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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:その他

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山スキーで両脚を揃える、または揃えないデメリットとメリット
質問2024年01月02日 12:08 (2024年01月05日 22:55更新)
スキー及び山スキー4シーズン目の多分、中級者です。
スキーでは両足を揃えて滑走するのが常識のようですが、その合理的な説明が見つかりません。格好良いとか、そういうふうに教えられているという理由しか見つからないのです。
個人的には、両足が肩幅程度離れている方が、不整地、つまり山スキーでは安定して滑走でき、転倒リスクも減るように考えています。

ですが、一般的に両足を揃えることが推奨されているからには必ず理由があると思うのです。
両足を揃えること、または揃えないことのメリット、デメリットをご教授いただけないでしょうか。
宜しくお願い致します。

追記
皆様、ご返答ありがとうございます。今、少しバタバタしておりますので、後日、時間をとってじっくりとご返答内容を熟読させていただきます。今しばらくお時間下さい。重ねてお礼申し上げます。
回答2024年01月04日 11:08 (2024年01月05日 22:55更新)
はじめまして、ご質問されてる「山スキー」がスキー板を担ぎ上げて雪の斜面を滑るバックカントリー的なスキーの事をイメージされてると想定して返信してみます。
あと、グリーンさんの言う、板両足を揃えるという表現も「蜜脚」と仮定してます。

2本のスキー板の動きを同調させる目的は、スピードへの対応だと思います。
山スキーにも該当するエクストリームスキーも、滑降というよりほぼ落下するスピードで滑り降りるので、両足のスキー板が同調してないと、雪の抵抗が大きくなりすぎるので両スキーを同調されてるのだと思ってました。
どちらにしても、こういった技術的な根拠は競技からきています。
あとスキー、山スキー共に2本の板のエッジを効率よく使う為に、脚の幅は蜜脚ではなくワイドスタンス(たぶん肩幅くらい)が一番推奨されてる筈です。体重は外側の板に載せます。

質問に対しての回答ではありませんが、最後に両スキー同調(蜜脚ではなく)のメリットとデメリットですが
メリットは速い速度へ対応できる
デメリットは、2本の板の間での体重移動が難しくなる
両足を揃えない(プルーク、シュテム、テレマーク)場合は上記の逆だと思います。
蜜脚に関してはあくまで一つの滑り方のバリエーションでしかありません。
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お礼 
atype様
ご教授ありがとうございます。
山スキーとは、板にシールという毛のついた布を貼り付けて山に登り、そしてシールを剥がして山から滑ってくるものです。シールてを登れない時には、ブーツのみ。またはブーツにアイゼンを装着して登ります。バックカントリーとの明確な違いや定義の違いはわかりませんが、山スキーの中にバックカントリーも内包されていると思います。
蜜脚という言葉さえ知らず調べたところ、まさにこのことでした。
ご説明いただいた内容、理解できました。肩幅が推奨されているというのは、密脚とワイド?のメリット、デメリットのバランスの良いところで、ということなのでしょうね。
大変、勉強になりました。重ねて御礼申し上げます。
回答2024年01月03日 21:18 (2024年01月05日 22:55更新)
こんにちは。私はすでに山スキーから引退しましたが、「閉脚」については次のように考えています。

まず、いわゆる「閉脚 (密脚)」にするとそれなりに足に力が入り(緊張状態)、衝撃に対して踏ん張る力が確保できます。また、素早い切り替えが可能です。(例: モーグルスキー)
次に山岳滑走の場面で考えると…

・悪雪:片方だけ足を取られて転ぶリスクが下がる(スタンスが広いと、片方だけ足を取られたり、それぞれのスキーが異なる挙動を示すことがある)。

・新雪:浮力が確保できる(2本のスキーを1枚の板のように使うことで浮力を確保する)。

一方、「開脚」は整地でのカービングターンに適したスタンスだと思います。

また、こちらもぜひご参考に。詳しい説明があります。
https://skiers-lab.com/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%B6%B3%E5%B9%85%E3%81%AF%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%88%E3%82%8A%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%96%B9.html
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山ボーイさま
ご教授ありがとうございます。
蜜脚のご説明、リンクとともによくわかりました。浮力については、少し検証しながら試してみようと思います。
なお、説明の仕方や表現方法が難しく、これが色々な誤解を生んでいるようですね。私もその1人でした。
重ねてお礼申し上げます。
回答2024年01月03日 18:16 (2024年01月05日 22:55更新)
美女平で革登山靴にジルブレッタ125からフタバの板を履いてから45年以上も経ちましたがいまだにヘッピリ腰で勢いだけのカッコ悪いスキーヤです。回答を書き込むほどの実力は無いようにも感じますが、今までの師匠の教えから以下のように考えます。

