新道〜種池山荘) 非常に良く整備の行き届き登り易い道です。 南方が開けると針ノ木雪渓を 前面に添えた針ノ木岳、蓮華岳の姿が望めます。 一方足休めの少ない急峻な ルートは、疲れが出始めた頃に種池山荘へ到着となります。(種池山荘〜爺ケ岳〜冷池山荘) 種池山荘を出発していきなり、待望の劔岳&立山連峰の雄姿が目に飛び込んで きます。 多くの歓声があがる瞬間です。 ルートは反時計回りに回り込みな がら、爺ケ岳登頂〜アップダウン〜樹林帯を登り返して冷池山荘へ到着となり ます。 ここまで来ると後立山連峰の稜線に辿り着いた実感が湧いてきます。(冷池山荘〜鹿島槍ヶ岳山頂) 相変わらず整備の行き届いた快適な道を、鹿島槍ヶ岳(南峰)に向けて高度を 上げていきます。向かう山頂(南峰)の右肩には釣り尾根〜双耳峰の(北峰) が寄り添うように姿をのぞかせ 迫力と優美さ 実に綺麗な秀峰です。 朝のうちかかっていた雲が晴れ、大絶景(後述)に囲まれた登山ルートは、 贅沢な時間を過ごさせていただきました(^^♪(鹿島槍ヶ岳山頂〜南峰下山〜八峰キレット〜キレット小屋) 今回行程の(精神的な)ハイライトであり、最も楽しい(?)時間は間違い なくここでしょう。 高度感抜群の南峰からの下り、ほぼ靴幅だけの絶壁のトラバース、真下が透け たハシゴの綱渡り等、次から次へと番組でお馴染みの「STAGE」幕が開閉して いきます。 自分が今、日本三大キレットの1つに挑んでいる緊張感の中、この「STAGE」 踏破は今回の「目的」でもあった訳で、1つ1つの難所が充足感を持って感じ られます。 キレット核心部を通過後程なく、真下に見下ろすキレット小屋に到着し、小屋 のスタッフが明るく出迎えてくれます。(キレット小屋〜北尾根の頭〜G5〜G4〜五竜岳山頂分岐〜五竜山荘) ここに「五竜岳山頂」の文字はありません(._.)! 手元の高度計で標高差は 約40m、時間にして数分の距離かと思います。が、、疲労困憊の私達の足は登 り方向への足運びを容赦せず、時刻は16時30分、分岐から五竜山荘への下りを 選択する決断となりました。 この決断に不思議と未練は感じませんでした! 疲労困憊の要因はなんだったのでしょうか? ・3人とも当日あまり食欲がなく水分ばかりを摂取し、朝からお弁当1/3〜 1つのエネルギーだけで五竜岳への長いアップダウンに挑んでいた。 (いわゆるシャリバテ?) G5手前でStantonが担いできてくれたメロンの緊急エネルギー補給も追い 付かず、、 ・G4通過に気づかず(お恥ずかしい!)、分岐点から先更に山頂への長〜い 登りが控えていると思ってしまった。(気持ちに余裕ゼロ!(;_;)) ・五竜岳への登りは、ザレており一歩踏み出すと1/3後退するようなロス感 が想像以上に足&心肺に堪えた。 ・五竜岳の岩場は浸食が大きく、十分な補助設備(鎖、梯子)が不足気味、 気持ちの上でも疲れてしまった。(これは理由にできませんネ) (↓ヤハリ これかな〜) ・平均年齢5〇歳(超シツコイ!)計画段階で既に計算違いをしていた! =加齢による体力の低下係数を、ほとんど加味していない。 冒頭に書いたように、五竜岳への登りは、田中陽希クンの言葉どおり「険し 過ぎますよ!あなた」は事実かもしれません。 しかし細心の注意で身の程を わきまえなかった私は初歩的なミスをしていた事を猛省中ですm(__)m。(五竜山荘〜遠見尾根〜アルプス平) 当初案では、下山ルート選択肢の中に唐松岳経由八方スキー場ゴールを第一 候補にあげていましたが、登り恐怖症!?から回復していない私達は、迷う ことなくなく最短下山コースの遠見尾根ルートを選択しました。 とは言え、コースタイム4時間のこのコース、途中3つのピークを越えるアップ ダウン、上部には鎖場もあり、五竜山荘の掲示板には「意外とたいへん!」 と案内されています。 それを救ってくれたのが、南方に広がる八ヶ岳〜富士山〜南アルプスの眺望と 眼下次第に近づいてくる白馬の町の景色がゴールへの期待を高めてくれます。 残念な事に稜線の上部に雲がかかり、大迫力と絶賛される遠見尾根からの鹿島 槍ヶ岳(北峰)は望めませんでしたが、最後はお花畑に迎えられてアルプス平 テレキャビン駅へ到着となりました。 (下界は更に暑かった 酷暑!)(絶景堪能) 疲労困憊したオジサン達の惨めな姿ばかりを書いてきましたが、ここでは3日 間に渡り堪能した絶景について書いておかなければなりません。 大師匠が推奨してくれた言葉「大絶景を楽しむなら鹿島槍ヶ岳」正に的を射た アドバイスだったと実感しています。 好天に恵まれた山行中、一生忘れられないような大絶景に囲まれながら、歩み を進め、立ち止まり、シャッターを切ってきました。 景色の中、主役はやはり剱岳でしょうか、共演は槍穂高、それを囲むのは 妙高〜浅間山〜八ヶ岳〜富士山〜南アルプス〜中央アルプス〜黒部源流〜白山 〜立山〜日本海 フルキャスト総出演とも言うべき名峰達です。 疲れが癒えた今、心の中の多くを占めているのは、大絶景の中に身を置く事が できた「至福感」です。 写真だけでは伝えきれない唯一無二の感覚がそこにはありました。(まとめ) 「キツイ!」と感じた山行は、北岳他過去何回かありました。 今回の五竜岳 への登りは「最も堪えた」最右翼だったと感じています。 白馬の町へ下山後、バスの待ち時間を利用して、私1人この町へ移り住んいる かつての上司の家を訪ねてみました。 十数年前私を3000mクラスの山々へ 誘い入れてくれた恩人です。 「五竜岳にはまいった!」の報告をしたところ、上司は「昨年、五竜岳に行っ た際やはり自分もバテて座り込んでしまった。」と話をし、あわせて「誰も が気楽に行ける山域ではない」とねぎらってもくれました。 再会を約束し別れた後、2人の元へ戻りつつ「鹿島槍〜五竜への山旅、本当に よく頑張った、来て良かった。」の気持ちに心が満たされていました。 同行のお2人へ 私が足を引っ張る要因が多々あり恐縮しています。 反省する所は反省して、これに懲りずに今後とも宜しくお願いします。 お疲れサマでした!
山行記録
2018-07-30T03:52:06+09:00
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修行しますか?荒船山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1484053.html
修行しますか?荒船山(無雪期ピークハント/縦走/赤城・榛名・荒船)日程:2018-06-02(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:特に危険箇所はありません。写真:最初はこんな感じ。いや、かなりこんな感じ。ここにもクマ注意。クマの顔、コワイ。スタートからいきなりクマに注意。ね、こんな感じ。登ってるのか?やっぱりこんな感じ。あら、尾根道だったんだ〜。あいかわらずこんな感じ。このあと、「え?もう?」というタイミングで荒船山頂1.7キロの標識が出てきます。山の中ではなかなか進まないのがフツーなんだけど。浅間山方面だけどかくれてます。鋏岩修験道場跡。あら、やっぱり修行の場だったんですね。ちよっと違う「修行」想像してたんですけど。ちよっと登ってるかなぁ。やっぱりあまり登ってないし。一杯水。あいかわらず尾根を歩いているみたいですけど。平地を歩いてばかりでは頂上にたどり着けないので、ハシゴ出てきました。「マツダランプ」がレトロ感出してます。下から見ると平らに見えるあの部分に着いたみたいです‥この先、断崖絶壁。「ノゾキ見注意」このあたりでノゾキ見やめます。平らな台地をさらに進みます。ツツジも満開。平らな台地の端に 艫岩展望台。奥の平地は佐久平方面。浅間山が見えるハズなんだけど。こっちは妙義山方面。荒船山(経塚山)の山頂へ。方位盤にたくさん山の名前を書いてますけど・・・見えん山頂方面もまっ平。山頂の標識山頂のほこらリアルな画像はやめてボカしてますが、ある意味コレが今日のハイライト。さようなら! テーブルマウンテン 楽しめましたよ(^^♪途中に、あー何だっけ、花の群生地。クリンソウだって。内山峠駐車場(既に満車(・・;))をスタートとにかく デカイ!下から上を見ると、、確かに登っている! あの剱岳にもこんな場面ありましたね!艫岩に戻ってきました、 今日の見納め! う〜ん!天気は良いのに眺望がきかない(>_<)メロン平らげて下山中内山峠駐車場に戻ってきました。 あれだけ埋まっていた車がほぼカラ状態!! みなさん艫岩で引き返しが多い?さ〜 帰りましょう。ご参考(その1)昨秋撮影 経塚山から望む八ヶ岳連峰 落葉の時期にはこう見えます。ご参考(その3)昨秋撮影 艫岩から望む槍穂高 この時は 運がよかったのでしょうね。ご参考(その2)昨秋撮影 艫岩から望む浅間山 この眺望を期待したのですが、、(・・;)経塚山山頂間近 樹木の隙間から八ヶ岳連峰がチラチラ 葉っぱがジャマ!下仁田名物? ねぎっこラーメン 下仁田コロッケ感想:よく言われるように「山に登る」というのは実際に登るまえ、計画をするところからすでにはじまっていて、ある意味、これが一番楽しかったりするワケです。アタマの中でシミュレーションするだけですから、どんな急登でもどんなに高い標高でも苦しくも何ともないし、お天気は必ず快晴。見える景色も遠くまでスッキリクッキリ。それだけでもう「登らなくてもいいか。登るのシンドイし。」・・・・なんて思ったりするワケです。あははは。ところが、この楽しいひとときも最近の師範代には要注意で、このウキウキ感のオブラートに包みこんだ「キケンな」たくらみをあちこちに忍ばせてやってきます。ストック買っただけで「もう次は北アルプスですね。」とか「念のためヘルメット持ってきてくださいね。」と言って日本一のとんがりコーン「槍の穂先」とか、映画にもなった「登れない山・登ってはイケナイ山」剱岳の「ナントカのタテバイ・ヨコバイ」といった超危険地帯に誘い込む・・・・これまでがそんな調子でしたから、今回も「どこか行きましょう」と誘われた時から身構えていました。今回、選んだのは荒船山・・・・と聞いただけで何だかイヤな予感。よく聞いてなかったですが「荒船・・・方面」と言ったような・・・・で、クルマを降りたら「妙義山超難関コース登山口」とか・・・「え、ハナシが違うぢゃない」「いやいや、荒船方面と言えば、昔から『妙義・荒船』のセットと決まってます。だから妙義山、来ました」・・・・というようなコトになるとか、「前回、荒船山に行った時、あの断崖絶壁で腹ばいになって足をおさえてもらいながら下をのぞいている人がいましたよ。ワタシ、何なら足おさえますよ。」って、それは大峰山の修験道の修行で、断崖絶壁から身をのり出し(出させられ)て「かんにんしてくださ〜い。もう自腹の飲み食いを会社の接待費にしませ〜ん。」とか「許してくださ〜い。もうイベントで余った販促物、いただいて帰りませ〜ん。」(すみません、職業がらこういうの気になります・・・・)と懺悔するアレですか?とか、いつも山行まえに天候やルートなど貴重なアドバイスをもらう大師匠が以前、荒船山に行った時、前を横切る黒い影を見たが、「あれはきっとクマに違いない」・・・・と言っていたとか、まあ、いろいろアブナいハナシが出てくるワケです。このようなキケンを察知してか、今回、ナベちゃんは「ちょっと用事が・・・」ということで、師範代にゆーみんとワタシの3人で出かけることになりました。出発前にお天気やら集合時間やらいろいろ打合せをする中で、時間があれば「近くの」(ぢつは近くない)日航ジャンボ機の御巣鷹山へも・・・・と師範代は言っていましたが、そもそも「日航ジャンボ機」の事故は師範代やワタシなどは社会人になってから(感覚的にはほんのちょっとむかし)リアルタイムで起こった出来事。一方、ゆーみんにとっては生まれる前の「歴史上の事件」。なのでそれはもういわば「人の世むなし応仁の乱」と同じ扱いなワケです。オッサンたちはさらに「3億円事件」だの「東京オリンピック(前のです)」だのが「ワタシの大事件」と盛り上がっている一方で「9.11」とか「地下鉄サリン」が精一杯ですと言うゆーみん。まあ、仕方ないか。親子の年齢差だもんね。さて、ここまで前置きだけで「ごちそうさん」なフンイキですが、やっと出発。集合はいつものように新宿駅西口。ゆーみんを乗せると中央フリーウエイは快適なんですが、関越道はどうも相性が悪く、必ず渋滞につかまって、ただいま連敗中。が、今回は連敗脱出を賭けて練馬へGO。みごと連敗脱出して予定通り9時半頃荒船山登山口駐車場に到着。すでに駐車場はいっぱいでしたが、「県境」を越えて群馬県側にスペース見ぃっけ。さあ、いよいよ登山開始です。が、大師匠が言ってたとおりいきなり「クマ注意」のカンバン。めったに使ったことのない「クマ除け鈴」ですが、まあ、とりあえず用心のためザックに装着・・・・しましたが、コレより何倍も有効なクマ除けが登場します。登山道は最初からとってもユルユル。をいをい、ホントに登っているのかい?というくらいの道で、少し登ったかと思うと下り。またユルユルと登ったかと思うとまた下り。あれ?これはもう稜線に出て尾根道を歩いているのか?・・・・ああ、そういえば登山口の駐車場が信州と上州の国境。ってことは最初から稜線を歩いてるってことか。途中、「山頂まで2.2キロ」の標識を通過してからそれほど時間も経っていないのに「山頂まで1.7キロ」標識が。山の中の距離ってたいてい「え〜、まだ〜」がフツーなのに、ホントにホント?と思うくらい快調。お天気もいいし、新緑も目にまぶしくて、谷から稜線に吹き上がってくる風も心地よくて・・・・が、平和な雰囲気が一転、ゆーみんのシャウト!「ギャ〜ッ、ケ、毛虫」・・・・てっきりモスラ(わかりますかね?)でもくっついていたのかと思われるほどでしたが。まあ、命めばえる季節ですからね、仕方ないですよ。こんな時期にこんなところに連れてきた師範代をうらんでください。その後下山まで適当なタイミングでツメの先ほどの青虫が木の枝から糸にぶら下がってきて、ちょうどイイ高さ(顔のあたりです)で風に揺れているもんですから、クマ除け鈴要らず・・・でした。ゆーみん、これがイチバンの恐怖でしたね。そうこうしているうちに大きな岩に掘った祠が見えてきました。修験道場の跡ということで、師範代から聞いていた断崖絶壁上の恐怖の修験道場とはちょっと違うみたいですが、むかしから修行の場ではあったようですね。さらに進むと、さすがに登山らしくハシゴやロープやクサリ場やちょっと滑りそうな岩などが出てきましたが、気がつくと広い平らな場所に到着。踏み跡に沿って進んでいくと、「この先断崖絶壁キケン」の看板が出てきました。なるほど少し先から切れ落ちているようです。ふもとから見上げるとテーブル状になったあの台地にたどりついたみたいです。さらに進むと、廃屋のような小屋(平成25年から改修工事が「ちょっと」中断してるみたいです。)とその先に展望の開けたところが見えてきました。「荒船山艫岩展望台」の標識があり、佐久平方面から浅間山、恐ろしい妙義山まで一望・・・のはずですが、雲がかかって浅間山はほとんど見えません。が、数メートル先は断崖絶壁というのはよくわかります。「君子危うきに近寄らず」=「ゆーみん絶壁に近寄らず」で一歩も動きません。師範代、ワタシに「足おさえてましょうか?」「いやいや、けっこうです。ザンゲすることなんもないし。」ワタシもどうもこういう火曜サスペンス的な場所は落ち着きません。眺めは良く風も心地よくていいんですけどね。ここにやってきた人の何分の一かはここが頂上と思って帰っちゃうんじゃないでしょうかね。それくらいの場所ですが、ここで帰って「頂上、行ってきました」とヤマレコにアップして「バーカ、そこぢゃねえよ」ってタタかれないように山頂(経塚山)を目指します。さてそこから平らな台地を行けども行けども平、タイラ、平参平(たいらさんぺい。わかりませ〜ん)。途中、赤いクリンソウの群生地を通って、少し登って山頂に到着。山頂には祠と1,432メートルの頂上の標識。眺望ありません。地味な山頂です。これならさっきの展望台で帰っても「まっ、いっか〜」とも思ってしまいますね。来た道を戻りますが、展望台まで戻ってきて、ここらでひとつ、ワタシのザックを軽くしてください・・・・ってことで、また今日も「いらんもん」もって来てました。今日の「いらんもん」は「めろん」です。前日、スーパーで買ってきました。めったに買わないので、どういうのがいいのかわからず、東南アジアのドリアン売りみたいに中割ってから「買う」「買わん」というワケにもいかないので、適当に選んできましたが、切ってみるとなかなかよろしい。近くでお昼にしていた家族連れが「ああ、メロン、いいにほひ」とおっしゃいます。甘さも上々、あまりにウマかったので、ついつい手が出て、証拠写真を撮る余裕もなく、気がついたらそのご家族にデザートとしておすそ分けするほど残ってません。悪いことしましたね。ゴメンなさいね。にほひだけで。ザックを軽くしてもらい、下山開始です。佐久市と下仁田町の境=長野県と群馬県の境=日本海側と太平洋側の分水嶺(かな?)を歩いていることになるんでしょうかね。登りがかなりユルユルなものですから下りはなおさら。マユツバもんの「あと何キロ」の標識もさらに距離が短く感じられて1時間ちょっとで登山口駐車場に到着。ゆーみんのおかげでプーさんにも出会わずに済みましたが、断崖絶壁も含め、ゆーみんには忘れられない恐怖の山行になったことでしょう。ぜーんぶ師範代をうらんでください。駐車場をあとにして、しばらく走ったところで見上げるテーブルマウンテンはとっても立派でした。途中で立ち寄った道の駅でいただいた下仁田ねぎラーメンと下仁田コロッケ、美味しゅうございました。ハイ、みなさま(読んでいただいたみなさまも)お疲れさまでした。「荒船山」と聞いて、多くの人が連想するのは「航空母艦のような奇形」とか「クレヨンしんちゃん作者の転落事故」とかが多いと思われますが、私のような高齢者?の何割かは「国会議員 荒船清十郎」の名前を思い出すのではないでしょうか?この荒船清十郎代議士、運輸大臣(現国土交通大臣)当時、国鉄(現JR)に圧力をかけ、自らの選挙区である深谷駅を急行停車駅にしたあげく「なにが悪いんだ!1つぐらいいいだろう!」の発言が非難され引責辞任となりました。 一方 国会の要職、汚職事件の裁判員等を歴任して、広い層から信頼と親しみを得ていた代議士でもありました。 破天荒な一面とユーモアを併せ持つ柔軟さが人気の秘密だったのでしょう。「剛」と「柔」を併せ持つ点において、「荒船代議士」と「荒船山」名前の共通性のみでなく、本質の共通性が感じられます。 「剛」 転落死亡事故も発生する目もくらむ強烈な絶壁 一部にヤセ尾根、岩場、梯子場もある安心、安全だけではない登山コース 「柔」 会話を楽しみながら、艫岩〜山頂間の台地を闊歩する心地よさ 絶壁ゆえにさえぎるものがなく目に飛び込んでくるすばらしい眺望 比較的ラクな行程で、山頂エリアに到達するお得感 両面を合わせ持っています。 この両局面が荒船山の人気の秘密であり、2百名山たるゆえんなのでしょう。昨年秋 初めて訪れた荒船山の「剛」「柔」不思議な魅力に惹かれて、季節を変えた再訪がStanton、ゆーみんを誘い叶う事になりました。(^^♪(コース紹介)昨秋は荒船不動から星尾峠経由 経塚山への直登コース、今年は内山峠から艫岩経由のメイン?ルート、両コースを一言で比較すると 荒船不動コース=とにかく一気に登っちゃえ! 登り着いたらそこが経塚山山頂 内山峠コース =本当にこの道登っているの??〜修験道跡〜岩、クサリ、梯子な んでもあり七変化の急登〜山頂台地〜絶壁展望台 と対照的な様相を見せます。 両コースを周遊できると更に楽しいのでしょうが、 車道歩きが長〜くなり、やっている人は少ないようです。 今回私達が辿った内山峠コース、会話あり、観光?スポットあり、緊張あり、感動 ありの飽きのこない行程は、荒船山の魅力を肌で感じるには絶好のルートかと思い ます。 そして広大な山頂台地、まるで平地で森林浴をしているようなハイキングコースを 横並びで会話しながら歩く事もできそうです。 山頂台地闊歩の約50分は荒船山の 思い出を更に鮮明なものにする事間違いナシです。 みなさん艫岩で引き返さない でぜひ散策して下さいね。(艫岩からの眺望)荒船山のハイライトは、やはり艫岩断崖絶壁からの絶景に間違いありませんね。私を再訪に駆り立てているのは「またここからの景色を眺めてみたい」その気持ちが確実にモチベーションになっています。左手に北八ヶ岳(蓼科山)、右手に浅間山を屏風のように広げた前方スクリーンにはさえぎる物なく北アルプス山々のシルエットが映し出されています。 大キレットを中間に挟んだ槍穂高連峰、伸びやかな稜線が連なる後立山連峰等々、惜しげもなくサービスショットを披露してくれています。今回の山行では残念ながら上空の雲に覆われ、サービスショット絶景を2人に紹介する事はできませんでしたが、荒船山は「スクリーンは24時間365日『無料公開中』!何回でもいらっしゃい」と語っているように感じ、艫岩を後にしました。(山行グルメ)またまたStantonは、「おもてなし」のメロンをザックに詰めて山頂に運んでくれました。昨年の白馬岳山行では「おもてなし」メロンをザックに括りつけたまま暴風雨の中2900mの山頂制覇〜下山を果たし、そのまま口にする事なく終わった苦い?経験から(*)、今回は「今食べなければ一生メロンは口にできない(*_*)」との焦燥感?に駆られて、Stantonが切り分けてくれた丸々1個を3人であっと言う間に平らげてしまいました。(実にオイシイ!) 結局メロンの写真さえ撮っていません!3人は一時的に野生に返ったのでしょうか、、、?(*)白馬岳を越えたメロンは、温かく迎えてくれた白馬村宿舎のおばちゃんへプレ ゼントとなりました。下山後の昼食 下仁田と言えば、ねぎ、こんにゃく、コロッケ! 道の駅下仁田では地元ならではのユニークなメニューを取り揃えています。 ねぎっこラーメン=下仁田ネギがたっぷりの醤油味 下仁田コロッケ =こんにゃくとネギが練りこんであります。地産地消(かと)の味 これもいいですね(^^)/(まとめ)群馬県と長野県の県境、山深い地域で個性を主張する荒船山、単に山容が変わっているだけでは片づけられない魅力を持ち合わせています。梅雨入り前 最後の晴天、3人で訪れる事ができた事は、有意義な1日になりました。実は下山後、隣の上野村から御巣鷹の尾根に立ち寄り、33年前の大事故跡地を巡ってきました。 そのずしりと重い感覚はそっとしまっておきます。では お疲れさまでした。
山行記録
2018-06-05T11:59:10+09:00
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おっさん落とすな岩殿山
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おっさん落とすな岩殿山(無雪期ピークハント/縦走/富士・御坂)日程:2018-04-07(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険箇所はありませんが、岩場、クサリ場の通過は慎重に。写真:こんどはコッチからアッチ見てます。ふつうの道を歩いて大月駅まで。桜が満開なら絶好の花見場所。これは何ていうんですかね。クサリ注意報。1本の木から白、ピンク、紅。天神山。中央道。この下が「岩殿トンネル」ってことですかね。モモとモクレンですかね。今日は花いっぱいです。第一クサリ場 後半 岩の隙間を登っていきます。小遊三師匠はどこにお住まいでしょうかね。第一クサリ場 一歩目。振り返って、岩殿山。コレです、コレ。おっさん落しに到着 オジサンその1(靴を新調)さっそく「出る」って。出るんならイノシシ希望。クマはちょっと・・・。登り始めて10分ほどで第1のピーク丸山山頂。4がならんでます。かなりのもんです。ここ、キツいです。ねぎ坊主。ほら、ごらんの通り。公園の裏には 岩の要塞 岩殿山が、、ちょっと戻ります。登ったところをすぐ降りるのはもったいないような・・・・。登りも急でしたが、下りもかなり急。登山道入口。第2クサリ場 横バイ ここが一番キケン!菜の花。岩殿山頂上ではありませんが、完全にコッチのほうが頂上っぽい。登り開始。こういうところでもおっさん落としに充分ですね。岩の隙間を上から。ここは慎重に通過。はい、お疲れさまでした。大月駅ウラの駐車場からスタート。テットーを下から。クマ、出なくてもいいです。ガイドさん付きツアーですね。クサリ場渋滞しそうなのでお先に。おっさん落しに到着 オジサンその2(ジャケットを新調)桜のあとにはすぐにツツジ。こっちが頂上。でも電波塔が陣取っているのでさびしい頂上634m。をを、コンちゃんのホーロー看板。元気ハツラツ。50年モノですね。こんな大きな岩が。お待ちかね 富士山がクッキリしてきました(^^♪あれですね、岩殿山。りっぱな櫓ですね。あ、資料館か何かで、入場料いるみたいですよ。春ですね(^^)/ 心が休まります。降ります。ちゅーりっぷ。降りてきた民家の庭にスイセン。中央道の下をくぐります。馬酔木ですかね。今日はこれが精いっぱい。第2クサリ場 縦バイ さあ! 核心部へ。。。頂上までよく整備されています。感想:先月、赤城山に行ったときに師範代が「すたんとん、そろそろ靴、変え時ぢゃないの?」と言って、師範代行きつけの山用品の店のバーゲンセールの招待状をくれました。確かに靴がちょっと疲れてきていて、これからのシーズン、山の中で靴底が「パックンマックン」になってもイヤなので、セールにあわせてショップに行ったところ、たまたまアウトレット品が半額で出ており、「エイッ!」とひと声発して、買ってしまいました。今週から始まった朝ドラの舞台あたりのことばでは「買ってまった〜」というんでしょうが、その買った靴の「足ならし?」ってことで、師範代が自ら「ひみつ特訓場」にしている岩殿山にワタシを連れ込んで?2人で「ひみつ特訓」(なんだかアヤシくないか?)に行ってきました。岩殿山は中央道の「岩殿トンネル」として、その股ぐら?を毎回、くぐらしていただいてをりましたが、今回、いよいよその頂きに攻め込みます。(もともと難攻不落といわれた立派な山城があったらしいです。)が、岩殿山というと定食の味噌汁みたいに必ず「稚児おとし」がくっついてきます。その名を聞いただけでもなにやらオソロシげなイキフンが漂いますし、ましてや行くのは「稚児」とはほど遠い「おっさん」です。さて、おっさん2名、奈落の底につき落とされずに無事帰って来られるでしょうか。いつもより遅めに府中本町の駅で待ち合わせ。もう半月もすると人の流れに乗って、顔の長い動物が走り回る広〜い芝生の競技場?みたいなところへ行ってしまい、永遠に会えない待ち合わせになるところ、今日はその心配もなく師範代のスーパーカーで出発。途中、渋滞もなく、1時間ほどで大月駅ウラ駐車場へ到着。支度をして登山口まで街中を歩いていきます。家の軒先には今では珍しくなった昭和のホーロー看板、コンちゃんのオロナミンCやファンタ、スプライトなんかも。20分ほど歩いて登山口に。もともと岩殿山には岩殿城という難攻不落のお城があったようで、登山口も「岩殿城跡入口」となっていて、市民の「裏山公園」みたいなものなんでしょう。桜祭りの幟も出ていました。整備された石段を登って行くと、すぐに丸山山頂444.4メートル。お城の曲輪風の建物のあるちょっとした展望台で、大月の市街地と向こうのほうに富士山がぼんやり見えます。もともと今日のお天気は午前は雨模様の予報だったところ、わりと早く回復したみたいです。が、雨の心配はなくなったものの富士山がクッキリとまではいかないみたいです。いきなりクマ・イノシシの出没注意のカンバンを見ましたが、まあ、気にせず前に進みます。頂上はすぐ上に見えていますが、それだけ急斜面ってことで、登山道はきれいに整備されてはいるものの、つづら折れでどんどん高度を上げていきます。日差しはあまりありませんが、そこそこ汗ばむほどの登りです。大月は狭い谷あいにギュッと集まった街。市街地に甲州街道と中央線が走り、そこからかなり高い崖の下に川が流れて、対岸の山すそに高速道路。高速道路は岩殿山をトンネルで貫いて伸びています。そんな景色が登山道から手に取るようにわかります。登山口から30分ちょっとで頂上っぽい広場に到着。石碑や岩殿城の由来を書いたものがありますが、ホントの頂上は少し先。もう終わってしまいましたが花見には絶好の広場を過ぎて少し行くと、スカイツリーと同じ634メートルの標識のある頂上。ただ、ここは無線中継所やテレビの電波塔があるだけで、眺望もなくてちょっとザンネンな場所でした。頂上から引き返して、次はアノ「稚児落とし」方面に向かいます。途中、ガイドさんが先導するツアーのみなさん(年齢高め)を追い越しましたが、このあと出てくるクサリ場や細い道のトラバースはどうしたでしょうね。「稚児落とし」もワタシらのような「おっさん」から学生、ジジ・ババまで、それぞれが通るたびに落っこちていたら、カンバンの架け替えが大変です。「おっさん落とし」に「ジジ・ババ落とし」、学生なんか「単位」も落としていそうです。稚児落とし方面は、一旦、かなり降りてから登り返します。それでも大月の街や、あいかわらずぼんやりですが富士山を眺めながらの道のりです。途中から10名くらいの男女の学生グループが前を歩いていましたが、まあ、楽しくやっているのは良いとして、ちぃーとはしゃぎすぎ&空気読めよ的なノリで、クサリ場ではちょっと待たされました。途中、兜岩の道幅の狭いトラバースやけっこう長いクサリ場には、山の高さには全く関係なく、スリルとさすぺんすを味わうことができました。っていうか、かなり顔がマジになってましたね。クサリ場もけっこうキツかったです。そのスリルとさすぺんすをのり越えて、祠のある天神山を通過すれば、いよいよ「おっさん落とし」が近づいてきます。それにしても名前だけは聞いていた「稚児落とし」、実物はスパッと垂直に切り立ったほとんど1枚岩にも見える岩の壁。圧倒的な迫力で迫ってきます。いったいどれほど切り立っているのか確かめようにも腰から下がどうにも前に進みません。まさに火曜サスペンス劇場のためにあるようなスポットです。これなら「稚児」などとカワイらしい名前はやめて、大台ケ原の修験道の修行場みたいに、ふざけている若者に断崖をのぞかせて「もおこれからは空気読みま〜す。