屋根岩2峰南稜下部◆途中敗退【小川山マルチピッチ】
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- GPS
- --:--
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 662m
- 下り
- 661m
コースタイム
天候 | 晴れ 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
ベースレイヤー
ソフトシェル
雨具
ズボン
靴下
グローブ
インサレーション
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
スマートフォンGPS
予備バッテリー
筆記用具
保険証
時計(高度計)
ストック
カメラ
マット
シュラフ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
ATC
安全環付きカラビナx1
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
ガス
バーナー
コッフェル
カップ
テント
ポール
テントシート
レジャーシート
シングルロープ60m
ダブルロープ50mx2
クイックドロー長x2
クイックドロー中x7
クイックドロー短x1
スリング120x3
スリング180x1
安全環付きカラビナx4
カラビナx4
キャメロットウルトラライト0.4番/0.5番/0.75番/1番/2番/3番
|
感想
GWの春の戻り雪に続き、優しめのマルチピッチが無いかと、屋根岩2峰南稜下部に登りに行きました。
フリーのマルチピッチというより、アルパインと言った雰囲気で、様々な難易度の岩場を屈曲しながら登って行く様なルート。隣にどこからでも敗退出来るルートが走っており、トラブルがあったときに対応しやすいので、練習にちょうど良さそうでした。
cajaroaは体調が微妙でしたが、maamにせがまれつつ、行けないこともなかったので、登ってはみたものの、3ピッチ目でcajaroaがフォールしてしまい、足首を擦りむいたので残念ながら撤退しました。
さて、その3ピッチ目ですが初めは5.4くらいの簡単な岩場を登って行きます。やがてテラスにつくと、目の前に壁が現れます。
ここでルートが2つに別れます。左に行くと5.8のフェース、右に行くとIVの岩のくぼみ。5.8の方は縦のフレークがあり、小川山にしては珍しく、ハンガーボルトが1メートルおきに3つ打ってあり、フリーのルートとして整備されています。
ミニマムボルトの小川山で三連打となると、難しいというメッセージにも捉えらるし、ムーヴが要求されそうですが、普段慣れているのはフリーのルートだし、ボルトもしっかりしているので、思い切ってトライしてみました。
登ってみると、足使いはスラブです。縦のフレークを掴み、レイバックの様なバランスで足をスメアリングしますが、意外と怖い。
ボルト3連打のうち2ピン目までクリップし、レイバックの抜け口につきます。レイバックを抜けるように手を出すとき、スメアが効く足の角度とレイバックを維持するための足の角度を保ちながらバランシーに手を出しましたが、出した手の先のホールドが思いの外悪く、フォール!
3m-4mほどのフォールでしたが、ロープにテンションがかかりながら、下のテラスに着地。瞬間、衝撃を逃がすため身体を後ろに転がそうとすると同時に、ロープがピンと張り、うまく受け身が取れました。
テラスに足がついたのは予想外でしたが、ルートが屈曲している上、すでにロープが15m以上出ていたので、このくらい伸びるはず。ここはきちんと考えれば予測、回避できるところ。
一息着いてから、このまま登るか迷いましたが、くるぶしがヒリヒリします。パンツの裾をめくると落下の途中で擦りむいたらしく、血が結構出ています。
花崗岩でフォールすると、擦り傷だらけになるのは仕方ないですが、足を曲げるとちょうど靴のエッジに傷口が当たってしみます。
どうも今日はスラブが怖い感じがします。
そもそも体調が万全でない→スラブの立ち込みの自信がない→へっぴり腰になりがち→不安定な体勢になりがち。
そもそもこれが一番の原因だと思うので、敗退を決定。maamに懸垂のセットを任せ、取り付きまで戻りました。しかし、
『ありゃ?ロープが引っかかって回収できない!』
あとで確認しましたが、木の根元に微妙な岩との隙間があって、ロープが挟まってしまったのです。
懸垂で張られたダブルロープを登り返そうと、プルージックやらクレイムハイストをアセンダー替わりにしようと試しますが、知識だけなので、危険な匂いがします。
懸垂したダブルロープがちょうど半分の長さだったので、反対側の先端クライマーに結んで、リードで登りかえしたものの、あと3メートル足りず。これもダメ。
結局キャンプ場においてきたシングルロープを持ってきて、それで再度リードで登るのが確実安全なので、それで、回収しました。
