ヤマレコユーザーの道具拝見!第1回目はザック

2017年11月27日

高麗駅に集結
すっかり秋の気配が色濃くなった11月の上旬。
この日、ヤマレコの募集に応募して下さった3名のユーザーさんとヤマレコのスタッフが高麗駅に集合しました。

山行メンバー

cyberdocさん / North Face FP Hybrid 40 / Ultimate Direction Fastpack
山行スタイル:ハイキングから冬山登山・トレイルランまで幅広く。

Karupapaさん / Gossamer Gear Kumo 36 Superlight
山行スタイル:ウルトラライト系の登山。トレイルランの大会に数多く出場。

M.Iさん / Millet Ubic 30LD
山行スタイル:夏山縦走からフリークライミング・バックカントリースキーなど。

officialのライター / Berghaus Expedition Light 40+10 / Exped Mountain Pro 20
山行スタイル:四季を通じて縦走・バリエーション・アルパインクライミング・スキーなど。

そう、今回の目的は「ヤマレコユーザーの道具拝見!」ということで、事前にお知らせしてあった普段使っている、そしてそのザックの良さを思いっきり語ってもらうため、みなさんにお気に入りのザックを持参してもらいました。
空は抜けるような青さ、そして寒くもなく暑くもない取材日和!

早速、簡単な自己紹介の後に日和田山の登山口へと向かいました。

集まったザックは多種多様
日和田山ということもあり、やや小型のザックが多かったのですがトレンドのUL系(ウルトラライト)からスタンダードなものまでが勢揃い。


多種多様なザックが集まりました。

背負い心地の軽い不思議なザック
今回の趣旨であるザックのインプレを行うため、各自が自分が持参した以外のザックを背負って歩き始めます。
と同時に。
早速「おおっ!」という声が上がりました。
その声の主はcyberdocさん。

背負っているのはゴッサマーギアのクモというUL系の36Lザックです。
背負い心地が軽い!自然とザックの重心が上にくるようです。
「まるでフワフワの雲を背負っているよう」とIさんがつぶやきました。
そんな不思議な感じのザックですが、秘密はこれ。

通常はザックのウエストベルト、そして胸部にあるチェストベルトでザックを固定するのですが、これには「第3のベルト」が存在します。
これがザック底部からショルダー末端部に接続されていることで重量が掛かる支点が上に引き上げられ、さらには3本のベルトにより重量が分散されるのかと思われます。
このザックを持参されたKarupapaさん曰く「ここがポイントなんですよ」とのこと。
山頂までに各自がこのザックを背負いましたが、ネガティブな意見は皆無。
筆者自身も肩に片方のショルダーを通しただけで「あっ・・・これはいい」と感じたほど。
ちょっとマイナーなメーカーで見掛けることがないですが、やっぱり隠れた名品ってあるんですね。

ファストパッキング系ザックの優等生
「おー」と次に声を上げたのはKarupapaさん。
背負っているのはノースフェイスのFPハイブリッド

ザックメーカーが今一番開発に力を入れていると思われるFP系(ファストパッキング)の40Lザックです。
外見的な大きな特徴は雨蓋がないロールトップ形状。

さらに背面パネルにはアルミステーが弓形状に配置され、直接身体に当たる部分がメッシュパネルとなっているトランポリン構造となっています。
「背負い心地が軽く、身体に負担なくフィットしているように感じる」とはKarupapaさん。
Iさんも「これは背負いやすいですね」とのこと。
確かにこの背当ての部分が背負いやすさに大きく貢献している様子で、アルミフレームが上手く身体に掛かる重量を分散しているのではないでしょうか。
また通気性も抜群。
見た目よりも容量が大きくcyberdocさんはこれで2泊3日(山小屋泊まり)までの山行なら、問題なく使用しているとのこと。
実は筆者。
これを買おうと思いノースフェイスの直営店へ行ったことがあります。
ただし、店頭で躊躇って結局購入しませんでした。
しかし、背負ってみて後悔しきり。
うん!
これもいいザックでした。

正に質実剛健
特別な機能はなく、昔ながらのシンプルなザックがバーグハウスのエクスペディション・ライト
持参したのはofficialのライターです。
「多少重くてもシンプルで壊れないもの」という基準でチョイスされたこのザック。

