米炊き当番 天国と地獄

2019年8月22日

こんにちは

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縦走で
日焼けの跡と
筋肉痛
通常営業
こなすお盆明け
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お盆明けの週明け 体のガタガタさを嘆いて思わず一句詠んだ今泉です。
(あとひたすら眠かった…)

さてお盆休みに縦走にでかけたのですが、今回からコッヘルで米を炊くことにしました。
最近の流行りで
「山での米炊きと言えばメスティンでしょ?」とか思っている人も多いようですが、メスティン(大)では米はせいぜい3合か4合くらいしか炊けないのでグループ登山では足りません。
(3,4合じゃ足りないってどんだけ食べるんだ?と思われても仕方ありませんが足りないのです)

そこで縦走の前にモンベルでアルパインクッカー18+20パンセット(7500円)を購入しました。
で、いきなりぶっつけ本番は怖かったので地上で練習。

練習日8/14
米5合(750g)
水1000cc
浸水時間30分
標高596m(松本市)

【火加減】
1.お湯が沸くまで(5分ほど)強火
2.沸いたら蓋をして弱火20分
3.火を止めて逆さにして蒸らす
炊いている最中はその辺にあった石をのせました。

一応外で炊きました。風はほとんどなかった。


ご飯がツヤツヤ♪ 一発目で大成功!


おかずはフライパンでジンギスカンを焼いて(こっちは普通にカセットコンロで)夕飯にしました。
というわけで練習では炊飯器よりもうまくできて得意気に
「やっぱ山岳部で米くらい普通に炊いてたからね!」と余裕をかましていました。

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で、本番

まずは前泊した宿の外でひっそりと次の日の行動食用ごはんを炊きました。

本番1(前泊)8/16
無洗米4合(600g)
水800cc
浸水時間45分
標高675m

【火加減】
1.お湯が沸くまで(5分ほど)強火
2.沸いたら蓋をして弱火20分
3.火を止めて逆さにして蒸らす
炊いている最中は石がなく置いてあった灰皿をのせました。


風もなく条件も手順も練習通り
多分大丈夫…?
と思ったのですが開けてみたら、なんと芯あり(>_<)
焦って水を追加して再び弱火で炊き直しましたが芯は消えずベシャ飯度合いが高まるだけ…
というわけで久々の大失敗の芯ベシャ飯を炊いてしまいました。

そういえば山岳部時代
米炊きを押し付けあった記憶があります。
だって失敗した時の非難の嵐と、責任感じて死ぬ思いで食べる芯ありご飯の辛さったらなかった。
うまく炊ければヒーローですが、失敗した時のリスクが辛すぎて本番環境では米炊きから逃げてきたなぁと反省…

 

そんなわけで大失敗となった前泊4合の米は最低限だけ頑張って食べて、残りは車に置いていくことにしました。(ごめんなさい)

今回の敗因は無洗米なのに水の分量を普通の米と同じにしたことだったようです。
山岳部の時は無洗米なんてなかったからさぁ 知りませんでした無洗米は水の量が多いってこと。
(前泊場所は谷間なので携帯も繋がらず調べられなかった。当たり前ですがやっぱり事前に調べなくちゃです)

そういえば無洗米がなかった山岳部時代
夏山合宿で米を1人5合ずつ持ってくるという連絡をうけ、山ではお米を研げないからとわざわざ家で研いでドライヤーで乾かしたものを持って行ったら先輩に「バカじゃないの?山で米を研ぐとか気にすんな」
と言われて研いでいない米と混ぜられ軽くショックを受けたことを思い出しました。

 

今回の失敗は前泊だったからよかったけど、山の中だともう食べるか背負うしかありません。
それがなくても荷物は20キロ。なんとしても食べ切りたいけど怖い。
とにかく炊かねばならぬ。意を決していざ本番!

本番2 8/17
無洗米5合(750g)
水1200cc
浸水時間30分
標高1778m

【火加減】
1.お湯が沸くまで(5分ほど)強火
2.沸いたら蓋をして弱火30分
3.火を止めて逆さにして蒸らす
重しはなし


非難小屋にていざ点火!
多少ベシャ飯でも芯ありよりはマシということで水多め、火も長めにしました。


蓋を開ける瞬間は緊張しました。
で、なんと芯なし!成功です。
ちょっと「ん?」ってなるところはありますがカレーをかける分には問題なし!

長時間歩いた(ずっと登り)あとの成功したカレーはうまい!
グループみんなで感動の食事となりました。


こんな感じで5合の米を完食!
米がうまく炊けた時の幸福感ったらないですね。クセになりそう…
でも失敗は怖い…と色々葛藤があります。

で、次の日 米を炊くのに時間的負担も大きくて予備のアルファ米にしてみたんですけど
普通の米の後のアルファ米って美味しくないんですね…
「あれ?こんな味だったっけ?」みたいな
アルファ米を知った時は芯焦げベシャ飯のトラウマから、
「なんて素晴らしい物があるんだ!」と感動したもんですが、やはりアルファ米は非常食というか許容範囲というか…
炊いた米って本当に美味しいですね。
美味しくて軽くて経済的でお米って最高!

少人数だったらメスティンは圧力がかかってうまく炊けやすいのでいいと思いますが、グループでのコッヘルご飯もよかったです。ご飯も鍋にあまりくっつかないし。

今回の山行で改めて山での米炊き道を極めたくなりました。
でも山での米炊きは山での米炊き回数をこなさないとダメですね。
地上での成功は全然あてになりません。
今のもっぱらの悩みはコッヘルにどうやって圧力をかけるか?
周りに重しがない場合、木の棒を挟んだり工夫している人もいるようなので私もやってみたいなぁと考えています。何かいいアイデアを知っている方がいらっしゃいましたら教えてくださいね!

ではまた

2 Comments

  1. yoneyama より:

    山岳部だったんですね!一回五合なら、初日は重いけど、ぐんぐん軽くなって行きますね。
    私の山岳部では、飯炊きは難しいのでほとんど雑炊でした。水は多めで米を茹でるから、失敗無し。柔らかくなるまで加熱するだけ。汁分も同時に摂れて、食器も一人一つで済みます。ただ、汁多めで食べるには、大きな鍋が必要なので、市販の山用鍋でなくて、金物屋に売ってるタライみたいなやつ使ってました。五人もいればまさに山岳部ですね。うらやましいです。
    五人ぶんの飯炊きだと、沸騰して湯が多いタイミングでよくかき回すと良いです。鍋の底面積に比べバーナーの直径が小さすぎてムラが出来るので。焚き火だとこの辺、解決なのですが。

    • imaizumi より:

      yoneyamaさん そうなんです山岳部だったんですよ! うちの山岳部の時も雑炊というかおじやというかごっちゃ煮はよくやりました。だから大鍋ザックにくくりつけている男の子が必ずいましたよ。
      うちは夜は一応ご飯を炊いて、次の日の朝そのご飯を汁物にぶち込んで全部掃除しながら食べきる という流れが主流でしたね。
      昔と違ってアルファ米もあるしポンピングしなくていいし、メスティンとかあるし便利になりましたが、今回のグループ登山で原点に立ち返り米炊きの奥深さに開眼しそうです。
      焚き火だと火のあたりが均一なんですか? まだ焚き火で米を炊いたことはないかも… 
      一応写真にスプーンがあるでしょ? あれでお湯が沸いたら底から一度かき混ぜて蓋をして炊いているんですよ! 私もその技は昔習いましたので。

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