さて、まず私達が、父に対して皆様に対して思いを今、つづろうと決めた経緯からお話いたします。
まず、私達は実の娘にも関わらず、親戚関係の不明なゴタゴタにより遭難10日目に、父の遭難を知らされました。
くだらない親戚のゴタゴタにより、父のことを祈ることがおくれたこと、心から悲しく思い、そして、いろんな思い、考えが横行する中、実の娘の思いをここにつづらせていただきます。
山梨県は八ケ岳連峰の最高主峰、赤岳にて、遭難いたしました。
警察による10日間の捜索も打ち切られ、民間の捜索隊3社、プロの登山家たちの捜索約1週間もむなしく、全ての捜索が終了するそうです。
父の山仲間の方達も自主的に捜索もしていただき・・・・お金も出ないのにほんとうに危険な状況の山での捜索、山仲間の方々にはほんとに感謝の思いでいっぱいです。
で、私達は急遽むかい、手を合わせに行ってまいりました。
山を偲ぶ二人・・・・そして大好きだったラーメンにプリン、牛乳をお供え。
父とは約8年、絶縁状態でしたが・・・
バカな親父なんですよ、ほんとうに。これは敬愛の念で言っております。
この山を見たとき、絶句しました。
ベテランの登山家でも覚悟をもって挑戦する山だそうで。それを独りで、しかも夜中に登り、(夜の登山というのはあるそうですが)
軽装で登った挙句、明らかに遭難しているのに、最後に会ったほんとうに最後の最後の頼みの綱のガイドさんの忠告も聞かず、この結果。
私達は、山を知りませんが、完全に山をなめた結果です、自業自得です。
酷いと娘だと思われるかもしれませんが、これは完全に父の過失。技術もないくせに、自分の力に天狗になり、まわりを見なくなった結果。それは認めなければいけません。
山仲間でも無茶をする人で有名だったそうですね。
父の山レコを読みましたが、もう最悪だと感じています。むちゃくちゃ。
昔からそうなんですよ、なんでもむちゃくちゃ、自分のことしか信じない、なんでも出来る気になる。これで遺体なんてでてくれば、いい恥さらしです。
たくさんの方々に捜索していただきましたが、もう遺体は出てこないでいいと心から思っています。雪が解けた頃にまた警察での捜索があるそうですが、もうここで眠らせてやってほしい。
これはもう顔みたくない、とかそんなんじゃないんです。
父らしい最期じゃないですか。好きな事をやって、好きな道を選んで、居なくなって。だから、遭難し、見つからないと聞いたとき、なんだか妙に納得してしまったんです。ああ、パパやなぁ・・・!って。
すごい男ですよ!壮大で、雄大な墓じゃないですか!ふつうの墓になんて、やっぱり納まらない男だったんですよ!いやぁ、拍手をおくりたい。
それに、滑落死した遺体はみるも無残な姿だそうで。
そんな姿を見せないのもきっと、家族への最後の優しさなんだと思いたい。
そして、生前は散々ひどい言葉を浴びせられてきました。ひどい目にも合わせられました。喧嘩別れし、絶縁状態でした。
ですが、山に登る数ヶ月前、姉はふと父と連絡をとりました。そのとき、妹のことも気にかけてくれていました。孫たちの写真をみて、ほんとうに嬉しそうにしていました。そして、こうメールくれました。
瞳、ありがとう。パパにとってはどんなことがあっても最愛の娘やからね。連絡くれてほんとにうれしい。
いろんなこと、あったけど、みんなもういいよ。これからは、仲良く、孫のことやいろんなこと、教えて。
いろんな人に、パパが万が一なくなっなら、瞳らにいうなとかふざけていうたりしたけど、全然本心じゃないしね。
みんなわかってると思うよ。実の娘やしね。
Facebookの友達申請よろしく!あと、子供らにはスポーツさせや、でも山はあかんよ。山は危険やからね。
近々、孫の発表会があれば教えてね!
ふふふ、、、でわでわ
あまり詳しくは書けませんが、父を見てきてのこの赤岳での死。この赤岳というところに、本当に大きな意味がありました。父から、人生をかけて身をもって、とても大切なことを教えてくれたんだと心からおもっています。私達は、父が必ずこの呪縛から魂が成仏するよう、そして感謝の思いで一生祈っていこうと思いました。それが、私達が父に出来る、最後の親孝行なんだろうなと。
そして、親戚関係がほんっっっとうにややこしい一族(莫大な金と権力と立場にがんじがらめにされた最悪の関係。)のおかげで、さきにかいたように私たちは遭難してから10日目に知らされました。しかも私たちは捜索の本拠に行けない。
「来んのおそいんじゃ!おまえら!!!」という父の声が聞こえてきそうですが、ま、妹が産まれた時も3日目にようやっと顔みにきたもんね父!ちょっと遅れてきても、いいよね!笑
この親戚とも、もうお別れしてきました。
自分の立場の為に媚びへつらう人間。親子というものをしらないのか遭難10日目にしったことに腹立てると、過去の因は現在の果、慈悲の心なしという冷酷な親戚。金のことしか考えてない親戚。10日目に知らされた娘の怒りに対して、そこは教育者だから、相手のいろんな立場も考えて話をしろという馬鹿な人間。誰は誰の親戚だ!と親戚関係を今更明確にしようとする小さく意味不明な親戚。権力で人を影で動かす人間。
もう、何もいらないから、関わらないでほしい、関わりたくない、と。実は父の死よりも、こっちのゴタゴタでこの何日間かは眠れず私達は憔悴しきっておりました。
お別れできたのも、父がここで死に、親戚全員の本性が出たおかげです。父が、もうこいつらと関わっていくなよ、と断ち切ってくれたんだと思う。感謝感謝!!
