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2022年09月27日 21:56レビュー全体に公開

100&200名山完登レビュー

100&200名山の同日完登を果たし、また下界での慌ただしい日常生活に戻った。
【9/25完登記録】https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4718846.html

今日はいつも以上に長々と問わず語りをさせてもらうが、節目なので大目に見ていただくか、スルーしていただきたい。

✔︎200座を振り返って
百名山という単語すら知らない2000年頃、白山に無理やり登らされたのが1座目なのだが、えらい目に遭って「2度と登るか!」と山から遠ざかること10年。初めて自らの意志で登った2010年の独鈷山(とっこさんー長野県上田市)を原点に、2011年の浅間(※蓼科の間違い)から足掛け12年。100名山は前半の50座に10年掛かったが、残りの50座は東京に異動してから丸2年で登った。片や200名山は長らく25座止まりだったが、残り75座を昨年11月20日以降の約10ヶ月で踏破するというクレイジーな一年になった。妻は「行者の霊にでも取り憑かれたんでしょ」とあきれていたが、「おかわり効果」は絶大であった。
ただし最後の方は「登らねば」という焦燥感に駆られ、天気予報そっちのけで強行したり、最短コースのピストンでお茶を濁したりと、本来の山の楽しみ方を逸脱していた感は否めない。

✔︎10年余りの変化
【精神面】40歳を過ぎるまで「山登りなんて物好きがやること」と思っていた自分が、やや変態レベルの登山スタイルにハマっているのだから人生って面白いもんだなと思う。何事においても、試しもせずに決め付けては可能性を狭めてしまうことが良く分かった。加えて、不屈の精神がこれまで以上に研磨されたように思う。
【肉体面】ここ10年で視力と記憶力と残尿感(笑)は確実に悪化した反面、体力だけは齢五十を過ぎても鍛錬すれば向上するという実感がある(Garminによれば、私のフィットネス年齢は20歳らしい😏)
その裏付けとして、当初MAX83kgあった体重は今や高1の頃と同じ65kg前後(▲18kg!)で安定している。これは登山そのものは勿論のこと、より安全/快適/経済的な登山の為に採り入れたランニング等のお陰だ。あのまま18kgザックを四六時中背負うかのような人生が続いていたら…と思うとゾッとする。
【仕事面】「1.自分の実力と相手(山)を分析し、2.ストレッチターゲットを設定して達成イメージを描き、3.達成のための段取りを考え、4.パッションを保ちながらやり切る」という山行の流れには、仕事に通ずるものが多々あった。さらには山での非日常体験が公私のメリハリをもたらすので、仕事上それなりに責任を負う中で得られた精神衛生上のメリットも計り知れない。まさにヤマ様様だ。

✔︎Special thanks to…
完登に当たり、以下の人々に感謝したい。
1番は、頑健な体に産んでくれた両親。次いで、それほど文句も言わず(つまり、時々言われたが笑)好き勝手にさせてくれた妻。それぞれの道で頑張っている子供達。
そして相棒をはじめ山行にご一緒いただいたり、山で出会った皆さま。
ヤマレコを通じて刺激を与えてくれたり、様々な示唆や応援をいただいた皆さま。
ヤマレコを立ち上げ、運営いただいている皆さま。
山小屋運営や登山道整備に当たっていただいている皆さま。
もちろん山とその神々達、
お日様・青空・星空・雲海、
雪景色に花鳥風月、
猿・熊・カモシカ、
ついでに猪・鹿・蝶も入れておこう笑
関係する全ての人達と森羅万象に感謝したい。
(但し蚊・アブ・ブヨ・ヒル・ダニの類は除く)

✔︎記憶に残る山行
・剱沢テン泊での剱岳
・積雪期の西穂高
・厳冬期の赤岳(八ヶ岳)、旭岳(大雪山)
・旭岳~トムラウシ縦走
・鹿島槍~五竜縦走
・前穂~奥穂~涸沢カール日帰り周回
・笠新道からの笠稜線漫歩
・暴風雨の羅臼と翌日快晴の斜里岳
・土砂降りで黒部五郎小屋に逃げ込んだ北ア深部ツアー
・一時行動不能に陥った猛暑の荒沢岳~八海山縦走
・ヒグマに遭遇した神威岳(300名山だけど)
さらに利尻・ニペソツ・阿蘇・直近の赤牛など、挙げればキリがない。
色んな失敗もやらかしたが、今となってはそれらも含めてすべてが愛おしい。

✔︎今後について
山岳おかわりクラブ会長に就任しようと思ったが、そもそも自分以外に会員がいないからボツ。(後ろを振り向いたら誰も付いてきてなかった、ってパターン…笑)
冗談はさておき、少なくとも300名山/100高山の完登を「狙わない」ことだけは決めている。これからは「ナントカ名山クリア」に縛られず、天気を選んで辿ってみたいルートを訪ねようと思っているので、Missionシリーズとおかわり自由シリーズはもう卒業だ。「登らねばならない」登山はやめて、「登りたい」山で過ごす時間を味わうのだ。(しがない性をいつまで抑えきれるかね…笑)
まずは、私を登山の世界へと誘ってくれた東信の独鈷山に原点回帰してみたい。来年は後回しにしてきた槍~西穂、蓮華温泉~唐松岳、谷川周辺、朝日連峰などの縦走、早月尾根日帰り、八海山の八ツ峰再挑戦、南ア深部の好天時再訪…などなど、山への興味と情熱は未だ尽きることがない。

改めて、山って素晴らしいね。
人生をより心豊かで健やかなものにしてくれた。
山登り、万歳!!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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