1999年に塩沼亮潤大阿闍梨が成し遂げられました。
この回峰行の道について、コース定数(登山の負担度の科学的数値)という尺度を用いて解析してみました。
日帰り登山で、コース定数が20前後で一般的な登山者向き。
コース定数30前後で健脚な登山者向き。
コース定数40以上では日帰りでは難しいというレベルです。
まずは、基本データから・・・
標準時間:21時間弱
距離:37.9km
累積標高差:2600メートル
このデータから計算すると、回峰行の道のコース定数は77でした。
ちなみに、黒戸尾根往復(竹宇駒ヶ岳神社〜甲斐駒ヶ岳往復)のコース定数は59、
谷川馬蹄型縦走(土合橋〜朝日岳〜蓬峠〜谷川岳〜土合橋)のコース定数は68です。
回峰行の道は、これよりさらに10も大きな値を示しています。
回峰行の道に匹敵するコースとしては・・・
表銀座コース(上高地〜槍ヶ岳〜燕岳〜中房温泉)の81
椹島から荒川岳、赤石岳を周回するコースの75
朝日連峰縦走コース(泡滝ダム〜以東岳〜大朝日岳〜朝日鉱泉)の79
等が挙げられます。
1000日間毎日、上高地から槍ヶ岳に登って、表銀座コースを燕岳まで日帰りで歩くなんて・・・
こうして数値化することによって、大峯千日回峰行がどれだけ凄い荒行であったことが実感できました。
先の百名山や山行コストの時もデータ化がわかりやすくて、Swan-songさんは分析が上手だからこそ分かりやすいのだと思いました
これからも宜しくお願いします😄
お褒めいただき、本当に嬉しく思います。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
(ガンコやさんすみません、悪気無いです。単に思い出しただけです)
そうなのですよね。回峰行やめたら人間やめなきゃいけないのですよね。なんと恐ろしい荒行か!大阿闍梨はこんな尊い修行ができて、なんと幸せなことかとおっしゃっておられました。
興味があって、一昨年の秋にここを少しばかり歩いてきました。
金峯山寺から山上ヶ岳まで、観光の時間を除くとテン泊装備で7時間半ほどでした。
帰りは下り基調になるしルートは整備されているので、日帰り装備ならば12〜13時間で往復できると思います。
ただし、これを連日繰り返すという事になると話しは全く別です。
千日連続ではなくて山寺が開いている期間の行(ぎょう)とは言え、人間業ではありませんよね!
私だったら、3日目には逃げ出しているでしょう(笑)
gankoyaさんの山行記録を拝見しますと、凄い健脚じゃないですか。
多分、私はgankoyaさんの倍時間がかかります。
谷川馬蹄型も半分で音を上げたものですから。
私は1日目で時間切れOUT!その場で自害というパターンになりそうですね。
しかしいつかは、吉野〜山上ヶ岳を歩いてみたいですね。
やはりコース定数を出すと凄まじいですね。塩沼大阿闍梨がTV出演されたときの写真を以前日記https://j.mp/2ZSrzko に載せましたが(ちょっと不謹慎なネタで恐縮💦)、お話しはすごく温和で判りやすいだけに、凄さを見誤っていたかもです。
始めたら止められず、止めるときは自害するための短剣を持つというのも、とても真似のできないことですよね。
塩沼大阿闍梨は、本当にすごく謙虚で温和な肩ですね、回峰行の他にも死と隣り合わせの修行をやっておられます。
ああゆう風になれたらいいなと思いますが、修行は嫌です。
回峰行は、それこそ究極のPNRなんでしょうね。
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