松平山親子遭難捜索【ヤマレコの力を】


- GPS
- 10:45
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,670m
- 下り
- 1,575m
コースタイム
天候 | 快晴無風霞あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口〜松平山山頂】まで雪渓のトラバースは無くなってます。北東面にあたる金鉢山方面の沢はまだかなりの雪渓が残る。親子が八合目で引き返し下山したならば、こちらに降りる可能性もあると思ってます。 【松平山山頂〜大日清水】 雪渓のトラバースは無くなってます。登山道上は尾根の三川側に6箇所程窪地に雪が残ります。また、裏五頭側はまだ大規模な雪渓が残ってる沢あり。 【大日清水〜以下の沢】 前回水場にあった雪渓は大きく後退。露出した沢を下りなければなりません。ロープによる懸垂下降二カ所。その先は更に懸垂下降しなければならず、ロープ無しでは不可能に。雨で流されてる可能性もあるのだが…。 【松平山直下の沢】 松平山から縦走路に向けて滑落しそうな三番目にあたる沢から降りる。登山道脇から細い傾斜のある雪渓、そこから入渓。 東コクラ沢本流まで降りると大規模な雪渓崩壊があり下流側探索は困難。よって、北側上流に向かっトライアングル。山頂直下の沢筋に出る。 |
写真
感想
遭難された親子は5月29日午前に発見されたようです。
家族の願いも空しく、残念ながら生きて家族の元に戻る事はありませんでしたが、それでも、捜索に携わった方々の、家族の元に返したいとの執念と思いの結果だと思います。
そして、私のレポート書き込みの途中での発見のニュースで、少し文章に整合さにかける部分もあるかも知れませんがご容赦願います。
お二人のなきがらは松平山山頂から南西へ1.7キロのコクラ沢で見つかったとしてます。その場所は東コクラ沢と言うそうで、昨日私達が探した更に下流になります。
捜索は標高550メートル付近の本流と支流の出合迄探したかったのですが、手持ちの二本のロープをデポする必要があり、更なる下流まで到達出来ませんでした。
なきがらの損傷も激しかったとのことですが、発見ポイントから滑落では無く、増水した沢で流されたのだと考えてます。
たとえ当日は雪渓がつながってたとしても、途中かなりの落差の懸垂下降があり、どの辺まで雪渓を歩けたかは判りません。しかし、もっと上で、二人は救助を待ってたと推測します。
数日間は……。
もっと敏速に雪渓上部の沢を捜索出来てればと悔やんでも悔やみきれない。
以下は、この事案で学んだことと思いです。
前回の投稿で情報の提供を呼びかけましたが、公開コメントでは一件も頂く事が出来ませんでした。自分の発信力の無さを痛感しました。
それでも、ダイレクトメールで数件情報や捜索に協力したい旨、連絡を頂き有難うございました。
私としては、この親子遭難の件で少しでも情報を頂き、意見や、推測又は、忠告や問題提起を頂き、掲示板的な活発なやり取りを通し、情報共有や情報の信憑性を高められればと思いました。
そこで、ヤマレコには、こういった山岳遭難での掲示板の開設をしてもらえたらと考えました。更には、公共の捜索機関や各捜索対策協議会等とタイアップして、捜索時にログを付け、『みんなの足跡』なような捜索範囲に係る情報を共有出来ないものでしょうか。
色んなハードルはあるのでしょうが何とか実用化に繋げていってもらいたい。
それとも、私が知らないだけで、既に存在してるのでしょうか?
