小川山
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天候 | 晴れと雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
写真
感想
今回は前々からトライしてみたかった2峰の「蜘蛛の糸」へ。
11cなので、私のトラッド限界グレード。
芥川龍之介の小説の主人公のように途中で糸が切れてフォールしまくってしまったが、ロープとキャメロットありきなので地獄の底までは堕ちなくて済んだ。
取り付きまではダーククリスタルという5.9、25mほどのルートを登らないといけないので、実質2ピッチのルート。
蜘蛛糸のビレイ支点(ダーククリスタルの終了点)は4人ほど滞在できるスペースがあるが、いずれもハンギングになる。
人気ルートかつトライ自体が長くなりがちなトラッド、かつコンディションの良い10月の週末だったので順番待ちは覚悟したが、岩場に着いたのが9:00で4人待ち、我々がようやくダーククリスタルを登り始めたのが14:00前だった。
パーティ毎にダーククリスタルをリード&フォローするのでやっぱりなかなか時間がかかる。
何回もトライしたいなら、朝イチで取り付いて、ダーククリスタルパートにフィックスロープを張って次にトライするパーティに
「どうぞご自由にフィックス使って下さい。」
と言うのが正解ムーブな気がする。
我々の前パーティの方がレジェンドクライマーのGさんで、ビレイ支点を共有させていただいた。
「いつも書籍を拝見させていただいてます!」
と言ったら嬉しそうに「ありがとうございます」と返してくれた。
蜘蛛糸は30年前に初トライして、その時はオンサイト出来ず、今回は10年ぶりに登るそうだ。
山岳会の話など、いろいろ話せて楽しかった。
最近は神奈川のベルニナという山岳会で活動することが多いらしく若い人が入ってこないと嘆いていた。
蜘蛛糸は評判通りのロケーションで、まるでマルチをやっているような高度感。
最高に気持ちいい。
今回は1便しか出せなかったがムーブは起こせてトップアウト出来たので、またRP狙って取り付きたいと思う。
※以下登攀内容ムーブ記載あり
[やわらかそらまめ] 5.8 FL
けっこうおもしろい。
[甘食] 10b 再登
ハングは直上するのがおもしろい
[ダーククリスタル] 5.9 MOS
おもしろい。ピン間隔がマルチのルートや
[蜘蛛の糸] 11c NP ×
ロケーション最高。この時期、ダイクでレスト時に後ろを振り返った時の山の色付きがさらに最高。夕暮れ時に登ってみたい。
下部のトラバースと上部の2個目のダイクからが悪い。
上部は第一関節すら入らないくらいの細いクラックの処理がツラい。
左のクラックを使いたくなるが、蜘蛛の糸は限定で右のクラックのみ。そこだけが若干残念な所。
上部はプロテクションは効くやつが取れるし、下部はボルトなので割と大胆に行ける。
下部はレイバックののちに左に身体を返して突破。
上部は左ハンドジャム、右フィンガーで左足をハンドジャム決めた所、右足を薄カチまでスメアとかフットジャムとか結晶を踏んで頑張ってあげられれば左手で上のフィンガーに届く。
今回は日曜、月曜の予定だったが月曜日の天気が微妙。一縷の望みをかけて廻り目平へ泊まったが結局登れずに月曜日の朝に撤収。
でもやっぱり小川山のキャンプは最高。
また飲み過ぎてしまった。
日曜日の夜はほとんどのお客さんが帰るので空いてて快適。
この日は星空もすごく綺麗で、誰もいない大駐車場のど真ん中に、酩酊した状態でマット引いて寝そべりながら天体観測をしつつバンプの天体観測を聴いた。
秋の星座はストーリーがあっておもしろい。
しかし天体観測、もう20年前の曲か。
時、経つの早いな。
そして20年以上前からここ小川山で今と同じ事をしていたGさんすげぇな。
岩と焚火と酒と星空、この調和が生み出す幸せな時間はきっとこれからもたくさんのクライマーを幸せにするのだろう。
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