師匠から「両足を揃えて滑走するのが常識」と言われたことがありません。ボーゲンやステップターンは良く知られたテクニックですが左右のスキーを離します。ダウンヒル競技やXCでは足を開いていることも多いと思います。

足を開いていると十分な前傾姿勢がとれないと思います。直滑降でも内側のエッジが効いてしまいます。よって、スキーのエッジを効かしてスムーズなターンができないことになります。圧雪されていない少し狭い斜面でボーゲンや横滑りやステップターンは困難です。また、斜下降も足が開いていると左右のスキーの向きが揃わずスキーが交差したり股裂きになって転倒の可能性があります。

足を揃えて前傾姿勢になってソール全面を雪面につけてればすべてのエッジが有効に効いてちょっとの体重移動や上下運動でターンが可能になります。小回りパラレル(ウェーデルン)が使えると安全で快適に滑降できます。しかし、例えばO脚の場合は中敷きなどで調整した靴でなければ左右の靴を揃えてソール全面を雪面につけることができません。結局、足を開いて十分な前傾姿勢をとらないか、内側のエッジが浮いた状態で滑るかになります。

狭いところも緩傾斜もそれなりのスピードで滑れると格段に楽しくなるはずです。私は仲間が待っているところをズリズリと下りていくので時間もかかるし体力的にも厳しくなります。足を揃えるだけでなくソール全面をつけることも重要です。
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お礼 
Kijo-Ashさん、ご教授ありがとうございます。
確かに足を開いていると、密脚よりも前傾姿勢が取りにくいですね。あまりしないですが、直滑降ならば内側のエッジも効いてしまいますね。
ご教授いただいたことを、ゲレンデで検証しながら勉強していこうと思います。
重ねてお礼申し上げます、
回答2024年01月03日 16:43 (2024年01月05日 22:55更新)
もう随分前の話ですが、テレマークスキーで遊んでいました。
テレマークではアルパインスキーのようには足を広げられないのですが、仰るように少し足を開いた方が安定すると思います。スピードコントロールなど安全確保ができることが大事だと個人的には考えますので雪の状況など勘案されて対応されるのが良かろうと思います。
聞きかじりの話で恐縮ですが、最近はテレマークもアルパインも同じ板を使うとか?
要はターンの方法が異なるだけとか云々・・・。ボクの時代は、手を伸ばした長さが基準とし、テレマークは長さで安定を得ていましたが、最近はアプパインスキー同様に身長+20cmくらいとか聞きました。隔世の感は否めません。
登山やスキーの技術は道具の進歩と共に変化するし、流行もあろうかと思います。
デジタル的にマルかバツ的に考えない方が良いのではないでしょうか。
老齢ハイカーの忠言がお役に立てば幸いです。
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お礼 
金田金太郎様、ご教授ありがとうございます。
今のところ、ゲレンデなど滑りやすい斜面では密脚でもある程度安定して滑れるのですが、山スキーではなかなかそういった状況はないため、少し脚を開いて滑走しています。今の自分の技術では、密脚で凸凹斜面で足を取られると持ち直すことが難しいですが、少し脚を開いていると片脚が取られてもなんとか姿勢を持ち直すことができます。カリカリのクラストやガリガリアイスでも同様です。このような状況では、今の自分では、とても密脚では対応が不可能なのです。ただし、今回の皆さまのご返答からは、高低差を作るための山足の折りたたみによる両脚の開きは適切な対応であることがわかりました。私も急斜面ではそのようにしているので、間違った対応ではないことがわかり、納得できました。今後も色々試行錯誤しながら安全確保を第一に対応をアップデートしていこうと思います。
重ねてお礼申し上げます。