マジメにベンキョーして単位も落としませ〜ん。」って言わせる「セイガク落とし」のほうがピッタリですね。稚児落としでしばらく絶景を楽しみ、写真を撮って、師範代が持ってきた美味しい福島県コーヒーでコーヒータイム。ちょっと風が出てきましたが、富士山も少しはハッキリ見えてきて、あとは下山するだけ。登りがけっこう急だったぶん、下りもけっこう急です。登りは整備された階段の多い登山道、下りは普通の山道ですが、ザレぎみのところもあり、スリップ注意です。こういう時に新しい靴はグリップがきいて(気のせいか)よろしうございました。コースタイムどおりに30分ほどで民家のあるところまで下りてきました。桜はもう終わりましたが、桜に代わってツツジ、馬酔木、桃、そして少し早い新緑。花が多いのもこの季節の楽しみのひとつです。舗装道路に出たあとは大月駅めざしてひたすら歩きます。中央道の下をくぐって、左の道を進むと、ここでも菜の花やチューリップ、ねぎ坊主までが目を楽しませてくれます。そしてほどなく電車の線路が見えたかと思うと、なんとまあ、駐車場のすぐそばに出てきて、突然、周回完了。お疲れさまでした。今回はワタシの靴の足ならしのための山行でしたが、師範代が日ごろ「ひみつ特訓」の訓練場としているだけのことはあって、そこそこの急登やマジ顔になるクサリ場、気持ちのいい稜線歩きに富士山スポット、大岩壁の絶景、いろいろな要素の詰まった魅力的な山でした。標高の高さがすべてではないというのを改めて認識しました。また、半値で買ったGARMONTの靴、名前が「パチもん」に似てる(似てないか)だけに、どうかなあと心配な面もありましたが・・・特に幅が小さくて、足が靴の中で「カマボコ」状態(いめーじ)になるのが心配でしたが、まったく問題なく戻ってきましたので、ひと安心です。で、ぢつは、今回、もうひとつ試運転があったんですが、結局、使わずじまい。折りたたみ式のストックだったんですが、こちらは完全なパチもんのため、試運転でオシャカになる危険も大きく、次回に持越しです。はい、師範代、「ひみつ特訓場」の公開ありがとうございました。お疲れさまでした。累積標高差 約400m、歩行時間 約3時間30分 これだけの行程で出発地点へ戻ってこられる「岩殿山〜稚児落しの周遊コース」、単にこの数字だけを見たらちょっとした「裏山散策コース」(大月市民の憩いの場)とでも言えそうですが、この岩殿山周遊コースを歩いた人たちの感想を見ると「決して侮るなかれ、、」とか「落ちたら天の人になる!」とか不穏な言葉が散見されます。 一方「変化に富んだ楽しいコース」とかの表現も多数あり、私 怖いもの見たさに一度訪問した昨年以来、捨てがたい魅力を感じた為、半日版のヒミツトレーニングコースとして重宝しています。また聞くところによると、Stantonが「アウトレットでイタリア製登山靴を新調」の情報が、私も3年前「\7000のバーゲン品 イタリア製登山靴」を購入したものの実践で長時間歩いてみると耐えがたい痛み(>_<)に襲われ歩行困難になった(文字通り)イタイ経験から、Stantonに岩殿山への靴の足慣らし山行を誘ってみました。Stantonが靴を新調なら、私は「4年ぶり赤の復活」と新調した(中古品ですが)「北面」ジャケットを携え、対抗心?を燃やしての参戦です。(これって新しいおもちゃを自慢する小学生の発想に限りなく近いですネ(*_*;)イイオトナガ、、、)(コース紹介)(岩殿山登山口~三ッ丸跡展望台〜岩殿山山頂)よく整備された階段状の急登が続きます。 登るにつれ、大月市の街並みが広がり、中央道を走る車列が眼下を流れるようになります。 富士山絶景ポイントとして山梨県百選に選ばれている岩殿山ですが、今日はうっすらと雪景色が肉眼で確認できる程の眺望でした。(岩殿山山頂〜兜岩〜天神山〜稚児落し)ガラリと山道の雰囲気が変わり、ここからは気を引き締めて歩を進める必要があります。・切れ落ちた山肌、木の根っ子大きな段差、滑り易い浮き砂がある急な下り・ロープを頼りに足を踏ん張る急斜面(慎重に、、)・2つのクサリ場(ここは「手を離せば天の人になる」情報、案外当たっています。 縦バイ、横バイあの有名スポットとイメージが重なります(*_*))・景色を眺めつつ、小さなアップダウンを繰り返す縦走路感覚(気持ち良い(^^♪)こんな変化を楽しんでいる内に、強烈な岩壁「稚児落し」が目の前にたちはだかる絶景エリアに到着となります。稚児落しからは、お待ちかね輪郭がクリアになった富士山が出迎えてくれました。(稚児落し〜下山口)標高差300mを30分弱で一気に下ります、浮き砂で滑り易く、補助クサリの設置個所もあります。 「アレッ!着いちゃった」と民家前に到着です。下山口から大月駅までは長〜い車道歩きが続きます。 (まとめ)標高634mの低山に、これ程まで楽しめる変化が凝縮された山域は貴重だと思います。しかも都内から1時間も走れば、目前に佇む山容に対峙する事ができます。かつて戦国時代に難攻不落の名城があったと言うのも、その険しく希少な地理条件があった為と納得できます。そして現在、岩殿山は山行に訪れる人々に密度の濃い山の楽しみをもたらしてくれる隠れた?(十分に有名?)名山なのかも知れません。最後に、春が訪れコース脇にピンクや黄色の鮮やかな色彩を披露している桜や桃他(?スイマセン疎いもので(;_;))の花々が今回の山行に彩りを据えてくれた事は言うまでもありません。お疲れサマでした。
山行記録
2018-06-03T02:42:37+09:00
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アイゼンで新世界 赤城山(アイゼンの可能性開拓)
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アイゼンで新世界 赤城山(アイゼンの可能性開拓)(積雪期ピークハント/縦走/赤城・榛名・荒船)日程:2018-03-17(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:黒檜山→駒ヶ岳の周回コースでしたが、黒檜山への急登、稜線上、駒ヶ岳から大沼への下りの途中までアイゼン(6本爪)使用。写真:燧ヶ岳ちょっと霞んだ浅間山サカサマ! 足つぼマッサージアイゼン(*_*)!正しい付け方!赤い橋が映える赤城神社湖面に立ってますよ。氷はまっ平じゃないんですよ。微妙な風紋のような凹凸があります。見上げると澄みきった青空。さて、大沼に向かって下山します。上越国境の山々なかなかの急登です。苗場山この下から木や鉄の階段が出てきます。見える人には花粉が見えるみたいです。はい、登山口に到着。お疲れさまでした。ね、霞んでますね。雪庇とまでは言わないでしょうが踏み外すと落ちますね。北方面には上州武尊2分先?の絶景ポイントへ。何で猫岩案内はありますが、今日は霞がかかって見えません。頂上手前の分岐。右に少し行くと黒檜山山頂。山の中の500メートルはなかなかたどり着かないんですがね。会津駒ケ岳と白根山至仏山ここから登ります。山頂までほんの1.1キロメートルなんだけど。駒ヶ岳に到着。あまり広くないです。急登続きます。祠があります。少し登ると早くもこんな景色が。北東には男体山が鎮座まだ少し雪が残ってます。絶景スポットまで60歩だって。アイゼン装着中!最初は雪なし。下には大沼、向こうの峰にむかいます。山頂はそこそこ広いです。階段を下りていきます。こういうところはキモチいいです。北西には谷川連峰氷上で四股踏み! 今日はドボンしませんでした!!これでは筑波山はちょっと見えませんね。 全面凍結の大沼。ワカサギ釣りのテント多数ハイ、おつかれさま。駒ヶ岳に向かいます。黒檜山山頂へ行きます。湖は全面凍結しています。駒ケ岳方面へ登り返しこんどはところによりドロんこ道ふ・り・む〜けば黒檜山その花粉で霞んでるってか?さっきから100メートルしか進んでません。木々の間から大沼。感想:最近はあまり聞かなくなりましたが、子供の頃にはよく耳にしましたよ、「赤城の山も今宵限りか・・・」という国定忠治の名セリフ。でも、国定忠治っていったい何者で何をした人かはよく知らず(今だに)、このセリフだけが耳に残っていて、その赤城の山を遠くから眺めるたびにコレを思い出すワケです・・・なもんで、ずっと昔から赤城山=国定忠治なんですが、今回、初めて足を踏み入れました。まあ、ほかにもいろんな(エッ?なに、それ?・・・も含め)「初めて」が盛りだくさんの楽しい、キモチのいい、(&笑える)1日でした。今回は、師範代、先月の宝登山に続いてゆーみん、そしてこのところちょっとツイてなかったナベちゃんの4人が久々にそろった山行です。赤城山に行くと言ったら、やっぱりお父さん(ワタシらと同年代ですかね?)から「国定忠治のあの赤城山か」と言われて、すぐにはピンとこなかったゆーみん、宝登山では結局、使いませんでしたが、今回はアイゼンの使用がほぼ確実。山に連れ込んだ?者にヘルメットだのアイゼンだのを使わせて、無意識のうちにアルプスの難所に引きずり出している師範代の執拗でコトバ巧みな?悪魔のお誘いに、出発の数日前から混乱?というかすっかり毒されてしまい、かえって期待ワクワクだったようです。あぶなーい、ゆーみん。本日は関越道方面ということで新宿西口に6時20分集合。先月もそうでしたが、ゆーみんには「中央フリーウェイ」なのに、「ゆーみんに関越道」の組み合わせがやっぱり良くないのか、先月に続き「中(低)速フリーウェイ」の「つっ関越道」。まだ早い時間だったにもかかわらず、所沢あたりから事故渋滞。今回はかなり長くつきあわされ、予定より1時間以上も遅れて大沼湖畔の「おのこ駐車場」に10時半頃にようやく到着、準備を終えて歩きだしたのは11時近くになってしまいました。本日のルートは黒檜山から駒ヶ岳の周回コース。まずは赤城神社の先の黒檜山登山口まで湖畔を歩きます。大沼は完全凍結。こんな広い湖が一面凍っているなんていう光景をナマで見るのは、人間を60年近くやってますが、これが初めて。湖面にはカラフルなドーム型テントがたくさん出ていて、まだまだワカサギ釣りの最盛期。写真では見たことありますが、実際に釣れてるんでしょうかねえ、寒くないんでしょうかねえ、テントの中を暖かくしすぎて「ドボン」はないんでしょうかねえ。もうすでに標高は1300メートルを超えていて、登山の行程としてはそんなに大変ではないので、余裕があれば氷に穴をあけて釣り糸を垂れるのも悪くないなとか考えながら、白い湖面に鮮やかな赤の橋が目にまぶしい赤城神社のそばを通って登山口へ20分ほどで到着。下山してきた人に雪の状況を聞いたり、ストックの準備をして、さて、登山開始。地図で見てのとおり、最初から等高線がけっこう詰まっている急登&ほぼ直登。最初こそ雪は見えませんでしたが、15分くらい登ったところでアイゼンを装着。いろいろたくらむ?師範代は自分のワンタッチ式6本爪アイゼンを惜しげもなくゆーみんに提供。自分は予備の4本爪軽アイゼン使用で余裕を見せます。ワタシも昨夏の白馬大雪渓以来の少し錆びたアイゼンを。ゆーみんは初めてのアイゼンの感覚を多少のオドロキをもって、「アイゼンってスゴイですね。しっかりと雪面をグリップして」というような感想を述べながら再び登りはじめたところ・・・うしろから「ちょっと待って〜。この雪面、かなり手ごわいなぁ〜。アイゼン着けてもまったく歯が立たんがな〜。」とナベちゃんの声・・・師範代、「ん?!あっ、ナ、ナベちゃん、あ、あの、ウラとオモテが逆・・・」あはははは、ネタと違います(いや、しっかり本稿のネタになってますけど・・・)ナベちゃん「あらら、どうりで足つぼマッサージみたいに心地よい刺激が足裏から脳に伝わってきて・・・あはははは」いやいや、始まってほんの20分ほどで本日のイチバンをぶちかましてもらいましたあっはっはっはっ。 アイゼンも 裏を返せば ツボに効くアイゼンの新たな活用法発見。しばらく行くと「猫岩」。といいますが、結局、どれが何で猫岩というのか、さっぱりわからないまま通過。まさか人が通るたびに「にゃ〜お」と鳴くとか、そういう超常現象をひき起こすものではないと思いますが。さらにその先をしばらく行くと「富士山スポット」。「アンテナ山の左どなりに見える」と標識が案内していますが、かなり霞んでいて、うっすらとも見えません。やはり本格的な春が近づいているんでしょうかね。眼下には純白の湖面にカラフルな点々、わかさぎテントの大沼。すぐ下に見えるので、やはり急登をまっすぐ登ってきたのがよくわかります。駐車場の師範代のスーパーカーもカメラのズームで確認できます。「アイゼンの正しい装着方法」にマジメに従えば、たとえ急なところでもガシガシと登っていけます。が、ときたま、やむなくむき出しの岩の上に歯を立てると、あのゾッとする「爪たて黒板、キーーーッ」のような音がします。ゆーみんもその音を聞くたびにゾクゾク?ゾワゾワ?ミゾミゾ?してたようですが、登山道はたまに狭いところや凍結したようなところもあり、ツルッといって、イッキに「振り出しに戻る」ことになって、今宵限りの赤城山の頂上を極めることなく、やむなく「ワカサギ釣り」に興じるような事態にならないよう、アイゼンの表裏を確認して?慎重に歩を進めていきました。下から山容を見る分には、雪はほとんど見えないのですが、ある高さから上には常に雪がありました。ふと立ち止まって一息入れるとき、上を見あげると葉の落ちた枝ごしに真っ青な空。風も弱く、とても気持ちがいい行程です。登り始めてから2時間ほどで黒檜山山頂に到着。広く開けたところでしたが、標識はさらに2分先に「絶景スポット」と表示しています。これはどうしても行ってみねばなるまい、ということでその方向に進みますと、まさにさえぎるもののない広場。少し霞んではいますが西のほうに浅間山、はっきり見えるのは北から東方面。特徴的な山容の苗場山、そのとなりに谷川岳など上越国境の純白の山々、さらに右には至仏山、燧ケ岳から会津駒ヶ岳、白根山、男体山。あそことあそこと・・・頂点に立ったことのあるいくつかの山々を懐かしい思いをもって眺めるゼイタクな時間でした。それにしても冷たく澄んだ空気とハッキリ・クッキリ見える景色とアイゼンを装着して登ってきた雪道、これはもうほとんど「冬山」でした。これも初めての経験です。少し休憩して各自で「もぐもぐタイム」したあと、黒檜山山頂に戻り、次に駒ヶ岳を目指します。鳥居のある祠を過ぎて、一旦大きく下ります。鞍部まで来て振り返ると青い空をバックに黒檜山。さらに登り返して駒ヶ岳山頂。黒檜山より150メートルくらい下った計算ですが、こちらの頂上はすこし狭い山頂です。ここから先はひたすら下山。稜線上は雪庇ぎみになったところもありましたが、「地面と思って踏んだら地面がなかった」というようなことのないよう、注意して進みます。少し行ったところに「絶景スポットまで60歩」標識。60歩プラスαでこんどは関東平野方向の眺望スポット・・・ですが、視力22.0?あるいは超高性能花粉センサー?を装備したゆーみんによると、霞んでいるのは浮遊している花粉によるものにまちがいないとか。花粉か黄砂かPM2.5か、はたまたアノ国が放ったナゾの物質?のせいなのか、かなり霞んでいてほとんど見えません。帰りのクルマの中から見えたのは輪郭のハッキリわかる真っ赤な夕陽。珍しいくらいクッキリ&赤かったです。下山は木製の階段や金属製の階段がけっこう多く出てきますが、しばらく下りたところでだんだん雪もなくなってきたので、お世話になったアイゼンを外します。が、またもや段に雪が張りついていて幅の狭い手すりのついた金属製の階段が出現。ここをやり過ごせばもう雪は出てこないと思ったら、アイゼンをまたつけるのも面倒なので、この金属製の階段はワタシもゆーみんもほとんど「すべり台」状態、シリセードで通過。雪と氷のあとは逆にドロ田状態のところも見えてきました。帰りの師範代のスーパーカー車内で「空気イス」の罰ゲームも避けたいので、ココも慎重に通過。駒ヶ岳山頂からは1時間ほどで無事下山しました。駐車場に到着して帰りの支度が整ったら、ぜひ一度、凍った湖面を体験したいということで湖畔に移動。はじめて「湖上を歩き」ました。ワカザギ釣りの穴のあとを観察すると、氷の厚さは十分に「安心」できるほど厚いようです。ためしに春場所開催中ということもあり、日馬富士のように(もう、いません)シコを踏んでみましたが、まあ、予想通り何も起きませんでした。ということで、たくさんの「初めて」を体験することができ、これまた「おもひでに残る」山行になりました。みなさんおつかれさまでした。「赤城山」の言葉を聞くと(一定以上の高齢者)の多くは「赤城の山も今宵限りか」の名調子が頭に浮かぶ事でしょうが、その(一定以上の高齢者)に属する私も例外ではなく、今回の赤城山日帰り山行が決まった時、「国定忠治の山に行くのか!」と頭の中を例の名調子がループしていたものです。谷川岳、日光白根山、八海山等へ向かう関越道北上の際、東方面から華麗なシルエットで私達を見送ってくれる赤城山、いつも眺めるばかりで「まだ行けてない百名山の1つ」として小さなわだかまり?があったものですが、やっと気持ちが晴れる時がやってきました(^^♪ お天気もバッチリ、山頂からの大展望を楽しみましょう。そしてもう1つ、この2年間 春先(1月〜3月)山行の際に思った程の積雪がなく、 アイゼン持参が空振りに終わり、単なる「重り」の運び屋となっていましたが、「今回の赤城山は確実にアイゼン装着が必要となる」(^^)vと心強い事前情報が伝わり、ワクワクとした期待を胸に、ユーミンと私の分(4本爪&6本爪)2つのアイゼンをザック最上部に忍ばせました。 ついに「重り」から「装備品」への昇格です!思わぬ療養生活を強いられ久々の同行となったナベちゃんも加え、この4名による山行は昨年6月の北八ヶ岳(天狗岳)以来9ケ月ぶり、恒例?の川越事故渋滞に巻き込まれ予定時刻より1時間以上遅れはしたものの、湖面一面が凍結しワカサギ釣りのカラフルなテントが並ぶ大沼湖畔の駐車場に降り立ちました。ここから見る赤城の山々、冬枯れの山肌が見えており、積雪らしき兆候が全く見えません。「アイゼン不要か?」「今回も「重り」運搬かヨ(-_-メ)」(心の叫び!)ふと頭の中をどんよりとした不安がよぎります(-.-)。それはともかく時刻は10時30分過ぎ、さて出発です。(登山ルート)大沼湖畔から赤城山 最高峰の黒檜山へ登り展望を楽しんだ後、稜線を駒ケ岳方面へ縦走後、再び大沼湖畔へ下りてくる時計回りコースを選びました。(黒檜山登山口〜黒檜山山頂〜展望台) 登山口近辺ですれ違う下山者の方達は手に10本〜12本前歯付の本格アイゼンを抱 えています。 すかさず情報収集 「割とすぐ、20分も登ると雪道になるヨ」 「アイゼンがないと登れるかもしれないけど、まず下りてこれないヨ」 (ヨシヨシ!なかなか心強い事を言ってくれるではないですか!(^^♪) さて登山開始、待望?のアイゼン装着ポイントは、15分程登った積雪が深まった 所で訪れました。(後述) このコース、直登と言ってもよい程 標高差470mの急登が続きます。 標高が上がるにつれて 大沼が眼下に 上州の山々が目の高さに 高度感の変化を 楽しめるルートです。 黒檜山山頂到達後、約2分間のトラバースで大絶景の 展望広場に到着します。(黒檜山山頂〜大タルミ〜駒ケ岳山頂) 一旦大タルミまで200mの標高差を下った後、登り返し約60mで駒ケ岳山頂に続く 縦走ルートは、東方に広がる関東平野、西方の浅間山、奥秩父方面の景色を楽しみ ながらの気持ちよい稜線漫歩です。 途中にある祠、鳥居は古くから赤城山が信仰 の対象として人々から崇められてきた歴史が感じられるルートでもあります。(駒ケ岳山頂〜大沼駐車場) ジグザグと折り返しを繰り返しながら大沼湖畔まで300m超の下山ルート、木製& 鉄製階段の力を借りながら予想以上の急斜面を下りていきます。 おまけに階段、斜面が凍結していたり、雪に覆われていたり、文字通り「滑り台」 の登場に、時として「ア〜〜!」とか「また出た〜!」とかの声が山中に響いてい ました。 案外、今回一番の難所はここだったかもしれません。「展望ポイントからの景色」好天の1日、南方は若干霞んではいるものの、この時期(冬季)ならではのクリアーな眺望が満喫できます。 北方には苗場山〜谷川連峰〜上州武尊〜尾瀬・会津〜日光のパノラマが、南方には、浅間山、奥秩父方面の山々、更に奥にはうっすらと南アルプスのシルエットも望まれます。 いったいいくつの百&二百名山を見る事ができるのでしょう? 自分が踏破した山々への思い出がよみがえり、未踏破の山々への期待が膨らみます。山々への気持ちが次々と展開されていく醍醐味は、ここまで登ってきたからこそ味わえる特権なのでしょうね。 「アイゼンの威力」今回山行のサブテーマ「アイゼンの地位向上(重りから装備への昇格)」について、持参したのは、4年前 7月の涸沢カールの残雪に備えみんなで同時期に購入した6本爪軽アイゼンが3つと、10数年前 アイゼンを持たずに白馬大雪渓に到着した私が、麓の猿倉荘で臨時購入した4本爪の軽アイゼン1つです。おかげ様で? 事前情報通り 赤城山全行程の7割以上はアイゼンを装着しその恩恵を被りました(^^)/。 見事に「重りからの脱却」に成功です(*^^)v。 「備えあれば憂いなし」と自分をなだめてきた従来の格言は ⇒「アイゼンなければ生還なし!」の新しい?名言を生み出しました。 (おそらく一般的な格言集に載る事はないと思います、、、(';'))当日のルートにおいて、6本爪アイゼンの効果は十分に発揮されましたし、急登区間の一部では、10本爪以上の前爪が役立ちそうな雪面もあり、私の付けていた4本爪アイゼンでは効きが不足ぎみに感じた場面もありました。正に威力を実感した初?体験となりました。アイゼンに関して、同行のナベちゃんが久々のビックヒットを飛ばしてくれました。ナベちゃんいつもコンスタントにネタを提供してくれますが、今回は 劔岳「カニのよこばい両手離し」以来の大ネタ?かと・・黒檜山への急登、アイゼンを装着した私達は、山頂に向け雪がますます深くなり 所々凍結した山道を慎重に進めていましたが、私の前を歩くナベちゃん どうも歩きがしっくりきません! 私の目から見てアイゼンと靴との間に隙間があるようにも見えます(*_*) フローティングアイゼンなんてあったかな?と思いつつも後を着いていくと、斜度の増した凍結ぎみの斜面でズルズルと後退し、ついにナベちゃん「アイゼンが効かない」と言い出しました!目を近づけてよ〜く見ると「ナベちゃん、アイゼンの歯が靴底ソウル側に立っているよ(';') これじゃ効くワケない!」と判明!!「失礼しました。付け替えま〜す」「足つぼを刺激していたようなもの」の声が、、至急ナベちゃん上下を入れ替え再装着して事無きを得ましたが、これが「足つぼマッサージ機能付きアイゼン」が開発された瞬間のドキュメントです。時として思わぬ失敗(勘違い)から大きな発明が生まれる事があります。 いずれ「足つぼマッサージ機能付きアイゼン」が登山ショップの店頭に並ぶ日が来るかもしれません。 その暁にはナベちゃん、長く後世に名を残す偉人となり「災い転じて福となす」格言の実証者となる事でしょう。しかし「足つぼマッサージ機能付きアイゼン」が飛ぶように売れる事への疑問!はたして装着し歩いている内に靴底が穴だらけ(>_<)になるアイゼンがどれ程の支持を得られるか? はなはだ疑問に感じている私でもあります。(まとめ)いつも眺めるばかりだった「赤城山」、ようやくその懐に入る事ができました。コンパクトながら、コース、眺望、歴史、周辺の雰囲気どれをとっても一級の雰囲気が感じられるすばらしい山でした。次に関越を北上する時、赤城山の容姿は より親密感を持って見送ってくれることと楽しみにしています。お疲れさまでした。
山行記録
2018-03-21T05:30:21+09:00
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まだつぼみのロウバに狼狽しながらロウバイ鑑賞 長瀞アルプス 宝登山
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まだつぼみのロウバに狼狽しながらロウバイ鑑賞 長瀞アルプス 宝登山(無雪期ピークハント/縦走/奥武蔵)日程:2018-02-10(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:宝登山山頂から峠方面に下りる場合、頂上直下の急な階段はアイゼン着用が安心だと思います。写真:ここからは林道西側の梅園ロウバイフクジュソウもうすぐ林道きれいな「観光トイレ」苦闘チュウ〜下りは林道さんちょー。階段途中。下りだとアイゼンつけたほうが安心。宝登山参道の大鳥居そばの駐車場。1日500円自己申告で「料金所」へ。ハイ、到着。わりとすぐに稜線に出ます。とりあえずロウバイ木の葉っぱが全部落ちているので日差しが気持ちいい。毒キノコ看板から最後の急登。山頂まであと600メートル。でも急階段たくさん。こんなカンジの山です。秩父盆地ちょっとしたピークで深呼吸。ここから登山道。すでにちょっと凍っているところが。こういう標識がところどころにあります。さらに林道日陰や北斜面にはたまに雪が残っていますが、奈良沢峠までだいだいこんなカンジで。今がにぎわいの季節風もなくて寒さもあまり感じません。小鳥峠から奈良沢峠へ急階段。段差がけっこう高い。背面ボカシ(下手くそ(>_<))こちらも ウッスラと武甲山ずっと林道駐車場をゴールにするために、まずは野上駅方面の長瀞アルプス登山道入り口に向かいます。ちょっと一息。長瀞の街氷池分岐ウッスラと両神山が望めます氷池への道には雪が残ってました。阿左美冷蔵のかき氷に長い行列。狛犬じゃなくて狛オオカミ。あ・うんの「あ」さて登山口へ。宝登山方面へ。あ・うんの「うん」氷池。奈良沢峠急登ゆるやかな上り下りが続きます。明るい尾根道。林道もうあと少し。マンサク感想:去年はシロヤシオやトウゴクミツバツツジの季節に檜洞丸に行ったり、夏のメインイベントに白馬岳に行ったりで、なぜか「花を見に行く」山行が多かったんですが、ふと思い起こせば、寒い時期に師範代を誘って宝登山のロウバイを見に行ったのがそのきっかけだったように思います。青い空をバックに映える黄色いロウバイがなぜだか強く心に残っていて、またあの景色を見たくなり、師範代とゆーみんを誘って長瀞アルプスと宝登山のロウバイ鑑賞となりました。3連休の初日、下り坂と予想されるお天気を心配しながら、朝6時半に♪新宿西口、駅の前〜♪ではなくて西口にドーンと師範代のスパーカーを横付けしてスタートしました。練馬まで快調にとばして関越道に乗りましたが、やっぱり「ゆーみん乗せたら中央フリーウエイ」でないとどうも具合が悪いみたいで、高速に入ってしばらく行くと「事故渋滞」にしっかりつかまって、高速を降りるまでかなりの区間が「中速フリーウェイ」の「つっ関越道」。それでもなんとか9時過ぎには宝登山神社の白い大鳥居をくぐって駐車場へ。あれ?去年と同じ駐車場のほぼ同じ場所?今日のコースもほぼ同じでまるで去年の再現フィルム・・・ってことは・・・。まずは平地。来た道を戻るようなカンジで野上駅方面へ。のどかな田舎の風景を楽しみながら、また、ときどき現れる元「野ツボ?」に注意しながら長瀞アルプス登山口に向かいます。きれいな「長瀞アルプス観光トイレ」を借りて用を足して、ふと見ると、となりの家にワンちゃん。ん!?つながれたクサリのそばに「タマゴのカラ」・・・・きれいにむけてます・・・え〜、なま?ゆで?カラは自分でむいたの?ワンちゃんもタマゴ食べるんですかね?ウチのワンコは食べてるの見たことないけど。タマゴ犬にちょっとビックリでしたが、いよいよ登山開始。このところの寒波で登山道の雪の状態が気になったので、いちおうアイゼンは持ってきました。日陰になると多少残っているところもありましたが、凍っているのかそうでないのかを見極めながら慎重に進めば問題ありません。事前準備で師範代がゆーみんにもアイゼンを持たせて、この夏には「ワタシ、意識が戻ったら、ハクバダイセッケーという氷河みたいなところに立っていました〜」っていう状態をつくり出そうと画策していましたが(師範代の得意ワザ、この手のいりゅーじょんに遭った者多数)、とりあえず今回は師範代の予備を用意することで決着して、ゆーみん、危うく難をのがれました。が、この分ではアイゼンは必要なさそうです。(この時点では・・・)ほどなく稜線に出て、葉っぱが全部落ちた広葉樹に囲まれた明るい登山道を進みます。木立越しに長瀞や奥秩父の山々を眺めながら緩やかなアップダウンを繰り返します。予報ではお天気が少し心配でしたが、そんな気配はなく、明るい日差しが惜しみなく降り注いできます。いつも言いますが、ワタシらウラ日本で育った者は、冬木立をとおして見える抜けるような青空って、オモテ日本に住んでいる年月のほうが何倍も長くなった今でもやっぱり新鮮に感じます。さて、去年来たときは、今日のようにお天気も良く、なかなかの人出で、狭い登山道が渋滞。しかもご年配のグループが多くて、咲き乱れるロウバイにお目にかかる前にロウバが咲き乱れ、階段に休む「ロウバの休日」を見たりというようにロウバ(イ)を満喫する一日になりました。今年も同じ駐車場の同じ場所にクルマをとめた時からそんな予感がしましたが、今回は意外にも、たまに他のグループに追い越し追い越されるくらいで静かな山中です。去年に続いて2度目なので行程はだいたい覚えています。最初は緩やかなアップダウン、今年は去年パスした氷池に寄り道して、奈良沢峠で林道に出たあと、「毒キノコ看板」から最後に階段の急登です。3人でいろいろなおしゃべりをしながら進んで行きます。ヤマのハナシ、シゴトのハナシ、ロウゴのハナシ、ピョンやん?ピョンちゃん?オリンピックのハナシ、どーでもいいハナシ・・・ヤマの教科書には「会話ができるくらいのスピード」がお手本のペースって書いてますが、ワタシらにはちょうどこれくらいの道が合っているようで、たまらなく楽しい時間です。途中、氷池分岐を折れて、天然氷を作る「氷池」に立ち寄ります。去年は事前に知識がなくてそのまま素通りしてしまいましたが、山行のあとでNHKのテレビ番組で紹介されたのを見て、今年はココに寄り道して、下山後は「阿左美冷蔵のかき氷」を計画しました。夏場は相当な人気だそうですが、まあ、冬の真っ最中のこの時期なら・・・と思ってましたが・・・。