- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 700m
- 下り
- 700m
コースタイム
天候 | うす曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
季節によりブヨ・蚊が多いですので、ネットや虫除けスプレーなどの対策がございますと安心でございます。 |
写真
感想
【2011/06/07】北海道の「空沼岳(そらぬまだけ)」に登ってまいりました。と申しましても出発が遅かったため、頂上まで登ることを諦めまして中腹の「真簾沼(まみすぬま)」を目的地と致しました。「空沼岳」は「支笏洞爺国立公園」の中にございます標高1,250.8mの山で、札幌市南区と恵庭市との境界になってございます。「真簾沼」は標高およそ1,062m地点にございます美しい大きな沼でございます。空沼岳登山口は、日鉄鉱業(株)常盤採石所さんの敷地内を通り抜けて奥にございます細い橋を渡りまして、更にその先にございます。初めての方には分かりにくいかも知れません。また、ブルドーザーや超大型ダンプトラックが動き回ってございますので、充分な注意が必要でございます。
登山口にございます駐車スペースに車を置いて入林者名簿を書き、先ずは標高およそ915m地点の「万計沼(ばんけいぬま)」まで登ります。北海道の山はどこでもそうでございますが、空沼岳でも近辺でヒグマが目撃されてございますのでクマ鈴のご使用をお勧め申し上げます。また、季節によりブヨ・蚊が多いですので、ネットや虫除けスプレーなどの対策がございますと安心でございます。到着した「万計沼」はやや緑色の水で、ほとりには山小屋が二つ佇んでございます。ひとつは避難小屋の「万計山荘」、もうひとつは「空沼小屋(秩父宮ヒュッテ)」でございます。動画に写っておりますのは「万計山荘」の方でございます。ここを後にして更に登りますと「真簾沼」に到着致します。この日は山中に雪がまだ残ってございまして、雪解け水で「真簾沼」の水量も多目でございました。この時季こちらの水は大変きれいな淡水色で、鳥のさえずりに聞き惚れながら、しばし美しい景色を眺めるひと時を得られたのでございます。
ところで「万計山荘」は登山者の避難用に1965年11月に当時の定山渓営林署が新築した国有財産でございます。しかしその後、建設当時と状況が変化して日帰りの登山者が多くなり、宿泊利用者の減少と施設の老巧化で運営が困難となりました。そして便所の水は雨水などに運ばれて「万計沼」入り込み、とても美しいとは言えない沼の状態になってしまったのでございます。危機を感じた有志の方々が「万計山荘管理委員会」を設立し、現在は札幌営林署から管理を無料で委託される形でボランティアとして運営しておられます。一般登山者には施設を無料で開放しておられますが、数十年経ち老朽化した山荘の修繕費用に充てるために利用者などからの募金も募っておられます。募金の一部は登山道の泥沼化した個所の水切り、木道敷き、笹刈りなどの作業に必要な道具の購入にも充てられてございます。なお、2001年6月には山荘の大改修が行われました。宿泊者数はシーズン中には200人ほどでございます。また、土・日曜日の登山者数は一日当たり100人〜200人でございますが、きれいに清掃されたトイレの利用や雨天時の施設の利用をする方が多いそうでございます。有志のご尽力により「万計沼」の状況は徐々に改善されつつあるようでございます。
参考:
「支笏洞爺国立公園」はひとつの大きな公園ではなく、支笏湖の辺りと洞爺湖のあたりとに分かれて存在してございます。
環境省 「支笏洞爺国立公園」支笏・定山渓・登別 区域図:
http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_1.pdf
環境省 「支笏洞爺国立公園」羊蹄山・洞爺湖 区域図:
http://www.env.go.jp/park/shikotsu/intro/files/area_2.pdf
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