社内山行 葛尾城跡 岩稜コースでクライミング研修

2018年4月27日

はじめまして、ヤマレコスタッフのKJです。
ヤマレコ入社後に登山を始め、まだ経験の少ない初心者です。
よろしくお願いします。

4月19日(木) 長野県埴科郡坂城町にある葛尾山でヤマレコ社内研修登山を行いました。

今回の研修は、
・簡単なクライミング実習
・ロープワーク
・セルフレスキュー
の三本立て。

まずは研修場所の岩稜コースに向かいます。

【山行開始!】
研修場所までの距離は、スタートの坂城神社から1キロに満たないほどで、短いです。
山道脇に咲く鮮やかなオレンジ色の山吹が目を引きました。

ほどなく岩稜の南端に到着。

葛尾山 岩稜南端

岩場に到着し、さっそく研修の開始です。
クライミングの前に、この場所でセルフレスキューとロープについて学びました。
山岳ガイドでもあるヤマレコスタッフによるレクチャーです。

【セルフレスキュー ザック搬送】
ザックを使った背負い搬送の練習をしました。
ザック搬送にもやり方がいくつもあるかと思いますが、
今回の研修では、ザックを土台にして、要救助者を肩の位置で背負う方法を習いました。
ザック搬送

この方法だと一度立ち上がってしまえば、腰にかかる負担が軽く他の搬送方に比べて楽に背負えるそうです。
立ち上がるには足の力が要るため、メンバーの介助が必要になります。

私は背負われる側でしたが、しがみついたり力んだりしなくても姿勢が安定するので、とても楽でした。なんなら居心地がいいくらいです。
怪我をしている状態だと揺れや力みが痛みに繋がるでしょうから、被救助者のメリットも大きそうです。

ただし、搬送によって怪我を悪化させてしまうことがあるため、搬送できるかどうか、適切な搬送方法かは状況をみて判断する必要があります。

【ロープワーク】
緩めの傾斜を、三人でアンザイレンして歩いてみます。

アンザイレン

ロープの結び方で、滑落時、負荷が二人目三人目にかかりにくくなるようにしています。
先頭は技術を会得している人に担当してもらい、いざという時に確保してもらいます。
確保に際して、真ん中の人は下手に手伝わない方が良いそうです。

続きまして、ロープの結び方について。
8の字結び(エイトノット)と末端処理、マストノット、バタフライノットなどいくつかの結び方を教えて頂きました。
末端は8の字結びから離れすぎないように…と。

スリングをぐるぐるねじ巻いてカラビナにまとめる実習もしましたが、簡単そうに見えて意外と緩んでしまいました。
その他、フィックスロープをはる方法など。

ロープワーク
ロープをたたむには体力をつかうため、他のメンバーもぼーっと待ってるのではなく積極的にお手伝いをしましょう!

【クライミング実習】
それでは、いよいよ本研修メインディッシュの岩稜コースへ。
私にとっては初めてのクライミングで、正直、怖さがありました。

岩稜コースは二人一組でアイザイレンをして進みます。
危険個所は、技術のあるスタッフに先に登ってもらい、確保してもらった状態で後に続きました。

事前に「手で登るのはなく足で立ち上がるように登るように」と言われていましたが。

足を置く位置がなかなか定まらない!
はっきりとした足場がある時は良いのですが、岩の段差につま先を引っかけ立ち上がるように登っていくということが、恐怖心もあり初心者にはなかなか難しいかったです。
他のメンバーに足場の指示などのサポートしてもらいつつ、なんとか通過できました。



【葛尾城跡へ】
岩稜コースが終わり、葛尾城跡に向かいます。
途切れることなくずっと登りが続くため、葛尾城跡に到着する頃にはへとへとでした。
(なお他のスタッフは余裕そうです)

山頂の標高は800M程度ですが、この素晴らしい眺め。

今年は桜の時期が早かったので期待していなかったのですが、山頂の桜がちょうど見ごろでした。

葛尾城跡 東
山と桜が、研修を頑張ったご褒美になってくれました。

【セルフレスキュー  応急処置】
最後に、山頂にて応急処置の講習です。
サムスプリントという、副木代わりになる用具を使用した固定法について説明を受けました。

応急処置 固定法
足を骨折をした場合、足の下にサムスプリントを置き、包帯を巻きます。
緩みにくいよう一回りしたら写真のように包帯を折り、さらに巻いていきます。

【研修終了】
以上で研修が終了しました。
初心者の私にとっては難しいことが多く、研修内容を理解しきれていない、伝えきれていない部分もあるかと思います。
これからもヤマレコスタッフとして研鑽を積み、安全登山に役立てるようになりたいと思えた一日でした。

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