下調べによると、分岐から片道15分ってことでしたが、下っても下ってもなかなか出てきません。きっと登り返しのことを考えるのでそう思ってしまうんでしょうが、雪の林道に出て、さらに下って行きますと、ようやく谷あいの沢に人工池を発見。ほとんど下山してしまったような気分になりましたが、氷を採取したあとの3面の池を確認して、あとでいただく「かき氷」に思いを馳せて引き返します。縦走路に戻り、野上峠、小鳥峠をへて奈良沢峠へ。ここからは林道を行きますが、日陰になっているところは踏み固められた雪が残っています。しばらく行くと「毒キノコに注意」看板。ここから山頂までが本日一番の急登&階段の難所?。特にまだ雪が残っているところは注意が必要です。我々は登りになるので、アイゼンまでは装着しませんでしたが、ここでストックを準備します。登りはなんとか行けますが、ここを下るとなると、やはりアイゼンを使うのが安心なくらいの斜度と雪でした。うしろを歩くゆーみんには適度な距離をおいてもらって、ツルッといっても「仲良く振り出しにもどる」ことのないように注意しながら歩を進めますが、階段の段差も比較的大きいので、やはりココは最大の難所でした。「毒キノコ」看板から山頂まで600メートルということでしたが、なかなかの急斜面&いくつもの階段で、とっても「なが〜い600メートル」です。長い階段を制覇したら宝登山頂上、497メートル。スカイツリーより低いですが、秩父盆地方面は眺めが開けていて、すこし霞んでいるものの、特徴的な山容の両神山や武甲山も見えます。お天気は下り坂だそうですが、まだまだいいお天気。風も弱いので、このへんで持参してきた「いらんもん」を広げましょう。ということで、本日のメニューは「カンタンぜんざい」。あずき缶にすこしお湯を足して薄切りのお餅をいれてハイ完成。ちょっと「あま〜い」気もしますが、まあ、山の上でいただく超カンタンの一品なので、ガマンしてね。さて、今回のお目当てのロウバイ、ここまで来ると、ロープウエイでやってくるお客さんが加わり、一挙に人が増えるので、10年後、20年後に花開くツボミのロウバがたくさん・・・・あ、いや、去年は1月の終わりに来た時には満開だったのに、今年は寒波の影響か、まだツボミのロウバイがたくさん。ロウバかロウバイか、なんだかよくわからなくなってきましたが、いずれにしてもまだ少し時期が早かったですね。ロウバイ園のとなりの梅園も、去年は咲いている木がそこそこあったのに、今回はほとんどなし。かわりに去年は見なかったマンサクの花やフクジュソウを見ることができました。どちらも名前はきいたことありますが、見るのははじめて。お勉強になりました。今年もまた青空に映えるロウバイの黄色を楽しむことができました。曇り空ではちょっとねえ・・・のところ、なんとか青空でよろしうございました。香っているのかいないのかわからないくらいかすかな香りもまた、よろしうございました。(もともとワタシのハナも性能悪いんだと思いますが。)そのあとは山頂にある宝登山神社の奥の院へ。お参りの人の列が伸びていたので、珍しい(この地方では珍しくないそうですが)「狛犬」ではない「狛オオカミ」に会うだけにして、そろそろ下山準備。下山はひたすら林道、たまにショートカット。去年は雪もけっこうあって、もしもズルッベタッっていくと「帰りのスーパーカー、恐怖の空気イスの刑」が文字通り恐怖でしたが、今年もそこそこズルッベタッの要注意個所があり、慎重な下山になりました。途中、田舎のオカンから突然の電話に「え、何ごと?」と一瞬あせりましたが、ホントにどーでもいいハナシでホッ。まあ、こんなところで呼び出されてもどうしようもないんですけどね、そういうのが気になる年ごろ?になりました。ダラダラと小一時間ほど林道をおりてきて、鳥居の見える参道へ。鳥居のそばが今日の周回コースのゴールの駐車場ですが、その前にそうそう、お目当てのひとつ、先ほど見た氷池から切り出された「天然氷のかき氷」@阿左美冷蔵・・・・なんですが、ゲッ、店の外に人がいっぱい。・・・・で、あえなく敗退。またこんど。ということで、残った雪にほんの少しロウバイしましたが、お天気は崩れることもなく、ちょっと早いロウバもロウバイも鑑賞できて楽しい1日になりました。師範代、ゆーみん、お疲れさまでした。「1年の初めは、まずホドホドの山から」と誰もが考えそうなシャレを言うつもりは毛頭ありませんが(既に言ってしまっている(>_<)!)、昨年に続き2018年シーズンのスタートは宝登山(長瀞アルプス)に決定。積雪の状況が気がかりではありますが、三連休初日朝6時30分に新宿駅西口集合からの出発となりました。今回の主目的は、最盛期を迎えている(ハズ)の蠟梅(ロウバイ)と 開花し始めた(ハズ)の梅の木の観賞ですが、もう1つカキ氷用の天然氷を採取する「氷池訪問」を副題に携えての山行となります。昨年は1月末時点、長瀞アルプス縦走路にはまったく積雪がなく、リックに忍ばせたアイゼンが単なる「重石」に終わった暖冬とは打って変わり、今年は10日程前、大寒波により麓の長瀞町は積雪が14cmと、「4本爪or6本爪どちらのアイゼンが必要か?」メンバー3人で大激論?の末、「有効利用」を期待しつつバックパックの一番上部には、4本爪&6本爪軽アイゼンを2つしっかりと添えました。更に年末¥4500で購入した激安ピックルを持参しようかと一瞬考えましたが、「そこまでしたら確実に笑いものになる(*_*)!」と予知能力?が働き思い留まったものです。と寒そうな準備とは裏腹に、春の息吹を求めて長瀞アルプス縦走の開始です。(長瀞アルプス縦走戸路 野上側登山口〜野上峠) 登山口近辺からの登り北斜面は、日陰の為若干凍結しており、アイゼンをつける 程ではないものの、慎重に足を運ぶ必要があります。 ストックを手にしたベテ ランさんは「この登りと山頂手前の2ケ所が凍っているよ」とアドバイスを残し 軽快に追い抜いていきました。 凍結した斜面もほんの短時間で、辿りついた稜線から先は、木立から垣間見る 秩父西方の山々を眺めながら緩やかなアップダウンを繰り返します。 積雪もなく、ぬかるみにさえ気を付けていれば、暖かさも感じられる快適な稜線 歩きです。 息が切れるような箇所はまったくなく、昨年の思い出を語りながら 足を進める工程はシーズンの幕開けに相応しく、本稼働前の体にぴったしの感が あります。 今年の気候のせいでしょうか訪れる人たちの数は昨年の1/3程度でしょうか? 長蛇の御一行様(老老男女!)の追い越しに難儀した昨年とは真逆で、日向に シートを敷き休憩している人たちと挨拶を交わしながら静かに南下しく行程と なりました。(氷池往復 氷池分岐〜氷池〜氷池分岐) 今回の副題「氷池見物」に約30分の寄り道です。 水面一面に氷を張った池まで は標高差約100mの下りと登り返しで、感覚的には「麓まで下りちゃった!」感 があります。 「ロープウエイで登り返そうか?」の誘惑に駆られるを自分達を 必死で抑えつつ分岐点へ戻ってきました。(「登山好きならちゃんと歩きなさい (-.-)」とおしかりを受けそうです。) 人里の奥 沢沿いにひっそりとたたずむ氷池は一見の価値がありますね。(小鳥峠〜奈良沢峠〜宝登山山頂) 林道をしばらくトラバースした後、最後に宝登山山頂まで標高差約200mの急登 階段が待ち受けています。 「登山」らしさが一番感じられる場面であり、凍結 箇所もある白く雪化粧した階段が高く山頂へと繋がっています。 ついに待望?のアイゼン出番かと思いきや、登っていくみなさん、慎重な足取り ではあるものの、アイゼン装着者はほとんどおりません(*_*; 私達も、ゴムプロテクターを外したストックでの滑落予防をしつつ、アイゼンな しでのひと登り30分で山頂に到着となりました。 山頂から下山してくる人達の多くが、軽アイゼンを装着していたのを見るにつ け、この階段区間は 下山=アイゼン必須 登り=アイゼンは保険 と言ったと ころでしょうか? 結果として、今年も「重石2ケ」(4本爪+6本爪)持参の山行となってしまい ました(>_<) (「備えあれば憂いなし」コレですよコレッ!)(宝登山山頂〜蠟梅園) 昼時の山頂、昨年程の混雑はありませんが、多くのグループが食料を広げてくつ ろいでいます。 霞んではいるものの、南東眼下に広がる秩父盆地、南西方面に武甲山、両神山 2つの名山を見上げる眺望は、決して捨てたものではありません。 私達もStantonが持ってきてくれた 餅入りのお汁粉(4年前八ヶ岳以来だな) で暖を採り、山頂での一時を過ごしました。 頂上直下に広がる蠟梅園は、淡い黄色の色づきがあるものの、つぼみ状態である ものが多数で「もうちょっと待っててネ!」と語っているようですが、それでも 日当たりのよい斜面に咲くまんさくや福寿草の鮮やかな色づきは、花の持つ可愛 らしさに癒されたひと時でした。(蠟梅園〜宝登山神社) 凍結したアスファルト林道を慎重に50分程下ると宝登山神社駐車場脇へ到着とな ります。 (まとめ) 山頂でくつろいでいる私達3人に、一人の年配さんが声をかけてきました。 「あなた達ワンゲル部の仲間? いいね!楽しそうだね!」と 「会社の山好き仲間で〜す」と軽く返答しましたが、かけてくれた言葉が、私 とても喜ばしく感じられました。 その年配さんに、私達が楽しんでいる気分が伝わった訳ですね。 その通り! 春の息吹を感じるにはちょっと早い時期だったかもしれませんが、 今シーズンの楽しい幕開けを予感できる1日となりました。 お疲れサマでした(^^♪
山行記録
2018-02-20T09:39:53+09:00
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甲斐駒ケ岳 のんびりし過ぎた! 3日間
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甲斐駒ケ岳 のんびりし過ぎた! 3日間(無雪期ピークハント/縦走/甲斐駒・北岳)日程:2017-10-07〜2017-10-09メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所はありませんが、直登コースは慎重さが必要です。写真:東方 山頂が大迫力で迫ります。仙流荘バス亭 昼過ぎにのんびりスタート北沢峠に到着 本日は仙水小屋まで 14時近くに出発 ちょっと下って 長衛小屋を通過水の音が心地よい 沢沿いの道を50分程歩きます。今日の宿 仙水小屋に到着 仙水小屋名物 豪華な夕食 美味しい!☺19時に就寝(*_*) まだ寝れないヨ〜! 宿泊者中一番最後にのんびり出発 火山岩がゴロゴロと 仙水峠へ向かいます。視界が開けて 仙水峠に到着 感動的な風景が広がります!紅葉のバックに 摩利支天、甲斐駒ケ岳が姿を現します。駒津峰への急登途中 紅い紅葉が映えます。西方の仙丈ケ岳 山肌の一部が崩落しています。 駒津峰に近づくと北岳、間ノ岳が顔を出します。駒津峰へ到着 ここですでに十分な絶景、、西方 中央アルプスと御嶽山駒津峰〜駒ケ岳山頂間 山道の様子がガラリと変わります。 六方石を通過直登vs巻き道の分岐点、直登コースへ取り付きます。直登コースの難所は大渋滞! 足掛かりが見つからない(>_<)直登コースを振り返る、思いの他緊張したナ!雲海の彼方に 奥秩父の山々が浮かんでいます。北方 北アルプス(槍穂高)御嶽山からは白い噴煙が上がっています。 あれから3年間経ちました。南方 奥に並ぶは富士山〜北岳〜間ノ岳(標高1位〜2位〜3位)あと少しで山頂 ガンバロー!!山頂に到着。 あいにく雲が通過中。山頂は人、人、人 人口密度が高い。山頂砂場で甲羅干し? のんびりし過ぎました。ハイ 記念撮影(^^)/下山直前、流れる雲が晴れ、視界が開けてきました。下山開始 黒戸尾根への分岐を通過(いつか行きたいナ〜)白砂ビーチを慎重に下っていきます。スリップ事故に注意。大きな岩が転がりそう!摩利支天への分岐 もう寄っている時間がありませ〜ん。駒津峰へ戻ってきました。 明るい内に下りられるかナ〜?双児山方面へ ハイマツの中を下りていきます。双児山頂上へ到着 夕日に浮かぶ甲斐駒ケ岳が美しい(^^♪闇の中を下りてきました。 こもれび山荘の方、遅くなり申し訳ありません(*_*;朝のこもれび山荘 快適な小屋でした。朝の北沢峠始発折り返しバスが到着。仙流荘前 駐車場へ到着感想:「甲斐駒ケ岳は名峰である。もし日本の十名山を選べと言われても、私はこの山を落とさないだろう。」ご存知 深田久弥「日本百名山」のくだりです。2年前初めて甲斐駒ケ岳に登った時、深田久弥が言わんとしている事が正に実感として感じられました。 標高だけでしたらこの上に23座3000mクラスの山々がありますし、北沢峠を起点にすれば決して奥深い頂ではなく、割と気安く白砂の山頂まで迎え入れてくれる山ですが、行って帰ってきた時の充実感、刻刻と表情を変えるコースの楽しさ、360度大眺望等々、人を惹きつける魅力を持つ山である事がよ〜く分かりました。そして今年、私事ながらある節目(ナイショ!)を迎える年の最後に登る日本アルプスは「甲斐駒でキマリ!」と前泊+下山後拍を付けた♬☺超贅沢♬☺山行へと踏み切りました。 天気も良さそう(^^♪ いい山旅となりそうです。(コース紹介)北沢峠〜仙水小屋:沢水のせせらぎを聞きながら「南アルプス天然水」の中を歩いて いきます。 ほぼ平坦な道、気持ちイイ、、仙水小屋〜仙水峠:岩がゴロゴロ(コースをはずれる(>_<))仙水峠到着時の感動は ひとしお! 雲海が広がっています。仙水峠〜駒津峰 :樹林帯の中 標高差500mの急登、一番の体力使用ポイント 次第に眺望が広がっていき、駒津峰で「絶景」となります。駒津峰〜直登 :花崗岩の岩稜帯に一変します。ここはアルペンムードが満載。 直登の難所通過には登山者渋滞あり。山頂〜巻き道 :白砂の下山道(もちろん登れます)、滑り易く、シリモチ注意! 黒戸尾根分岐、摩利支天分岐 迷い込んだらキケンかと?駒津峰〜双児山 :ハイマツの中の快適な道、アップダウンがあり、あまり下っていま せん。双児山〜北沢峠 :標高差600mのジグザグ下山 意外と長く感じるカモ? 樹林帯の中、真っ暗になってしまいました(-_-;)(直登コースについて) 駒津峰方面から登ってきた人たちの多くは「直登コースor巻き道コース どちらか ら登ろう?」と悩む事でしょう。 目視観察結果は7:3の割合で直登コースを選択 している人の方が多いように見られました。 これって「選択している」より「直登コースに入ってしまっている」登山者も少な くないのではないでしょうか? 分岐点での私達の会話: ナベちゃん「そろそろどっちのコースを行くか、選択しないと」 私 「アレ〜!もう選択済!直登コースに入ってるヨ、このまま行こう」 山頂到着後ベテランさん(甲斐駒は初めてかと)との会話: ベテランさん「すいません、あの岩場を再び下る事になるのですか?」 私達 「直登コースを登ってきたのですネ?」 ベテランさん「よく分からないまま、気が付いたら岩の中を登っていたんです ヨ! ワハハハハハハ〜〜(*_*)」(明るい方です) 私達 「直登コースを下る勇気は私達もありません、ちゃんと白砂の安全 コースがありますよ」 ベテランさん「あ〜 よかった、クサリもロープもなく どうしようかと思って いたんですよ」と六方石を通過し流れに沿って歩いていくと、分岐マークを見落とし直登コースにとりついてしまう可能性が十分にあります。(自ら実証済(-_-;))直登コースは、切れ落ちた緊張箇所2ケ所、手がかり&足がかりが薄い通過難所1ケ所と命の危険はほとんどありませんが、もろい花崗岩の為でしょうか?クサリ、ロープ等の補助設備が一切ない事が、登山者への負担を増強していると感じます。通過難所では、私アクロバティックな体制のまま、岩の隙間に靴が挟まってしまい中々抜く事ができずに、渋滞の原因を作ってしまいました(>_<) 体の硬いおじさんはダメですね!(眺望、山頂)今回、10時30分〜13時00分 ちょうど雲の通過があり、山頂より駒津峰の方がより絶景を堪能できました。「いったい何座の百名山、二百名山が見えているのだろう」と富士山、南北中央アルプス、御嶽山、奥秩父の山並みと正にオールスター揃い踏み更に伊那市、北斗市の見下ろす街並みは自分が立っている場所の高さが実感されます。(この場所への再訪を誓った瞬間です)名残惜しさもあり、駒ケ岳山頂、駒津峰頂上の滞在時間は合わせて2時間半にもなってしまいました。(のんびりし過ぎを反省中(*_*;)(仙水小屋、こもれび山荘)仙水小屋はシンプル、こもれび山荘は設備充実 対象的な容貌の両山小屋、どちらも「快適」な山小屋として人気があります。 両小屋に共通するのは、暖かく登山者を迎え入れてくれるスタッフ達の面々、美味しく豪華な夕食、そしてマナーが守られた宿泊者達の振舞いでしょうか。快適さをもたらしているのは器の良し悪しではなく、人と人とのハートの繋がりなのだと思います。今回の山行、両小屋への宿泊を1つの目的にした事は大正解でした。(^^)/こもれび山荘の方、のんびりし過ぎたあげく食事時刻に遅れ、暗闇の中の到着、本当に申し訳ありませんでした。 (まとめ)長野県側の伊那市(高遠)方面から北沢峠に向かい甲斐駒ケ岳の頂上に到着するまで、数多くの山の「案内版」「道しるべ」があります。 そこに書かれている山名は一様に「駒ケ岳」と表記されています。 これは(長野県の人々?が)「甲斐駒ケ岳」が長野県の山である事に誇りを持っている証拠ではないでしょうか? 同時に「山梨県に独り占めはさせない」との意地の現れかもしれません。同様の戦い 例えば「甲斐富士山vs駿河富士山」(山梨県vs静岡県)とか「信州槍ケ岳vs飛騨槍ケ岳」「信州穂高岳vs飛騨穂高岳」(長野県vs岐阜県)とかで聞いた事は(私は)ありません。 それ程までに、甲斐駒ヶ岳は、見ても登っても自慢できる名峰の1つなのだと思います。唯一山頂の標識には「甲斐駒ケ岳」の文字が、(長野県はここだけ譲ったのかな?)東京への帰路、中央道 須玉近辺右手に、前日とは左右を入れ替えた摩利支天、甲斐駒ケ岳の威容が浮かび「また来いよ」と声をかけてくれているようでした。「はい 必ず行きますヨ」と心の中で返事を送りました。(^^)v
山行記録
2017-10-17T02:41:52+09:00
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やっぱりスゴいわ、富士山。
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やっぱりスゴいわ、富士山。(無雪期ピークハント/縦走/富士・御坂)日程:2017-09-02〜2017-09-03メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険な箇所は特にありません。写真:浅間神社。白い鳥居が見えますけど、まさか頂上ぢゃないよねえ。そろそろ大砂走り始まります。御殿場市温泉会館。足の便は決して良くないのに日曜の昼下がりにナゼか繁盛。をー、はるか上まで見渡せます。あれは何合目ですかね。御殿場口の大砂走りから下山します。かき氷のカンバンでゴールこうやって晴れてると上の小屋が見えます。官製2億円トイレ。をいをい、新7合目の次は「元祖」7合目って、老舗の和菓子屋の本家本元争いかい。日本最高所の公衆トイレ300円。まあ、記念に行っときました。こちらの小屋も店じまい。八ヶ岳と甲府盆地日本一早い 夜明けが始まります。ワケあって、なぜかここで「めろん」。詳しくは本文参照。はるか下には出発点の駐車場?最初は練習?あまり走れません。9号5勺って・・・刻むなあ。ホントに名前の通り胸突山荘。富士宮口は「表口」なんですね。もうすでに2400m、あとほんの1400mたらず・・・だけど。さらに高度アップ。フジアザミっていうらしいです。デカい。氷がはってました。影富士できました。富士市か沼津市ですね。高い!ってカンジでしょ。さらに登って8合目。3250mはすでにこれまで自分の足で登った最高地点越えてますなあ。剣が峰。ホレ、もう一息。まずは20分ほどで六合目。楽勝ですね・・・何をおっしゃる。コレからでっせ。ゴライコーハナから丸ハダカの山ですね。行き倒れている人多数。んーかい。これもやっぱり似たような景色は見たことあっても、どこか違う気がする。下まで走りま〜す。7合4勺わらじ館。こうやって夜通し登って来ます。分かりづらくスイマセンが、北アルプス(穂高〜大キレット)が望めています。こっちの土はより赤いような気がします。反対側には朝の影富士もう、スグ、あそこですよ。萬年雪山荘のまえ。官製のわりには「むんっ」「ぷりっ」って・・・でもやっぱり「ぷりっ」ていうくらいだから硬め?か。なにが?3000m越えましたぁ。お賽銭のつもりなんでしょうなあ。「イタドリ」いいましたかねえ。こういうのが砂礫のうえに生えてます。到着!今日のお宿9合目「萬年雪山荘」手前 西方には南アルプス(甲斐駒ケ岳)が近い!氷レモンにイチゴミルク歴史は古そうですね。8合目。御殿場口は小屋が少ないんですね。山頂の気象台跡前には、日本最高地点の記念写真待ちの行列が、、。(並んでいる時間がないナ〜('_'))クチビルのオブジェかと思いました。50分ほどで新7合目御来光山荘ハイ! 行列をバックに最高地点(もどき)記念撮影!火口、荒々しい。どぅです。こういう風景、他でもありそうですけど、やっぱり違いますよねえ。この先、最高地点。登りはなんとか登れますが、下りはズルズルすべって難しい。振り返るとけっこうな斜度あるんです。登山道と砂走り分岐ジグザグにどんどん下っていきます。感想:世の中、たいてい一等賞の発表は最後のお楽しみってことになっていますが、おっさんたちの積年の目標?であった「日本の高い山ベスト5征服」もナゼか日本一が一番最後になっておりました。まあ、たぶん、イチバンは2番から5番ほど「覚悟」がいらないし、行こうと思えば(期間は短いけど)いつでも行けるっていうアタマがあったんでしょうね。が、きっとそのせいで結局、イチバンがイチバン最後になってたワケで、もうここらで片づけてしまおうかってことで、夏休みも終わり、閉山される少し前なら、ひょっとしていいことあるかも(って、やっぱりアマかったねえ)と、根拠のない期待を胸に9月アタマの週末に行ってまいりました。いつもの時間にいつもの場所、町田駅からスタート。今回はゆーみんがいないので、中央フリーウェイではなくて、東名高速にのって、まずは御殿場へ。頂上まで一番近い富士宮ルートを使います。といっても5合目まではまだマイカー規制中なので、麓の水ケ塚駐車場からシャトルバスの利用です。シャトルバスの乗り場に向かうと、何やら「寄付金集め」みたいな人が居ます。ああ、これが何年か前から導入された「入山料」の徴収だなとわかり、とりあえずサイフの中から1,000円を取り出して「募金箱」?に入れたら、おかえしに小冊子と缶バッジをくれて、小冊子の中から1,000円の領収書が出てきました。募金箱?には入山料「1,000円」とはハッキリと書いていなかったように思いますが、うっかり500円とか800円しか入れないと、おそらく、でぼちん(「ひたい」です)に「7合目マデ」とか「八号目留メ」とか、例の金剛杖に押されるような「焼き印」を押されて、頂上には決して立たせてもらえないんでしょうね。ヒタイに刻まれた焼き印、これでまさに一生忘れられない富士登山ですね。あははは。さて、富士宮口はすでに標高2,400m。いつもちょこっと行く山なら、すでに越えちゃってるし、高尾山の4倍!も高くて、頂上まであと、ほんの1,400m足らず・・・なんだけど。登り始めてすぐ、ありましたありました、2億円官製トイレ。トイレそのものはフツーのトイレにしかみえませんが、いわゆるバイオトイレで、その仕組みを図解するパネルが壁に架っていて、ふんばって「むんっ」、で、めでたく「ぷりっ」ってところまで画にして、何とも官製のわりに柔らかい。あ、でも、「ぷりっ」っていうくらいだからそんなに柔らかくないか・・・・ん?2,400mを越えたところからスタートするってことは、もう最初から樹林帯なんかない「まっぱ」?な「ずんべらぼー」?なところをひたすら上に登って行くわけで、「イタドリ」とか背の低い植物は砂漠の雑草みたいに生えてますが、赤い砂と火山岩の道を進んでいきます。ほんの最初のうちはキリがかかったりしていましたが、登り始めてから20分ほどで六合目に到着するころには、お天気も回復し、これからの行く手を仰ぎ見ると、途中の小屋を含め、かなり上のほうまですとーんと見渡せます。こういうことも他の山ではあまりないことですね。今回、未知の高さに挑戦で、やっぱり空気が薄くなるおかげで身体に不調をきたすのがイチバンの心配。呼吸も最初からたくさんはいて、たくさん吸うというのを心掛けたのと、ストックを使うと知らず知らずのうちにオーバーペースになるのも心配だったので、あえてストックは使わずに登りました。六合目の次は新七合目に50分ほどで到着。上が見渡せるばかりでなく、出発地点の五合目や通って来た小屋も見下ろせます。また、眼下に広がる雲海も、ほかの山でも見ることはできるのに、何となく♪あ〜たま〜をく〜も〜の〜、う〜えにだぁ〜し〜♪ている分?、ほかとは違うような気がします。で、新七合目の次は・・・・よくご存じの方にはおなじみなんでしょうが、八合目じゃなくて元祖七合目・・・って、田舎の和菓子屋の老舗比べかい?。この元祖七合目まで来ると、標高はいよいよ3,000m。上を見ると、最初、頂上かと思った白い鳥居は八合目だったんですね。今日の目的地は九合目の「萬年雪山荘」。元祖七合目からは入山料を払ったときにもらった小冊子によるとあと70分。八合目から上は、自分の足で登った最高地点、北岳の3,193mも越えています。だんだん空気も薄くなってきたのか、なかなか足が前に進みません。ちょっと進むと「ハアハア、ゼイゼイ」。今日は「いらんもん」は持ってきていない(ことになっている)ので、荷物は軽いハズなのに、休み休み登らないとキツくなってきました。道端にしゃがみ込んで下を向いている人に何人も会いましたが、そういう人も他の山ではあまり見かけないように思います。これも「さすが富士山」のひとつかなあってヘンなことに感心したりして。山の中ではどこでもそうなんですが、「見えるのに遠い」「見えてもなかなか着かない」山小屋にやっと到着。五合目から4時間半くらいかかりました。途中、師範代も空気の薄さで脳みそに酸素が行かなくなったのか、眠そうになっていましたが、まあ、なんとか今日のお宿にたどりつきました。受付を済ませて部屋に案内され・・・・部屋というよりカーテンのかかった上下2段の「スペース」に寝袋が6つ並んでます。「奥から2番目からこちら、3つ使ってください」・・・・をを、聞いてはいたけど、やっぱりスゴイ。3人で寝袋3つ分。こんな状況、まったく経験がないわけじゃないけど、これまでで2本の指?に入るくらいの混み具合。夏休みが終わって閉山1週前なら多少は・・・っていう期待もみごとに崩壊。おまけに部屋の幅が170センチくらいしかないので、どこかを「折りたたむ」しかないんです。ジャイアント馬場やアンドレ・ザ・ジャイアント(すんません、この世代です)はいうにおよばず、ダルビッシュや藤浪でも3つ折りにしないと収納不能ですな。デカい欧米人がたくさん登ってきてましたが、きっとこれには「お〜まいが〜」って言ってますね。こういうお休みスペースがちょっと数えただけでも30個ちかくあったので、おそらく200人以上収容できるんでしょうが、まあ、よくある「談話室」みたいなものはナシ。混んでいるので、夕食もヒマな人からどんどん済ませてって言われるし、20時消灯だけど頂上をめざす人のために午前1時から「朝食(?)やってます」だし、これではちょっとムリかも・・・・前回の「白馬縦走」に次いで、こんどは「日本最高」の称号がつくか・・・と思ったことがございまして。ぢつは、こっそり「いらんもん」持ってきてました。夕食後のリラックスタイムにゆったりとした気分で、甘い香りを部屋いっぱいに漂わせて、周囲から羨望のまなざし(もしくは嘲笑)を一手に受けながらいただく「めろん」です。前回、白馬岳の山行のサプライズ・グッズとして、ヘルメットで保護したメロンを「いちばん大事なもの」と称してこっそり持って行きましたが、いろんなことが重なってサプライズの機会を失い、結局「暴風雨の白馬縦走メロン」の栄誉ある称号を得たにもかかわらず、自分たちの口には入らず、ハラいっぱい胸いっぱいのおもてなしを受けた栂池の宿のオカンに感謝の気持ちをこめて差し上げたという一件があり、今回もこの様子では「日本最高のメロン」を下山後に温泉につかりながらいただくことになるかも・・・のところ、まあ、「ゆったりと」というワケにはいきませんでしたが、ガサガサしている食堂の一角でいただきました。いやいや、これがなんともまあ「んまい!」ちょうど食べごろの熟れぐあい、甘〜いにほひを振りまいて、きっと周囲からも「羨望のまなざし」を得ていたに違いありません。(と思います。もう、んーますぎて、周囲を気にしてなかった。)さて、脱線ついでにもうひとつ。んまいメロンをむさぼっている最中「そいうえば、前に八ヶ岳の赤岳展望荘でこうやってくつろいでいる時に、師範代のお友達から『いま、どこ?』って電話あったよねえ。山の上で『いま、どこ?』って、電波が届くのもオドロキだけど、いま、どこ?って言われてもねえ。ははは。」というハナシをしていたら、師範代のスマホが起動。なんと、その時とまったく同じ状況で、その時と同じお友達から電話が。下界が見えるってことは下界からもコッチが見えるってことで、電波が届くのは何の不思議もないんですが、それにしてもまあ、何というめぐりあわせだったんでしょう。小屋に到着してから、目のまえに広がる雲海や、どこかわからない?市街地、赤影、青影、影富士参上!とか、まぶしすぎるお月様と満天の星とか、ちょっと寒いけどすばらしい景色を堪能して、チャドルというか黒い頭巾をかぶったイスラム教徒のおねいさん(ホントに居ましたよ)はどうするんだろうと心配になったカレーライス(ビーフじゃないと思った)をいただき、サプライズのメロンもなんとかいただいて、いよいよ寝袋に入りましたが・・・・んー、寝られん。結局、肩を並べて寝るよりも「互い違い」がいいか(寝袋だから夜中に「かかと落とし」によるバトルロイヤルのキケンも少ないか)ってことで、横になりましたが、寝袋って暑い。外は相当冷えてますが、この狭いスペースに6人で、室温上昇。