城山南壁
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
感想
城山南壁クライミング記録
作成者:丸山ほかメンバー全員
■日程 2020/2/8(土)
■山域 伊豆半島
■天候 晴れ
■メンバー
CL丸山(35/OB)、SL橋本(40/B2)、梶原(40/B2)、鈴木(41/B1)
■岩質 安山岩(日本100岩場には凝灰岩とあるが、誤り)
■岩場情報(丸山)
・駐車場無料。トイレなし。
・南壁へのアプローチは道標もあり分かりやすい。
・城山西壁には100岩場では3本のルートが掲載されているが、いずれも殆ど登られていないようで、ボルトも古く、終了点も怪しそうで、再整備が必要と思われる。
・東南壁の100岩場のトポは非常に分かりにくく、どこがどのルートだか殆どわからない。人は殆どいない。ケミカルアンカーが打ってあり、よく整備されたルートも多いのに、勿体ない状況である。
・西南カンテの各ピッチ終了点はよく整備されている。中間支点も多すぎるほどある。やはり人気のあるルートのようで、後続が2パーティいたらしい。最近はオリジナルの3p目から登るのが一般的。
・左ルートの整備状況は微妙で、錆びたRCCボルトの中間支点や、リングボルト1+ハンガーボルト1の終了点などがある。
・南壁のグレード感は普通。100岩よりも関東周辺の岩場のほうが体感に近い。
・南壁各ルートの下地はよい。
・終了点はラッペルリングが多い。結び替えの技術が必要。
・冬の岩場としては、南面なので陽当たりが良く暖かい。ただし風の直撃を受けるので、強風には弱い。
■記録
・前半は、丸山-梶原(左ルート)と橋本-鈴木(西南カンテ)に分かれてマルチピッチ。
・後半は南壁でショートルートに取り組んだ。丸山・梶原は東南壁にも足を伸ばしてみたが、どこがどのルートだかわからず、試しに登った1本が妙に難しかったので早々に撤退。
■トライしたルート
※概ねトライした順に記載。
※ルート名・グレードは関東周辺の岩場に拠る。掲載されていないルートは100岩場に拠る。
※略語説明
TR:トップロープ(終了点で折り返したロープが垂れている状態)
OS:オンサイト(初見・無情報でリードでノーテンションで登る)
FL:フラッシュ(他人が登るのを見た後に初回リードでノーテンションで登る)
RP:レッドポイント(リードでノーテンションで登る)
WP:ホワイトポイント(TRでノーテンションで登る)
TO:トップアウト(何してもいいので終了点まで登る)
m:マスター(クイックドローをかけながら登る)
【南壁マルチ】
○左ルート
1p目 丸山リード 体感9+
(丸山)ラーニング・トゥ・クロールかスタート・マイ・アップを登るピッチだが、前者は以前登ったことがあるので後者を登った。多少前者よりも難しいような気がした。
2p目 梶原リード 体感10a
(梶原)ハング越えが思ったよりしんどくて、何度かトライしたけど登れなかったのでA0した。終了点を間違ったのかトポに書いてあるよりもルートが短く感じた。
3p目 丸山リード 体感10b
(丸山)本ルートの核心ピッチとされる。大したハングでもないのに、確かにそれなりに難しかった。
4p目 梶原リード 体感8
(梶原)終了点を見落としたせいで、8mぐらいランナウトして意味のわからないスラブを登ることになってしまった。ばか重いロープに引っ張られながらカチ&カチ+豆のような足場に乗り込まなきゃいけなくてめちゃめちゃ怖かった…。
結局終了点は適当な木でとった。
○西南カンテ
1p目 橋本リード 体感7
(橋本)眺めが良くて、一番楽しいピッチだった。
2p目 鈴木リード 体感5
(鈴木)クライミングは前半だけで後半は歩き。終了点選びをミスしてロープがとても重かった。
3p目 橋本リード 体感7
(橋本)短いトラバースのピッチ。2回目だからか、今回はリードしたのに、フォローで登った前回ほど怖くなかった。
4p目 橋本リード 体感8
(橋本)前回と異なり、最後に右へ行って小ハングを越えるルートをとった。左へ行くよりもこちらの方が楽しく、おすすめ。鈴木くんはムーブをミスってワンテン。
【南壁ショートルート】
○ホームボーイ 7
鈴木 OSしたが、落ちたくないと思いながら登ったら辛かった。アミーゴスよりも先にこっちからやるべきだった。
○アミーゴス 9
橋本 また2テンした。成長がない…。
鈴木 スタンスへの立ち方とフリクションの使い方がわからず何回もテンションをかけてTO。終盤はスラブに慣れてきた気がするので、次回はRPしたい。
○ジプシーマリー 10a
橋本 1回目は間違って右隣の11cのルートを登ってしまい、途中からこっちを登った。2回目は最初からこのルートを登ったが、核心のムーブで苦戦して相当回数落ちた。でもコツは掴めたので次回こそRPしたい。
鈴木 3ピン目の手前のガバが取れずに敗退。右足に体重を移せなかった。
○ボルサリーノ 11b
丸山 上部でホールドが全然なく、トップアウトすらできず。
○フレンチカンカン 10b
丸山 OSしたが、10bにしては難しい。フレンチカンカンダイレクト(10c)との違いはよく分からなかった。
○ハートルート 11a
丸山 大人気ルートも、夕方には空いたので触ってみた。3テンくらいでTO。確かに面白い。
○鎌形ハング1p目 10a
梶原 マルチで疲れ果てており、やる気はなかったが一応挑戦してみた。が、すぐ日が暮れたので丸山さんに回収を任せて降りた。
【東南壁】
○冬のアミーゴ? 10c
丸山 東南壁のルートは、トポと岩を見比べてもよく分からないので、登ったラインがこのルートなのかも微妙。岩が汚れていて登りにくいのもあったが、かなり難しく、A0を交えてTO。
■丸山→梶原コメント
・マルチピッチはシングルピッチと違ってボルト間隔が広いことが多く、ルートを見失いやすいので、視野を広くもって登りましょう。
■丸山感想
・懸垂下降で降りるマルチは初めてだったが、50mを一気に快適に懸垂下降するのが爽快で楽しかった。
・また南壁マルチを登りに来たい。
■橋本雑感
・スラブ楽しい。
■梶原雑感
・過去一怖い思いをしたが、やはりマルチは楽しい。次は終了点を見落とさないように気をつける。
■鈴木雑感
・西南カンテ4p目で泥塊を下に落としてしまい、人に当てそうになった。その人はヘルメットをしていなかったので大事になった可能性もあった。
・ジムと違って目の前のホールドが全部使えて楽しい。
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