7ヵ月ぶりの軽井沢です。 今年は空梅雨で、東京では50年ぶりの水不足とか。集中豪雨など、日本各地では不安定な天候が続いていますが、上信越地方のこの土日のお天気は心配なさそうです。 東京から朝の関越ハイウェイをスイスイと北上し、高峰高原の車坂峠へ。これから黒斑山に登ります。この車坂峠からは、約400m程度で山頂に到達します。好天に恵まれれば、断崖絶壁のトーミの頭から望む浅間山が絶景ですが、この日はあいにく雲の中のように水蒸気の煙に包まれてい、残念ながら四方の景色が望めません。 表コースから登山道に入ります。カラマツの林を歩きます。地面は岩と砂ですが、しだいに赤茶けた砂礫になります。ぶんぶん飛んでいるのはハチでしょうか?羽音が耳に付くほどやたらと飛んでいますが、纏わり付いてくることもないので、気にせず進みます。 ひと登りで車坂山を越えて草原に下り出ると、前方に山々が見えます。ガレの急坂を登ると、亜高山樹林帯にシャクナゲやコマクサなどの高山植物が咲いていました。黒斑山は花の百名山に選定されていて、ヒメシャジンなどの高山植物が紹介されています。 アズマシャクナゲが咲いている先に、赤い避難壕が現れました。林の中を下っていくと、視界が開けて槍ヶ鞘に出ます。本来ここは絶好のロケーションなのですが、霞に遮られて、浅間山の稜線も確認できません。 小ピークの”赤レゾの頭”を越えて、鞍部に下ると中コースが左から合流します。 右側が切れ落ちた外輪山の稜線を北上して行きます。登りついた先はトーミの頭です。 トーミの頭は、東側が切れ落ちた断崖絶壁です。浅間山の噴火によって、黒斑山の山肌は吹き飛ばされ、この切れ落ちた岩稜ができました。コース最高の絶景ロケーションで、眼下の湯の平を挟んで正面に迫力の浅間山が対座するのですが、すべては霞の向こうです。 一度下ってから、湯の平口への分岐を過ぎて、針葉樹林帯の急登を行くと、黒斑山観測局があります。緊急放送設備の大きな拡声器が目立ちます。この先は緩やかな道が続き、すぐに山頂に到達しました。山頂(2,404m)は狭いですが展望がよい。今日は望むべくもないので、すぐにUターン。トーミの頭まで戻り、岩場に腰を下ろして山ごはんにします。 山ごはんは、横川SAのたかべん(高崎弁当株式会社)製“鶏めし弁当”です。眼前の雲(水蒸気)は流れが速いものの、なかなか景色を見せてくれません。ここ(トーミの頭)では本来ご法度ですが、自己責任で赤ワインをちびっとやり、夏の柔らかい風を顔で受けながら、ひと心地つきました。 戻りは中コースに入り、イワカガミや黒斑天然カラマツなど、豊かな森歩きを楽しみました。〔感想〕 ガイドブックのお勧めシーズンは6月(中旬)〜8月(中旬)ですが、浅間山麓が春を迎える5月上旬には、浅間山の残雪模様を堪能できるようです。前掛山の上下放射状の細い溝に残雪が残り、黒い山肌に規則正しい無数の線ができる。 それを見るには黒斑山山頂が最適だそうです。
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