これは懸垂をセットする時、かなり慎重に確認しないとイケナイ系の課題。
改善点を対策して、再挑戦につなごうと思います。
コメント
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回収不能。やりましたね。これ、アルパインやるなら、何回かやって痛い目にあっておいた方が良いです。痛い目にあわないと、身にしみないから
回収不能は、思いの外いろいろなパターンが起きます。なので推測力が大事。3回もやると、非常に慎重になります。懸垂の最大恐怖は、ロープ回収です。登り返せるとは限りません。むしろ、登り返せない方が普通。回収を諦めたこともありますが、もしその後も必要ならアウトです。状況不明の未踏ルートでは、ロープは、必ず2本持っていきます。
ゲレンデから外岩にでると、思いも掛けないことが起きますです
やってしまいました。
maamですが。
言ってやって下さい(笑)
ただ、自分も気づきませんでした。
かなり微妙な窪みだったので相当想定しないといけないと思いました。
登り返しも、ここまで意識したこともなかったです。少し試しましたが、キツそうなのはよくわかりました。足の悪いスラブで両手でアセンダーの作業すると足が滑りそうです。
あと、maam様、ダブルロープを連結する時
『どうやって結ぶんだっけ?』
と当然のように聞いてきました。
( T_T)\(^-^ )
もっと言ってやって下さい。
ロープ結びは、基本的なものは速攻で結べる必要があります。ゲレンデなら、「どうするんだっけ」と言ってられますが、アルパインの場合、緊急事態ってことがごくまれにあります。このとき、どれくらい速く正確に作業できるかで、生死が決まります。実際、私は、数回そういう状況を経験しました。考えている時間はありません。反射的に動くしかないです。
アセンダーがなかったら、替わりになるものはないかとか、所持している道具で、マニュアル以外の使い方は考えられないかとか、いざと言うとき応用できる柔軟性も必要。そのためには、日頃から道具の知識と実験が必要ですね。Vergo の取説にはアセンダーとしての説明はないですが、アセンダーとしても使えます。また、道具は、必ずある訳ではなく、アルパインだと落下紛失することもあります。
Wロープの結び目は、非常に曲者で、特にルンゼ懸垂は気を遣います。上端が抜けた後も、どうなるかわかったものではないです。名前忘れましたが、あまり団子になりにくい結び方にしています。岩肌の摩擦係数とかも気になります。ゲレンデの懸垂が普通になっていると、アルパインでは、失敗する可能性が高いです。
cajaは高いとこ苦手なので(それなのにクライミングしてる?)ショートの方が好きみたいですが、私はマルチの方が楽しいなあ。
お家でロープワーク練習しまっす
(`_´)ゞ
cajaroaさん、maamさん、こんにちは
いつも労を惜しまず、果敢でありつつも足場のしっかりした遊びをされており、感嘆、流石だなぁ…と思ってレコ拝読しております。
クライミングやザイルワークはレベルが違いすぎてアレなんですが、実はこの週末、自分も久しぶりにザイル&ガチャ類やりました(自分の場合は藪岩なのですが…)
…で、自分も同じように、下降が終わってザイルを回収しようとしたら、同じ事がおきてしまいました…
ただ、幸い、斜度はきつかったものの、フリクションのきく崖でしたので、ビレイしながら余裕でプルージックで登り返して回収することができました
こんなことは初めてだったのですが、あるものなんですね!
misuzuさんの勧告、自分も気を付けなければと思いました
ところで、相変わらず、アウトドアフードがおいしそうです
クライミング&ザイルワークはレベルが違いすぎてご一緒できませんが、飯時だけ、どういう風にやっているのか、覗きに行きたくなりましたよ
machaさん、こんにちは!
アウトドア料理はcajaにすべておまかせです。
焚き火のホイル焼きは絶品です。ビールがすすみます。
さつまいもやかぼちゃなんかケーキよりおいしいです。
小川山に通う目的の半分は焚き火料理ですね
machaさん
こんばんは
フリクションノットは試にロープにセットして少し登ったのですが、やめました。
スラブってフリクションの効く急傾斜なのですが、ホールドがなく、岩のふくらみに乗るので、両手で作業すると、不安定で、色々試してからでないとリスクが高そうなので諦めました。
金峰山に立ち寄られる際は、焚き火飯、覗きに来てください。(^ ^)
写真がよく見えないので、自信がないですが…
「おだまき」だと思います。
おちて、怪我😱
お大事にしてくださいね〜💦
こんばんは!
怪我はかすり傷だったので、数日で治りました。ご心配おかけします。
「おだまき」って、初めて聞きました!
Google先生で調べてみましたが、花やつぼみの裏側のクルンとして特徴的なのですね。
また見かけたら、ちゃんとみてみようと思います。
ありがとうございます!
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