公共組織がダメでも、個人的に隊員の中で何人か捜索時にログを付けて、その遭難事案をヤマレコ内で立ち上げ集約すれば、捜索範囲の共有が行え、効率的に次の捜索に繋がるとおもうのです。これも、業務中として、認めないのであればあまりにも硬直的。この場合は申請すれば許可するなど、柔軟な対応が在るべきと思います。
二次災害を助長する、捜索の撹乱情報になる、色んな見方や問題点もあると思いますが、ヤマレコユーザーの力と見識を信じたいと思います。
最後に…、今となっては後出しに成りますが、夜縦走路を探索し、基本的には『町灯りが見える』の表現になるような場所が幾つかあったのですが、ビバーク地点の『民家の灯りと遠くに街灯り』の表現に近い場所が、松平山から五頭に向かう縦走路の中、大荒川山への登りで一カ所だけありました。
コメント
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捜索のUPありがとうございました。
低い山でも、緯度の高い場所の山は特に雪が残っていることが、こんなにも
危ない状況になるということを改めて認識したしだいです。
29日(昨日)のニュースで残念な報告となりました。
しかし、見つかってよかったですよね。
道に迷った場合、やはり見晴らしのいい場所、尾根伝いに行動をとるようにしたほうが良いということですね。。
ご冥福を。。
コメントありがとうございました。道に迷った時は、迷った所迄戻るか、尾根等の高いところに登り返し電波の届くところで待機ですね。今回はビバークまではなんとか乗り越えたのに、二日目で救助要請の判断が出来なかった。渋谷さんの強い意志が裏目になってしまい、残念でなりません。
お疲れさまです、初めまして「ぎんさん」と申します。
twitterでいちごさんと情報交換をしながら本日の捜索場所などを検討していた者です。いちごさん達とこんな情報がある、あちらはどうか?こちらの可能性はないか?と毎日議論、検討をしてました。ヤマレコのyasyyさんの情報も随時チェックさせていただきました。大変参考になりました!ありがとうございます。
大変残念な結果でありますが親子を発見でき、ご家族の元に帰す事が出来ましたので最低限の事は出来たのではと思っております。捜索された全ての方々に感謝申し上げます。
最後になりますがヤマレコやtwitterで最新情報や鋭い指摘が沢山ありました。特に現地に行かれた方の生の声、目線は貴重な情報源でした。yasyyさんのご提案を含めSNSをもっともっと活用し生還、救助に繋がる活動が出来ると良いなと思います。捜索、報告など本当にお疲れさまでした
ギンさん初めまして。コメントありがとうございました。
今回は情報が少なく、ある情報も、錯綜や変化していき、色んなパターンを想定しての推測を余儀なくされました。
やはり、情報や意見を討議でき共有する場が大切だとおもいます。
そして現地に赴き、自身の目や体感することが大変重要だとおもいました。
登山する側は、
🔘家族に明確に行き先を伝える。
🔘登山計画書を出す。
の、基本的なことは勿論ですが〜
捜索するほうも、公民が融合するかたちで一体となった捜索が出来れば、違った結果になったと思ってます。
SNSが発達した現代。新たな枠組みやツールが可能なのではと感じますね。
そして、この案件を今後充分検証し、二度とこんな結果を生まないようしなければならないとおもいます。
お疲れ様でした。
Yassyさんからの提案、とても良い案だと思います。
今回の捜索活動では、救助隊員の方をはじめ、ボランティアの方々等も多数参加されていました。
ですが、情報の共有がうまく出来ておらず、同じ場所を何度も探しているような状態も数日間はあったと思います。
遭難救助は時間が全てだと思います。救助に関わる方が歩いたルートをなるべく多く1つの媒体で共有出来れば、今後必ず助かる人の数は増えると思います。
是非、形にしてほしいです‥。
今回の件は、とても残念でなりません。
私が思ってる事を簡潔にまとめてもらいありがとうございます😅今回は現場が市街地に近く、親しみのある山域なんで、個人的に山に入ってる方も沢山居たと思うのです。我々登山者は山に入れば情報交換します。ネット上でも、官民どんな感じで捜索にあたってるのか、共有出来ればと思いました。
Yasyyさんはじめ沢山のヤマレコユーザーさん 一般登山者の方々、心配して何回も登って探して頂き感謝の言葉しかありません。二人一緒にご家族の元に帰る事ができた事がせめてもの慰めです。
