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以前執筆者の一人から頂いたのですが、ずしりと重く、山のうんちく集のようなもので、頂いたときにはあまり開く気がしませんでした。2001〜11年頃の連載分です。
以前はあまり興味のなかった山の歴史的側面などの面白い話があり、しかも1Pひと記事の読み切りなのでちょっとした時間に読み、なかなかおもしろかったです。うちにはそこらの図書館よりも山岳書がたくさんあり、自宅で立ち読みするのがヒマな週末の喜びです。
木地師、修験道、富士山の噴火歴、登山史の中のマイナーな人物の紹介など・・・。50超えた登山愛好家にはなかなか楽しい読書となりました。
修験道者が山を自在に歩く故に幕府から法度で縛られ、お講の引率者(御師・おし)に転向した話(p158)など読むと、自由に無頼に山登りをしていたセミプロ登山家が、21世紀には危機管理や安全対策社会の風圧で認定ガイドに登録され、ツアー引率している運命にかぶって見えました。
大町山岳博物館の創立の話124pとか、日本最初のスキー場129p、旧制高等学校の部報178pも興味深く読みました。
執筆陣には澤田、谷口、馬目氏など、一線クライマーもいれば、件の佐田務さんのように、民俗面を書いてくださる人もあり。谷口けいさんが技術ネタではなく、富士山の歴史や万葉ネタで書いているのも今更ながら意外な発見でした。でもシプトン290pの山行スタイルを紹介するコラムも良いです。
昔の岳人といえば、2000年ころからの岳人ダンボール数箱分や古いカメラ、VHSや8mmテープやなんかを、置き場に困ってきょう、近所の実家の二階に置かせてもらいに行きました。去年の今頃、父が緊急入院して、もう家の片付けしないと、という感じになり、姉と二人でバンバンガラクタを捨てて広くなった部屋です。片付けておいてまた本の置き場にしてしまい申し訳ないのですが、結局生き返った父は捨ててもらって助かったと思っているようです。モノに執着してない割に、モノを捨てないので、やはりムスコに捨ててもらうのが一番良かったってことでしょう。僕もいずれその域に達したい。
重い10箱あまり持って二階から二階へ。肉離れの足も2週間でずいぶん痛みが治まってきました。
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