おまけにただでさえ空気が薄い場所のうえにコレなので、酸素も不足してるかも。ときどき息苦しく感じて深呼吸をしたりもしましたよ。寝袋があまりに暑いので、途中、起き出して、着ているものを少し脱ぎましたが、結局、寝たのか寝てないのかわからない状態で、まわりがゴソゴソする時間になってしまいました。明け方に起き出して外に出てみると、ガスがとれて下界の夜景がくっきり。また、富士山名物のヘッドランプの列も下から登って来ます。夜通し歩いてきたというグループがいましたが、ロープで完全にガイドされているので、まず道には迷わないでしょうから、夜通し歩いてもそんなに危険はないんですね。これも富士山ならではのことでしょう。夜明けの時間になり、すばらしいご来光も見ることができました。が、ナベちゃんが起きてこない・・・どうも寝床で酸欠になったようです。ここまで登ってきてからじゅうぶん時間もたって、カラダもなじんでいると思うのに、そういうこともあるんですね。用意してきた「富士さんそ」のお世話になり、効果があったかどうかわかりませんが、まあ、大事には至らずなによりでした。この「富士さんそ」、師範代は新宿で450円で買ったらしいですが(ワタシは御茶ノ水で750円)、途中の山小屋では何と2,000円のところも。むかし、職場のパーティーで富士山に登った人が極度の酸欠状態になり、「富士さんそ」を持参していた上司が「一生、オレ様を命の恩人と呼べ!」と言ったとか言わないとかいうハナシがありましたが、まあ、それを考えると2,000円も高くないか。さて、いよいよ最高峰に向けて、6時半ごろ小屋を出発。やっぱり空気の薄さの影響か、ちょっと動いたら息苦しくなります。道端で「行き倒れ」てる人も昨日より増えたようです。道のワキでビニール袋の端から小さい靴が出ていたのをよく見ると、子供がビニール袋の中に入れられていて、ドキッとしました。ビニール袋の中で「富士さんそ」を効率的に使ってるんでしょうかね。九合五勺の小屋は、その名も「胸突小屋」。頂上まであと少しですが、名前のとおり苦しいところです。そこを通り越して、いよいよ鳥居をくぐって富士宮口山頂。まずは神社にお参りして、最高地点の剣ケ峰へ。なんと、水たまりには氷が張ってました。飛行機の窓越しには何度か見た火口、真近に見るとココが地球かと思うような景色です。この火口を右に見ながら、むかし測候所のあった最高地点に向かいますが、これがけっこうザレた急斜面。登りきったら最高峰の標識との記念写真待ちのながーい行列ができてました。列に並ぶのはやめて、これまで見えなかった八ケ岳や測候所の端からギリギリ見える槍穂高、甲斐駒ヶ岳などの眺めを満喫しました。どこに行っても、どこから眺めても「あっ、富士山だ」と感動するんですが、逆に富士山から見ると、どの山も「見おろす」ことになるワケで、そういう感動はありません。が、いやいや、ある意味、これはとてもゼイタクなことなんですね。最高地点から戻ってきて、おっ、発見。日本最高所の公衆トイレ。測候所の中にはトイレあるんでしょうから、公衆トイレなら、コレが最高所。ここまできたので、まぁ記念に行っときますか、300円。思えば那覇滞在中に与那国島、波照間島で日本最西端、最南端の公衆トイレにも入りましたっけねぇ。残念なのは稚内、根室には行ったことあるけど、公衆トイレまでは行ってなかったねぇ。さぁ、登頂に成功して、あとはひたすら下山。富士山の下山はやっぱり「大砂走り」。ということで御殿場口へ下山開始。御殿場口はたしかに途中の小屋が少ないので、登って来る人より下りる人が多いみたいです。順調に下って、富士宮口へのプリンスルートとの分岐からいよいよお待ちかね「大砂走り」。子供のころ、村の仲間と富士山に登ったうちのオヤジのイチバンの土産ばなしがこの砂走りで、「一歩で何メートルも進んで、アッという間におりた」って言ってました。 [[YT:dUJL2sXIu1I]] 砂が適度に湿っていたからか、一歩で3メートルというのはちょっと大げさですが、面白いように進みます。乾いていたら砂ぼこりがスゴいんでしょうが、それもなくて、かえって快適でした。立ち止まって振り返ってみると、なかなかの斜度です。逆に下のほうは斜度がゆるやかになるので、登り返しがあるのかと思わせるくらいでしたが、結局、最後まで下りでした。箱根駅伝の山下り区間の走者は、平地になった箱根湯本あたりが「上っている」ように見えるらしいですが、それと同じなんでしょうかね。御殿場口からクルマをとめた駐車場まで移動するバスの時刻が気になりましたが、余裕でゴールイン・・・と思ったらその手前に「かき氷」のカンバン。大砂走りで太ももの筋肉を使ったので、けっこうカワいていたみたいで、もう、みんな暗黙の了解でテーブルに腰をおろしてかき氷をオーダー。見ていると、おりてくる人はほぼ全員立ち止まります。ココ、いい商売してます。恐るべき「かき氷」カンバンです。いやー、それにしても久しぶりのイチゴミルク、うまかった〜。ということで、ここでGPS記録をオフ・・・してしまいましたが、ココ、ホントは言わば登山道の途中にある茶店にすぎないワケですよ。ホンモノのゴールはさらに400メートル先なんです。もう、すっかり「かき氷」の魔力のおかげで、なんともシマらない結びになってしまいましたが、まっ、いっかー。登る前は酸素不足がずいぶん気になりましたが、まぁ、大きな影響もなく、日本一に到達することができました。さすが富士は日本一のヤマだけのことはあり、ほかでは見られないこと、経験できないことが盛りだくさんでございました。いやいや、大満足の最高峰でした。やっぱりスゴいわ、富士山。「なにかやり忘れているコトない?」この3年間 私達には 常に気になる目の上のたんこぶがありました。珍道中である事は自他伴に認めつつも、毎夏、日本アルプス数々の3000mクラス名峰達から測り知れない程の感動を享受してきました。が、、、同時に「1つ肝心な山に登ってないよネ〜」の会話が交わされてきました。そう!私達はあの世界文化遺産「富士山」の頂に行った事がなかったのです('_')そんな私達にも、(念願の?)富士山(日本最高地点)への山行が決定しました。選んだルートは、最短直登の「富士宮ルート」で標高差1100m登り、9合目で宿泊、翌朝ご来光を拝んだ後に登頂、下山は標高差2300mの御殿場ルート、7合目から下は大砂走を爽快に駆け下りる行程です。(登り富士宮ルート) 朝のうち雲に隠れていた山肌も、時間とともに八合目先の白い鳥居まで視界が 届くように青空が広がってきました。 ジグザグと高度を上げていく登山道は 1合目あたりに1〜2軒の山小屋が均等に点在し「ここまでおいで〜」と誘いの 言葉を投げかけてきます。 「近くて遠い富士山のルート」とはよく言ったもので、次第にこの言葉が実感 として感じられるようになります。 視覚的には ほんの直ぐに手に届きそうな 次の休憩地(山小屋)が あろうことかなかなか辿り着かない!(-_-;) 更に 標高が3100mを超える7合目以降は、軽いめまい感、足上げの重さが感じられて きて、この山の大きさ、高さが、痛い程よく分かります。 富士宮ルートの特徴として、後半の岩稜帯になるにつれ、足上げ段差が大きく なってくるのも、「疲れた」感を助長しているように思われます。 そうこう格闘している内に、2年前私達3人で到達した最高地点(3193m)北岳 山頂を超え、本日のお宿9合目「萬年雪山荘」(3460m)に到着です。(9合目の夜) 今回富士登山の最大の難所は、間違いなくこの山小屋だったと確信しています。 非現実的な高所、きびしい自然環境の中、200名を超える宿泊者に寝床を提供 するだけでも、感謝にたえない存在でありますが、芋の子を洗うような圧迫感は 翌日への英気が満たされるか?の問いに「合格🌸はなしヨ!」と言わざるえま せん。 ついに、同行のナベちゃんは、寝ている?(寝れない(-_-;))うちに体調不良に 陥り起き上がれない状態になってしまった程のねぐら環境でした。 もちろんここならではの感動も満喫しました。 眼下に輝く湘南&駿河の海原、夕暮れ&日の出時刻に見られる影富士、夜景、 星空、そしてご来光、この景色は一生もので、心に刻まれる瞬間を味わう事が できました(^^)/ この感動に華を添えたのがStantonが担いできてくれたメロン(^^♪ 消灯間際の小屋食堂で ほおばったみずみずしい味は、「メロンのリベンジ!」 に相応しいものとなりました。(詳細実話はStantonにおまかせしましょう☺)(山頂へ) ご来光後、1時間半の行程で剣ヶ峰へ向かいます。 下山してくる人達とのすれ違いに時間がとられますが、日本最高地点へのクライ マックスを迎えます。 浅間大社奥宮の鳥居を抜け参拝の後、目に飛び込んでくるのが、大迫力の荒涼 とした富士火口(お鉢)と 小さいころから映像で慣れ親しんだ富士山観測所跡 へと ざれた急登が一直線に伸びています。「ついに日本の一番てっぺんにやっ てきたんだ」の実感がこみあげてきます。 青空が広がり、奥秩父の山々、八ヶ岳、南アルプス(甲斐駒ケ岳)、更に奥には 北アルプス(槍穂高)の山々がすべて見下ろす視線で眺める事ができます。 (さすが!一味違う景色デス!) ここで1つ、私 違和感とも言うべき感覚を覚えました!「青空の元、山頂からの 絶景なのに、なにかもの足りなさを感じる??」「景色を締めているものがアト 1つ足りない??」 こんな感覚です。 「そうだ! 富士山が見えない!!」(「アホか??」と言われそう('_')) 辿りついた山頂に青空が広がっていた時、その絶景の彼方にはいつも富士山が あり、私達は無意識のうちにその姿を追い求めていたのだと気が付きました。 すそ野を大きく広げた端正な姿は、眺めている景色に心地よさとスパイスを与 えていたのです。 富士山は 「眺める山」≧「登る山」 なのかもしれませんネ?(下山 御殿場ルート) 富士の下山と言ったら、「一歩踏み出せば3m」の砂走りは外せないと御殿場 ルートを選択です。 6合目より始まり宝永山の東をかすめる「大砂走り」は スキーゲレンデのごとく、あっと言う間に非日常圏から生活圏近くの標高まで 私達を導いてくれます。 「長くて飽きるかも」との懸念は、どこ吹く風! カメラレンズを一気にズーム アウトしたかのごとく、そそり立っていた富士の山肌は、瞬く間に視界の奥に たたずむ広大な山容へ変化をとげ、「登る富士」〜「眺める富士」へと大変化 となりました。 豪快なダウンヒル 楽しかった(^^♪ (御殿場新5合目到着) 「大砂走り」の先に御殿場口駐車場に停車中の車が識別できるようになると、 程なく大石茶屋に到着です。 つい数時間前、日の出前「寒い、サムイ!」 (ほぼ0度C)と真冬のジャケットを羽織っていたものの、目を引き付けられた のは「カキ氷」の白い看板! 思わず3人のおじさん達は、富士山無事帰還の 「カキ氷祝」にありつきます。 半日で季節はすっかり「夏」に逆戻りしていま した。 (まとめ) 富士山を「夏季限定、日本最大クラスのテーマパーク」と書いてある書籍を見 た事があります。 登山道は延々と連なる人々で渋滞し、日本語、英語、中国 語、??語、多くの言語が行き交って、世界的な有名スポットである事が分か ります。 それと同時に目につくのは、おびただしい数の「行き倒れ」(不調脱落者)の しゃがみこんでいる光景です。中には横たわり「大丈夫!生きている?」と 声をかけたくなる人も目にします。 これは他人ごとではなく、自分達も同様 の事態になりかねない状況が確実にありました。 つい先日、NHKスペシャルで第2次世界大戦中、十数万人の日本兵が 飢餓 疫病で行き倒れ「白骨街道」と呼ばれたインパール作戦(ビルマ)の特集を 放映していて、両方の光景がオーバーラップした山中でもありました。 (不謹慎ですね、スイマセン(>_<)) 富士山行を「テーマパーク」と名乗るのであれば、「芸術的な山容の美しさを 持つ山のふところに飛び込む喜び」と伴に、「自然の厳しさ、人間個人の弱さ を体感する貴重なスポット」として、大きな存在価値を秘めていると感じた 2日間の山行となりました。 お疲れサマでした。
山行記録
2017-09-12T02:15:25+09:00
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不帰の嶮には行かずの件〜大雪渓−白馬岳−栂池
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1206621.html
不帰の嶮には行かずの件〜大雪渓−白馬岳−栂池(無雪期ピークハント/縦走/白馬・鹿島槍・五竜)日程:2017-07-22〜2017-07-23メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所はありませんが大雪渓では落石を見ました。写真:天狗原の木道上のほうはちょっとガスがかかっていますが、お天気はそんなに悪くなさそう。猿倉荘から出発です。このヨコを通っていきます。こういうところを何回かわたります。こんなカンジで。豊富な雪解け水が流れています。木道もあります。ヤグルマソウかなあ。オタカラコウ?もうすぐ白馬尻小屋です。御存じ「おつかれさん!」白馬尻小屋。キヌガサソウ「小雪渓は短くてもアイゼンつけてくださいね。滑ると止まりません」って小屋の人がひとりひとりに言ってました。大雪渓のシッポが見えてます。コレ、何のツボミでしょうね。さあ、今日のハイライト、大雪渓。アイゼン装着中割れてます。赤ヘル勇ましいねえ。雪渓を渡って来る風、涼しいです。たまにモワッとするのもありましたけど。割れてます。大雪渓支流?どうです、この景色。こんな岩が転がって来たんですかね。ときどきこんな風にモヤもかかります。斜度もそこそこ急です。ずいぶん登って来ましたねえ。シナノキンバイ?ミヤマキンポウゲ?あのあたりが大雪渓の終点ですね。クルマエビ、いや、クルマユリテガタチドリ?大雪渓終了。小雪渓。「滑ると止まりません」ということなので慎重に渡ります。避難小屋頂上宿舎が見えてきました。白馬岳頂上宿舎に到着。ハクサンイチゲとミヤマキンポウゲ?のお花畑ハクサンイチゲ白馬山荘頂上宿舎上の稜線上の標識白馬岳頂上に向かいます。山荘のヨコから頂上へ向かいます。白馬岳頂上。白馬山荘で昼食。これはビーフカレー。こっちはラーメンミヤマオダマキこれはミヤマキンポウゲですかね。ウルップソウハクサンイチゲこれはなんでしょうねえ。頂上宿舎の夕食。お好きなものをお好きなだけどうぞ。シオガマ。なにシオガマかわかりませんけど。イワベンケイ翌日は荒天の頂上三国境小蓮華山の山頂ここにいました。コマクサ。船越の頭乗鞍岳・・・スマホカメラも限界白馬大池山荘頂上宿舎から白馬山荘小蓮華山へ向かいます。白馬岳山頂にも「考える人」(考えるヒロ!)がありました。彫刻作品と美術鑑賞者? 頂上征服!イワツメクサ青いのはウルップソウですかね。むこうに大池が見えますがなかなかたどりつかない。早くもコスモス満開。半世紀ぶりの「グミ」は酸っぱくてシブい味。初めて見ました蕎麦の花。ウワサどおりちょっとクサい。感想:さてさて、今年の「馬場・猪木 VS ブッチャー・デストロイヤー」いや、つまり、その、今年のメイン”え”ベントということですが、去年、タテバったり?ヨコバったり?して、アノ3つの頂の征服を完了したあとだけに、師範代、ナベちゃんと3人で、さあ、どこにするかいなあ?と思案の末、結局、大雪渓から白馬岳、不帰の嶮から唐松岳に定めて、師範代が早くからバスや小屋の個室の手配に駆けずり回り、準備万端整いました・・・・が、なんともまあ、お天気が・・・微妙、しかもルート上の重要ポイントとなる天狗小屋も・・・閉鎖・・・で悪条件が整ってます。が、まあ、行ってみないことには、ということで、蒸し暑い金曜の夜、新宿を出発。さて、今回は「走る、登る、歌う」三拍子そろったKayo姫が赤ヘルを携えて参戦、さあさあどんな山行になりますやら。新宿を出発した毎日アルペン号、快調に飛ばして予定の時間通りに猿倉荘下の駐車場に到着。支度を整えて5時に猿倉荘を出発。まずは大雪渓のはじまる白馬尻小屋を目指します。歩き始めて少したった頃、背中の具合が何かヘンだと思ったので振り返ると、ザックに掛けたヘルメットホルダーの掛け金が外れて、ヘルメットで厳重に保護していた今回の山行で「イチバン大事なモノ」がピンチ。と、思ったら、その「イチバン大事なモノ」が落っこちて・・・あわててメンバーに助けてもらい、事なきを得ましたが、行動開始早々に「イチバン大事なモノ」を持ってるのがバレちゃって・・・。そんなことがありましたが、気を取り直して進みます。雪解け水でどうどうと流れる沢の音を聞きながら歩いていくと、だんだんと山容が目の前に開けてきます。お天気も大丈夫そうです。さすがに花で名高い白馬岳、麓からいろいろな花が出迎えてくれます。名前は帰ってから調べる?ってことで、ところどころでカメラに収めながら、何度か沢を渡りながら進んでいくと、1時間ほどで写真で見慣れた「おつかれさん!ようこそ大雪渓”べ”」の碑 白馬尻小屋に到着です。すでに「生ビール」の文字が気になりますが、ここは小休止にとどめて、上に向かって広がる大雪渓に進みます。しばらく行くとついに現れました、大雪渓。今年はまだ雪がたくさん残っているということで6本爪の軽アイゼン、それに落石注意ということでヘルメットも着用・・・なんですが、ワタシはちょっと事情?があって、ここではヘルメットは着けません。ワタシ、着けてませんが白いヘルメット=1枠1番タイガースタントン、Kayo姫は赤ヘル=3枠5番カヨノウタヒメ、ナベちゃんは緑=6枠12番ビオロンヒキナベ、師範代は橙色=7枠13番シャリバテヨージン・・・はからずもJRAになってしまいましたが、新しくお仲間に入りたいヒトは、ヘルメットの色は黒、青、黄、ピンクですよ。雪渓に出るとウワサに聞いた通り、涼しい風が渡ってきます。お天気も薄日がさしてきて、とってもイイ気持ちです。風の具合で涼しい風にときおり生暖かい風がまじったり、雪面にモヤがかかったり、いろいろ変化します。大きなクレバスあり、下山途中?(雪の融け具合でさらに下にころがっていくんでしょうかね)の大きな石あり、左右の沢からの落石の音もたまに聞こえてきますが、ルート上には影響なし。さすが、ハイシーズンです。何組かのツアーが前を歩いていて、ときおり渋滞もあります。広い雪渓ですから追い越せそうですが、ルートを外れると、とつぜんズボッと踏み抜いて大自然のなかでイリュージョン(たぶんそんなことはないと思いますが)あるいはツルッと滑って、大勢が見守る中、そのまま白馬尻小屋まで「ふりだしに戻る」、もしくは途中でクレバスに落ちて、そのまんま永久冷凍人間(これもないなあ)になりそうなので、おとなしく列についていきます。ツアーの皆さんが休憩中に追い越してペースを上げますが、気温が上がるとだんだん雪の具合が変化するのと、疲れもでてくるので、徐々にしんどくなってきます。2時間ほどで大雪渓を登りきりました。雪渓の終わるころ、少し上から落石があり、それが下に向かってどんどん転がっていき、最後はルート上のツアーの列に向かっていきましたが、大丈夫だったですかねえ。電車の一番前に立って、線路の石を見て動体視力を鍛えて、道場で受け身、体育館で回転レシーブの練習・・・はしてきませんでしたが、幸い落石にはあいませんでした。一旦アイゼンを外し、小雪渓まで荒物屋の行商のおっさんみたいに?腰にぶら下げて歩いていきます。白馬尻小屋で言われたように、小雪渓はそれほど長くないトラバースで、道も切ってありましたが、それでも何かの拍子に滑ったらたいへんなことになりますから、慎重に通過しました。そこから先は避難小屋を経由して、ほんぢつのお宿、頂上宿舎まで、色とりどりに咲き乱れるお花畑を楽しみながら・・・の予定だったんですが、さすがにキツくなってきました。荷物が重い。息も荒くなる。こうなると、だいたいいつものパターンで5分に1回休憩。道が折り返すたびに休憩。あそこに小屋が見えているのに・・・なかなかたどり着かないワケです。結局、猿倉荘から6時間ほどで村営白馬岳頂上宿舎に到着です。ちょっとゼイタクして個室を利用。午後になるとお天気も気になるし、白馬山荘のカフェでちょっとゆっくりもしたいし、とりあえず部屋に荷物を置いて、ほとんど空身で白馬岳頂上を目指します。小屋のすぐ上の稜線に出ると、広い道がそのまままっすぐ白馬山荘に続き、さらにその上が白馬岳の頂上です。背中の荷物がないって何て快適なんだろうと思いながら白馬山荘。「生ビール、待ってろよ!」と言いながら山頂へ。富山県側は真っ白でしたが、長野県側は多少眺望があり、まあ、今日の天気なら、ヨシとしましょう。それよりもおなかがすいて、ビールも飲みたい・・・最後はサザエさんのエンディングみたいに白馬山荘のカフェに駆け込んでカンパーイ。こんなところで、こんな景色を眺めながら、こんなものをいただいて、シアワセでございます。小屋に戻って少しゆっくりして、夕食をいただいた後、小屋に常駐のガイドさんに明日の唐松岳方面のコンディションを聞いたところ、どうも思わしくないようで、とりあえず明日の朝起きてから判断しようということになりました。今日の天気も心配でしたが、結局、最後まで崩れることなく、首のあたりがヒリヒリするくらい日焼けまでしているので、なんとか良いほうに変わってくれないかと願いながら1日目終了。わずかな望みをもって朝目覚めると・・・あらら、やっぱり。屋根をたたく雨音が。これではとうてい不帰の嶮はムリということで、とりあえず栂池方面に向かい、行程は短いけど今日は白馬大池山荘に宿泊することにしました。当初の予定通りであれば唐松岳への稜線上のどこかで(絶景を見ながら)食べるはずだった朝食代わりのお弁当を部屋で食べて、意を決して雨の中を出発しました。昨日来た白馬岳山頂を通り、小蓮華山を経由して白馬大池を目指します。が、風雨は強まるばかりで、おまけにほぼ稜線上のため、隠れる場所もなく、マトモに雨風を受けます。フードに当たる雨粒がバチバチと音をたてて、周囲の音もよく聞こえないくらいです。とにかく急ぎたいワタシとKayo姫はどうしても速足になるので、ときおり後続のナベちゃんと師範代を待つことになりますが、こんな状況で待っていると余計に長く感じられます。やさしい師範代などはこの風雨の中、ライチョウの卵を温めていたのに違いありません。(笑)小蓮華山に向かう途中、風の通り道になった鞍部では、あまりに強い雨と風で、思わず身をかがめるような場面もあり、考えることは「吹き飛ばされるなら富山県」。長野県側はおおむね断崖絶壁のため、吹き飛ばされると望みはありません。ゼツボーです。まあ、こんな台風並み、っていうか台風のさなかにカッパ着て外を歩くなんてことはやったことがないわけで、その点では貴重な経験させてもらいました。そんなわけで写真を撮る余裕もなく(2日目の写真、ほとんどありません)、楽しみにしていた初「コマクサ」も、後から来たナベちゃんが「コマクサの群落、よかったですね」「え?あったの?」ってなもんで、むかし、広すぎてウンザリして素通りしてしまったルーブル美術館展示のミレーの「落穂ひろい」を思い出しましたよ。ああ、そういえばプラド美術館でもピカソの「ゲルニカ」すっ飛ばしたし。まあそれでもなんとか「コマクサ」には会うことができて、もうボロボロ、グショグショになりながら、白馬大池山荘にまさに「たどりつい」たところ、小屋はごった返してをりまして、受付のところで話を聞いておりますと何やら妙なフンイキ。受付のおにいさんによると「今日はもともと満員のところ、この状況では、ますます避難してくる人が増えると思われます。今、この時間なら栂池に下山がオススメ」ということで、さらに「栂池なら温泉、メシ、お布団も暖かいし」と悪魔のささやきで追い打ちをかけてきます。ん〜、せっかく今日はここまでと覚悟を決めて、荒れ狂う雨風のなか「アイヤ〜、アイヤ〜」(もお悪いことしませ〜ん。マジメに生きま〜す。たのむから、もおカンニ〜ン)と言いながら「風雪流れ旅」してきたのに、さらにここから3時間、「風雪流れ旅 Part2」はちょっとキツイなあ。さてどうしたもんか、「悪魔のささやき」も考えようによっては「天使の誘惑」なわけで、結局、ほんぢつ2度目の意を決して、そのまま栂池に下りることに決めました。あいかわらず天候の回復のきざしはありませんが、小屋を出発、大池をぐるっと回って乗鞍岳に向かいます。道は大池のほとりを通りますが、ところどころに雪も残っており、ヘタをすると「山中でドボン」水もしたたるいいオッサン(姐さん)になるキケンもあります。もうすでに身も(ココロも)グショグショとは言え、さすがにそれは避けたいところ。そこを慎重に通過すると山頂にむかう道はハイマツの中、大きな岩がゴロゴロの道。雨で濡れているし、ああ、あそこ、滑りそうだと思ったら、案の定、ツルッといって・・・ああ、ハイマツ・クッションってキモチいい。クセになりそうです。今日もヘルメットで護っている「イチバン大事なモノ」も無事です。ありがとう!ハイマツさん。途中、小さな雪渓があり、一瞬でしたが夏毛と冬毛のハイブリッド”ライチョウ”に会うことができましたが、微妙な傾斜でここでもツルリ。上りではなかったので「振り出しにもどる」ことはないものの、斜度があれば「イッキに下山」・・・というよりもずーっと戻って来れないこともあるわけで、気をつけねば。下山はけっこう大きな石がゴロゴロした道が続きます。おまけに降り続く雨で、半ば渓流になっている個所も出てきました。天狗原の手前でツアーのグループに追いつき、ちょっと渋滞する中、こんどは後ろから「ドボン」の音。Kayo姫、左足水没。水没してませんがワタシの靴の中もさすがに長時間雨の中でグジュグジュ。「晴れたミソラ」ではなくて「荒れたミソラ」に2人の「く〜つ〜が〜なる〜♪」でした。白馬大池山荘を出てから2時間半ほどでようやく栂池ヒュッテに到着。ああ、助かった〜。Kayo姫、前回同じコースを歩いた時には稜線上でカミナリ様に遭遇、命からがらココまで下りてきたらしいですが、今回もヒドかったですね。これだけの天気でナベちゃんのカメラが水浸し、師範代のスマホが動作不良、ワタシの小さいカメラとタブレットも動作不良で被害甚大となりましたが、あの荒天のなか、不帰の嶮には不行の件となったものの、無事に帰ることができてよろしゅうございました。ロープウェイとゴンドラを乗り継いで栂池に下りて、観光案内所で紹介されたお宿に入ったあとは、さっきの悪魔のささやきに感謝感謝。温泉に入って、濡れたものをぜんぶ着替えて、食べきれないほどの美味しい夕食をいただいて、ああ何てシヤワセ。詳しくは下⬇の師範代の感想に譲るとして、冒頭から出てきた「イチバン大事なモノ」ですが、ぢつはコレ、山上から絶景を見ながら食べるはずの「メロン」だったんですけど、30リットルのザックにはどうしても収まらなかったので、外付けのヘルメットの中で厳重に保護されてました。頂上の小屋で出すまえに消灯の時間、下山後のお宿でも夕食はお腹いっぱい。結局、みんなの口に入ることなく、「白馬縦走メロン」は心に残るおもてなしをしていただいた宿のオカンに贈ってきました。あははは。遡る事ちょうど1年前の7月最終休日、剱岳登頂を終えた私達は、東方に後立山連峰を眺めながら立山三山の稜線を歩いていました。正面手前にそびえる三角錐の鹿島槍ヶ岳をかわきりに五竜岳〜唐松岳〜鑓ケ岳〜杓子岳〜白馬岳ののびやかな稜線が日本海へと繋がっています。「いつかあの稜線を歩いてみたいな」の願望が湧いてくるのは自然の摂理とも言うべきで、この瞬間に2017年山行計画が決まったと言っても過言ではありません。「逆じゃネ? 普通は「いつかは剱」でしょ!」との声が聞こえてきそうですが、 後立山をすっ飛ばして剱・立山に来てしまった私達には、キチンと間を埋める責任を果たさなければなりません(*_*)?と言う事で、この夏の最大イベントは、白馬三山〜不帰瞼〜唐松岳への後立山連峰縦走の旅へと出かける運びとなりました。今回ゲストとして、北アルプス山々の経験も豊富なkayoさんが参戦する事となり、華やかなムードの山行になりそうなのですが、出発直前にきて荒天予報が、、、(事前準備) 後立山縦走にあたり、克服すべき課題がいくつかあります。 ・猿倉〜大雪渓〜白馬岳山頂は、登りっぱなし6時間以上の長丁場、心肺機能 のタフさが必要です。 ・白馬岳〜唐松岳 縦走路においても、7時間超のアップダウンをこなせる 持久力が要求されます。 ・不帰瞼では、着実な岩場通過のテクニックと高度感への慣れが必要です。 それに備えて、各自独特のトレーニングを工夫してきました。 愛鷹山、天狗岳(北八ヶ岳)、檜洞丸(丹沢)での長時間行程練習 天狗岳(岩場)、乾徳山での岩場通過(不帰嶮)への対応 会社ビル(1F〜19F)階段での筋トレ! 等々、決して気休めとも言えない(かな??)準備をして本番に臨んでいます。 もちろん、コース設定の件、体力重視の件、天候の件、今回も大師匠から多くの 事前アドバイスをいただいた事は言うまでもありません。(コース解説) 白馬岳への各コースは、数多くの記事、レポートで紹介されている名コースです。 簡単な感想を一言だけ、、、 (猿倉〜大雪渓〜白馬岳山頂) 前述のように長丁場、標高差1700mを超える長い行程です。 雪渓の中は歩き 易い歩幅で休むような感覚で、葱平の急登は小刻な歩幅で体力温存を重視して 行程を進めましたが、、、稜線手前「頂上宿舎」が目前に見えてからがなんと 長い事か。。(>_<) 「あとひと踏ん張り!」と自分に言い聞かせつつ、よう やく稜線に辿り着きました。 そこには、白馬ならではの広大なお花畑、快適な稜線歩道が広がっています。 (白馬岳〜三国境〜小蓮華山〜白馬大池) ここは、天気が良ければ、日本有数の快適&絶景を楽しめる稜線区間かと思い ます。 今回の大雨&強風の中でも、時々垣間見るように、山肌、登山道、大池 のダイナミックさが感じられる瞬間を楽しむ事ができました。 同時に、登山道脇の砂礫には 風雨に耐え健気に咲いているコマクサが、「花の 百名山」でもある事をさり気なく主張している優しさに溢れた散歩道です。 (白馬大池〜乗鞍岳〜栂池自然園) 下山に使ったこの区間、大きな岩がゴロゴロ、雪渓を横切り、段差のある急斜面 等々、決して気楽なコースではありません。 濡れた岩肌、凍結した岩の隙間も あり、意外と神経をすり減らした行程となりました。