第1話:仙丈ヶ岳とラムネ
第2話:南アの女王を極める
第3話:仙丈からこもれび山荘へ
「こもれび山荘」に宿泊
今回は北沢峠に建つ「こもれび山荘」の紹介となります。
山荘データ | |
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施設名称 | こもれび山荘 |
営業期間 | 4月下旬~11月上旬(年末年始の営業あり要確認) |
収容人数 | 110人(前日までの予約制) |
宿泊料金 | 8,500円(1泊2食付き) |
電話番号 | 080-8760-4367 |
https://www.facebook.com/komorebisansou.southernalps/ |
小屋の中はアイデアがいっぱい!
では小屋の中を見てみましょう。
まずは大事な寝るところから。
1階は食堂脇に部屋があり、奥に更衣室とトイレ・洗面所・靴置き場が配置されています。
就寝スペースは各布団1枚に1人づつの割り当てとなっていますが、特筆すべきは、各スペースを遮音カーテンで仕切ることができるのです。
これだけで自分だけの個室スペースに早変わり!
枕元にはブックライトまで設置してあります。
こうすることにより、ある程度のプライベート空間が出来上がるので、特に女性には嬉しいサービスのひとつだと思います。
(2階は大部屋になります)
次はありそうでない・・・これです。
給湯器!
小屋のスタッフの手を煩わせることなく、お湯が手に入るのは嬉しいことのひとつだと思います。
そしてすぐ横には、常時お茶が用意されています。
食器や朝弁当容器の返却場所も兼ねていますが、ここでお茶を飲むことができます。
ただし、皆に提供されているサービスなので水筒に汲んで使い切ることのないようにしましょう。
売店や喫茶も充実
受付・売店です。
受付と支払いはここで済ませます。
左側に見えているのは衛星公衆電話です。北沢峠は各携帯会社の電波状況が悪く繋がりません。
どうしても連絡が必要な場合はこれを使うか、大平山荘方向に100mほど進むとドコモであれば電波をキャッチすることもあるようです。
こちらはお土産ものコーナー。
オリジナルグッズも充実の品揃えです。
かわいいデザインの手ぬぐいやバッジ、書籍やDVDなども販売しています。
そして喫茶。
ちょっとしたお茶タイムであれば手作りのブラウニーをお供に挽きたての珈琲でも。
出典:ヤマレコ 2015年9月19日仙丈ヶ岳~塩見岳☆ 仙塩尾根で繋ぐ♡
小腹が空いていれば「スープカレー」や「メキ鹿ンタコライス」がおすすめで、山小屋の食事とは思えないほどの逸品です。
出典:ヤマレコ 2017年8月26日仙丈ヶ岳
こちらのお供はもちろんビール!
なかでもサーバーから直接注がれる南信州の地ビール「アンバーエール」は微かなカラメル香が特徴的で、苦みと香味のバランスが取れた飲みやすいビール。
ぜひおすすめしたい1杯です!
出典:ヤマレコ 2017年8月22日仙丈ヶ岳☆花咲き乱れる大仙丈への道
もちろんお取り寄せも可能です。
南信州ビール・アンバーエール330ml(24本入)
ご自宅でもぜひお試しを。
おまちかねの夕食
いよいよ夕食の時間。
スタッフさんから食器の片づけ方など、一通りの説明の後に「いただきます!」となりました。
この日のメニューは以下の通りでした。
ごはん
豚汁
お漬物
コロッケ
キャベツの千切り
サラダ
トマト(1/4カット)
ナスの煮浸し
寒天寄せのデザート
どの料理も美味しく、満足度の高いお食事でした。
山小屋でよく見掛ける「置きっぱなし」ではないので、ごはんや汁物が暖かい!
これって重要ですよね。
ごはんと豚汁はもちろんおかわり自由で、お腹いっぱいになりました。
やっぱり快適だった「こもれび山荘」
ヤマレコ内の多くの記録内容から「いい小屋なんだろうな」ということは想像していましたが、やはり評判通りの「いい山小屋」でした。
「いい山小屋」というよりも「快適な山小屋」といったほうが正しいでしょうか。
決して登山者を持ち上げるでもなく、過度なサービスを押し付けるようなほどでもなく。
必要なものは全て揃っているので、あとは「登山者自身」が快適な小屋泊まりの方法を見つければいいだけ・・・そんな気のする山小屋でした。
支配人の竹元氏はA STEP TO THE ALPS?(アスタルプロジェクト)や様々な媒体で南アルプスと伊那谷の情報を発信。
今年は伊那市の中心部(伊那市駅)と南アルプスの玄関口とも言える仙流荘をつなぐ無料ジャンボタクシーの運行を開始させたりと、地域の活性化と山と街を繋ぐ活動に尽力されています。
なお、今年の10月には信州のお酒と本格的な料理を楽しむイベント「南アルプスで信濃錦を呑む会 in 北沢峠こもれび山荘 2017」が開催されます。
興味のある人は参加されてみてはいかがですか?
山岳関係者にもファンが多いこもれび山荘。
ぜひ自分なりの「快適」な時間を見つけて下さいね。
次回は甲斐駒ヶ岳への道
素晴らしい「こもれび山荘」での滞在を終え、次回はいよいよ甲斐駒ヶ岳への登山となります。
仙水峠から駒津峰を経て、直登ルートで甲斐駒の山頂へ!
ご期待下さい。
《今回の出費》
アンバーエール×2本
1,600円
《使用機材》
PENTAX K-3II
PENTAX DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF] DC WR