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2018年07月10日 23:09詳細記録全体に公開

7月8日(日)道の駅みとみ〜鶏冠〜木賊〜甲武信〜雁坂峠〜道の駅みとみ

『木賊山の前衛"鶏冠山"は岩と石楠花で…』
〜奥秩父主稜線を逆ルートで振り返る〜
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1518652.html 

 前日のアクシデントにより、予定より遅い出発になり睡眠時間も短くなってしまう失態…(^_^;)
 誰にも会わない朝の西沢渓谷は鶏冠の入口まであっという間に到着
吊り橋からは鶏冠は一部見えている程度で、「濡れいているんだろうなぁ…」
気を引き締めます

 トレースはしっかりしていて、まもなく河原に誘導され、いくつかの焚火の跡を経由していると鶏冠谷出合いに、期待していた飛び石による渡渉は、あえなく打ち砕かれ靴を脱ぎます

 沢から尾根に取り付き、心拍が上がりすぎないように脚を温存していると、地形図の尾根通しからやや外れる頃にはチンネノコルを待たずして岩稜帯に変り雰囲気が変わります
(※鳥瞰図では大岩・ギロチン岩にあたると思います)

 この辺りはつゆ払いのするほどではないですが、予想通り岩場は濡れています
脚が上がってきてから手を動かす、基本的な事を意識して登って行きます
今振り返ると、程よい緊張感の中、初心にかえり、丁寧に歩きました

 ルートの難易度としては、先週の小太郎山西尾根のハイマツにも殺意を感じましたが(笑)今回はミスった時の代償が大きい事が容易に想像出来たので、良い集中力で歩くことが出来ました

 そのおかげなのか、第1〜第3岩峰の核心部も大きな驚きもなく、樹林帯からも露出するせいか、岩はこちらの方が乾いていたのでありがたかったです

 山梨百名山標柱のある、第3岩峰に立つと
さすがに眺望は厳しかったですが、いくつもの沢や滝が、東沢に集約されていく様が、谷の深さや岩稜帯の研ぎ澄まされた感じに、余計な物のないシェイプされた印象を受けました

 ここから木賊へは、岩稜帯は少し薄まり、その代わりに密度の濃い石楠花、倒木のハードルをかわしながらのルートファイ区間が長めに続きます

 鶏冠山ピークでは、天候もだいぶ良くなっていて遠くには青空も覗かせていました
上手くミスコースせずに木賊へアプローチ出来たら、甲武信でご褒美があるかもしれない!
と都合の良いこと考えながら、次なる2177ピークではハッキリと甲武信、木賊も確認でき富士山まで見えてきた時はニヤニヤしてしまいます(笑)

 ルート上は相変わらずの状況ですが、天候とテンションは右肩あがり
木賊ピークの直下あたりの石楠花の密集地帯を通り抜ける頃には、洗車機を通る車の気持ちになり

「もう洗う所ありませんけど…」と通過していきます

 今思えば、ゴールした時に珍しく水がたくさん余ったのも、このあたりで皮膚から水分補給していたからかと、しょうもない事を思いつきます

 最後は木賊ピークよりやや雁坂側に出て、登山道の素晴らしさを噛みしめながら甲武信へと向かいます(笑) 「翼が生えます♪レッドブル!!」
甲武信小屋に出ると、癖で何か補給しようかとも思いましたが、特に不足もなく、私に不足しているのは時間と気づき、そのまま甲武信ピークへ
 この頃から少し風を感じるようになり、視界が開けたかと思えば、メルヘンな世界が広がったりと忙しかったです

 そんな中甲武信ピークを踏むと、やはり中央分水嶺をロングで歩い事を思い出し
ホントに長かった国師までの尾根や、眺望もほとんどなく、奥秩父全開の苔むした樹林帯を歩き、旅をしている実感を思い出します

 後はどう降りるか、時間的にとくちゃん新道が妥当ですが…
すっかり「奥秩父振り返るモード」になったのか、雁坂峠経由で最後の林道手前まで明るいうちに抜ける勘定で歩こうと考えていました

 そんな時に挨拶させてもらった方との話の中で、雁坂峠からの沢沿いルートの途中で沢を跨ぐ際に水量が多い可能性があるとの情報を教えて頂いき、帰りも渡渉の心配をする事に(^_^;)

 帰りは巻き道で木賊をキャンセルし、破風山避難小屋が見えてくると、鮮明に当時のことを思い出す
小屋の周りのベンチのある平場を見ていると、トレランの大会の時はこの辺りに沢山の人が朽ち果てて倒れている話まで思い出しました(笑)

ここからの破風山への登り返しは、想定より長く急で…
早速こちらのコースをセレクトした事を後悔します(笑)
 
 雁坂峠への途中、樹木が立ち枯れている雰囲気が懐かしく、こうして戻ってこれたことを嬉しく思えました
 
 雁坂峠に着く頃には、朝の天気が嘘のように視界が開け、奥秩父の縦走路と富士山にうっとりしていると、鹿が一生懸命食事をしている音が響きます

 静まり返る稜線に、この辺りはもう彼ら時間帯のような感じがして、そっとその場から歩き出しました

 後ろ髪を引かれながらも、奥秩父の稜線と別れ降り始めます
沢沿いの道なので、河原なんて歩かれたら通常のトレイルよりも暗くなるとわかりずらいので、林道までは明るいうちにとギアを一段あげます

 少し降りると沢の音が聞こえてきて、慌てるとかえって面倒な事になるので落ち着いてルートファイしながら渡渉地点に到着
親切に丸太が4本程置いてあり、乗ると靴が半分つかるほどの水位でした

 長く見積もっても林道合わせて2時間程度、水位が多少高くても靴のまま入水するつもりだったので、結果的にはゴアが決壊まではいかなかったのでラッキーでした
更に少し歩くと、左から新たな沢の支流が合流していて、2度目の渡渉(^^;)
こちらも飛び石でなんとか靴の決壊はさけられました

 林道までは日没までに届きそうだったので、明るいうちにヘッデンを装着
ロードに出ると空が焼けていて、先ほど親切に情報をくれた方は今頃夕日を…
甲武信小屋の位置だとわざわざ山頂までは出向かないか…(^_^;)

 今回も反省点もありますが、終わってみると良い山行でした
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