イブネ・クラシ・銚子(錦をまとった甲津畑・千草街道より)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 998m
- 下り
- 983m
コースタイム
イブネ(10:20/10:30)〜クラシ(11:00)〜銚子(11:20/11:30)〜イブネ:昼食(12:00/12:30)〜杉峠(13:10/13:20)〜
蓮如上人旧跡(14:20/14:25))〜東近江市避難小屋(15:00/15:10)〜登山口(16:00)
天候 | 晴れ 午後より雲が多くなり、風も冷たく感じる。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
渋川(藤切川)に架かる鳴野橋手前の路肩に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩ヶ谷林道登山口に登山届ポストが有ります。 岩ヶ谷林道と対峙するカクレグラ〜タイジョウの尾根に見事な紅葉が見られ、 杉峠に至る千草街道は未だ充分紅葉(黄葉)が楽しめました。 |
写真
感想
初冬にこのコースを歩いた時、紅葉の時期に是非来たいと考えていたので、
晩秋に差し掛かる前のこの時期に出かける。
その他、今回はいろいろと目的が有ってこのコースを計画した。
1・奥の畑へ通じる入り口を確認する。
2・お金峠〜ワサビ峠からの尾根(クラシ北尾根)とイブネ北端に上がる北端尾根の各分岐地点を確認する。
3・銚子ヶ口への分岐地点を確認する。
4・痛めた膝の回復具合を長い距離で確認する。
盛り沢山の目的を持って渋川(藤切川)に懸る鳴野橋脇に車を停める。
上流の尾根には見事な紅葉が広がり一段とテンションが上がる。
黄葉に溢れる林道から垣間見えるカクレグラ〜タイジョウの尾根は素晴らしい紅葉だが、楽しみは帰りに残しておこう。
林道から山道に入ると、タイジョウへの分岐指標が無くなっている。プレートが割れて無くなったようだ。
大峠分岐のツルベ谷出会いを過ぎると、期待通リに色づいた紅葉(黄葉)が続き度々脚が止まる。
石垣の残る道を過ぎ、石積の堰堤で谷を左岸へ渡ると踏み跡が分かれる。
左折ですぐに蓮如上人旧跡。右が本流の下流へ向かっている。踏み跡について行くとすぐに支流右岸の道に変わり、
谷に沿ってしばらく続いている。どうやらこれが奥の畑谷らしい。もう少し歩いてみたいがこの辺りで引き返す。
コースに戻って、大シデの木を過ぎ、一反ボウソウの脇を上がると一息で峠直下の避難小屋に出る。
この先水は期待できないので、手前の谷で水を補給して行く。
少し重くなったザックを担いで、小屋から谷のヘリをトラバースして行くと、白禿の水場にホースが引かれていた。
しかし水量は心細く、補給には時間がかかりそうだ。
足元に注意して落ち葉に覆われたトラバースを終え、笹の斜面を急登して杉峠に出る。
峠に出ると三重県側の展望が広がり、御在所方面が眺められるが尾根の紅葉は盛りを過ぎていた。
峠で小腹を満たして、イブネを目指し北に延びる尾根を登る。
明確な尾根をしばらく登り樹林の開けた草付の台地に出ると、初めてタイジョウのピークが見られる。
再び樹林となった尾根を忠実に辿り、杉峠の頭を過ぎ曖昧に広がった尾根を佐目峠へ向かう。
東に広がる国見ヶ岳〜鎌ヶ岳の主稜線を見ながらイブネの頂上台地に上がる。
草原のように広がるイブネは山にいる事を忘れるような解放感に溢れている。
そんな雰囲気のピークがクラシ・銚子を併せて三角形のように並んでいる。
今日はその三角形を左廻りで周回する。
馬酔木の群落を抜けイブネ北端に出ると、目前には堂々とした釈迦ヶ岳が紅葉の尾根を越えて眺められる。
北端から東方を見るとイブネ北端尾根へと踏み跡が続き、左(北向き)に下ると平坦なクラシへの道となる。
ゆるやかに広がるコルから、草原→樹林→草原を辿ると石楠花の枝がうるさいクラシのピークとなるが、
展望も皆無なのでピークを確認したのみで引き返す。
石楠花の群落を戻ると北向きの尾根が派生する。プレートを確認すると、ここがワサビ峠から続く尾根で、
クラシ北尾根と呼ぶらしい。
往路を戻り、草原に出て北寄りを行くと、右手(北)へ尾根が分かれ、「銚子出会い」のプレートを見つける。
どうやら尾根の先左に見えるピークが銚子のようだ。
北向きの尾根が詰まった場所で分岐となり、左へ折れると銚子へ、右へ向かう尾根が銚子ヶ口へ向かうものだ。
指標も無い草地のピークへ出るとブナの幹に「銚子1130」と刻まれている。
イブネの展望台のような銚子の北側には、陽を浴びた素晴らしい紅葉の斜面が眺められる。
これで三つの目のピークを踏んだので戻ろうかと思ったが、目の前には谷を越えて直接イブネに戻るショートカットコースが
見える。今日は見通しが効くのでそちらへ向かう。
最高地点から見当をつけて、笹を分けて南東へ下り小沢に下りる。
紅葉に囲まれた沢から草地を岩が集まる高みへ上がると、イブネを歩く人影が見られる。
雰囲気の良い場所なので一息入れた後、
踏み跡を追ってイブネの稜線に戻ると馬酔木の群落の端に出た。稜線からの下り口はわかりづらい。
時計を見るともう12時だ。風を避けて昼食にしよう。
御在所岳北西尾根が正面に見える場所で腰を降ろし、サンドウィッチをほうばる。
もう少し遠望が効けば、白山や乗鞍などが眺められるのに少し残念だ。
ゆっくりしたいが雲が多くなり、風も冷たく感じてきたので下る事にする。
往路を杉峠まで下ったので、後は秋のフジキリ谷を楽しみながら下ろう。
谷を飾る黄葉や紅葉を眺めながら観光気分で下ったので、登りよりも時間がかかってしまった。
距離は長めのコースだったが、膝に違和感は残らなかったし、
イブネ周辺を周回して新たな魅力も発見でき、充実感に満ちた一日だった。
イブネ・クラシ山上台地の紅葉は、もうすっかり終わってるんですね。
今年も行きたかったのですが、すっかり行きそびれてしまいました。
この界隈は鈴鹿の中でも独特の空気感が流れる所で、いつ訪れても本当に良い所ですね。
38番の写真の谷ですが、ここは佐目子谷の支流の谷でクチクマ谷(熊ノ戸谷) の源流域です。そして43番の写真の場所には「イブネのヘソ 熊ノ戸平」と書かれた古びた小さな標識が掛かっています。
ここを中心とした一帯が鈴鹿の中で私の一番のお気に入りの場所です。
四季を通していつ訪れても期待を裏切らない素敵な場所ですので、ぜひonetotaniさんもまた訪れてみて下さい。
あと熊ですけど、去年の10月頃に永源寺町辺りでイノシシの罠にツキノワグマが掛かり、そのまま鈴鹿の山奥に逃がしたそうなので確実に1頭はいますよ〜。
コメント有難うございます。
Toshi42さんの4月末の記録を目にしてから気になっていました。
今回周辺ピークを周回して、より魅力が増しました。
霙・残雪・紅葉とイブネもまだ三度目ですが、少々遠くても何度でも来たいと思わせる魅力には勝てません。
ルートを変えて、季節を変えて・・・。
水場の心配も解消したので、今度は是非泊りで行きます。
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