最初に紅一点のIさんが背負ってみたのですが、ベルトを伸ばし切っても適正位置に調整できない事態に。
そこでkarupapaさんやcyberdocさんが岩場で背負ってみた結果。

「硬くゴツゴツしてるけど丈夫そう」
「特徴がないところが特徴」
こんな感想がでてきました。
持参したライターも「ホントにそうなんですよ」とニコニコと答えるあたり、完全に「道具」として割り切っているようです。
ウエストベルトのギアスリングは肩掛けのギアベルトを使うので不必要とのことでしたが、サイドのポケットはスキーを装着する際にテール部分を差し込むとぴったり固定されるそうです。
あと印象に残った一言が「きちんとパッキングした時に美しく見えるのがよい」
なかなか普通の人にはない感覚だと思います。
使い倒しても尚も丈夫、まさに質実剛健なザックでした。

小型だけど作り込みが素晴らしい
Iさんが持参した女性用のザック、ミレーのウビックを最初に背負ったのはofficialのライター。
歩き始めてすぐ「あーこれは楽だねー」と一言。
癖がなく、背中の当たりも快適そのもの。
ライター自身が小柄なこともあり、特に違和感はなかったよう。

そしてこのザック。
細部の作り込みがよく考えられていて、例えばスキーエッジなどでの切断を防ぐためにサイドベルトにカバーが装着されていたり。

このサイズでは珍しい2気室構造も嬉しかったり。
何かと「痒いところに手が届く」仕様となっています。
これを背負ったKarupapaさんは「意外だけど背負いやすい」とコメント。
容量は北アルプスなどでの小屋泊まりを想定、おそらくは2泊くらいまでなら十分対応できそうな感じです。
女性向きのカラーリングと見た目とは裏腹に、実は相当な実力を持つ・・・それがこのザックの本性かと思います。

気になる足元?
実は高麗駅でお会いした時から、すっごく気になっていることがあったのです。
何がってKarupapaさんの足元。

!!!
ワラーチ。
何と自作されているそうで、これでトレランの大会に出場しているそうです。
構造自体はとてもシンプルで、不必要になったマウンテンバイクのタイヤに人工芝を張り付けているそう。

「足を岩にぶつけませんか?」と質問したら「慣れれば当たらなくなります」とのこと。
昔は沢登りに夢中だったらしいので、その名残でしょうかね。
久しぶりに凄いものを見させて頂きました。

(お知らせ)
ワラーチの作り方や歩き方のワークショップをやっているそうです。
詳しくはこちらをご覧ください。

まもなく山頂
男坂から岩場を過ぎて金刀比羅神社に到着すると、素晴らしい展望が開けました。

前方には奥多摩の山々と丹沢、そして富士山の雄姿!
少し前まで曼殊沙華で真っ赤に染まっていたであろう巾着田も眼下に確認することができました。

ここまでくれば山頂まではあとわずかな距離です。
余ったザックを手に持って気持ちの良い尾根道を進んでいきます。

Karupapaさんが背負っているのはエクスペドのマウンテンプロ
名前から登山用と思えますが、実はどちらかというとタウンユース寄りの商品です。

雨蓋は止水ファスナーで開閉するタイプ。
なかなか見掛けないので、珍しい物好きにはおすすめです。
ただし、山での実用性には乏しいのでご注意を。

さらにIさんが背負っているのはアルティメイトディレクションのファストパック

極限まで機能を削ぎ落したトレラン専用のザックになります。
専用性の高いものは、その性能を発揮できる状況下でないとコメントが難しいのですが、軽くて快適に走れそうな印象を受けました。
ただし、ウエストベルトが付いていないので、身体への固定は考えたほうがよさそうです。

山行を終えて
個性豊かなザックの数々。
いろいろなザックを背負える機会はそうないので、なかなか楽しく有意義な山行でした。
みなさんがそれぞれに「こだわり」を持っていて、それを買った、使っている理由を聞いていてとても楽しかったです。
ザックは身体と触れる面積が最も多く、なかなかしっくりとくる物が見つからないことも多い登山道具のひとつ。
そんな中、本当に好きでそのザックを使っているということは、とても幸せなことだと思います。
これを読まれたみなさんも、ぜひそういった「ベストワン」を見つけて、楽しく快適な山登りを楽しんで頂ければと思います。

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