(予定コースの変更) 唐松岳までの縦走を予定していた2日目の朝、起床と同時に聞こえてきたのは 叩きつけるような雨音(*_*; すでに前日小屋常駐ガイドさんから「縦走困難」 の情報は受けていましたが、この豪雨の中、不帰嶮に向かう事は、その名の 通り登山者4名「帰らず」となる事は目に見えています。 「栂池方面に下りよう」とルート変更後、出発前の待機時間に、私 往年のF1 名ドライバー ニキ・ラウダの「勇気ある撤退」シーンを思い出していました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1976年F1チャンピオンシップは、最終戦の日本グランプリでワールドチャン ピオンが決定するまでもつれたシーズンでした。 ポイントをリードしていた ニキ・ラウダは、日本グランプリを無難に完走すれば、ワールドチャンピオンの 名誉に輝く状況でしたが、決勝当日の富士スピードウエイはコースが川のように 流れる大雨の中のスタートとなりました。 この状況をニキ・ラウダは「危険過ぎる」と判断し、わすか2周で自らレースを 離脱して、その年のチャンピオンタイトルを失う事になりました。 その行為に、生死をさまよう程の大事故(同年)を起こした後遺症か?とマス コミに書かれたり、フェラーリチームオーナーとの関係がギクシャクする事に なりチームを離れる結果となりますが、多くのファン、有識者はF1の安全性 重視を認識させた「勇気ある撤退」と絶賛されることとなりました。 その後、ニキ・ラウダは2度のワールドチャンピオンを獲得し、70才近くになる 現在も自動車業界で活躍しています。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− と登山とはまったく関係のない話を書いてしまいました。(読んでくれた方あり がとうございますm(__)m) 自動車レースと登山はともに快適さと危険が同居しているスポーツです、目先 の願望を叶える事が必ずしも最良の選択ではない事を見事に教えてくれる実話 ではないでしょうか。 自然現象には逆らえず、「不帰嶮」は「行かずの嶮」となりました。 (下山後) 3日間の行程予定が、結局2日目で栂池まで下山してきた私達には、素敵な 「おもてなし」が待っていました。 急遽観光案内所で手配をしてもらったロッヂ「若松荘」は、気さくで優しい 「おかあさん」が「よく来たね〜」と快く出迎えてくれました。 スキースノボのオフシーズンかつ15時過ぎの予定外の宿泊客に、大急ぎで部屋 の準備をしてくれたにも拘わらず、清潔な室内、自家製の野菜、お米をふんだん に使った美味しい食事、サービスのデザート等々、強烈な風雨の中を歩いてきた 私達にとっては、極上の快適さを与えてくれます。 宿の主人も加わり、栂池の自然の話、宿の歴史の話、初対面とは思えないような 会話も楽しむ事ができました。 「素敵なお客さん」と手を振り見送ってくれた「おかあさん」、私達にとっても 「素敵なおかあさん」でしたヨ(^^♪ (2900mの風雨に耐えたメロン!) 毎年、山行のお伴にデザート、ワイン等を家から担いできてくれるStanton、 「そんな気を遣わないで!」と言いつつも、同行メンバーは密かに楽しみにして います。 今年もStantonは、「流しそうめんにしようか?」「スイカにしようか?」と 60Lのバックパックの購入を検討していた(*_*)?ようですが、結局白馬には、 ザック外付けホルダーヘルメットの中に「大事なもの」とメロンを担いできて くれました(^^)/ 当然「いつ食べられるのかな?」と私達の期待は膨らみます。 私なんぞは、 頂上山荘の夕食バイキングでリンゴデザートのおかわりを1回控えて、胃腸に 余力を残した程でした(^_-)-☆ ところが! 夕食後会話を楽しんでいるうちに消灯時刻、2日目大事なメロンは 再びザックにくくられ、標高2932mの白馬岳山頂に到達、劣悪な自然環境の中 850mの栂池まで3県(長野、富山、新潟)にまたがる旅のお伴をする事となり ました。 さて、栂池 若松荘での夜、無事に生還祝いのメロンパーティかと思いきや、 「アレ〜〜! Stanton座布団を枕に寝てしまっているヨ〜(;_;)」 結局大事なメロンは、白馬岳制覇の後、暖かく迎えてくれた若松荘のおかあさん にStanton自らの手で贈呈される事になりました。 風雨に耐えぬいたメロン さぞおいしく喜んでくれた事でしょう。 メロンにありつけなかった私達ですが、間違いなく最良の選択だったと思って います(^^)/。(まとめ) 白馬岳は綺麗な山容、広大なお花畑、超設備充実の山小屋と 登山経験が比較的 少ない方でも行きやすい山のイメージがあるかもしれません。 しかし、紛れもなく3000mクラスの高山であり、天候が崩れた時の環境は下界 では体験できない程の(最近の日本の天気はちょっとおかしいですが、、)猛威 を見せつけてきます。 しっかりと体力、気力を充実させて臨む山であると感じた2日間でした。 また 地元の人たちとのふれあい、一緒に同行した仲間との会話と温かみに溢れ た3日間でもあり、楽しい「旅」を終えた事に感謝しています。 お疲れさまでした。
山行記録
2017-07-30T08:26:57+09:00
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ツラい、ウマい、コワい梅雨の晴れ間に天狗岳
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1179149.html
ツラい、ウマい、コワい梅雨の晴れ間に天狗岳(無雪期ピークハント/縦走/八ヶ岳・蓼科)日程:2017-06-24(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:特に危険な場所はありません。写真:唐沢鉱泉からスタート東天狗岳に到着西天狗岳山頂より 南八ヶ岳の名峰達(赤岳、中岳、阿弥陀岳)この景色、けっこう好きです。またこんど。こういう道が続きます。第二展望台えーと、えーと、何だっけ。クモマスミレ?ヤツガタケキスミレ?黒百合ヒュッテえーと、えーと、何だっけ。裾野が広がってます。西天狗岳が見えました。黒百合ヒュッテのビーフシチュー。木道が出てきました。よ〜く見ると 〇 ⇔ ✖ の白いペンキが(*_*;てんぐイワカガミ最初はこんなカンジです。東天狗岳倒木のうえにコケの定番風景9時過ぎに到着しましたが、唐沢鉱泉近くはいっぱい。遠くに赤岳。が、皆さんにならって、ワタシらもココが第一展望台だと思いこみ。けっこう大きな岩がいっぱいこっちはさっきまで居た西天狗岳次の目的地は黒百合ヒュッテ橋を渡って林道に出ます。唐沢鉱泉まであと少し。唐沢鉱泉への分岐アタマの上が明るくなってきました。準備体操をして、、、降りてきた若者たち、そこで難儀してたらこの下はもっとたいへん。えーと、えーと、何だ?ミヤマカタバミ?登山口黒百合ヒュッテまえのタカネザクラコバイケイソウ途中、アレ?どっち?が1箇所ありましたが、中山峠に到着。左に折れて黒百合ヒュッテをめざします。橋をわたります。三点支持も交えて登っていきます。唐沢鉱泉にむかって下山します。やや急峻な場面もあります。よいペースで分岐に到着。根石岳山荘ココがホントの、第一展望台。荒々しいさらに進んで行きますと感想:さて、7月のメインイベントを控え、梅雨の晴れ間に、いつもの3人に今日はゆーみんも加わって、「ひみつ」にならない「ひみつトレーニング」に北八ヶ岳の天狗岳へ。先月の檜洞丸での「O賀の怒り」に触れずに難を逃れたゆーみんもどこかで「ひみつトレーニング」をしてきたみたいで、何やら「ひみつ」なのか「ひみつでない」のか、いったいどこまでが「ひみつ」なのかさっぱりワケがわからなくなりましたが、まぁ、何はともあれ「ゆーみん」乗せたら「中央フリーウェイ」ということで、いつもの時間にいつもの場所、町田駅前を出発です。途中、大きな渋滞もなく、メンテナンス明けの師範代のスーパーカーはブレーキをかけられると寂しげな悲鳴をあげるヤンチャなクセもなくなり、快調に♪こ〜ふ地区をお〜いこし〜♪山に向かってトバシます。予定通り9時過ぎに唐沢鉱泉着でしたが、登山口にちかい駐車スペースはすでにいっぱい。このあたりまで来ると、中京圏のナンバーもたくさん来ています。仕度を整えて、登山開始。さて、今日は、誰が何をやらかしてくれるんでしょうか。わくわくドキドキのスタートです。八ヶ岳は四年前の秋に三人で赤岳に行って以来、その時もいろいろやらかしましたが、南のほうとはまた違った北八ヶ岳の魅力を発見できればと期待がふくらみます。登り始めるとすぐに出て来ました、倒木に緑いろの苔がびっしりの風景。やっぱりコレですよねえ、北八ヶ岳といえば。山をはさんで反対側のしらびそ小屋からのほうがもっとそれらしいのかも知れませんが、こちらも十分、雰囲気あります。50分ほどで最初の分岐、尾根に出ます。なかなかいいペースです。尾根には出ましたが、まだ樹林帯の中。ときどき木の根っこがむき出して段差のおおきな箇所もありますが、まだまだ元気、第一展望台めざして進みます。ヤマレコの投稿でよくお目にかかりますが、急にパッと開けたところに出ると、「ああ、ココが第一展望台か」と思って、立ち止まって写真を撮りますが、実は第一展望台はその先なんですね。ココはフェイント展望台あるいは第0展望台?ですかね。陽射しもあって、お天気は悪くないんですが、やっぱりなんとなく梅雨らしいモヤモヤした雲が空をおおっています。が、遠くに以前、登った赤岳、中岳、阿弥陀岳はちゃんと見えています。なだらかに広がったすそ野も見えますし、また、荒々しい山肌を見せているところもあります。登山道の傍らには、特徴のあるカタチをしたピンク色のイワカガミが花を咲かせているのがよく目につきました。こういう特徴のある花はいいんですが、そうでないのは、なかなか覚えられませんねえ。第二展望台からは目指す西天狗岳がみえましたが、よく見ると岩の斜面に白いペンキで書かれた登頂コースを示す〇✖がはっきりわかります。ほぼ直登です。岩もゴツゴツとデカそうです。いったん下って、いよいよ山頂への直登に取りつきます。遠くから見るよりひとつひとつの岩が大きいです。この岩場を前にして、ゆーみんのうまいネーミングに脱帽。人、いや、ゆーみん呼んで「岩まつり」。どこからともなくサブちゃんの♪まぁ〜つりだ、まつりだ♪っていうのが聞こえてきそうな気がします。そういえば、サブちゃんの持ち馬 キタサンブラックは明日の宝塚記念に勝って、サブちゃん、また唄うんですかね。(結果は残念ながら9着でしたあ)。ゆーみんは自分のひみつトレーニングでも、「岩まつり」の洗礼を受けてたようですが、それでもトレーニングの成果でしょうか、ひとつひとつ着実にクリアしていきます。いやいや、「岩まつり」(ロック・フェスティバル?)はフジだけじゃなかったんですねえ。八ヶ岳でもキョーレツな ”ハード” ロック・フェスティバル開催中でした。ようやくまつりの熱狂を終えて、西天狗岳の山頂に到着です。それにしても予想外の「岩まつり」でした。涸沢のザイテングラートとまではいかなくても「西天狗(サイテング)らっと」くらいはありましたねえ。頂上では、やはりはるか遠くまではムリですが、赤岳から蓼科まで八ヶ岳の全容がはっきり見てとれる360度の大パノラマを満喫することができました。梅雨のさなかにこれだけの眺望が楽しめて、来た甲斐バンドがありました。(いいかげん離れましょう。)さて、西天狗岳の頂上で、恒例?のお約束?の天狗ポーズ(まんまやがな。ヒネりなさい、ヒネりなさい。)で1枚撮って、次はコースタイム20分でおとなりの東天狗岳。山頂への登りは先ほどとは違って静か?です。当初の予定では、東天狗岳の山頂で昼食をとることにしていましたが、ゆーみんが先ほどの「岩まつり」でフィーバー(これは若いモンにはわかりませんな。トラ蛍いや、トラボルタ知らんわな。)しすぎたのか、「ちょっと、息苦しいかも」って不調を訴えて、これはタイヘン。むかし、高尾山の1号路を10分歩いて「何か息苦しいわ。高山病かしら?」ってのたまわったおねいさんが居ましたが、2600mを超えているココでは、酸素も薄いんでしょうから、可能性はじゅうぶんあります。昼食は取りやめて、とにかく下山することにしました。とりあえず下に見えている黒百合ヒュッテまで下ります。途中「あれ?どっちだ?」というポイントもありましたが、ガケを右にして、分岐点の中山峠まで進みます。そこから黒百合ヒュッテまでは5分ほどの道のりです。今回の山行、事前に情報を集める段階で、師範代が黒百合ヒュッテの紹介を見つけましたが、そこには「ビーフシチューが名物」とありました。山頂でお湯を沸かしてラーメンというのが標準パターンで、しかも今回、どう見ても黒百合ヒュッテにたどり着く時刻はお昼をとうに過ぎているので、ワタシなど、「ビーフシチューなんて目の毒だあ」と言っていましたが、まあ、なんと図らずもそういうことになってしまいました。待つこと少し、ミニサラダ、パンとともに運ばれてきたビーフシチューは、とても山小屋のメニユーとは思えない本格的な一品でした。おまけに今晩、小屋では「ピアノと聴く山の調べ」と題した音楽会が予定されており、その出演者が本番前の「ひみつトレーニング」中で、Debussy(でぶっしー=太ったふなっしーちゃいます。ドビュッシーです。)やChopin(”ちょぴん”ちゃうで、ショパンやで。)のピアノ曲の演奏がまたすばらしい雰囲気を作ってくれます。ビーフシチューなどというものは、街なかで食べた記憶はまったくありませんが、こんなところでこんなに本格的なものをいただいて本当にラッキーでした。おなかも満ちて、ショパンのノクターンまで聴かされたら、もうここが2400mの高原ってこともすっかり忘れてしまい、そのまま「おやすみなさい」って言ってしまいそうでしたが、気がつくとそろそろ出発しないとマズい時間。意を決して出発です。さて、ここから唐沢鉱泉までは、コースタイムで40分ほど。もう一息です。水は流れていませんが沢のような道を降りていきます。石もゴロゴロしており、あい変わらず「岩まつり」後夜祭みたいなカンジです。師範代もナベちゃんも今日はヒザの具合も悪くなさそうですが、ワタシとゆーみんが少し先を歩いていました。途中、若い登山者が下から登って来るのが見えました。コレ、ワタシだけじゃなくてゆーみんもハッキリ見ていました・・・・が、その若者、いつまでたってもすれ違わないんです。え?道は1本しかないのに・・・どうも気になって、ゆーみんに話しかけると「え、ワタシも」・・・どこかに別の道があるのかと探してみましたが、それらしいものはなくて、人の気配もなくて・・・・ひえ〜、き、消えた登山者、天狗岳の怪・・・・土曜日なのに火曜サスペンス劇場かい。場所が場所だけに、お天狗様?それともお狐様?ナゾは深まるばかり。いったいどこに消えてしまったのか気にしながら歩いていましたが、ふと気がつくとコースタイムを過ぎているのに、一向に唐沢鉱泉に近づいている気配もなくて、決して遅いペースではないのに・・・え、やっぱりお狐様のしわざか。そういえば、上方落語に「七度狐」というのがあるのを思いだしました。人に悪さをされたら、七度仕返しをするという狐のハナシで、この狐に悪さをした旅人が、幻覚を見せられて、田んぼを川だと思いこみ、ハダカで渡ったり、お寺で壁土の雑炊を食べさせられたりするお話しで、ひょっとすると、ワタシらもお狐様にバカされて、同じ場所をグルグル回らされているからいつまでたってもゴールに着かないのかも・・・やだよう。コワいよう。この先唐沢鉱泉でお風呂に入るつもりなのに、ひょっとしたらカコイもなにもないホントの露天風呂?に喜んではいってたりして。とまあ、永遠にすれ違わない登山者はともかく、どうやら狐にバカされたわけでもなく、唐沢鉱泉(らしき建物?)に到着しました。お疲れさまでした。いやいや、赤岳なんかと違って、もっとやさしい行程かと想像していましたが、なんとなんと、けっこうハード(ロック)でございました。まあ、長い行程でしたが、途中で美味しいものもいただき、ミステリーにも遭遇し、楽しいオーブンな(ひみつ)トレーニングになりました。あははは。また、無意味にダラダラ長くなりましたあ。では、また。7月の夏山イベント(後立山)に向けての足慣らしトレーニング(第2弾)として、唐沢鉱泉を起点とした西天狗岳〜東天狗岳〜黒百合ヒュッテ〜唐沢鉱泉の長野県側周遊ルートを選びました。私 山梨県側の稲子湯〜しらびそ小屋〜中山峠〜東天狗岳〜本沢温泉〜稲子湯ルートは経験ありますが、西天狗岳方面は初めての体験です。紅一点ユーミンの参戦が決定となり、山梨県側のルートの記憶を元に「コケ蒸した北八ヶ岳らしい静かな山だよ!」とか「山頂付近は岩がゴロゴロしているけど、危険個所のない穏やか行程だよ!」とか「安全アピールの誘い文句」を盛んに投げかけていましたが、、、下山後の今 私についたレッテルが「たぶらかし屋!」とか「大ウソつき!」とかボロボロになっていないかと不安な日々を送っています(;_;) (同行のみなさんはみな優しいですね。そんなそぶりは皆目見せていませんでしたが。。。)ここで私宣言します。よく、南八ヶ岳(アルペンムードの険しい山域)北八ヶ岳(コケ蒸した静な山域)と一言で括ってしまうのは、もう止めます!!(*_*;かつて行った山梨県側の天狗岳 と 今回行った長野県側の天狗岳とはまったく異なる側面を持っていました。「穏やかな山」の一言で語ろうとしていた私、明らかに間違っていました(>_<) 緩急を繰り返しつつ、苔むした緑色の樹林帯の山道(涸沢鉱泉〜西尾根) 南八ヶ岳の山々を眺めながらアップダウンの稜線歩き(西尾根) 三点支持、ロープ補助も要する大きな岩の急登(西尾根〜西天狗岳山頂) 2つのピークに挟まれた、急降下〜急登の稜線歩き(西天狗岳〜東天狗岳) 段差のある岩場 樹林帯の長い下り(東天狗岳〜黒百合ヒュッテ〜パノラマコース)これらはみな、天狗岳が特徴として持っている側面です。山行前の「印象操作」(流行語大賞!)のせいでしょうか? 下山し唐沢鉱泉に浸かり出た言葉は「思っていた以上にハードな行程だったね」と8時間超に渡る長い1日を振り返っている私達がおりました。(しゃりばて&ビーフシチュー) この日の私、朝食はカレーパン半分とタイ焼き半分、西天狗〜東天狗山頂まで なかなか好調のまま、行動食も取らずに登頂したまではよかったのですが、 下山開始直後より、軽いふらつき感が始まり、昼食休憩の黒百合ヒュッテで腰を おろした途端、胃のムカムカ感が始まりました(*_*; 東天狗岳山頂では、同行のユーミンが私と同様の症状を訴えた為「高山病か?」 と昼食を黒百合ヒュッテに伸ばし、下山を開始していた時の事です。 黒百合ヒュッテ&昼食 と言ったら思い浮かぶのは 名物「ビーフシチュー」 しかありません(^_-)-☆ 「怪我の功名」と言う表現が適切であるかは疑問ですが、15時近い時刻にもかか わらず、ショパンの「夜想曲」生演奏が流れる小屋の食堂で、下界でも十分に ハイクオリティとして通用する「ビーフシチューセット」にありつける事ができ た後、すっかり体調が回復したユーミンと私は唐沢鉱泉 へのパノラマコースを 下山して行きました♪♪! 思うに、2人の不調原因は「ハンガーノック」(所謂「しゃりばて」)だったので はないでしょうか? 食後に即体調が回復したのは、多少 ビーフシチュー成分の 「効能」があったのかもしれません?? いずれにしても、行程中こまめな栄養補給の大切さを実感した経験となりました。(まとめ) 天狗岳、前述のごとく、「北八ヶ岳」の一言では語れないアルペンムードも合わせ 持つ名山です。東天狗岳vs西天狗岳の容姿の違い、山梨県側vs長野側の見下ろす 風景の違い そんな比較を楽しみながら歩いているだけでも、山に迎え入れられた 感覚に満足を覚えた1日となりました。 お疲れさまでした。
山行記録
2017-06-27T03:11:43+09:00
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紅白”花”合戦 満開、檜洞丸
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1150319.html
紅白”花”合戦 満開、檜洞丸(ハイキング/丹沢)日程:2017-05-27(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所はありませんが、注意して通過すべきところは何ヵ所かあります。写真:オ〜! 車道だ〜〜!そろそろ着かないかな〜 何回渡ったことか、、、上からのぞくとこんな感じです。ウエルキャンプ駐車場つつじ新道入口コレはあぶなくない橋ゴーラ沢まではゆるやかな登りが続きます。新緑です。アブナイ橋。これを渡ると帰って来れません。ゴーラ沢出合ゴーラ沢。中央奥に登山道の階段があります。登ってるんですかね?ってくらいの登り。これはふつうのヤマツツジ。急に険しくなります。これがその階段。お休み処もありました。ほら、フジヤマ。まだちょっと眠いカンジです。展望台まであと少しです。そろそろ”紅組”登場。ははぁ、たしかに”ゴヨウ”ですね。けっこう急なんですよ。ハシゴだけじゃなくて段差の大きいところもたくさん。紅白そろい踏みフジヤマの写真、何枚あるんでしょう?ってくらいありますが、やっぱりシャッター押しちゃう。きゃー、青に白に葉っぱの先端の赤。あと800m標識。山の中の800mは長いんです。こういう木の根っこの段差が大きいんです。きゃー、やっぱり撮っちゃう。ほらね、まだ200mしか進んでない。マムシグサまんかい!バイケイソウ。頂上手前です。頂上のお社頂上はゆったり。地味な標識頂上からこんな風に見えます。頂上すぐ下のパノラマどうです、コレ。さて、犬越路方面に向かって下山します。でもけっこう急なんです。急斜面でヤセ尾根階段もあります。ああ、ここにありました。振り返ると・・・ほらね、急でしょ。先はどうなってるんでしょう。険しいです。こんなとこやこんなとこもあります。たまにはこういうとこやこういうところもありますが。狭い尾根道です。苦労してようやく分岐の近くまで来ました。頂上から2時間かかってますね。犬越路分岐。奥に避難小屋があります。マツタケかと・・・あははは、モンダイの事故現場沢を降りていきます。緑がまぶしいです。銀ちゃん・・じゃなくて”ヤス”が転げ落ちそうな階段です。こんなカンジが続きます。これはアブナくない橋道が崩落して狭くなっているところがありました。コレもアブナイ橋やっぱりちょっとアブナそうな橋ミドリさんやっと到着、用木沢出合フジ登山口に戻ってきました。しばらく車道を歩きます。駐車場まで車道を歩きます。山北町営さくらの湯しみず食堂。懐かしいカンジの駅前食堂。閉店後、再オープンしてもらいましたぁ。ガラがない「無いやガラの滝」!?ヨイショ!それなりの 急登が続きます。気持ちの良い 稜線でもあります。新緑が目にまぶしい。まだここにも咲いてますちょっとさびしい枝?紅組の番葉っぱに赤いアクセントお天気いいし、白いし紅いのも青空バックに紅と白ミドリもバックに感想:いきなりですけど、歌舞伎に伊達藩の騒動を題材にした「先代萩」いうのがありまして、そこに出てくる八汐という御女中はすっごい悪いヤツなんです。まっ黒なんです。が、今日の主役のひとりは「シロヤシオ」。ヤシオは「黒」のワタシの勝手なイメージが大逆転?です。前置きはさておき、前から気になっていた丹沢のシロヤシオとトウゴクミツバツツジ。しかも今週末がイチバンの見ごろということで、駐車スペースが気になりますが、いつもの三人ででかけました。新松田駅を7時過ぎに拾ってもらって8時過ぎに西丹沢ビジターセンターに到着。駐車場も近くのキャンプ場に無事確保。支度を済ませて、さあ、出発。すこし車道を歩いてツツジ新道登山口から登山開始。ゴーラ沢までは緩やかな登り。「をい!登ってるのかい?」ってくらいユルユル。お天気も最高で新緑がこれまた目にまぶしい・・・んだけど、ときどき出てくる小さな沢をまたぐ木の橋が・・・アブナイ橋なんですよ。真ん中あたりのシナリ具合が摺りリンゴいや、スリリングな橋や、はじめから橋の面がナナメってる橋とか、写真にあげた橋のようにそのまま進むと戻って来れない「谷底への架け橋」があったり・・・まぁ、これだけ長い間会社勤めしているオッサンたちだから、仕事でアブナイ橋を渡るのは慣れ?ているかもしれませんが、このリアルなアブナイ橋は慎重に渡りましたよ。あははは。こんなアブナイ橋は、下山途中にもたまに現れて、結局、一日中つきまとわれました。40分ほどでゴーラ沢に到着。ひと息ついて、さあ、登山道の続きは階段から。ここから急に道が険しくなってきました。ゴーラ沢までとはまったく違って急な斜面とときどき出てくる大きな段差がキツイです。その一方で今回の山行のお目当てもチラホラ登場してきます。シロヤシオとトウゴクミツバツツジ、白と紅の競演、共演、饗宴・・・どれも当たってますね。他の山行記録や登山者のハナシを聞くと、今年は当たり年ではないようですが、初めてのワタシらには、それでもなかなかのもんだと思いました。紅はともかく、白い花はなかなかうまく写真に撮れなかったですが、青空に白い花とか、紅白揃い踏みとか、月見草だけじゃなくてシロヤシオも富士に似合っているんじゃないの?という写真を撮りながら頂上をめざします。展望台のほかにも富士山スポットがあるので、花を撮りつつ富士山もバックにいれて自然と枚数が増えていきます。まぁ、そんなカンジで歩くので、あと800メートルからなかなか進まず、自分たちの歩みが遅いのは完全に忘れてしまって、勝手に「山の中のこういう標識はアテにならんからなあ」と言いながらも最後の階段や木道を通ってようやく頂上に到着しました。頂上は普段ならこれほど賑わっていないんでしょうが、今日ばかりはあちこちでお昼ごはんを楽しんでいる人がたくさん。眺望がきく頂上ではありませんが、木々のむこうにイイ感じの富士山も見える広い山頂です。稜線をたどっていくと、蛭ケ岳から丹沢山、さらにその向こうには小さく小屋が見える塔ノ岳。蛭ケ岳の小屋にはちよっとした思い出がある二人に、このまま稜線をすすんで、今夜はあそこでどう?って聞いたら、即座に「遠慮しておきます」って、相当キョーレツな経験だったんでしょうね。お昼を済ませて犬越路方面に下ります。降り始めから急な斜面。その分、景色が開けて素晴らしいんですが、ヤセた尾根道とセットで用心が必要です。谷を吹きあがってくる風が心地よくて、野鳥の声を聞きながら歩くのは最高ですが、ケイコには充分なクサリ場が何ヶ所か出てきたり、ハシゴも出てきたり、思いのほか手こずりました。なんと言っても登り返しがシツコイ。これでもかこれでもかで、毎度のことながら、こういうところでは「べーとーべんの交響曲」を想像してしまいます。「運命」の最後とか、サヨナラ〜、サヨナラー、さーよーーならさよならサヨナラ・・・っていうくらい往生際がわるい、シツコイ。ナベちゃんもこれには同意。そんなアップダウンが続いて、ホントにやっとの思いで犬越路分岐に到着。もうかなりグッタリです。コースタイムでは、あと1時間で下の車道にたどりつけることになっています。さっきの「べーとーべん」つながりで元社長のO賀(まんまやがな)さんが会社のオーケストラで第九を指揮をした時にステージでバイオリンを演奏してたナベちゃんが、あれはわかりにくい指揮で困ったとか、ある日、会社のエレベーターでハチ合わせして、ドアがひらいたら、エレベーターのハコの中が顔だらけ、それくらい顔でかやった、とか、さんざん盛り上がっていると、うしろから不意に「ドスン」という音が。ナベちゃん転倒!!とんがった石が七年ゴロシ的に”入って”いたりでもするとエラいことでしたが幸いにもフツウの?尻もち。階段状に積んだ土嚢のビニールに滑ってスッテンコロリンやったみたいです。もしドロ田状態のところに尻もちをついたのなら、帰りの師範代のスーパーカーの中は空気イスの刑のところ、これも運よく、落ち葉を払っておしまい。さて、気を取り直して再起動!で、3歩進んだところで再びうしろから「ドスン」師範代転倒!!!あははは、何やってんのよ。ナベちゃんの尻もちの完全コピー。え〜何で何で?ふつうそれはないよねえ。「人の振り見て我が振り直せ」って知ってるよねえ。と思いましたが・・・・あっ!さっきまで盛り上がってたアレか。・・・・これはおそらく「O賀の怒り」に触れたにちがいない。「おのれ〜、ひとをコケにしおってからに!」っていう元社長の怒りのパワーがさく裂したんでしょうね。いえいえ、決してそのようなことは。あの第九では、ワタシ、前列でちゃんと歌えましたから。学生時代から「うしろでウソを唄う会」の会長だったワタシがですよ。♪風呂でシェー!寝る!出たら拭け!♪(Freude schöner Götterfunken) あははは。ワタシら社長、尊敬しておりましたですよ。ホントに。顔はデカかったですけど・・・あははは。さてさて、怒りはこのあたりで鎮めてもらって、先を急ぎます。と、ふと思ったのは、「今日、追い越されてばっかやな。」そう。今日、誰かを追い越したという記憶がないんです。いつもはこんなことないのに、今日に限って若者はもちろん、センパイやおねいさんらにもどんどん道を譲りました。特に下山途中からナベちゃんの調子がもひとつ良くなかったというのはあるにせよ、ふだんから決して遅いわけではないのに、ナゼなんでしょう。みんな早く頂上付近の「満開」を見たかったから?いやいや、これも「O賀の怒り」のせいか?頂上からなんと4時間、ゴロゴロ石の沢を下って、ようやく用木沢出合の車道に出ました。長かった〜。冬場ならもう日が暮れてます。で、ここから駐車場まで車道歩きです。道の右側にはいくつものオートキャンプ場。お天気もいいせいか、たくさんの家族が車でキャンプに来ています。ちょうど夕食ごしらえの時間帯。・・・・バーベキューのいいにほひが・・・・。だれか「をう!寄ってくか?」って冷えたビールとほどよく焼けたカルビ肉ごちそうしてくれませんかねえ・・・嗚呼、ハラへった。車道を30分歩いて、今朝、登山を開始したつつじ新道入口を通過して、やっとこさ駐車場に無事帰還。9時間のロングコースでした。朝は早すぎ、夕方は遅すぎて駐車場の精算は事務所の人と顔をあわせることなく、田舎のモーテル(古い)?みたいです。思えば4年前か?師範代にはじめてヤマ(塔ノ岳)に連れてってもらって以来、塔ノ岳は何回も、その先の丹沢山や蛭ケ岳にも行ったことはありますが、そこから奥は未知の山域。”檜洞丸”なんてオカマか入道が出てきそうな名前?