ほんとうに、ほんとうに最高の旅になりました。
二人で、父の思い出話に花を咲かせ、涙を流して笑いあいました。
海でエイ捕まえてきたよなとか、旅行での父の数々の武勇伝(笑)。父が書いた小説の話、父のハンドルネーム、、ばあちゃんと父との面白エピソード、、、朝まで何時間も。あー、おもしろかった!!
「俺は桜の散る季節に、死ぬんや!」
って言ってた父。すごいよあんた!!!
こうして、孫に、子に手を合わせてもらえて、よかったね、父。
親戚一同とは、絶縁したけど、父は父。
ずっとずっと、私らの心にいるよ!!
ふふふ、、、でわでわ。⬅︎すみません。父はいつもこれでしめるので。
皆様、ありがとうございました!
これから、捜索ポスターを配布、はりだすそうですが、全く娘の私達の意志ではありません。
猫や犬ではないのです。父の死を何と思ってるのか。かわいそうな父。
ごめんね。せっかく穏やかに壮大な赤岳というお墓に眠れるのに、恥をさらすようなことをさせて。娘二人は、ほんとに申し訳ない。
では、ありがとうございました。
メッセージは読みませんので、申し訳ありませんが
思いだけをお伝えいたします。
父の捜索に尽力してくださった方々、二次被害がなくて安心しています。
そして感謝しています。
父の山レコは、これから山登りにチャレンジされる方の、そしてこれからもチャレンジされる方の、教訓になればと思います。
身をもって、山をなめてはいけない事を体現したのです。
ありがとうございました。
はじめましてクライミング・ジムで何度かお父様とお会いしていると思います。
知らせを聞いてとても残念に思います。
1月の赤岳は、快晴なら年配の方も歩いて
登られています。
だから植田さんの遭難は、運が悪かっただけなのかもしれません。あまり悪い方へ取らないでくださいね。
それでもご家族の心中や悲しみは、想像してもあまり
あるものでしょう。
私にできることは、こんなことくらいしか
思いつきませんでした。今は悲しみの気持ちを
止めずに、どんな感情も大切にしてください。
お父様の冥福をお祈りします。
心よりありがとうございました。ジムのお仲間の方もいらしたのですね。感謝です。
悲しいです。ほんとは生きているかもしれない。ふっと帰ってくるのでは?と思うこともあります。
ただ、もう現実を受け入れなければと思って、私達は前をむいて、父を心に歩んでおります。
私達は山のことは何もしりませんので、山レコをかくこともありません。父の山への思いもつぐことはできません。
ですが、父の血をつぐ孫たちがいます。
母は泣いてはいられません。
父の生きた証がここに、大切な父の生命があるのですから。
悲しみもありますが、生きていくことで戦ってまいります。
そして、ただただ、二次被害がないことを祈っている次第です。
ありがとうございました。
なお、全てのコメントに返信はできませんので、申し訳ありませんがご了承ください。
uedanomusumeさん、はじめまして
登山者の家族は皆が登山に好意的な方ばかりではないにもかかわらず、遭難してつらい思いをするのは家族です。登山は自己責任っていうけど、つらい思いをした家族の分まで責任を負える方っていません。uedanomusumeさんの日記を読んで、登山者全体が責任って何だと考える必要があると思います。
はじめまして。
ありがとうございました。何も意見がいえる立場ではないので、申し訳ありません。乱筆乱文の日記を最後まで読んで下さりありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
はじめまして。
私は去年の暮れ12月26日に阿弥陀岳.で遭難しました.
日記(雪煙の緘動)にコメを戴いております。
私は運よく発見され助けられました。助けて下された方に感謝しています。
手指凍傷により、まだ入院中でありまして気づきませぬことに恐縮いたします。
山を愛した父様は本望であると思います.私自身、身内、誰にも内緒での雪山登山でした。言えば反対されるに決まっていますから…その結果が遭難という不結末を招いてしまい、ヘリの出動。政府・警察など多大なご迷惑をおかけしてしまいました。
― 頻繁に起っている.登山遭難事故が絶えないのに ―
当然、身内から会社からも呆れた眼で見られました。
ですが、私は登山復帰を目指しています。きっと亡くなられた父様も望んでくれるに違いないと思います。
私も山を愛するものとして父様のお墓、赤岳へと退院後、参りに行きたいと思う次第です。
父様のように強く生きてください。
約8年も絶縁状態だったなら10日くらい…遭難死なんか飽きるほどよくある話。
同類の父親として、あなたたちの思いは父に届いています。
ありがとうございました。
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