グレートサミッツ国内編NO44 初雪の赤倉山 土曜日の午後は、ヤフーアメダス見ながら、どこに雪が降っているのか一日中ニヤニヤしながら過ごした。雪がどっかり降っているところに行こう。シーズン初めは、いつものように、こうした興奮で過ごす。今日は、今年初めて強い冬型気圧になった。長野の小谷で数時間のうちに50センチの積雪になった。上信越道は信濃町辺りで、朝から積雪のために通行止めになっている。関越もチェーン規制。 よくよく考えて、妙高に行くことにした。山で1mくらいの積雪になっただろう。 思ったように明け方になると、通行止めも解除された。パーキングで一眠りして、午前4時頃から動き出す。妙高高原までストレートで走れた。池の平スキー場目指す。まだスキー場は営業前だ。二週先くらいから営業スターとか。 道の終点がホテルになっていて、除雪されたそこの駐車場に止める。他に空き地がない。午前5時はまだ真っ暗。奇妙なことに間もなくもう一台が来て、彼も山スキーヤーだった。結果的に早く出た彼のトレースを追うことになった。 やはり1m近くの積雪があった。ファットの板でもずぼっとブーツサイズ以上に潜る。今年は初めてだ。パウダースノーというのは、こうでなくちゃと妙に納得。 夜間は降雪だったのに、月が出て、間もなく快晴になった。冬型が緩む一瞬の出来事。スキー場の端っこを登っていく。池の平は旧リフトまで辿ると、標高1590mまでエリアになっている。でも、最上部は崩壊閉鎖されて、残骸として汚い。どうしてか。黒姫もそうだ。バブルの時期に上までスキー場を広げすぎて、後に雪崩危険で、国交省にでも潰されたか。 そこまで3時間もかかった。標高800mからスタートして、800mも登る。 さてその上の樹林帯をどこまで登るか。登り切れば赤倉山になっているが、まあ無理だろう。一晩で1mの積雪があったとしても、こんなものでは本来足りない。理想はその5倍ほどだ。だからまだまだ下草やブッシュがうるさい。笹っぱらの上に乗ると、妙に滑る。それに妙高とは、案外森林限界も高くて、どこまで登っても視界が開けない。そういうストレスもある。 5時間以上もかかった、赤倉山下くらいまで、まだ樹林のなか。それより、藪こぎラッセルしたきわどい斜面を、無事に滑れるかがむしろ心配。藪こぎ下山にもなった。 藪こぎスキーの下山をして、その下に出ると無人のスキー場。こんなもの何も障害物がないのはそうだが、やっぱり山スキーヤーとしては、スキー場の滑降下山など、痛切に面白くない。樹林伐採して、夏には牧場みたいなものが、雪降ればバージンスノーの斜面になるのは当たり前すぎて、そんなところ滑ったからってなんだ。せめて登山者としては、ありのままの山を登下降するのが趣味なわけだ。しかも、下山後に田舎のホテルにいちゃもん付けられたことには、大いに後味悪いなあ。田舎者のジェラシーには大いに参った。文句を言いながらも、スキーシーズンのスタート。
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