だけど、いつもの丹沢とはまた違った魅力のあるお山でした。毎年この時期は夏の本番前の「ひみつ(じゃない)トレーニング」の山行ですが、今回はしっかりケイコつけられたカンジです。社長の怒りに触れて、アブナイ橋を何度も渡らされ、シツコイ登り返しにウンザリでしたが、最高のお天気の下、まっさかりの白と紅のツツジの競演、さわやかな風と鳥のさえずり付きフジヤマたっぷりの稜線歩き・・・・まことによろしうございました。さて、最後にもうひとつ。下山後の温泉、最寄りの「ぶなの湯」が臨時休業ってことで、とつぜん温泉難民になってしまいましたが、なんとか山北駅に隣接の町営「さくらの湯」にたどり着き、まず「フロ!」げっと。フロとくれば、次は「メシ!」で、さくらの湯で聞くところによると駅前にオススメ2件。1件目は居酒屋っぽくてけっこうニギヤカそうだったので、もう1件のほうをあたると、すでに閉店で真っ暗。さて、どうしたもんかいな?と駅前広場で思案していると割烹着の女性に声をかけられ「お食事?ウチ、来る?」と何だか「田舎に泊まろう」か「鶴瓶の家族に乾杯」的展開。声をかけてくれたのはその閉店したほうの店の女将さんでした。お店は昔ながらのいわゆる駅前食堂。ウチの田舎の駅前食堂は「おやぢ!まだかいな?遅いなあ」「へえ、いまちょうど稲刈りがおわったとこで。」とか「おやぢ!シーフードドリア」「ああ、それな、お品書きに書いたあるだけ、いっぺんも作ったことない。」みたいなことはフツーでしたけど、ココは、焼肉定食2つとカツ丼をオーダーしたところ、「あー、ごはんが2杯分しかないから、ひとりは麺類にしてね」ここも駅前食堂らしい応対ですけど、聞けば、ついさっきカンバンにしたところらしくて、メシ難民で難儀していたワタシらのためにわざわざ「再オープン」してくれました。「地元のお客さんなら、玄関をドンドンとたたいて、むりやり入って来るんだけどねえ」って、さすが創業半世紀、老舗駅前食堂「しみず食堂」です。女将さんのハナシ、暖かかったです。お味もこれぞ駅前食堂っていう懐かしいお味でございました。デザートにスイカまでいただき、ホントにごちそうさまでした。また今度来たら、評判の「かつ丼」いただきます。2017年夏の山行計画が後立山連峰(白馬岳〜唐松岳)に決まり、「さて!体作りのトレーニングの開始!」と考えていた5月半ば、「檜洞丸にシロヤシオを見に行こう」とStantonからのお誘いを受けました。初めて行く西丹沢のルート かつ トレーニングには絶好の変化に富んだルートとして、期待を胸に 西丹沢ビジターセンター〜ツツジ新道〜檜洞丸山頂〜犬越路〜西丹沢ビジターセンターの周遊コースへと イザ出発!5月下旬は シロヤシオとトウゴクミツバツツジの花が同時に拝める絶好の季節でもあり、おびただしい混雑を懸念しましたが、朝方まで残った雨天のせいでしょうか?朝8時の到着後、駐車スペースも確保でき、芋の子を洗うような登山者渋滞もなくしっとりとした山行を楽しむ事ができました。 (西丹沢ビジターセンター〜ツツジ新道) 山頂までの標高差1060mをゴーラ沢の出会いまでは穏やかに、その後 山頂までは ハシゴ、クサリ場も現れて緩急を繰り返しつつ登っていきます。 足休めとなるポイントが少なく、呼吸が荒くなってきた頃、待望の紅白ツツジと 宝永山を携え冠雪の富士山が出迎えてくれます。 絶対的な美しを持った景観に 心から癒され、そこまでの疲労も軽減されます(^_-)-☆。 それにしても、今日来ている登山者の方々、老若男女問わず次々と私達を追い抜い ていきます(*_*) 私達、そんなスローペースでもなく、道草ばかりしている訳で もない(してはいますが、、、)のですが、ここは健脚強者ぞろいのルートなの かのしれません。(檜洞丸山頂) 3時間20分程の行程で山頂到着。 広めの山頂は樹木が茂り、隙間から垣間見る ように景色が広がっています。 この日は、西方 南アルプス方面は雲に覆われて いましたが、富士山、山中湖、愛鷹山の南西方向にワイド感たっぷりの眺望を見る 事ができました(^^)v (犬越路 下山ルート) この犬越路、距離が長めで、ヤセ尾根、クサリ場、キケン箇所と注意を喚起する ガイドも見られますが、山が好きな人ならぜひ行ってみるべきすばらしいルート です。 ダイナミックな風景の広がり、樹林帯の植生変化、縦走路の楽しさ、ちょっぴり スリリングな難所通過、等々 山の楽しさが4時間の行程に凝縮されています。 この日は、午後の遅い時刻まで、見守ってくれた富士山に大感謝です。(Wスリップ事故(>_<)の反省) 私達、ある共通の話題に夢中になりながら(詳細はStantonがレポートしてくれる 事でしょう?)、最後の急斜面を下山中、私の前を行くナベちゃんが滑りやすい サンドバックに足を取られ、しりもちをつきました。 こんな時、同行者は、「大丈夫!怪我ない?」と笑顔☺で声をかけますよね。 ところが、このセリフと笑顔の奥には「私だったら、ここではコケないけどね!」 と実はもう1つ心のセリフが隠されているのだと思います。 例外なく私もナベちゃんに笑顔☺で「大丈夫!怪我ない?」と声をかけた、その 約2秒後、サンドバックに足を取られ、みごとにしりもちをついている私がそこに おりました(>_<) 私は心の声を隠していたのでしょうか?(;_;) 邪念は決して持ってはいけません。「大丈夫!怪我ない?」の声かけは、「心から 発するピュアーな発言でないといけない!」とここに反省文を書いております(;_;)(まとめ) 丹沢山系を蛭ケ岳を中心に東地区と西地区に分けるとすれば、 東地区:スター揃い、テーマパークに行くようなきらびやか山域 西地区:山が語りけてくるメッセージを静かに受け止める、しっとりとした山域 と相反する雰囲気があります。 両山域とも、身近に感じられる標高にかかわらず、自然の持つ厳しさ、優しさを 余すところなく感じる事ができます。 今回のルート、「日帰りでこんなにも充足感を満たしてくれる山域って貴重だな」 と山からのメッセージを全身で感じられた楽しい1日を振り返っています。 お疲れさまでした。
山行記録
2017-05-30T11:34:36+09:00
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富士には絶叫がよく似合ふ 富嶽百景 三ツ峠山
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富士には絶叫がよく似合ふ 富嶽百景 三ツ峠山(無雪期ピークハント/縦走/富士・御坂)日程:2017-04-15(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所は特にありません。雪も少し残ってましたがアイゼンが必要なところはありません。むしろドロ田状態のところ多数。写真:御巣鷹山方面。あとで行ってみると・・・をを、ごたいめーん。展望ポイント1展望ポイント1はこんなカンジに開けてます。展望ポイント2・・・人によって絶景ポイントもしくは絶叫ポイント。こちらは絶景ポイントのひと。木無山・・・って木あるぢゃん。しかもここより高いところがあるのにココが頂上?三つ峠山荘そばの広場。四季楽園。さんちょー東電三角点?が占領。太宰治 富嶽百景文学碑。西川新倉林道脇駐車場。スペースはそこそこあります。風呂上り&ほうとう三昧のあとの赤富士。登りはじめ。こんなところに宣伝のカンバン。雪を心配していましたがほとんどありません。こんなカンジの林道が続きます。階段?土留め?階段兼土留め。三ツ峠山/御巣鷹山分岐屏風岩下。四季楽園−御巣鷹山の間。こんな雪道を想像していましたが、こんなにあるのはココだけ。御巣鷹山山頂・・・と思われる。屏風岩。ここも見てるだけで絶叫ポイント。ナベちゃんの差し入れ信玄餅さんちょーからの富士山 雲がかかり始めました(>_<)文学碑近くより望む 河口湖&富士山あんな所まで登っている!山頂もクッキリとこれから向かう三つ峠山の最高峰 開運山三つ峠山荘方面を振り返る感想:さて、都心の桜も今週末で最後、これまでチョコチョコと本格始動前の特訓にならない「ひみつ特訓」を続けてましたが、いよいよ始動開始。ってことでホントは先週だったところ、お天気がよろしくなかったので今週に「スライド登板」。で、なんとまあ、今回、くたびれたいつものオッサン3人に、ほとんど「娘」の「ゆーみん」が初参戦。いやいや、お父さんよく許してくれましたねえ。登山道ですれ違うみなさん100人に聞いたらほぼ全員「父娘登山いいですね」って答えますよ。さて、久々に「昨日の続き」と「今日のはじまり」が車内に入り混じった始発電車に乗って、いつもの町田駅前に6時過ぎに集合。今日は「ゆーみん」も乗せて「中央フリーウエイ」で甲斐の国。前置き長くなりますが、一宮御坂ICで高速道路を降りると、そこはまさに桃源郷。 麓には 桃や桜や杏さき むらがる花花に 蝶は舞ひ 億萬萬の蝶は舞ひ 七色の霞たなびく 夢見るわたくしの 富士の祭典・・・ (草野心平 富士山 作品第壱より)学生時代から慣れ親しんだ合唱曲のそのまんまの光景。ずっと前から一度見てみたかった景色に今日ここで出会うことができました。これ、今日の「めずらしいもんその1」そして「めずらしいもんその2」がたてつづけにやって来ました。トンネルを抜けて駐車場までの山道で2頭のカモシカを発見。これも一度お会いしたいと思っていたところ、突然、道端に黒いものがふたつ。あれ?かもしかしてカモシカか?クルマの中からで、一瞬の出来事でしたが、しっかり見ました。会えてよかったあ。これ、今日の「めずらしいもんその2」今日の「めずらしいもんその3」はあとで。さてさて、おまたせ、ようやく本編スタート。西川新倉林道脇の駐車場に到着。駐車スペースはそこそこありますが、平地?を選ぶのが難しくて、師範代のスーパーカーのマフラーにいっぱい土を詰めてようやく駐車スペースを確保。帰りはこれが大口径波動砲になって、うしろを走るクルマを蹴散らしてくれることでしょう。出発準備を終えて9時出発。このところ不安定な天気も多かったので雪の心配をしていましたが、雪はほとんど消えていて、むしろ少し残ったところが帰りにドロ田になるのが気になるくらいです。駐車場から続く広い道を登っていきますが、タイヤの跡が残っているので、クルマが通ったのがわかります。ふつうのクルマではないでしょうが、クルマが登れるくらいなので、急なところはありません。ずっとこんなカンジの道を登っていきます。出発から1時間ちょっとで三つ峠山荘下の展望ポイント1に到着しました。さすが「展望ポイント」です。視界が開けたと思ったら、目の前にどーん。アタマを雲のうえには出さずに帽子をかぶっていましたが、富士サマとご対面。お天気は、いいにはいいんですが、ちょっと心配なところもあったので、まあ、何はともあれ、お目にかかれて光栄にござります。ここは3つのピークがあるということで、まず木無山へ。途中展望ポイント2がありますが、そのまま木無山へ行きます。ほんの少しで木無山と書いた標識に到着しましたが、どうも頂上らしくないような場所で、オッサンたちは過去、ニセピークにまんまとだまされたこともあり、モヤモヤを残しながら来た道を戻ります。さきほどやり過ごした展望ポイント2。稜線から張り出した岩がつくり出す展望ポイントですが、同時に火曜サスペンス劇場のロケにおあつらえ向きでもあります。さすが「カニのヨコバイもろ手放し」の荒業使いのナベちゃんには「絶景ポイント」でも、ほんぢつ初参戦のゆーみんには刺激が強すぎる「絶叫ポイント」かくいうワタシもどちらかといえば絶叫ポイント。振りかえるとゆーみん、しゃがみ込んでいます。槍の穂先同様、どうも落ち着かないので、早めに退散です。今回の三ツ峠山、太宰治の「富嶽百景」に登場することもあって、事前に予習?もしたりして来ましたが、太宰が来た時には、この「絶叫ポイント」からもガスってて何も見えなかったということで、これはワタシらのほうがラッキーでしたね。その「風呂屋のペンキ画」のような富士山をのぞむ三つ峠山荘を通って四季楽園へ。そこから2つめのピーク本峰へ向かいますが、階段か土留めかわからなくてちょっと歩きにくい階段を登り、NHKの中継基地のような施設の横を通っていくと、こんどは立派な「三ツ峠」の文字を刻んだ石碑の立つ山頂に到着。あいかわらず雲のぼうしは纏っていますが、どっしりとした富士山をバックにした石碑は本当に絵になります。雄大な眺めを満喫して、最後に3つ目のピーク、御巣鷹山へ。途中、少し雪が残った道やドロドロ道もありましたが、10分ちょっとで御巣鷹山に到着・・・してると思いますが、山頂は電波塔みたいな設備が占拠しており、山頂の看板みたいなものを探してフェンスをまわってみましたが、なさそうなので、こんどは師範代が反対側からフェンス沿いに回ってみました。が、やっぱり何もありません。「東電の三角点?」みたいなものはありましたけどね。山頂はどうも東電に占領されているようです。四季楽園まで戻って小屋の前のベンチで軽くお昼。あとに「ほうとう」もひかえているので、軽めに済ませて、来る途中のサービスエリアでナベちゃんが調達した「信玄餅」をいただきます。お茶も入れて、おいしくいただきました。さて、ここからはもう下山するだけですが、その前に師範代が「ここまで来たので、岩登りで有名な屏風岩を見に行こう」というので行ってみることにしました。が、しばらく行って遠くから屏風岩が見えるところまで来たら、ゆーみんは「ワタシはここからにしておきます」・・・・ウン、これが賢明かもしれない。しばらくナリをひそめている師範代のアブナイ要求が再び目覚めるかも・・・「あー、こんどはザイルとハーネス持ってきてくださいね」・・・と不安?に思いながら屏風岩の下へ。(そういえば、つい最近、ひみつ特訓に行ったあと、しきりに「稚児落とし、稚児落とし」とかナゾの言葉を発してましたが、夏ごろにはこれが「オッサン落とし」になってるかも・・・おお怖わ。)をを、やってますやってます。そんなに高いところではありませんが、峰フジコみたいなおねえさんが岩に取りついてますよ。いやいや、それでも見上げるとスゴイ断崖絶壁ですよ。下から見てるだけでも絶叫モンです。ここも早々に退散です。いそいで来た道を登り返すと、ん?ムムッ、ん〜・・・つったー。内股つり込み?柔道のワザみたいですが、例の「階段土留め」を登るのがキツい。なんとか四季楽園までたどり着いて師範代たちを待ちます。ほどなく全員そろって下山開始。雪はほとんどないものの、少し残っているところや午後になってユルんできたところは泥濘化しています。また、よく見ないとわかりませんが、なんとなく凍っていそうなところもあります。ここでズルッベタッってやってしまうと、これは大変。帰りの師範代のスーパーカーの中で「エアいす」か「ぱんつ一丁」の刑です。罰ゲームはちょっとかんにんなので、みんな慎重になっているのか、妙に静か。無言で歩きます。四季楽園から1時間もかからずに、そしてオシリもきれいなまま駐車場まで下りてきました。おつかれさまでした。下山後はちょっと寄り道をして、御坂峠へ。今回のテーマ「富嶽百景」の「富士には月見草がよく似合ふ」の文学碑を訪れます。板壁の趣きのある茶店 天下茶屋の前の階段を少し登ると、正面に富士山、眼下に河口湖大橋をのぞむ場所にありました。予報では午後からお天気がちょっと心配でしたが、結局、一日中、富士サマはおつきあいしてくれました。さて、文学散歩も済んで、残るはフロ、メシ。フロは「絶叫マシン」てんこもりの富士急ハイランドとなりの「ふじやま温泉」、メシは定番の「ほうとう小作」、今日は河口湖店。はじめてのゆーみんも「熟瓜(かぼちゃ)ほうとう」に二重丸。店を出ると・・・びっくり。夕空は快晴。アタマから下まで雲ひとつなくなった「むきだしの富士山」。しかも夕陽にそまってほんのり赤みがかっています。もうこうなったら笑うしかありませんね。太宰の文章にもそういうのがあったかもしれませんが、ホントに笑えました。富士山そのものはめずらしくないですが、これは今日のめずらしいもんその3」に十分値しますね。「めずらしいもん」を3つも見ることができて、いい山行でした。あらためておつかれさまでした。土曜日の早朝6時10分、町田駅に集合したおじさん山岳部3名のテンションはいつになくハイレベル! かつ 早朝だと言うのにみな饒舌です!! それもそのはず、親子とも言われそうな若い紅一点ユーミンことKさんが、2017年シーズンの始動登山に同行する運びとなった為で、実に分かり易い性格のおじさん達です。そんな4名を乗せた白いWRXは、富士山の絶景を求めて 春爛漫の甲斐路を一路三つ峠登山口へと向かっていました。 つい2週間前まで厳冬期の深い雪景色レポートがまるで「遠い過去」のように暖かく、春が一気に進んだ感があります。そんな私達を出向かえてくれたのは、桃と桜が同時に咲く沿道、天然記念物二ホンカモシカ、早くも「いい一日」の予感を携え、ほぼ予定時刻どおりに登山口到着となりました。次の期待は山頂からの眺望で、いざ出発! ・裏口登山道は、山道と言うより標高差のある車道をつづら折りを繰り返しながら 高度を上げていきます。 樹林帯に囲まれ稜線到着まで景色はほとんど見る事が できません。 湿度が高く、地味に汗をかきました。 ・山道上の雪は、日陰を除きほとんど溶け、気温の上がる午後は、稲作が出来る! (ワケない)程の田んぼ状態となり、足がとられないよう注意が必要です。 ・木無山〜開運山〜御巣鷹山間は、それぞれ短距離ながら、眺望を楽しみつつ快適 なアップダウン縦走が楽しめます。 御巣鷹山では、山頂の証を求めてぐるりと 周辺を捜しましたが見つからず、中継施設建造物が山頂標識?と言えそうです。 ・ロッククライミングで有名な屏風岩は、四季楽園から急坂を10分程表口登山道 方面へ下った場所にあります。 三つ峠山の持つもう1つの側面(荒々しさ)が 感じとれ、ぜひ立ち寄ってみるべきスポットです。 ・下山は上記のごとく、どろんこに足を取られないよう注意して下りる必要があり ます。三つ峠山、山に「山行行程を楽しむ山」VS「景色を楽しむ山」の2種類があるとしたら、間違いなく後者「景色を楽しむ山」と言えると思います。 さえぎる物がなくすっきりと伸びた富士の裾野を三つ峠の各展望スポットから眺める時、「この山に来てよかった(^^♪」と誰もが感じる事でしょう。でも富士山がなければ三つ峠山は成り立たない?訳ではなく、岩稜帯を抱えた山の険しさをやんわりと包みこんだ「大らかさ」が感じられる素晴らしい山です。太宰治がこの地で、「月見草がよく似合う」と書いたのは、山域(自然)の持つ厳しさを和らげてくれる対比物として月見草を挙げていたのだ。と私達で話をしていました。 そんな対比も楽しめる山域でした。 違ったルートで行ってみたいな♫さて、おじさん達のテンションは、帰京の時まで下がる事はなく、「楽しんでもらえたかな〜?」「お風呂はちょっと高かったかな〜?」「ほうとうは、、、?」分かれてからもそんな気持ちが後を引いています。気持ちを1つにできる事は、登山の大きな美点と改めて感じられた1日でした。
山行記録
2017-04-17T03:50:37+09:00
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巻き道にまんまとまかれて陣馬山
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巻き道にまんまとまかれて陣馬山(無雪期ピークハント/縦走/奥多摩・高尾)日程:2017-03-11(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険箇所は特にありません。写真:さて、出発。今日は直接陣馬山に向かわず、まず明王峠をめざします。なので、ここは右に曲がらずにまっすぐ。林道が終わって、山道。日差しは春です。わりとすぐに尾根道。そこそこ急登だったと思いますが、アサイチで元気なのでおしゃべりしながら登っていきます。広い尾根道。富士山も南アルプスも見えます。明王峠の茶店。まだ営業してません。明王峠。なだらかな広い尾根道。林の間から下界も見えます。こんなカンジの堂所山 山頂山頂北側はこんなカンジ。山頂はこんなカンジ。頂上到着。ナゼかヒヒーンっていうよりパオーンに聞こえるんですけどね。関東平野これは秩父方面かなあ広い山頂馬ケツごしに富士山。わかりにくいけど茶店の屋根の上です。南アルプスほらね。ちょっと雲がかかりぎみ&春めいて霞みぎみ。丹沢方面。蛭が岳ですかね。山頂に小屋が見えますね。左を行きます。どうも手前の枝にピントが合ってしまいますが、都心方面。スカイツリーもうっすら。あかるい道です。おや、もう稜線に出ちゃいました。そのまま陣馬山に向かうのも芸がないので、ちょっと戻って堂所山に寄り道。道が続きます。このカンバン、もうちょっとちゃんと見てたらなあ・・・堂所山の山頂すぐ下。ココがモンダイだったんですかね。他に下りる道、なかったように思うんですが・・・。ということで、ホントは下の道を戻ってくるハズだったんですがね。お天気、きもちいいです。奈良子峠ずっとこんなカンジだし。あと少しで陣馬山ホントにあと少しってことで、ほとんどなくなってから1枚。ここのけんちん汁がイチバンだそうです。陣馬山頂上すぐ下の階段下山します。こんなカンジで木の根道が下まで。下りてきました。和田峠への車道も見えてきました。車道に出ました。コレ、ちょっと思い出の品。おおるりの家陣馬高原下バス停。今日は人が多いです。北西方面に冠雪の山が、、ナゾ!(山名特定に至らず(>_<))奥多摩方面 雲取山(おそらく?)感想:WBC盛り上がってますけど、オープン戦もまっさかり。今年の本格始動を前にワタシらも軽くオープン戦ってことで、師範代と朝7時半に府中本町の駅で待ち合わせ・・・って、改札出てそのまま人の流れにしたがっていくと、なんだか大きな屋根と巨大なテレビのある芝生の生えた開放的な場所をスラリとした馬が走ってるところがあるんですけど・・・どうも待ち合わせはそこと違うらしくて・・・あははは。今日はその馬ぢゃなくて違う馬を見に行くようで、師範代のスーパーカーは陣馬高原下をめざして快調に発進。歌では「右に見える競馬場」も今日はスタート地点。中央フリーウェイ経由で陣馬高原下に8時頃到着。バス停隣の民間駐車場1日800円はまだ余裕。お代は「前の家へ。先払い」ってことでポストに入れて、ちゃちゃっと支度して、さあ出発。最初に来たときは陣馬山直行コースだったので和田峠方面に向かう林道を行きましたが、今回はまず明王峠を目指します。しばらく沢に沿った林道を進み、林道の終点からいよいよ登り。決してユルユルな道じゃなくて、そこそこ急な登りだったように思いますが、朝イチの元気とシゴト関係のハナシが盛り上がったので、何だかあっという間に底沢峠の稜線に出てしまいました。まあ、師範代もワタシも同じシゴトをずーーーっとやっていて、また、決算間近の時期というのもあって、これまたいつもと同じハナシになっちゃいますが、ウダウダ言いながら歩いていると、気がついたら稜線。おしゃべりしながら登って来たということは、ホントはそんなにキツい登りじゃなかったんですかね。稜線に出て、右に進み、まずは明王峠へ。朝、府中を出発したときは曇りがちでそんなにお天気は期待できないかなと思っていましたが、いやいや、春めいてすこし霞んだような感じですが、今日もフジサン見えました。開店前の茶店の前で小休止。まわりには先生に引率された小学生たち。先生も大変ですね。休みの日に。どういうイベントかわかりませんが、先生の中には「山登りはちょっとシンドイのでかんにん・・・」という先生もいるんでしょうがねえ。まあ、去年の夏、立山で小学生の引率していた先生もいましたからね、富山県のセンセイでなくてラッキーかもね。さて、このまま陣馬山に向かうとちょっと物足りないので、ここは反対方向の景信山方面に向かい、堂所山まで行ってみようってことで、来た道を戻ります。おしなべてなだらかで広い稜線上の道、林の中あり、開けた明るい道ありで、とっても快適です。そんな道を30分ほど歩いて堂所山に到着。そんなに展望があるわけではありませんが北側が開けてます。さて、大モンダイはここから。今回もやらかしちゃいました。師範代「この先で巻き道と合流するハズだから、巻き道経由で戻りましょ」すたんとん「ぢゃあ、そうしましょ」ということで頂上から先に進みました。・・・・ちゃんとした道ですが、しばらく行っても巻き道、見当たりません。もう少し行きます。師範代、地図を取り出す。「道、あると思うんですけど・・・」もう少し行きます。反対側から2人組の登山者。師範代「この手前に巻き道ありましたか?」登山者「いやー、なかったような・・・。気がつきませんでしたけどね。」もう少し行きます。巻き道があるなら、下のほうに見えてもいいんですが、その気配ナシ。師範代「もう3分先に行ってみましょうか」・・・やっぱり巻き道ありません。代わりになにやらあまり登山道っぽくない踏み跡を指し示すカンバンがありましたけど・・・ここで、すたんとん、タブレットの電源ON。しばらく立ち上がりまでの時間があって、ようやく画面に地図と歩いてきた軌跡がぼんやりと・・・ゲッ、ここ、どこや?赤い軌跡が指し示すのは、景信山方面じゃなくて北高尾方面のルート上。えーっ、うっそー、ちゃんとした登山道に立ってるけど、キブンは遭難キブン。どうも堂所山の山頂から降りる道がすでに間違ってたようで、「巻き道、巻き道」と巻き道を捜索していたわれわれは、まんまと「巻き道にまかれた」ようです。あははは。でも、頂上から降りる道はひとつしかなかったように思うのにねえ。どこでどうやって見落としたんでしょうねえ。それにしてもタブレットの地形図+GPS、さすがです。画面見たとたんに「ゲッ」ですからね。まあ、便利なもんができました。長生きはするもんです。ということで、そこから引き返して再び堂所山山頂経由で元の道へ。いやいや、まあ、いろいろやらかしますねえ。稜線上の道はあいかわらず快適快適。堂所山から底沢峠、明王峠、奈良子峠を経由していよいよ陣馬山11時半に到着。いい天気で風も穏やか、広い頂上にはたくさんの人、人、人。ワタシ2回目ですけど、前もこんなに広かったかなあ。茶店が3つもあり、富士山をみながら、都心方面をみながらお昼です。せっかくですから、師範代もオススメの名物けんちん汁550円、いただきました。本日、ぢつはこのあと夕方、渋谷で用事アリのため、コンロは持たず、代わりに魔法瓶にコーヒーを持参。だんだん春らしくなってきて少し霞んだ富士山をみながらコーヒーをいただきます。いやいや、最高です。360度広がる景色を堪能したあと頂上すぐ下の道を下山。前回はこっちから登って来ましたが、木の根っこがたくさん這っている尾根上の急坂です。木の根っこに乗っかって滑らないように慎重に下りていきます。けっこう急です。登って来た道のほうがずっとラクです。根っこの道を40分ほどで和田峠からの林道に合流。そのまま10分ほど歩いてゴール。バス停の前で運転手さんが待ってたようですが、すみません、乗りません。でも今日は臨時便がたくさん出ていたようで、帰りに3台くらいたて続けにすれ違いました。たしかに山頂のあの賑わいだとそれくらい必要かも。今日の帰りのお風呂は車ですこし下ったところにある「夕やけ小やけふれあいの里」の「おおるりの家」のお風呂、500円。温泉ではないようですが、明るくてきれいなお風呂でした。で、そこで発見、懐かしいというかおぞましいというか、フクザツな一品「ケロリンの風呂おけ」学生時代の合唱団の新歓コンパは山奥のお寺が経営するユースホステル。なのに酒OK、夜通し放歌OKのユルユル・ホステル。新入生、順番に自己紹介して、センパイが酒を注ぎに来ます。最初は湯飲みでおとなしくスタートですが・・・・途中からはだれかが風呂から持ってきた「ケロリン」の風呂おけ。さすがにコレでは意識不明者?続出。たまに体温が低くなる者が出ますが、そこは大丈夫、ここには医学部の学生がいる・・・と思ったら、「かんにん、解剖実習はやったけど、まだ生きた患者、診たことないんや。とりあえずカラダこすって暖めましょか」って。あははは、そんな医学部生も今やみなさんホントに立派なセンセばかりですよ。ということで、ゴールした時、靴を脱ごうとしたら、ウッ、ンー、ぐぉ〜・・・つったー。木の根っこの下山道がきいたのか久しぶりにこのカイカン?も戻って来てオープン戦、無事終了。お疲れさまでした。都心では春めいた日の間隔が次第に短くなり、桜の開花が待たれる季節になってきました。 冬眠から目覚めるクマのごとく、2017年シーズンの始動に向けたウォミーングアップをするべく、府中本町でStantonと待ち合わせ、中央道〜圏央道を経由し、陣馬高原下からの半日ハイキングへと相成りました。(陣馬高原下〜稜線(明王峠)) 約40分で400mの標高差を登る「明王林道コース」は、適度に急峻で足慣らしの トレーニングにはぴったしのルートです。 息が上がる事もなく、会話を楽しみ ながら着々と高度をあげていきます。 前日の宴会の話、趣味の鉄道の話、果ては 共通の仕事である経理処理!の話まで、個人的には「工事進行基準」の議論を交わ しながらの登坂は、生まれて初めての経験となりました! うっすらと汗がにじむ程度の時間が経過し、稜線からの視界が開けて、「アレッ! 着いちゃった(*_*)」とベンチのある明王峠からは、春霞をまとった富士山、その 遠方に南アルプス(悪沢岳)の真っ白い冠雪が出迎えてくれました。 (来てよかったナ)(明王峠〜堂所山〜明王峠〜陣馬山) 時間の関係上 景信山までのピストンは諦め、堂所山まで30分程のプチ縦走です。 堂所山頂からは、北方奥多摩方の山並みが開けています。(堂所山 道迷い遭難事件) 思い込みとは恐ろしいものです(>_<) 「高尾〜陣馬間で道に迷うヤツなどいるのか?」と言われそうですが、堂所山頂 にて「高尾方面へちょこっと下り、巻道を折り返して陣馬方面へ向かおう」と 広めで明るい道に進んだ2人の中年男性は「なんかヘン?」「こんなに人が少な いってアリ?」と言いつつ、縦走ルートをはずれ約20分間北高尾山稜縦走ルート をひたすら下山していたのです! Stantonの持ってきたGPS情報に助けられ「ナニッ!」、猛省をしつつ2度目の 堂所山頂登頂となりました。 あのまま行っていたら、夕焼け小焼けの里への長〜いルート、どこに巻道はあった のでしょうか?(;_;) 次回確かめに行ってみます。 (ここで教訓) ?見た目が一番広そうな道=自分が行きたい道と思ってはならない。 ?「前に堂所山巻いた事あるよ!」=この言葉はまったくアテにはならない。 ?「なんかヘンだけど、もうちょっと先まで行ってみよう」=なんかヘンの 時点で元の場所に引き返すべき。 ?巻道の入口は、向かう方向によりまったく違って見える。 ↑読んでくれた方へ 頭の片隅へ置いておいて下さい。(堂所山〜山王峠〜陣馬山) 広くて明るい気持ちのよい縦走路です。次第に右手方面に陣馬山山頂の広場が 迫ってくると、最後の登り階段、と同時に大展望が目に飛び込んできます。 再びの富士山、南アルプス、丹沢に加えて、奥秩父、奥多摩、都心、多摩地区 と高尾山域の最高峰に相応しい展望と言えます。 「山岳グルメ」にも紹介されていた頂上直下に建つ清水小屋のけんちん汁で 体を温めつつ、Stantonと2人「反省会」をするかと思いきや、すっかり 心地よい一時を満喫している中年男性(約2名)がそこにおりました(^^♪(陣馬高原下〜陣馬高原下) 陣馬新道コースを選び、直接高原下まで約50分の下山ルートです。 効率の良いルートですが、木の根がせり出した急な下りが続きますので、足の 引っ掛けと膝の負担には注意をして下山して下さい。(まとめ) 行き慣れているつもりでいた陣馬山ですが、思わぬ落とし穴がありました。 「高尾〜陣馬山だからよかった」と言えるかも知れません。 ヤマレコのネタにするなど「不謹慎」な事は止めて、ちゃんと反省しています。 ハイ(;_;)/~~~
