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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:装備

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緊急度 3装備
テント泊 冬用・スリーシーズン用外張の使い分け
質問2015年03月19日 10:06 (2015年03月25日 22:16更新)
こんにちわ

 この時期のテント泊になると、テントのフライシートを冬用かスリーシーズン用か悩んでしまいます。冬用にすれば、間違いはないのでしょうが、スリーシーズン用の前室の便利さを考えれば、それでも可能なら、活用したいと。
 北アルプスと八ヶ岳でのテント泊が中心ですが、「○○頃の時期、△△幕営地ならば冬用が必要orスリーシーズン用で大丈夫」「△△の幕営地なら、年中スリーシーズン用で大丈夫」というような情報をお持ちでしたら、教えて下さい。よろしくお願いいたします。
回答2015年03月22日 18:17 (2015年03月25日 22:16更新)
mmmaaa様、捕捉ありがとうございます。
mmmaaa様のおっしゃるように、冬用外張りを使うにしても、スリーシーズンフライを使うにしても、冬山でのテントには常に窒息の危険が付きまといます。
スリーシーズンのフライは透湿性がないので、裾が雪で埋まれば窒息します。
冬用外張りがも、透湿性があるといっても、過信してはいけません。
特にテント内で下記を扱う時は、ベンチレーターに加え、定期的に換気しないと、酸欠になってしまいます。
火器をつかわないでも、ベンチレーターを開けておかないと、人間の呼吸だけで酸欠になる事もあるくらいです。
冬用外張りが雨で濡れても危険です。
その時その時に適したフライを使用するのが基本ですね。
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お礼 
回答ありがとうございます。
テントの特性をよく考えて、安全なテント泊を楽しみたいと思います。
回答2015年03月21日 08:17 (2015年03月25日 22:16更新)
こんにちは。
私はROM専なのですが回答に気になる内容が含まれていましたので僭越ながら回答しておきます。

冬用の外張りは保温性や耐風性を目的としたもので日本独自のものです。
構造上密封性が高いので酸欠予防のために防水性よりも通気性を重視して作られています。
しかしながら、酸欠予防のためにはキチンとベンチレーターを使わなければなりません。
そのあたりのことはアライテントのページに書かれていますので読んでみてください。
http://www.arai-tent.co.jp/support/support12.html

冬山での危険は雪崩、滑落などとともにテント内での酸欠による窒息死も十分に注意しなくてはいけないことです。

多少雪が入ってきたり寒くてもベンチレーターを使わないと重大な事故に結び付きます。
冬用外張りの通気性を過信すると重大な事故になります。
テントの中で火を使ったりする場合は特に換気に注意してベンチレーターばかりではなく必要に応じてテントの入口を大きく開けることも必要です。
多くの初心者は酸欠を軽視していますが簡単に(楽に)死んでしまうので本当に注意が必要です。
酸欠による事故は無知が招く山の危険性の一つです。
酸欠の症状は息苦しくなることです。ライターにも火が付かないのでそこで気付くことが多いのですが、息苦しくなっていることでも気付かなければなりません。というか、それ以前に対応していなくてはいけません。

また、外張りは通気性があるために逆に水を含みやすく、結露してできた霜や雪が溶けてその水が外張りを覆うことで通気性が損なわれて酸欠の危険性が生じます。

さらには、冬用の外張りは雨にはまったく弱いので降雨が予想されるこれからの時期や暖冬の冬は通常のフライの方がよい場合が多いと思います。

その昔、私もお正月の赤岳鉱泉の合宿でまさかの雨に降られたことがあり冬用外張りだったので悲惨でした。
一人の男はテントの中にたまった水をおたまで延々とくみ出してもキリがありませんでした。水汲みの単純労働の機械人間になって水汲みをしておりましたが雪山で雨に濡れるほど悲惨なことはありません。
先にも書いたようにこのような時に外張りが濡れると酸欠の危険性が生じます。

酸欠に関しては冬山以外の通常の時期のフライでも同様です。
晴天で強風の場合はよっぽどいいのですが、台風のような強風で雨が降っているとベンチレーターから雨が入り込むので多くの人はそのような状況ではベンチレーターを閉じておりますが酸欠の危険性が極めて高くなります。
そのような場合、ベンチレーターではなく、入口を工夫して酸欠防止に注意しなければなりません。
また、しとしと雨だとベンチレーターを開けていてもベンチレーターが垂れてフライにくっついていると酸欠になる場合があります。

以上のように、冬用の外張りでもスリーシーズン用のフライでも酸欠には十分に注意してくださいと言いたい訳です。

間違った知識は事故のもとなので正しい知識を文献等から得るようにしてくださいね。
恥ずかしながら私も酸欠で死にそうになったことがありますので気になり回答させてもらいました。

最後ですが、外張りかフライかの選択は場所や時期や天候によりますが、基本的にはスリーシーズン用でいいでしょうが条件がよければ快適性の観点からだと外張りを選ぶ場合もあるでしょう。
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お礼 
回答ありがとうございます。
おかげで、テントへの造詣がより深まります。
換気、通気性は、テント使用上で大きな要素を占めていることを改めて認識できます。基本的には、どのメーカーもテント内は「火気厳禁」となっていますが、雨天時や冬山では、そうはいかないので、テント内での火気使用を認めているプロモンテVLを使用しています。夏は、メッシュのMSRマザハバに。でも、テントの性能だけに頼っていてはいけないことを改めて感じさせていただきました。感謝いたします。
回答2015年03月19日 13:45 (2015年03月25日 22:16更新)
稜線で風を巻き込みそうな場所は冬用外張り、夜中に雪が降って窒息する恐れのある時も冬用外張り、その心配がないならスリーシーズン用が基本ですよね。
赤岳鉱泉とかなら、年間通してスリーシーズンフライのテントも見ますが、夜中に降雪があると窒息してしまいそうだなあと、見るたびにいつも思います。
この時期なら、スリーシーズンで大丈夫だと思いますが。

結局は、どこの幕営地だから大丈夫、この時期だから大丈夫、という事ではなく、その時の雪の状態と天気予報を見て、その都度判断しています。
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お礼 
回答ありがとうございます。

 おっしゃる通りやはり「風」「雪」「雨」の状況次第なのでしょうね。スリーシーズン用フライシートは通気性がなく、風に弱いが雨には強い。冬用外張は通気性があり風に強いが雨には弱い。それをどう使い分けるかは、やはり個人の判断ということですね。
 「ゴアのシングルウォール+オプションの前室」なども考えましたが、寒さやテント外側の凍結による酸欠を考えると足踏みしてまして。
 この時期になると、テント場で冬用とスリーシーズン用が入り混じってくるので、どのような判断基準をお持ちなのか気になってしまい、このような都合のいい質問をしてしまいました。