地図だけじゃない!スマホのアプリで道迷いを防止するTips

2019年1月31日

こんにちは、ヤマレコ代表のmatoyanです。
道迷いの防止、皆さんはどう対策していますか?

紙の地図とコンパスを使ったり、登山用の地図アプリを使っているから安心、という方もいるかと思います。ただある程度の山を歩いた経験がある人であれば、多少なりとも「道を間違えたことがない」という人はいないのではないでしょうか。
紙の地図&コンパスは、常に周囲の地形と地図を見比べて現在地を確認しながら歩く必要がありますし、アプリも「スマホを開いて見る」事が必要です。おそらく定期的に地図を確認するのは地図好きの人であったり、単調な登りで疲れていて現在地を知りたいときなどではないでしょうか。

特に道迷いが多いのは下山のときです。
例えば私の場合は昨年12月末に登った乾徳山で、下りに入ったあとに道が右に曲がっていることに気が付かずにそのまま左手に真っすぐ突き進んでしまいました。友人と2人で楽しく話をしていたので、気が緩んでいたということもあり、2人とも道間違いに気づけませんでした。その時は1-2分ほど進んでおかしいことに気がついて地図を確認して引き返しました。


図:乾徳山の下山時に道を間違えた箇所

日没やバスの時刻が迫っていたり、パーティから遅れていたりする場合、私の例ような話が盛り上がっている場合など、別のことに気が向いているときには地図を見ていなかったり、道の確認が不足していまうという事が多いです。

さらに人間なので心理的な要因が重なります。例えば

  • 焦っている場合 (例:予定より遅れている)
  • パニックに陥った場合 (例:怪我をした)
  • 疲れ切っている場合
  • 気が散っている/気が抜けてぼーっとしている場合

こんなときには、「道を間違うかもしれない」ということを考える心の余裕がないこともあります。

本来は早めに間違いに気づく事が重要だと思います。定期的に地図を見て現在地を確認すること、そして歩いている道の踏み跡や方角などの変化を見ながら「なんかおかしい」にいかに早く気づけるかが重要です。このあたりは経験や心がけである程度は対応できますが、前述のようにスマホ(地図)を出すのが億劫になっていたり、道の状態に気を払えないこともあります。
特に冬場は寒さや風などでスマホや地図を取り出す行為を怠りがちです。

せっかく登山用のGPSアプリを使っていても、アプリで地図を確認しないで突っ込んでしまう。
心の状態によっては間違っているのがわかっていても先に突っ込んでしまう、という事例もあります。

これでは道迷いの遭難を防ぐことはできません。
人間は必ずいつかは道を間違える。完璧な人間はいない。その大前提に立ったときに、何ができるかだと思います。

 

そこでヤマレコの登山地図アプリ「ヤマレコMAP」の新機能、「ルート逸脱警告」の機能をぜひ役立ててほしいと思います。
「ルート逸脱警告」の機能は予定のルートから水平距離で50mほど離れると、ルートから離れたことを声でお知らせする機能です。
利用できる条件は、(1)予定ルートを入れていること、(2)逸脱警告の設定をONにしていること(通常はONになっています)、の2点です。


※図はイメージです。実際は音が出ます。

ルートの入力方法はいくつかありますが、(1)ヤマレコのWebサイトなどで計画書を事前に作っていただく、(2)ヤマレコMAPに山行記録などのGPSログを取り込んでいただく、(3)ヤマレコMAPの「計画書作成」または「ルートを描く」の機能で予定ルートを作っていただくことです。
最近はヤマレコMAPのアプリの中でも簡単にルートを作成できるので、ぜひこの機能を使って予定ルートを入れて、コンパスに計画書を提出して、安全に登山をしていただきたいと思います。

音声での警告ならスマホを取り出していなくても道間違いに気づける可能性が高くなります。
先程挙げた私の乾徳山の例ではルート逸脱警告の機能が音を鳴らす前に気づけたのですが、もう一点道標を見間違えて下山路をミスしたところがあり、こちらではルート逸脱警告の機能がきちんと動いてくれました。


図:乾徳山の下山時に道を間違えた箇所2

また、「スマホはザックのヘッドに入れていたり、ポケットに入れているから鳴っても聞こえない」という方もいらっしゃると思います。
そんなときの私のおすすめは、Bluetooth製のイヤホンで左右がつながっていないものです。特に個人的に気に入っているのはAppleのAirPodsです。
見た目ほど落ちやすくもないですし、ケースに入れれば充電ができるので、比較的長く使い続けることができます。落ちるのが気になる方はインナーイヤー型のイヤホンを選ぶのもありだと思います。

イヤホンを耳に入れた状態で、音楽を聞いてもラジオやVoicy、Podcastなどの番組を聞いてもいいですし、何も聞かなくてもいいです。片耳だけ入れている状態でもいいと思います。その状態であれば警告の音声もすぐに聞き取ることができ、周囲の環境音も聞き取ることができます。

ヤマレコMAPの「ルート逸脱警告」と、Bluetooth製のイヤホンの組み合わせ、ぜひ試してみてください!

by matoyan

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