山行記録
2017-03-14T03:50:49+09:00
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長瀞アルプス 宝登山 蠟梅
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長瀞アルプス 宝登山 蠟梅(ハイキング/奥秩父)日程:2017-01-28(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険箇所は特にありません写真:ゆっくりとのぼりですナラ沢峠ナラ沢峠。下から上がってきた道。西と東がありますが西は満開。東は・・・ちょっと寂しいです。ちょっとブレてますけど、長大な団体さん発見。小ピークから下ります。その前に用を足します。ランナー、走っていきます。御嶽山とか天狗山ってあちこちにあるんですかね。今登った階段を上から見たらナラ沢峠。山頂方面に向かう道。こっちの山は奥深いです。キモチいいです。奥秩父のやまなみ。お天気サイコー。荷物を置く場所取りもちょっと探さないといけないくらい。でたー。階段1発目。これで最後か階段。200段、数えといたらよかった。ロープウエー駅からの下りはキホンこんな道。明るい道です。それにしてもけっこうな人出です。登ってるのかなあ。宝登山下の駐車場に駐車しました。1日500円。料金は備え付けの封筒にクルマのナンバーと500円を入れて箱に入れます。田舎の野菜売り方式。と、最初はこんなカンジでしたけど。地図によると最後は200段階段が待ってるとか。甲武信岳〜両神山また追いつきました。チチブボンチさんちょー。4971・・・ヨクナイ?をを、もう稜線に出ました。シーズン中の尾瀬みたいに。いよいよ登山口たまにこんなところもあります。長瀞アルプスのコースを上りにして正解ですね。逆だとコレを登んですが、これではちょっと退屈ですねえ。満開の西園ちょっと深呼吸。ところどころヌカルミの世界こんなカンジで。風もなくて暖かいです。ナラ沢峠。山頂方面はしばらく林道です。さて、下山開始。どうです、コレ。をを、高尾山とまでは言わないけど、けっこうなお客さん。やっとご対面、ほんぢつの主役。木立のあいだから下界が見えます。日光連山の遠望 ううっ、階段。ホントに登ってるんですかね。ビミョーに種類が違うんですかね。最初はおだやかに登ります。林道をしばらく歩いて、再び登山道。はい、長瀞アルプスこちらです。氷池分岐。パスしました。なかなか眺望は開けませんが、木々のあいだから秩父の山々。小鳥峠毒キノコ看板と同じ場所。山頂に向けてもう一息。お先に行かせてもらいます。つながってます。をを、また階段。ぎゃー、まだある階段これは特徴ありますね、両神山。ノーマル梅?はまだもう少し先ですね。この紅い梅が一番早く咲いてました。こういう目印が途中、あちこちにあります。青に黄色が映えます。日光方面もケッコー。渋滞しているので、ちょっと小ピークに寄り道。ハイ、ぐるっと一周して駐車場に到着。宝登山の最寄り駅は長瀞駅。今回はひと駅ぶん歩いて野上駅入口の交差点を左に折れて、万福寺から長瀞アルプスに入ります。感想:エッ?ウァ〜なに?それ?ウァ、ウァ〜、えー・・・かなり狼狽してをります。宝登山の蠟梅が見ごろですと?・・・って、そんな、蠟梅に狼狽する必要はまったくないんですけどね、まあ、世に聞こえた長瀞 宝登山のロウバイが見ごろということなら、お天気も良さそうだし、サッと行ってサッと帰れるし、低いわりには眺めもイイらしいし、今年も「突然アルプス」とか「いきなりアルプス」で「南・北・中央」アルプスに連れ込まれる?よりは、まずは「長瀞」アルプスあたりで「アルプス慣れ」しておくか、ということで師範代にハナシを持ち掛けたら、ほな、SuicaぢゃなくてICOCAということに相成りましてございます。ほんぢつの目的地は近場の秩父、しかも「スカイツリーを見上げる高さ」ということで、こちらのキブンも何となくユルユル。フツーのジーンズにストック持たず、フィットするタイツのかわりに「必死のパッチ」ではなくて「ヒートテックのユニクロパッチ」をはいて、余裕の新宿西口7時半集合。途中、関越の渋滞が多少ありましたが、9時半ごろ宝登山下の鳥居をくぐり、駐車場に入ります。駐車場の人がいないなと思ったら、「お金はココに入れてください」方式で、ココでもさらにユルユル感増幅です。他の人の山行記録を見ると、長瀞の一つ手前の野上から長瀞アルプスに入り、宝登山から下山してくるというコースが一般的なようなので、準備を整え、野上方面に向かって国道を歩きます。まわりの雰囲気はウチの田舎と大して変わらないんですが、大きなダンプ、トラックがひっきりなしにすぐ横をビュンビュンです。野上駅入口を左に折れ、駐車場から30分ほど歩いて長瀞アルプス入口 満福寺に到着。そばに観光客用のきれいなトイレがあり、用を足して、さていよいよ?アルプス″に入ります。最初は樹林帯のなかを緩やかに登っていきます。寒くもなく、風もなく快適です。しばらく行くと、おや、もう稜線に出ましたよ。まわりの樹木はナラ・クヌギ系なんですかね、葉がぜんぶ落ちているので、登山道には陽の光がたっぷりさしこみ、木々の間から長瀞の街並みやさらに奥の秩父の山々が垣間見えます。空は快晴、なだらかな登山道をアップダウンをくりかえしながら、やっぱりユルユルと進んでいきます。途中で何度も「ホントに登ってるんですかね?」っていいながら、息があがることもなくゆったりとした気分で歩を進めます。いやいや、ハシゴ&クサリのない、こんなゆとりの「アルプス」は気分的によろしうございます。宝登山下から歩き始めてから、ザックを背負った人たち何組かとすれ違ったり、前を歩くのが見えたりして、みなさん、シーズンを狙ってくる人はやっぱりいるんだなあくらいに思っていたら、ありゃー、前をみると繋がってます。けっこう長いですよ。突然、そこだけシーズン真っ盛りの尾瀬ヶ原状態(ちょっとおおげさ?)。まあ、行程も短いし急ぐわけでもないので、しばらく繋がって歩きます。巻き道と分岐して、小さなピークがあるようなので、そちらに寄ってしばらく渋滞回避。眺望は開けませんが木々の間から奥深い山並みも見えます。深呼吸くらいの休憩で、再び本道に合流。しばらく行くと、また行列のうしろに追いつきます。少し広いところで行列が小休止したので先に行かせてもらうと、今日のもうひとつのお目当てに早くもこんなところでお目にかかれて・・・・・ホンロウバ、アスナロウバ、ロウバモドキ・・・・あはは「イ」が抜けてるって?イイんです。ロウバイを見るまえにロウバの群生でしたあっはっはっ。みなさん、お元気でなによりです。「ロウバの休日」楽しんでください。登り始めて1時間ほどでナラ沢峠、林道と合流です。ここからしばらくは林道歩き。「毒キノコに注意」のカンバンのところから再び登山道。をを、これまでにない急登です。その先に見えるのは、ゲッ、急な階段。高尾山稲荷山コースの最後のダメ押し階段みたいな階段です。まあ、それまでユルユルでしたから、体力的にはどうってことない・・・・んですが、ひとつ越えた先にまた急な階段。やれやれと越えた先にもまたカイダン。ユルユル・アルプスが後半戦はイッキに「怪談 老婆の群れ」のスリルとさすぺんすに急展開。まあ、考えてみれば低いといっても500mあるワケで、「質量保存の法則?」「エネルギー保存の法則?」「位置のエネルギー?」いや、何だか関係あるのかないのかよくわかりませんが、とにかく、ユルユルでもカイダンでも、登らないと500mにはたどり着けないのはジジツで、約200段のカイダンがその証明だったんですねえ。ということで、ようやく山頂に到着。いやいや、高尾山ほどとは言いませんが、広い山頂にはたくさんの人、ひと、ヒト。ザックを下ろす場所もちょっと迷うくらいのにぎわいです。ここまで来ると、ロープウエーで上がってくる人がたくさんいるので、やっぱりプチ高尾山ですね。頂上の片側は明るく開けて、もうまったく申し分のないいいお天気のもと、武甲山、両神山など秩父を代表する山々や秩父盆地がハッキリ、クッキリ見えます。秩父って意外に大きな街だったんですね。たい平師匠、ゴメンね。知らなかった。でも、たぶん大月より開けてるね。その広い山頂に続くのが蠟梅園。西の梅園と東の梅園にわかれていますが、頂上直下のは西の蠟梅園。ここでようやくホンモノ?のロウバイとご対面。西の梅園はもう満開です。頂上からの絶景もさることながら、満開の蠟梅も見事です。抜けるような青空と黄色のコントラスト、いやいや、来た甲斐がありました。絶品です。と、いいながらシャッターを押しますが、なかなかコレと思うものがねえ・・・・枝にピントがバッチリってのはたくさんあるんですがね。あはは。ツールぢゃなくてアームのモンダイですね。ほかに蠟梅以外の梅が植えられた梅園もありましたが、こちらはまだちょっと時期が早いみたいです。さて、ロウバイの「枝」をしっかり撮影して下山です。ロープウエーの山麓駅を目指して下りていきます。途中、雪が少し残っている部分や凍結した地面が融けかけたところがあり、ところどころ「ヌカルミの世界」です。ここでズルッベタッをやっちゃうと、さすがに帰りの師範代のスーパーカーには「ぱんつ一丁」で乗ることになるので、危険個所では気をつけて足を運びます。途中、頂上では見えなかった日光方面の山並みも雪をかぶった姿をきれいに見せてくれました。下山ルートはほとんど林道。これを登るコース取りでは、ちょっと面白くないかなと思われるので、やっぱり今日のルートが正解ですね。1時間弱で宝登山下の駐車場に到着。周回完了。おつかれさまでした。下山後のお決まりは近くの日帰り温泉。今回は秩父の温泉ランキング1位の「ロォン!リー、タン、ピン、ドラ1、まんしゅ〜 の湯」いやいや、(こんなのイマドキわかりませんね)満貫、いや、「満願の湯」です。設備もお湯もキレイでよろしうございました。ヨダンですが、カイダン効果を期待して体重計に乗ると、をを、つい先週、人間どっくで76.7が何と73.7(ボーイングの飛行機か?)。くっそー、順番逆ならよかった。あははは。ほな、しつれいします。厳冬期の山行は行わない(今のところ)私達おじさん山岳部にとって、1月「大寒」の頃は「春を待つ季節」、足の筋肉が鈍らないよう、週末は家の近所を走ったり歩いたり、ひたすらヒミツ?トレーニングを行っていた今日この頃。そんなある日、山岳部仲間のStantonから「長瀞アルプス(宝登山)蠟梅観賞山行」のお誘いが、、毎夏の北or南アルプスの山行ツアーでスリルとサスペンス!を楽しんでいる人間にとって、「アルプス」の一言に過剰な反応を示してしまう悲しい(?)習性により、二つ返事で「喜んで!」と「GO」決断を下した私がおりました(;_;)1月の最終土曜日、思いのほか暖かく、抜けるような青空の新宿駅からスタート、関越道道中からは、真っ白な冠雪を輝かせた浅間山、上越方面の山々が出迎えてくれ楽しい1日を予感させてくれます。事故による若干の渋滞はあったものの、ほぼ予定どおり10時前に行動開始となりました。「長瀞アルプス」(萬福寺〜野上峠) 登山道開始から案外あっさりと(30分弱)稜線に辿り着きます、西方の採石 工事の山々(男岳、女岳?)を眺めながら、250〜300m標高の稜線をアップ ダウンを繰り返し南西方面へ足を進めていきます。 Stantonの一言「この山道、ひたすら下っているように感じる!」 この感覚 言い得て妙です。 会話も楽しめる稜線漫歩は、山域に登り着いたと言うより、 都市郊外の遊歩道を巡っている感覚に近いものがあります。 残雪もなく快適な縦走路です。「宝登山」(野上峠〜宝登山山頂」 野上峠から林道歩きの後、本日最大の試練、標高差150m超、200段の階段 登りが待っています。 登山にきている人たちのペースも一気にスローダウン する最後の難所(?)です。 それまでラクな行程であっただけになおさら 堪えるのでしょう、立ち止まっている人の姿も散見されました。 でも思い返すと、このキツイ階段がなかったら、ワタシ(本家)アルプスに行く 際のほぼフル装備(ザック、登山シューズ、ウエア)に加え、密かに6本爪アイ ゼンまでザックに忍ばせてはせ参じた姿が、ただの「笑いもの」になってしまい 兼ねなく、実は200段の「階段様」に感謝しているのであります (^^♪「蠟梅園」 最盛期(西園)を迎えつつある蠟梅に、老若男女多くの人が訪れていました。 淡い黄色の花びらは、冬のシャープな青空と対照的なまろやかさを醸しだし 可愛らしささえ感じられます。 大寒のこの時期に、近々春の訪れを予感させ るメッセージを届けてくれました(^^)/「下山道」(山頂〜宝登山神社) ややぬかるんだ広いつづら折りの道を、所々ショートカットしながら40分程の 下山道です。 中間部からは男体山をはじめ日光連山の雪景色も遠望でき、今 シーズンの幕開けに期待が膨らみました。 まとめ 宝登山、長瀞アルプスは、500mに満たない本家アルプスの1/6の標高ですが 決して物足りなさを感じる事はなく、多くの人達に親しみを持って受け入れられ ている名山であると分かった一日でした。
山行記録
2017-01-29T04:26:43+09:00
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今年の締めくくりに大菩薩嶺
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1022813.html
今年の締めくくりに大菩薩嶺(無雪期ピークハント/縦走/奥秩父)日程:2016-12-10(日帰り)メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:危険個所はありません。登山ポストはロッヂ長兵衛にあります。写真:上日川峠市営駐車場福ちゃん荘に皇太子ご休憩所のカンバンロッヂ長兵衛ここから登山開始コレコレ、これが見たかった。福ちゃん荘南アルプス。山頂の標識大菩薩嶺山頂福ちゃん荘も下に見えます。をを!振り返るとこんなです。さらに下っていきます。ほら、こんな。トーキョー方面ですね。峠に到着。介山荘雲取山ですかね。こんなカンジで登っていきます。雷岩の手前雷岩から峠方面にさあこの上で絶景をこんなカンジでキモチいい稜線。賽の河原開けた広い稜線介山荘からの下りは広い道介山荘が見えます。もうすぐ福ちゃん荘勝縁荘盆地と南アルプス。ロッヂ長兵衛に戻ってきました。標高2057m山頂で記念撮影ここだけ積雪がありました。 絶景その1(南アルプス北部) 仙丈ケ岳(雪景色)甲斐駒ケ岳(積雪少) いつも対照的!絶景その4 孤高の独立峰 富士山 絶景1〜4の平均標高 3200m超!絶景その3(南アルプス 南部) 赤石岳 悪沢岳 3000mクラスが連なります。絶景その2(南アルプス 中心部) 間ノ岳 北岳 さすがに威厳タップリ冬枯れの枝の先には 東京都最高峰 雲取山が感想:今年は夏に「タテバったり、ヨコバったり」の今世紀最大?の山行をしてしまったので、その後、その余韻にひたったり、というより燃え尽き?ていたので、このままひとつ歳をとるのか・・・と思っていたところ、師範代より「大師匠ご一行様の忘年登山にご一緒させていただこう」という指令が出たので、富士山と南アルプスの絶景を拝みに大菩薩嶺へ。いつものように町田駅集合。夏場とちがって朝6時はまだ夜が明けてなくて、おまけにさぶい。何といってもこの時期に2000mなんて高い場所に立ったことがないし、どんな防寒対策していくかいろいろ悩んでみたところで、そもそもちゃんとしたもの持ってないし・・・結局、いつもとほとんど変化なし。とりあえず冬場の夜なべ仕事でできあがった毛糸の帽子とネックウォーマーもって行きました。東京からは近いし、お天気はいいし、道路状況も快適。予定通り9時ごろに登山口の上日川峠駐車場に到着。出発前の準備をしていると大師匠ご一行様も先に着いていたようで、ひと足先に出発。私たちもすぐ後から登山開始。福ちゃん荘までは舗装された道が並行して走ってますが、ここはやっぱり登山道を行きます。夏以来の山道でどうかなと思いましたが、いやいや、いたってカラダにやさしい道で20分ほどで福ちゃん荘に到着。玄関ワキになにやら木の看板。「皇太子殿下、雅子様ご休息所」そういえば6月に日向山に行ったときも黒戸尾根登山口に同じように「皇太子殿下ここから登った碑」が立ってましたねえ。ぢつは、ワタシ、皇太子と生まれ年が同じです。学年は皇太子が早生まれのため1年上ですが、まあ、ワタシの同級生には「浩」の字のつくのが多くてねえ。昔からそういうの流行ってたんですね。同じような年恰好の人で名前に「浩」の字がついたら、たいてい昭和35年生まれです。福ちゃん荘で先に出発した大師匠ご一行様に追いつきましたが、休憩の終わったみなさんは先発。ワタシたちもすぐに出発。案内板の左へ行くと雷岩・大菩薩嶺山頂から大菩薩峠周回コース、右へいくと逆コースになりますが、今日は雷岩方面の直登コースへ。登山道の上のほうを見ると大師匠の姿がチラッと見えましたが、ほんの少し前に出発しただけなのにもうあんなところまで・・・さすがです。もうなにやら後姿に尻尾のようなものまで見えるような・・・さては大師匠とは仮の姿、ぢつは猿(ましら)の化身、あしゅら男爵ではなくて「ましら男爵」?・・・あはは、ウソです。かつて師範代、一度だけ大師匠のペースにつきあったことがあるそうですが、すぐにあきらめたそうです。マラソン中継で先頭集団に伴走して歩道を走るおっさんみたいなもんでしょうな。張りあってもムリです。無駄な抵抗はせよ!いや、よせ!です。福ちゃん荘からはずっと尾根道だったんですね。最初は樹林帯の中、途中から明るく開けた道になり、現れた絶景に感動しながら1時間ほどで雷岩に到着。大師匠、ここで待ってました。もう30分くらい待ってるよ〜っていいながらThermosから暖かい湯気が・・・これもいいなあ。こっちは電車に乗るときにおにぎりと一緒に買った暖かい十六茶がザックのポケットでキンキンに冷えてましたよ。天気は良くて、空気も澄んでて、絶景を楽しむにはこれ以上望めないくらいですが、つおい風がびゅーびゅー。ここまではどうせ登ってると暑くなるからと思ってジャケットは着なかったんですが、さすがにこれだけ風がつおいとさぶいです。アタマと首は自家製毛糸帽子とネックウォーマーで快適でネックウォーマーなど去年作って出動機会がなくてどこかに埋もれてたのに、思わぬところで活躍しました。ジャケットを取り出して、いつもの「ひとくちあんぱん」などつまんで、さて、これからどうする?って・・・そうでした、大菩薩嶺の山頂はここからだと寄り道するカンジなんですね。師範代とナベちゃんは前にも来てますけど、ワタシははじめて。「展望もなにもない山頂だよ」ってことだけど、まあ、せっかくここまで来たんだから、山頂の標識にはタッチしてこないとねえ。ということで、山頂目指して行きますと、10分ほどでウワサどおり木々に囲まれた山頂らしくない山頂に到着。確かに地形的には一番高そうだし、森に囲まれてるので風もなくて静かな場所でした。雪も少し残ってます。雷岩に引返し、そこから先は広い尾根道を賽の河原、介山荘方面に下っていきます。風はあいかわらずつおいですが広々とした尾根道でとても気持ちヨカです。富士山、南アルプス、甲府盆地もあいかわらずきれいに見えてます。富士山の山頂は東側ですかね、ずっと雲がわいています。途中、今度は東京方面の展望が開けてきました。すこし霞んでますが高層ビルがたくさん並んでいます。スカイツリーは判別不能でしたが、平野の手前には奥多摩方面。奥多摩湖や街道沿いの集落、そして雲取山などなど、こちらも絶景でした。賽の河原を通過すると、下のほうに山小屋が見えます。大菩薩峠の介山荘。ところで「大菩薩峠」といえば、これまで聞いたことがあるハナシがいくつかあって、どこかの学校が大菩薩峠を夜通しかけて越える行事をやってるとか(コレ、調べたら、あの超進学校の巣鴨中学・高校でした。「大菩薩峠越え強歩大会」という恒例の行事だそうです。)、たしか小説やその小説を原作にした古い映画とかあったような。(これも調べたら、中里介山という作家が書いた小説で、大衆小説というジャンルの草分け的作品だそうで、超・超大作すぎて結局未完のまま作者が亡くなったようです。)というようなことで、ナゾがようやく解けたんですが、介山荘は作家の中里介山に因んでいたんですね。小説も読んでないし、ちょっとお勉強不足でしたねえ。介山荘に到着すると、大師匠御一行様も休憩中。今日は下山後に忘年会だそうで、別れ際には「よいお歳を」のごあいさつを交わして、御一行様は先に下山。私たちも「大菩薩峠」の標識をバックに写真を撮ったり、最後の絶景を楽しんだあと下山開始。下山ルートは登山道というより「ふつうの道」。そういえば、さきほど介山荘のワキにスズキ・ジムニーが止まってて、え?何でこんなとこに?と思ったけど、そうか、この道はこのクルマなら登ってこれるんだとナットク。そもそも「峠」ってことは、登山のための道じゃなくて「街道」だったんですねえ。ということで、もうフツーの道をフツーに下りてきて、40分ほどで福ちゃん荘に到着。ここからはさらに舗装道路を15分ほど行けば出発地点のロッヂ長兵衛に到着。ハイ、お疲れさまでした。っていうか、何ともお気楽なルートで、これまでいくつか行った「百名山」のなかでも「Most 楽ちん百名山」でしたね。ホント、筑波山のほうがしんどかったわ。「大菩薩でおシャカになる」ような危険個所は無いし、こういう季節でこういう天気だったので、4本も持って行ったペットボトルは1本の半分くらいしか消費せず、トレーニング用の重石になっただけ。まあ、こんな具合に今年の忘年山行は、まれにみるお気軽コースで、すこし風が強くて寒かったことを除いては最高のお天気に最高の景色。静かな山道を歩きながら夏の剱立山の思い出やこれからの計画に話が弾みました。大師匠はじめ、師範代、なべちゃん、来年もよろしくお願いしますね。--------------------------師範代?からのメッセージ-----------------------------思い返すと2016年 私達おじさん山岳部3人揃っての山行回数はそれまで2回とやや少ない年となりました。それは天候不順であったり、家庭の諸事情であったり、いくつかの要因があるのですが、なんといっても7月末に敢行した「劔&立山3年間集大成2泊3日ツアー」の充実度/達成感があまりにも大きく、小刻みな山行には触手が動かされない内心があったのかもしれません。しかし、おじさん達の絶景を求める気持ちが萎える事はなく、「今年最後の2000mクラス」と称して、冬晴れ絶景の期待できる大菩薩嶺へ「忘年登山」とあいなりました。 しかも、本年も数々の貴重なアドバイスをいただいたY大師匠も同日同山山行を予定しているとのコト!全員が一堂に介するこの上ない1年の締めとなりました。気楽にさほどの苦労を伴う事なくあっさりと登れてしまう大菩薩嶺ですが、そこはさすがに百名山、この上ない富士山、南アルプス、東京最深部等の大絶景を携えて出迎えてくれ、稜線歩きの快適さも堪能できます。楽な山=つまらない山 と言った公式はまったく当てはまらない事を証明している名峰だと感じられました。絶景を楽しみ、大師匠パーティとの交流を楽しみ、更に天目山温泉&ほうとう(美味)を楽しんだ おじさん達は2017年への新たな夢が広がった「忘年登山」となりました。それではよいお年を、、、!(^^)/
山行記録
2016-12-13T02:59:02+09:00
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朝メシ前の剱立山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-926787.html
朝メシ前の剱立山(無雪期ピークハント/縦走/剱・立山)日程:2016-07-23〜2016-07-25メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:一般登山道ですが、やはり難易度は高いと思います。写真:みくりが池沢をみながら高度を上げていきます。さっそく1番クサリ場むこうに見えるのが雄山神社。ミヤマリンドウ?剣山荘まで戻り、さらに剱沢を上っていきます。ヨコバってます。室堂いい天気しっかり目線もいただきましたあ。前剱頂上タカネツメクサ剱沢に向かって下ります。剱御前小舎別山から地獄谷方面。ぜっけー。剱沢から剱御前小舎への上り。あの小学生たちが登ってきます。大汝山へ。けっこう険しい。剱沢のテント場ハクサンイチゲ?剣山荘が小さく見えます。朝です。お天気、もちますように。チシマギキョウ?チングルマの花畑一の越山荘社務所剱御前小舎ももうすぐ。富士の折立。まだ剱が見えます。これを越えてさらにあの頂へ。立山ごしに槍穂高室堂に戻ってきましたが、あたりはもう白くなっています。深い谷です。2番クサリ場。もうじゅうぶんヨコバってますけど。チングルマ沢を渡っていよいよ登り振り返るとこの威容。高校生諸君。今日はこんな近くでご対面。タテバっています。お花畑登山の碑は「陸軍」が建てたようです。剣山荘が見えました。うほほーい。テッペンに到着。コレを越えないとテッペン見えません。シラネニンジン?のぼりにタテバイ、くだりにヨコバイ。平蔵の頭。これもキツかったあ。雷鳥沢剣山荘に到着。左に小さく見えるのが今日のゴール内蔵助山荘。みくりが池温泉今日も見えました槍穂高。だんだんキツくなってきます。こんなところにも赤い袴の巫女さん。ヨツバシオガマ今回の最高峰、大汝山。さっきのブリッジが見えます。地獄谷方面さらに高度を上げます。ハクサンシャクナゲ?富山平野方面。ツガザクラクルマユリ一の越山荘に向かって下山です。ミヤマキンポウゲ?イワツメクサいよいよタテバイがせまってきました。このブリッジと次のクサリもシビレました。平蔵のコル今朝最初のピーク真砂岳。感想: 思いおこせば一昨年の春、筑波山に登った帰り道、クルマを運転する師範代がポロリと「夏は奥穂ですかね」と言った時には、「をいをい、1000mにも届かないガマ油の山の次が、ニッポンで3番目ですかい?あのよく見る写真ありますね、あの真下に山小屋の赤い屋根が見える断崖絶壁にかかる鉄ハシゴ・・・・それはいくら何でもNo Gun 無鉄砲ってもんでしょう」って答えたもんです。それが、ホントに奥穂に登り、去年はニッポンで一番大きな「とんがりコーン」の頂上に立ってしまい、そこまで来てしまうと、次はもうココしかないワケで、とうとうやって来ました、そうです「ツルタテ」です。 7月22日(金)22:30、新宿の新しい大きなバスターミナルから富山地方鉄道の夜行バスで富山駅に向け出発。翌朝、予定通り富山駅着、室堂行きのバスに乗り継いで、9時過ぎに写真でしか見たことのなかった室堂に降り立ちました。雄山頂上にはガスがかかっているものの、お天気は問題なし。いきなり山をバックに観光客めあての記念写真を撮られちゃったりして、しかもそれがすぐにその場で売られるなんて、長生きはするもんです。 支度を整えていざ出発。1日目は雷鳥沢から別山乗越を越えて剱沢の剣山荘まで。時間的には余裕ありの行程です。室堂のターミナルから、まずはみくりが池へ。と、人だかりが・・・をを、いきなりサンダ〜♪バ〜ド〜♪。池が割れて地底のひみつ基地から2号・・・・いやいや、んなワケありません。ライチョウです。草むらに巣があるんでしょうか、何やらゴソゴソ動いていますが、うしろ姿ばかりで、もひとつハッキリ見えません。♪ふりむ〜かないで〜、○○のひ〜と〜♪・・・ナゼかこんな古〜い歌を思い出しましたが、やっぱり初めてお会いしたのでコッチをむいてほしいワケで、けっこうネバってみましたが、結局あきらめて先に進みます。(この時はちょっとザンネンでしたけどね・・・・これがあとで) その先には地獄谷。風向きの具合で火山ガスがにおってきます。硫化水素ってH2Sでしたっけ?ってなことをぼーっと考えながら歩いていて不用意にガスを吸い込むとけっこうきます。ハナが刺激されます。自分の体内で生成したガスなど、ここではまったく太刀打ちできませんね。もうここではご遠慮なくどうぞ・・・みたいなもんです。 雷鳥荘をとおって雷鳥沢に下りていきます。この辺まではコンクリートで整備された散歩道。雷鳥沢にはカラフルなテントがいっぱい。あたりに「売店はありません」のカンバンがありましたが、テン泊のみなさん、食料が尽きても「らいてふ」の焼き鳥はあきませんよ。でもどんな味でしょうねえ。あははは。 さて、ここからは標高差500mほど登って剱御前小舎へ。心地よい晴天のもと、ときおり振り返りながら雷鳥沢、地獄谷、室堂を眺めながら高度をあげていきます。お花畑もあちこちに見られます。植物の種類も豊富です。時々立ち止まってレンズを向けるんですが、悲しいかな、花の名前をほとんど知らないもんでねえ。あとでお勉強です。 1時間半ほどで剱御前小舎に到着。ホントならここでドーンと剱岳にご対面なんでしょうが、ガスがかかって真っ白け。