気持ちのうえでやっと前に進めそうです。
クミさんからは信憑性のある確かな情報を沢山頂きありがとうございました。理想は、あのやり取りを膨らませ、精度の高い情報を多くの方が共有出来ればと思います。
そして何度も何度も現場に入りお疲れ様でした。
私もこれで違う山に足が向かうことが出来ます。最後に、山仲間が二合目に献花台は作ってくれました。花を手向けに行きたいと思います。
ご冥福をお祈りすると共にこんな事故が起こらないことを祈るばかりです。
有り難うございました。
お疲れ様でした。
二度とこんな悲しい結末をむかえたくありません。この事案で学ぶべきことが沢山ある気がします。ありがとうございました。
遅コメ失礼します。
まずは親子さんが見つかったこと、本当に良かったと思います。きっと、Yassyさんたちの思いが届いたのだと思います!!二人重なり合って見つかったとのこと、胸が苦しくも、最後まで一緒にいれてよかった、と勝手ながら思いました。文面を拝見するに、賛否両論のいろんな意見があったのではないかと察し、Yassyさんもいろいろな葛藤があったのではないかと思いますが、まず自分は何もできないと決めつけて行動を起こさなかった自分とくらべて、たくさん学ばせていただきました。現場に行かれたからこその生々しい考察は、多くのシーンで生かされていくことでしょう。本当に、本当に!!お疲れさまでした。
前回の投稿に続き二度に渡り励ましのコメントありがとうございます。
今回は生きて家族の元に帰ることは出来ませんでしたが、渋谷さんとお孫さんの顔をもう一度見たいとの親族の願いだけでも、そして二人一緒に帰ることが出来たことだけがせめてもの慰めとなります。
ご家族としては、これからも辛い苦悩を乗り越えていかなければなりませんが、私としてはお二人の献花台への供養の後は、次の山に向かって行こうと思います。
そして、今後何処まで検証が出来るか判りませんが、自分たちに何が足りなかったのか、何が出来たのか、どう活かしいくのか。
今回の事を胸に、山にそして自身にも向き合っていこうと思います。
チースケ殿は、ゆる〜いやつから😋ツェルトお試し泊😃更には今回の捜索隊に加われそうな沢登りまで😊ますますフィールドが広がってますね👍🎵
お互いこれからも、安全にそして時にはアクティブ🔥に冒険を続けて行きましょう😊
ありがとうございました。
発見された時の様子の地元紙記事をアップしました。
皆様はどんな捉え方をするのでしょう。
発見はヘリでの上空からの捜索でした。
発見場所は、松平山山頂より、南西に1.7キロ、コクラ沢標高580M。捜索隊のGPSからの情報と思われます。
しかし、コンパスで松平山山頂から1.7キロで標高580Mのコクラ沢で一致するポイントはありません。1.7キロを優先すると標高はもっと下になりますし、標高を優先すると山頂からの距離が短くなります。多少誤差はあるものと思いますがどちらが正しいのか💧
賛成できない理由はご本人が問題点として気付いてる通り。
こんな人と議論する積りはないんで、返信は不要です。
言い方きついけど僕も同じ意見です。
亡くなった人は残念だし、救助の人達はご立派かつ必要だと思いますけど・・・。
専門外の人が救助前提のアクションすることも捜索できなかったことを悔やむことも賛同しかねます。
コメントありがとうございます。色んな問題点が在るんだとおもいます。現在、公共の捜索機関だけでも情報共有のツールがあるのでしょうか?山では、救助のプロである消防の力に加え、地元の山岳会等の専門的な技術や情報が不可欠だとおもいます。そして何よりも救助に係る時間が大切になりますが、即座にタイアップ出来るようなツールがあればとおもいました。そして、SNSの発達した今、個の力も集まれば、何らかの可能性を感じ得ません。ご意見ありがとうございました。
遭難からずっと心配していましたが、捜索を続けておられたことを知り感激しました。提案のような記録が共有できるようになるといいと思います。
共感して頂いてる事を、コメントして頂きありがとうございます。難しいハードルを越え、色んな問題点をクリアし、実現につながればとおもいます。
全く同情できない
他人の死に、巻き込む人ですね!
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