らくルートの登山ルートはどうやって作られる?

2021年8月27日

 

こんにちは、はじめまして!

昨秋に入社しましたスタッフKOです。
ヤマレコではルートデータ作成とデザインを担当しています。

 

初めてのブログリレーは私の業務のひとつである「らくルートのルートデータ作成」について書いてみようと思います。らくルートとは、登山計画のルートを簡単に自由に描ける機能です。地図上に出てくる白い丸をクリックするだけで予定のルートを作ることができ、コースタイムを自動で算出します。この白い丸やルートのデータ入力が業務内容になります。

 

らくルートについては、こちらの動画がわかりやすいです。

ちなみに、「らくルート」はヤマレコが独自にデータを作成しているのに対して、「ヤマプラ」は山と高原地図をベースにしているという違いがあります。

 
 

1. ルート作成の流れ

山行記録や自治体の発表する登山道情報をもとに、日々手作業でルートを更新しています。ルートを新たに作成する流れは大きく3つのステップに分けられます。

 
 

①みんなの足跡のオレンジの軌跡の濃い登山道を探す
②地図検索で、そのコースを通過した山行記録を調べる
③複数の山行記録からルートの状況を分析しルートを作成する

 
 

①みんなの足跡のオレンジの軌跡の濃い登山道を探す

まずは日本地図全体からまだルートが作成されていなく、オレンジ色が濃い軌跡を見つけます。現在は主要な登山ルートはカバーしつつありますので、ややマイナーな(オレンジ色の薄い)ルートを作成することが多くなってきました。今回は岡山県総社市の南部に位置する伊與部山(いよべやま)周辺のルート作成を例に解説していきます。

 
 

②地図検索で、そのコースを通過した山行記録を調べる

作成するルートを決めたら、地図検索機能を使いそのルートを通過した山行記録を調べていきます。この地図検索は、みんなの足跡のオレンジ色の部分を範囲指定して検索をかけると、そこを通った山行記録がピンポイントで確認できるというものです。

軌跡の濃さから伊與部山の東側を起点に木村山・馬入山を周回して戻ってくるルートが想像できましたので、中心あたりを範囲指定して検索してみます。この時、高精度検索モードで検索をかけることがポイントです。概ね予想通りのルートが歩かれているようですので、山行記録を確認していきます。

 

ルート作成に欠かせない地図検索機能ですが、私は入社前まではこの便利な機能を知りませんでした。今では自分で登山をする時にもルートの状況を把握するために活用しています。

地図検索はこちらからお試しください。

 
 

③複数の山行記録から状況を分析しルートを作成する

複数の山行記録を参考にルートの状況を分析していきます。コースの難易度や印象は登山者の習熟度に大きく左右されるため、複数のユーザーさんの記録を確認することが大切です。

歩いたコースや写真、コメント、感想から登山道の様子を分析しルートを作成していきます。距離と標高差でコースタイムが計算されるため正確なルート作りが求められます。

 

このコースは安全か、定期的に整備されているか、立ち入り禁止区域外かなどを考慮しながらルートを作るかどうか判断します。ルート作成と合わせて駐車場やトイレ、水場などが確認できればアイコンを配置しています。ユーザーさんが投稿する山行記録があって初めてこのルート作成ができますので、ユーザーさんと一緒にルートを作っている感覚を持ちながら取り組んでいます。

 
 

2. リクエスト対応、ルートの見直し

お問い合わせや、ヤマレコのらくルートアカウントにいただいたルートに関するご要望への対応をしています。新たなルート作りや、部分的なルートの手直しなどユーザーのみなさまからいただいたリクエストの内容を確認し、らくルート上に反映させていきます。通行止めなどの最新の現地の情報をユーザーさんからいただけるありがたい機会でもあります。

また廃道の削除、登山道の崩落などによるルート変更などの状況が分かれば修正をしています。駐車場・トイレ・バス停・水場、危険箇所、不明瞭な箇所などの情報の追加にも今後はもっと力を入れていきたいです。

 

 

リクエストのやり方

リクエストは下記の方法で受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。「○○県の○○山の〇〇コース」や「○○山周回のための〇〇登山口と〇〇登山口を繋ぐ車道」など具体的にご記載をお願いします。その際に、該当ルートの画像や山行記録のURLを添えていただけますと、より正確なルート作成の助けになります。

ヤマレコらくルートアカウントにメッセージを送るか、日記にコメントする。
Twitterらくルートアカウントの固定されたツイートに返信する。
③ヤマレコwebサイトのお問い合わせから送る。
④ヤマレコアプリのバグ報告/フィードバックから送る。

 
 

3. まとめ

らくルートの登山ルートがどうやって作られているか、なんとなく分かっていただけましたでしょうか。多くのユーザーのみなさんに利用していただけるように、計画を立てられるルートをますます拡充していくこと、ルートをできるだけ最新の状況に合わせて更新していくことを目標にしています。

それでは、らくルートを活用して安全で楽しい山歩きを!

 
 

らくルートについてもっと詳しく知りたい!という方は特設ページをご覧ください。

ヤマレコのらくルートアカウントでは最新のルート作成情報を発信しています。ぜひフォローしてみてください!ご近所の里山のルートが追加されているかもしれません。

6 Comments

  1. Mac より:

    地図検索機能初めて知った。こんなに便利な機能があったとは知らなかった。

  2. deviltotti より:

    スタッフKO様、
    詳しい説明ありがとうございます。
    らくルートは、使いやすく計画しやすいので、重宝しており何度も使わせてもらっております。

    「②地図検索で、そのコースを通過した山行記録を調べる」と言う便利な機能がある事を、始めて知りました。
    そもそも「地図検索」のボタンがある事さえ、見逃していました。
    安全で楽しい山歩きに是非活用したいと思います。

    日々の更新作業は大変だとは思いますが、今後も宜しくお願いいたします。

  3. Hideki より:

    何時も便利に使わせていただいています。ありがとうございます。
    質問があります。コースタイムはどのように設定しているのでしょうか?
    同じペースで歩いているつもりが、コースタイム通りだったり、コースタイムの0.8倍だったりします。
    どのように設定されているかがわかると、計画が立てやすく助かります。

  4. KO より:

    Hideki さま
    コメントありがとうございます。
    らくルートのコースタイムはルートの距離と標高差から自動的に算出されています。そのため、ルートの引き方や登山道の状況によっては実際のコースタイムとズレが生じることがあります。
    このコースタイムのズレが大きいルートについても修正対応いたしますので、気になる箇所がありましたらお気軽にご連絡ください。

  5. katoaki より:

    私の投稿した伊與部山の山行記録も役に立っているのだなと嬉しくなりました。

  6. shigetoshi より:

    最近、とても便利に使わせていただいております。ありがとうございます。
    私もコースタイムがどのように設定されているのか、とても気になっていましたが、納得できました。ただ、私見ですが、一般ルートについては、山と高原地図よりもかなり長めの設定になっていると感じます。基本設定がそのように計算するようになっているとおもいますが、(私もカシミール3Dで同じように距離と標高差から所要時間計算していますが、平地速度設定で早め、遅めの調整しています)1~2割早くしてもいいかと思います。
    いかがでしょうか。

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