おなかもすいてきたのでここで食事。ここからは剱沢を見おろしながら剣山荘に向かいます。ここまで来ればあと1時間。しかも下りです。下っていくうちにガスが少し晴れてきて、依然として前剱までしか見えませんでしたが、それでもこれまでに見たことのないような圧倒的な景観に思わず息をのみました。急峻にして深い谷。さすが「登れない山」と言われてきたのも十分に納得できます。「これ、ホントに登るの?」っていうくらい人を寄せつけないオーラ満々です。 途中、ガスが晴れるのを期待してずいぶん待ちましたが、結局、ぼんやりと「あれが頂上かな?」というくらいの状態が数度あったくらいで、あきらめて剣山荘16時着。 この剣山荘、とってもよかったです。師範代が予約してくれていましたが、宿泊者もそれほど多くなかったのか、4人×2段ベッドの部屋を3人で使わせてもらいました。また簡易シャワーがあり、17時までの使用でしたが、汗も流せてさっぱり。シャワーを浴びて外で涼むと、ああなんとも爽やかなこと。極楽極楽。 ボリュームたっぷりのおいしい夕飯もいただき、暗くなったところで外に出てみると・・・・どっひゃー。ほ、星だらけ。星ってこんなにあったのかい?ってなくらいの星、星、星。北斗七星、カシオペア、北極星に虚塵の星、バルタン星、M78星雲に椅子噛んだる!いやいや、ホントにツキナミですが、満天の星ってこのことです。星座表ほしい。まあ、ここでも花の名前同様、星の名前をもっと知ってたら、もっと楽しめたのにねえ。北斗七星、カシオペア、ん〜、さそり座・・・終了〜ではねえ。またこれもお勉強しときます。 今日ここまでくる途中、朝、頂上に登ってきた人に聞くと、やっぱり朝早いほうがいいみたいで、10時くらいになるとガスがかかったということで、タテバイ・ヨコバイの混雑状況も気になるので、朝4時半起き、朝食をお弁当にかえてもらって5時出発としました。 翌朝、予定通り目を覚まし、荷物を小屋にデポして、サブザックに必要なものだけ入れて5時少し前に出発です。翌日の行程を考えて、今日の宿泊先、内蔵助山荘にたどりつくために、目標は遅くともお昼には剣山荘に戻ってくるくらいということで、いよいよ核心部に足を踏み入れます。 天気は上々ですが、登り始めてわりとすぐにいきなり出てきました最初のクサリ。一服剱から前剱のあたりはガレた道で、案内書にも危険と書いていましたが、不用意にも一番前を歩いていたワタシが石を落とし、すぐ後ろを歩いていたナベちゃんの足に当たってしまいました。幸いケガはなかったですが、悪いことをしてしまいました。 剱岳といえばカニのタテバイ、ヨコバイですが、そこへたどりつく前にも何か所かクサリ場があり、それでさえこれまで経験したことのないようなキツいクサリ場でした。ついに頂上も見えてきて、ますます「こんなのホントに登れるの?」と思わせるような、まさに「岩の山」です。立山曼荼羅に「針の山」として描かれたのがよくわかります。「だ、誰や、こんなとこに連れてきたのは?」って口が勝手に言ってしまいます。あははは。 ちょっと気をつけないといけないと思ったのは、コース上にマーキングは十分にあるんですが、下をむいて歩いてばかりいると、踏み跡っぽいところをまちがってたどってしまい、少し行ったところで、ん???何かヘンと気がついて、周囲を見回すと別のところにマーキングがあったりしてというような何度かありました。去年の西鎌尾根の史上最大のピンチもそうだったんですが・・・・これは反省。 さて、いよいよ例の場所、カニのタテバイに着きましたが、渋滞どころか他に誰もいません。渋滞で待つのも急かされるのもイヤですが、前に誰もいないと、これはこれで前の人がどうやって登っているのかわからないので、全部自前?です。しかも当然、初めてなので全くわかりません。いちおうYou tubeとかで予習はしてきたものの、やっぱり不安。1歩目から岩壁に打った鉄のクイだし。まあ、覚悟を決めてクサリをつかんで登りはじめます。去年の槍の穂先もそうでしたけど、無我夢中というヤツで、あとで思い出そうとしてもよく覚えてないんですが、最後のクサリに来て、どうも足をどこにかけるかよくわからなくなったのは覚えてます。が、こんなところで迷っててもアブナイだけなので、最後は「うぉりゃー」ってなカンジでよじのぼりました。たしかYou tubeの動画もそんなのが多かったように思います。あとで聞いたらナベちゃんもまったく同様、最後困って気合で這いずりあがったって言ってました。3人とも無事通過できて、思わずガッツポーズ出ました。 その先、頂上までは、まだまだ急な岩登りが続きましたが、まあ、それほどヤバいところはなくて、8時15分頃ついに剱岳山頂に立ちました。いやー、一生もんの絶景、絶景。雲の上にアタマを出した富士山、その右には南アルプス北部のオールスター、雄山のむこうには日本一大きなとんがりコーンと穂高連峰、白馬方面、富山平野もぐるーーーっとぜーーーんぶ見えます。山頂は2999m、なのでアタマは3000m越えてます。登れない山、登ってはいけないと言われていた山に、今、自分が立っています。信じられません。山頂には富山高校の生徒さん多数。大混雑というほどではありませんが、みなさん頂上の祠と一緒に順番に写真を撮影しています。 と、気がつくと小屋で用意してもらった朝食用のお弁当、ここまで食べるのに適当な場所もなくて頂上まで来てしまいました。まあ、カタチからすると、剱岳も「朝メシ前」に登った山ってことになるんですがねえ。あははは。あーコワかった〜。まあ、クサリから手をはなすことはまずないんでしょうが、ホントに手をはなしたら、(いつも言いますが)♪まっさかさ〜ま〜に〜、墜ちて痛いや〜♪(いやいや、おちたらイタイになってしまいますがな。)なところを越えてきたワケで、師範代もこれから先、オトナになればなるほど(つまりトシとればとるほど)体力的にもだんだん難しくなるばかりだから、ココは行けるときに行っとかないとってことで、今回、イッキにやっつけることにしたワケです。いやいや、さっきは「誰が連れてきたんや?」なんて言いましたが、今回、連れてきてもらってホントによかったですよ。 頂上からの絶景は満喫しましたが、今日の最終目的地は、来た道をまた小屋まで下りて、下に見える剱沢をよこぎって、剱御前小舎まで登り返し、そのあとここから見えている稜線をぐるーっと歩いて真砂岳から少し下った内蔵助山荘です。ここからこの行程、全部見えますが、その距離を思うと、果たしてたどりつけるのか心配です。そこまで行けない場合には剱御前小舎までという選択もありますが、翌日の行程が長くなるので、なんとか予定通りの行程におさめたいワケです。下りにも難所が盛りだくさんだし。 お名残惜しいですが、頂上には40分くらい居ましたかね、9時ごろ下山開始。まずは下山の難所ハイライト「カニのヨコバイ」。こちらもけっこう予習してきましたが、クサリを握って、まずモンダイの1歩目右足。ああ、わりとわかりやすい。左足もしっかり置けて、あとはヨコバうだけ。どちらかというとタテバイよりこっちのほうが難しいのかと想像していましたが、案外すんなりと通過できました。先に通過したので、後からくるナベちゃんたちに「あぁ、そこよ〜、ソコソコ、んー、あぁ、もうちょっと下、ソコ、イイわぁ〜」(何ぢゃ、それ)といったようなサポートをして、全員、無事に通過。 これでもう安心、と思ったら、すぐ次の垂直ハシゴが・・・。まず右足でハシゴをまたいで1歩目、次に左足をハシゴ段に置こうとしますが、ハシゴを留めているクサリが邪魔になってなかなか足が抜けず苦労しました。 ヨコバイを通過してもまだまだクサリ場、難所が続きます。小屋を出てから小屋に戻るまでホントに気が抜けません。計画段階から師範代も心配していましたが、果たして小屋に戻るまでの長い行程で緊張感と体力が持続できるかが一番の課題だったと思います。 で、慎重に慎重に頂上から前剱、一服剱と下りてきましたが、気がつくと後ろから追い抜いていく人がほとんどいなくなりました。あははは、朝、小屋を出るときはけっこう早く出たつもりだったのにねえ。まあ、競争ではないので、無事に小屋にたどりつくのがイチバンということで、あわてず慎重に下りて行きます。 12時半ごろ、ようやく剣山荘に到着。5時に出発してから7時間半。頂上で絶景を満喫する時間はたっぷりとりましたが、けっこう時間がかかりました。普通なら時間的には1日の行程はこれでおしまい。当初の予定では、これから剱沢を登りかえして剱御前小舎、別山から真砂岳の稜線を通って真砂岳下の内蔵助山荘まで、コースタイムで3時間以上です。ここまで戻ってきて、緊張感もほぐれ、というかほとんどプッツン。小屋のテラスでくつろいでいると、どこからともなく悪魔の声が・・・「今から内蔵助山荘まで行くことを考えてみろ、ゾッとするだろ?」「今日はよくがんばった。剱御前小舎が今日のオマエの寝床だ」「いやいや、もっとラクな道があるぞ。ココにはシャワーも快適なフトンもうまいメシもある。立山はまた今度だ。明日、そのまま室堂に直行だ」・・・アブない声をかろうじて振り切って、デポしてあった荷物を詰めなおして、まずは剱御前小舎へ。 荷物を取りに小屋に入る際に難関がひとつ。「靴をぬぐ」です。下山フィニッシュちょっと前からアブない予感がありましたが、これに失敗すると「内またケイレン、太ももツルタテ」です。毎度のことではありますが、これはツライ。慣れればカイカン!といっても、今日はまだこの先もあります。慎重に靴ひもをほどいて、そーっとクリア。 あ、靴をぬいだついでにトイレに行ったら、いやいや、思いがけずいいコトありました。体重がずいぶん軽くなるくらい・・・出ました。あははは。爽快爽快。 剱沢の雪渓を渡り、剱澤小屋からテン場を経由して沢をのぼって行きます。昨日は沢の反対側を下りて行きましたが、剣山荘に下りる少し手前からけっこう急斜面があったのと、小屋で聞くと、上るなら剱澤小屋経由のほうが多少ラクだという情報もあり、そっちを行くことにしました。途中、振り返るとガスが少しずつかかってきましたが、まだ剱の頂上も見えていて、見るたびに、やはりその威容に圧倒されます。 剣山荘から2時間ほどかかって14時半ごろに剱御前小舎に到着。一息いれて、最後の力をふりしぼって、別山への尾根道を経由して内蔵助山荘に向かいます。別山山頂手前にトラバース道分岐があり、山頂経由のルートもありましたが、もう、ここはラクな道を選びました。もし星一徹オヤジが居たら、ショートカットの終点に立っていて、いきなり「ラクな道を選びよって!」と言ってぶん殴られたんでしょうが、いやいや、もうすでに2日分ほども歩いているので、もおカンニンです。 道は細かったですが、適度に下りながらのトラバース道で、室堂側の景色も見下ろしながらゆるゆると進んで行きます。真砂岳への上り途中で内蔵助山荘への案内板を発見。最後は広いなだらかな稜線を下りて16時半に山荘到着。ああ、長かった〜。11時間半ですよ。難関の「靴ぬぎ」で「太ももツルタテ」も起こさずに、部屋に通されてバッタリ。今日は2段ベッドの上の段に別に2人いましたが、まあ快適に過ごせました。 3日目、お天気はそれほど良くないようですが、まあ、早いうちに室堂まで下山すれば、あとは温泉、時間があればゆっくり昼食をたべて、バスに乗ってしまえば新宿まで一直線。朝食を済ませて6時に小屋を出発。まずは真砂岳をかるく通過して、尾根道を通って今回の最高峰の大汝山へ。多少険しい岩場もありましたが、1時間半ほどで大汝山に到着。お天気もまだダイジョウブなようすで、頂上から360度の大パノラマを堪能しました。 大汝山から神社のある雄山までは30分ほど。わりとラクにたどり着きました。途中、すれ違った人の話によると、今日は雄山神社のお祭りらしく、ふだんは閉まっている神社の扉が開けられるそうです。山頂には神社と社務所。巫女さんの赤い袴がとても鮮やかでした。時間の関係でお祓いはお願いしませんでしたが、いちおう、記念に手ぬぐいを買いました。 槍の穂先もまだ見えていましたが、さて、ここからはイッキに室堂までころがります。最初、一の越山荘までは急な下りです。と、見ると、下から小学生がたくさん列をなして登ってきます。さらに下を見ると、一の越山荘前の広場にジャージー姿の小学生がかなりの人数、整列しています。最初は通過待ちしていましたが、これがなかなかとぎれません。幸い、道が比較的広かったので、適当にヨコをすり抜けながら下りて行くことができましたが、狭い1本道なら相当時間がかかったことでしょう。先に下りて待っていて後から下りてくるナベちゃんと師範代を見ると「ウォーリーを探せ」状態です。まあ、これだけたくさんの子供たちを引率する先生やガイドさん、たいへんな苦労でしょうね。いくら身軽で元気な子供たちとはいえ、中には体力のない子や体調の悪い子もいるでしょうから。 一の越山荘から室堂へは整備されたハイキングコース。家族連れや家族に付き添われた年配者も見かけられます。雷鳥沢にかけての広々とした谷に咲くお花にときおり足を止めたりしながら、長かった山旅の余韻を楽しみながら下りていきました。師範代がポロリと「Stantonの小学校でも夏休みとか、林間学校ありましたか?」と言うんですが、「え、林間学校?んー、だって学校そのものが『林間』学校やもんね。そらあ毎日が林間学校や。あははは。」いやいや、ホントに林間学校なんてもんは経験ないですねえ。 とかいいながら、とうとう室堂まで戻ってきました。この頃になると、もうまわりはガスでかなり白くなっていました。みくりが池のところで今回のコースの「一筆書き」が完了、無事に帰って来れたことに感謝して3人で握手。そのまま「みくりが池温泉」に直行しましたが、初日に雷鳥を発見したポイントにまたも大きな人だかり。をを!今度は後ろ姿ではなくて、完全露出!?カメラを取り出してシャッター押しまくり。「目線くださーい」に答えてくれたのか、目線バッチリな1枚いただきました。おまけに今日はちょこちょこと愛嬌振りまいて移動してくれます。何と1メートルほど近くまできて、ほとんど足元を通り過ぎていきました。ワタシ、あまりの接近遭遇にミゾに転落。タテバってもヨコバっても無事に生還してきたのに、危うくこんなところで遭難するところでした。 日本最高所の温泉ということでしたが、白いお湯の「みくりが池温泉」でさっぱりとリフレッシュしたあと、しっかりとランチもいただいて、定刻どおり20時に新宿着となりました。 お天気もよく、この上ない絶景あり、お花あり、サンダーバードあり、満天の星あり、スリルとサスペンスあり、神社にお参りありのこの夏最高のイベントでした。師範代の言うように、先に延ばすと気力、体力、バランス感覚がだんだん衰えるので、やるなら「今でしょ」ということで、ここまでやって来て、そして無事に帰ることができてよかったですが、やっぱり穂高、槍に比べると、難易度は1段上だったように思います。いつもながら、同行のナベちゃん、企画・各種手配の師範代、そして今回も適切なアドバイスと助言をいただいた特別監修の大師匠に感謝です。ありがとうございました。
山行記録
2016-08-01T07:36:43+09:00
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3年間の集大成 劔立山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-931681.html
3年間の集大成 劔立山(無雪期ピークハント/縦走/剱・立山)日程:2016-07-23〜2016-07-25メンバー: Stanton anagashimaコース状況/その他周辺情報:全体的に注意が必要ですが、クサリ、杭等の安全対策は万全です写真:沿道の花に励まされつつ ひたすら足を進めます。山頂への核心部が近づいて来ました。別山乗越への登り返し、劔沢のテン場を通過 フーフー前日登った剣岳 端正な容姿早朝の富山駅前 名物「富山の薬売」行商人像がありました。たてばい直後の岩場、 まだ気が抜けませんヨ〜たてばい終了! 笑顔です(^-^)v富山高校の学生さん達 御一行標高3000mにいる巫女さん奇跡的なショット 雷鳥 カワイイのですが、、雄山山頂にて 3日間歩き過ぎて疲れたオジサンが3人本日も槍穂高に出会えました。下山開始 、さっそくカニのよこばいにとりかかります。前劔からの下山ルート ここの落石が怖い(>_<)3日目朝 後立山連峰からの日の出無邪気に笑顔ですが、、、 難所はまだまだ続きます。南東方面 頭を雲の上に出し♫ 富士山がうっすらと東方 後立山(五竜 唐松)方面看板を持って記念撮影、前日よりも凛々しい3人??山頂祠が近づいて来ました。室堂平へ到着 劔立山周遊が完了です。別山乗越(劔御前小舎)へ到着 疲れたオジサン達帰路 毎日アルペン号 平日なのでゆったり(^^♪たてばい 取り付き一歩目、 ヨイショ!新宿バスタ この夏最大イベントへ出発!大汝休憩所に到着、映画「春を背負って」が思い浮かびます。大汝山(3015m)山頂 後ろは劔岳(2999m) 3000m峰(21座)1つを制覇です。沢を渡ると急登が始まります。内蔵助山荘に到着(^^)/ 1日で2日分歩いたような、、誰だ❗ こんな所に連れてきたのは、、剣山荘への下り 剣岳の一部が姿を現しました。 下山後 劔沢より振り返る剣岳 カッケエ〜!!決戦の日 早朝 出陣に向け武装完了!前劔へ到着 気持ちイイ!平蔵の頭下り やはりココが一番緊張するな〜平蔵の頭を登る 別山尾根ルート中一番の緊張場所はココかも?眼下に望む カニのたてばい みなさん奮闘中です。富山平野方面カニのたてばいに到着、前後に誰もいない!(*_*) ナゼ?前劔より本山を振り返る 「よく来てくれた!」って山が言っているような。。。 南東方面(その2) 雲海の上に 富士山、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、塩見岳〜南アルプス うっすら前劔の門まで戻ってきました。う〜ん さすがの大絶景! 立山連峰の後ろに槍穂高。別山乗越 劔御前小舎に着きました。 体力的には今回一番の難所かとよこばい中!再び! 槍穂高ズームレスキューヘリ! 遭難発生か??槍穂高ズームみくりが池到着! 憧れていた瞬間です。富士ノ折立近辺より 室堂方面を見下ろすよこばい直後の長〜いハシゴ場別山乗越方面(左側) けっこう長いし、急だな〜。 出た〜! 剣岳本山 初めて全貌を表します。内蔵助カール 千年前の氷?たてばい中〜 真下は見ませんでした(^^;林間学校の児童がいっぱい!本日のお宿 内蔵助山荘が見えました! まだあるな〜天気はよさそうです。 雲が上がってこない内に山頂着を目指します。一服劔より下山 剣山荘まで戻ってきました。内蔵助山荘へ 別山は当然!巻いていきます。剣山荘に到着です。 本日はここまでスラブ状の絶壁 雑誌等でお馴染みの場所です。室堂への舗装道真砂岳への稜線一の越山荘へ下ります。雄山が迫ってきました。 立派な祠が目立ちます。室堂に到着 ほぼ観光客化しているオジサン3人南方 笠ヶ岳(右)と奥に乗鞍岳 ズーム東方 気持ちのよい青空です。 来てよかった!乗鞍岳かと? ズーム前劔へ 次第に岩場の比率が増えてきます。一服劔への登り 快調です。剣山荘到着間近、 意外と急坂!感想:遡る事3年前に結成(自然発生)された私たち「オジサン山岳部」(平均年齢5○歳)には、とある3年計画がありました。 登山歴ほぼ初心者の2名(stanton,ナベちゃん)と4年ぶりに登山を再開した私(師範代 登山歴12年?)がチームを組み1年目 アイゼンを使うような高い山へ行こう ⇒奥穂高岳へ2年目 ヘルメットが要るような高い山へ行こう⇒西鎌尾根経由で槍ヶ岳へを(無謀にも、、)実行しました。 自分で言うのもなんですが、この師範代かなりの楽観論者で、筑波山しか行った事がない初心者に「大丈夫だから奥穂高岳へ行こう」と言ったり、「登山なんか、多少寝てなくても、食べてなくてもなんとかなる」といつもニコニコ(^^♪しています。 こんな師範代に付き合わされるstanton,ナベちゃんの苦労が思いやられますが、案外、この2人、名だたる上級コースを師範代以上に楽勝でこなしているようです。そして3年目の今年の目標は3年目 ハーネスが要るような高い山へ行こう と言うタイトルを挙げ、沖縄赴任から復帰登山(6月 山梨県 日向山)の帰り路、例の調子で「大丈夫だから剣岳へ行こう」の言葉が師範代から発せられました(*_*)stanton,ナベちゃんの運命はいかに、、、念の為付け加えますが、この師範代の発言は「神のお告げ!」等インチキ占い師の発言ではなく、日本でも有数なアドバイスをいただけるY大師匠の助言、2人の十分な実力を踏まえた「安全第一」のものですので御安心下さい!(事前準備) 正規ルートとは言え相手は「最難関」の呼び声が高い「剣岳、別山尾根」です。 約5時間の岩場との闘いの間、緊張感を維持させなければなりません。 3人それぞれヒミツトレーニングを行って山行に備えました。 乾徳山合同トレーニング⇒悪天の為中止 丹沢表尾根縦走トレーニング(stanton、私) 攻略本、画像によるイメージトレーニング(全員) 新田次郎「劔岳 点の記」購読(stanton) ⇒これもトレーニングになるか? 映画 「劔岳 点の記」鑑賞(私) ⇒これもトレーニングになるか? ボルダリングジムトレーニング(私) 近所の体育館で2〜3キロのランニング(私) ふくらはぎストレッチトレーニング(ナベちゃん) ナベちゃん余裕だな〜! 私が一番テンパっているような。。。 劔岳に挑む気合を十分に蓄え(?)新宿バスタへ集合、富山へ向かいました。(1日目) (室堂〜雷鳥沢キャンプ場) 午前中の天気は上々、立山連峰、みくりが池、地獄谷、別山乗越、奥大日岳の 景色を楽しみながら、すっかり観光客化した3人が歩を進めます。 みくりが池 近く(雷鳥の里?お菓子か?)では後ろ姿の雷鳥に癒される場面も、、 (雷鳥沢キャンプ場〜別山乗越) 標高差500mの急登となります、全工程中、体力的な一番の難所はココかと 感じられます。 登山道の脇に咲くまばゆい花々に励まされながら、ジグザグと 高度を上げて行きます。 悲しいかな(;_;)私、花を眺めても「かわいいね!」とか「黄色いね!」とかの 感想しか言えず、勉強不足を痛感します。 もっとも数年前までは花の姿など 目に入ってこなかった有様でしたので、私も少々「大人になった」のかもしれ ません? 別山乗越(劔御前小舎)に到着、昼過ぎの天候は生憎の曇り、ドーンと山容を 表すハズ剣岳は雲の中(>_<)、撮影タイムとはならず小屋で昼食後、剣山荘への 直接下山ルートをたどりました。 (別山乗越〜剣山荘) 剣岳登頂を終え戻ってくる人達から、ひたすら情報収集を行いました。 みなさんの表情は一様に晴れ晴れとしており 「サイコーだった!」「富士山、南北アルプス他あらゆる山が望めた」 「明日、楽しみに登ってらっしゃい」と嬉しくなるような言葉ばかり(^^♪ ここで2組のパーティから貴重な言葉をもらえました。 「午前9時頃には山頂付近雲がかかってきてしまう。」 「剣山荘5時30分出発ではもう遅い、可能なら3時30分に出発できたら 大したものだ!」 この言葉で、翌朝起床時刻を「4時にする」との決定に至りました。 (剣山荘) 非常に快適な小屋です。シャワーもあり、食事もおいしく、プレスサーモの 掛け布団も快適、おまけに8人部屋に3人と「贅沢な」一晩を過ごしまし た。 (2日目) (剣山荘〜劔岳〜剣山荘) 多くの方&多くのメディアが別山尾根行程を紹介していますので、人間模様 を中心にお届けします。 朝4時に目覚ましが鳴った3人は決戦に向けた武装(サブザック、ヘルメッ ト、非常時簡易ハーネスを開始します。 既に剣山荘では、ほとんど 全員(と思われる)方たちが出発準備に余念がありません!(みんな気合 入ってるな〜 ) 美しい朝焼けの中、4時50分にアタック開始となりました。天気もよさそう です。 劔岳への行程は非常に快適です!(ナニ言ってんだ!!の声が聞こえます) 以下そのワケ ・もちろん急峻な岩場&目もくらむ程の高度感がありますが、手がかり&足 がかり分かりやすく、浮石にだけ注意を払っていれば、着実に山頂まで導 かれるルートです。 ・クサリ、梯子、杭、案内マーク すべての安全対策が「最大限に登山者を 守ろう」の愛情(?)の元にしっかりと設置されています。(「ロープを たらしておけばイイヤ」なんて箇所は一箇所もありません) ・一緒にアタックしている登山者達のマナーがすばらしい。戦友とでも言い ましょうか? 安全登山と言う同じ目的達成への一体感が感じられ、す れ違いの挨拶、ゆずりあいの場面、休憩場所での会話等、ことごとく相手 への気遣いが感じられます。 さすがにエキスパートの方たちが集ってい る山域です。 ・この一体感&相手への気遣いは同一パーティ内でも、より一層強いものに なるのは言うまでもありません。 (剣岳山頂) 剣山荘出発から3時間15分、ついに念願だった登頂の瞬間が訪れまし た。 3人のオジサンは自然と誰からともなく、(半分の)握手を交わし ました(*^^)v 昨年の槍ヶ岳山頂に勝るとも劣らない大絶景が広がっています。北から 富山平野、後立山方面、黒部最深部、北アルプス南部(槍穂高)、八ヶ岳 富士山、南アルプスと「一生のうちに何回みれるだろう?」クラスの景色 を堪能した40分間でした。 至福の時間はあっと言う間に過ぎ、先が長〜い本日の行程もあり9時過ぎ には下山開始と相成りました。 (それぞれの難所) この3人、劔岳の行程で「難所」が微妙に異なっていたようです。 stanton⇒この方、槍ヶ岳西鎌尾根に「アホのよこ行き」と言う体をくの字 にしないと通過できない絶壁「新難所」を開拓?した経緯があるだけに 今回の劔岳でも切り込み隊長として安定した引率役を担っています。 ただ沖縄着任以降「自重」が超過ぎみのようで、長い急登では汗を拭く 場面も、、しかし下りルートの安定感は抜群です。 ナベちゃん⇒軽量の強みを生かして、軽快に足を進めるナベちゃん。今回 の劔では驚くべき曲芸(?)をやってくれました。場所は「カニのよこば い」、なんとクサリに捕まり「よこばい」中、ふとももが痙攣を起こし、 思わず両手をクサリから離して足を押さえようとしたらしく!すぐに握り 直し事無きをえましたが、「怖かった〜〜」とのコト(*_*;、これには 聞いているこちらまで恐怖を感じる実話でした。 師範代(私)⇒みんなを誘っておきながら、一番安定感がないのがこのワタ シ! 風邪を押して行った雲取山で貧血を起こし倒れたり、寝不足の為 八ヶ岳(阿弥陀岳)山頂で居眠りをしたり、時々ポカをやっています。 この劔岳では、体調、睡眠とも万全で登りは比較的ラクに行けましたが 膝に古傷(脱臼クセ)を持つ事から、前劔〜剣山荘への岩がごろごろし たガレ場下山ルートは、落石を起こす危険と伴に、膝ひねりの怖さが 感じられ、私にとっては一番の「難所」となりました。 (剣山荘〜劔沢〜別山乗越〜内蔵助山荘) 無事剣山荘へ下山した3人、今度こそ(本当の)握手を交わしました。 自分が登山者として一人前になったような錯覚さえ感じます。下山後 劔沢から振り返った劔岳は神々しい程のカッコ良さを見せつけていま す。 素直に「来てよっかった!」と思いが湧いてきます。 ふと「まだ今日の行程の半分が残っているヨ」と現実の世界に戻され ます。 今の時刻12時30分、内蔵助山荘まで約4時間、標高差500m を決行するべきか? 3人のオジサンは「3日目の立山連峰縦走は次回 に延ばし、このままココ剣山荘に宿泊、3日目は割引券のある!雷鳥荘 で入浴して帰ろう」と悪魔のささやきと葛藤しています。 目前に迫っている立山連峰の姿に「次回延期はないでしょ」行くのは 「今でしょ!」(まだ古くないかな?)の思いが、見事!オジサン達を 「当日中の2日目行程」決行に踏み切らせました。 直登ルートはとらず劔沢キャンプルートで、別山には登らず巻道を使用 等 ラクラクコースの限りをつくし、16時 間近、真砂沢カールの彼方 に内蔵助山荘の姿が見えた時はホット一息の心境でした。 (内蔵助山荘) こじんまりとして綺麗で、アットホームな快適な小屋です。 評判の 食事もおいしく、4人スペースに3人泊と連日快適な夜を過ごす事が できました。 (立山連峰 富士ノ折立〜大汝山〜雄山〜室堂) 既に長文の為、詳細は割愛しますが、立山信仰の色濃く残る立山連峰は 「2日目頑張った甲斐があった見事な山域でした。」後立山連峰を間近 に眺めながら3015mまで高度を上げていく誦走路は「気持ちいい」 の一言です。 前日登った劔岳がじっと後方から見守ってくれています。槍穂高の 北アルプス南部も更に近く眺める事ができます。 すれ違う登山者も 多く「劔行ってきたのイイな〜」「今日は雄山の御開帳祭だよ」等々 会話も楽しめるルートです。 富山県林間学校の生徒さん達ご一行様(数百人?)ををぬうように 避けながら、10時過ぎ室堂に到着しました。 (みくりが池温泉〜小ハプニング) 下山後みくりが池温泉に立ち寄り湯(チョー気持ちイイ)フルイ! ここでstantonに小アクシデント! みくりが池の階段脇に雷鳥親子 の住んでいる(?)「雷鳥の里」があります。 人だかりができて いると覗いてみると、雷鳥親子の超サービスショット(*_*) 更に 一羽の親鳥がstantonの足元間近を走ると言う「奇跡」を披露して くれました。 それにビックリ!のstanton、階段脇の溝に「滑落遭難!」 無傷で事無きを得ましたが、あぶなく地元北日本新聞に載る可能性 がありました! stantonにとって今回最大の難所は、カニのたて& よこばいなどではなく、「目前を走る雷鳥」だったようです。 (まとめ) 劔岳&立山連峰から東京に戻ってきて、3人でこんな会話をしました。 「劔を登頂し達成感と同時に寂しさを感じる」「その気持ち同感!」 これは「祭りが去った後の寂しさ」でしょうか?それとも「今後の 目的を見失った空虚感」でしょうか? 私たちにとって「劔」はそれ程までにあこがれであり、大きな存在 であった証が、達成後寂しさと言う感情になって表れたのでしょうね。 剣岳は紛れもなく名峰だと実感できた3日間でした。 でもそこで 終わってしまうオジサン3人ではありません(たぶん、、) 「百の頂に百の喜びあり」の言葉を胸に、新たなターゲットを模索し 始める「前向きなオジサン」がそこにいました。
山行記録
2016-08-08T04:32:29+09:00