ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 159083
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳南陵・中央稜(舟山十字路〜阿弥陀岳〜舟山十字路)

2011年09月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
capiena その他1人

コースタイム

5:00 舟山十字路
5:30 広河原橋
6:00 旭小屋標識
6:30 (一本) 6:40
7:30 立場岳
7:50 青ナギ 7:55
8:40 無名峰
9:50 トラバース〜P3ルンゼ基部
10:15 (一本) 10:25
10:55 阿弥陀岳山頂 11:50
11:55 分岐(中央稜と御小屋尾根)
15:25 舟山十字路
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
9月17日(土)
18:00 集合(JR高崎駅)
21:50 到着(八ヶ岳山荘)
八ヶ岳山荘で仮眠、4時に出発して舟山十字路へ移動。

◆前泊場所『八ヶ岳山荘』
http://www.yatsugatake.gr.jp/yatugatake.html
・山荘2階の仮眠室を前泊用に使えます(1人2000円)。
・外階段を上がり突き当たり左に窓のようなドアから入室できます。
・退室する時に入り口近くのポストに料金を入れた封筒を投かんします。(ポストの近くに説明書きがあります。封筒に名前や連絡先を記入しました)
・ホームページには「24時間開放」と書いてありましたが、私たちは事前に電話連絡しておきました。
・時期によっては混雑するようですが、今回は私たち2人のみの貸切でした。
コース状況/
危険箇所等
・南稜は踏み跡がしっかりしており、迷うことはありませんでした。
・南稜P3のルンゼはホールドもスタンスも豊富。ただ、濡れている(ヌメッている)のがちょっと嫌な感じです。
・中央稜は尾根を踏み外さないように進むことがポイントのようです(私たちは50分ほどロストしました)。沢に入ってもロストしていたようです。GPSに助けられました。

◆立ち寄り湯『延命の湯(スパティオ小淵沢)』
http://www.spatio.jp/
5:00
舟山十字路を出発。
5:00
舟山十字路を出発。
「阿弥陀岳」の標識。
道は二股に分かれています。南稜は右です。
「阿弥陀岳」の標識。
道は二股に分かれています。南稜は右です。
登り口はこの奥です。目印テープあり。
稜線に出るまでは、なかなかの急坂です。
登り口はこの奥です。目印テープあり。
稜線に出るまでは、なかなかの急坂です。
6:00
旭小屋の標識。
6:00
旭小屋の標識。
7:30
立場岳。
展望無し。
7:30
立場岳。
展望無し。
少し行くと展望が一部開けて行く手が見えます。
少し行くと展望が一部開けて行く手が見えます。
7:50
青ナギ。
ここだけ不思議な地形です。
7:50
青ナギ。
ここだけ不思議な地形です。
阿弥陀岳が近くなってきました。
阿弥陀岳が近くなってきました。
少しずつ岩っぽい感じの道になってきました。
少しずつ岩っぽい感じの道になってきました。
遠くに北岳、甲斐駒ケ岳、鋸岳が望めます。
北アルプスや中央アルプスもバッチリでした。
遠くに北岳、甲斐駒ケ岳、鋸岳が望めます。
北アルプスや中央アルプスもバッチリでした。
さらに岩っぽい道になってきました。
さらに岩っぽい道になってきました。
P3登攀中の2人組を発見!
P3登攀中の2人組を発見!
ほらほら♪
取りつき前の草付きトラバース。
くっきりと跡が残っています。
取りつき前の草付きトラバース。
くっきりと跡が残っています。
P3取りつきのプレート。
P3取りつきのプレート。
9:50
私たちはルンゼ登り組。踏み跡に沿って少し下ると…
9:50
私たちはルンゼ登り組。踏み跡に沿って少し下ると…
ワイヤーとお助け紐を発見。
ワイヤーとお助け紐を発見。
ワイヤー付きのトラバースを終えて振り返えったところ。
なんてことはないのですが、滑ったら…と思うとやな感じです。
ワイヤー付きのトラバースを終えて振り返えったところ。
なんてことはないのですが、滑ったら…と思うとやな感じです。
やな感じその2。
なんてことはないのですが…滑りたくないです、絶対に。
やな感じその2。
なんてことはないのですが…滑りたくないです、絶対に。
やな感じその3。
ルンゼ基部から上を見上げたところ。ジメっとしてます。
やな感じその3。
ルンゼ基部から上を見上げたところ。ジメっとしてます。
やな感じその4。
ルンゼを登り始めて、ちょうど中間くらいから上を見上げたところ。やはりジメっとしてます。
やな感じその4。
ルンゼを登り始めて、ちょうど中間くらいから上を見上げたところ。やはりジメっとしてます。
やな感じ終了その1。
ルンゼを登りきって日向に出ると、またなんてことない登り坂となります。
やな感じ終了その1。
ルンゼを登りきって日向に出ると、またなんてことない登り坂となります。
上からのルンゼ前景。
両側の壁に光を遮られて、一年中ジメっとしているか凍っているのかな…なんて思いました。
上からのルンゼ前景。
両側の壁に光を遮られて、一年中ジメっとしているか凍っているのかな…なんて思いました。
あとは阿弥陀岳へ向かって登るのみ。
あとは阿弥陀岳へ向かって登るのみ。
10:55
阿弥陀岳山頂。
つきました!ヤッター!!
10:55
阿弥陀岳山頂。
つきました!ヤッター!!
阿弥陀岳山頂から南稜を振り返って。
今までは阿弥陀南陵ってどこどこ?と思っていたのですが、今ははっきりと分かります。一度登るとルートって分かることが多いですよね、不思議です。
阿弥陀岳山頂から南稜を振り返って。
今までは阿弥陀南陵ってどこどこ?と思っていたのですが、今ははっきりと分かります。一度登るとルートって分かることが多いですよね、不思議です。
阿弥陀岳山頂から赤岳を望む。良い天気です♪
何だかんだで1時間くらい休憩していました。
阿弥陀岳山頂から赤岳を望む。良い天気です♪
何だかんだで1時間くらい休憩していました。
11:50
下山開始。
中央稜へ向かってゴー♪まずは御小屋尾根方面へ向かいます。
11:50
下山開始。
中央稜へ向かってゴー♪まずは御小屋尾根方面へ向かいます。
分岐の表札。
中央稜の矢印の方向へ向かいます。
分岐の表札。
中央稜の矢印の方向へ向かいます。
最初の踏み跡はしっかり。
最初の踏み跡はしっかり。
行く手の踏み跡もしっかり。
…と油断していたら、とんでもないところで尾根をロストし1時間弱彷徨うハメに。トホホ。
行く手の踏み跡もしっかり。
…と油断していたら、とんでもないところで尾根をロストし1時間弱彷徨うハメに。トホホ。
沢に下ってもロストぎみ。GPSも確認しつつ方向は分かっているので気にせず進みます。
沢に下ってもロストぎみ。GPSも確認しつつ方向は分かっているので気にせず進みます。
林道に出ました。振り返ると阿弥陀岳。
林道に出ました。振り返ると阿弥陀岳。
朝通った林道に合流します。
朝通った林道に合流します。
15:25
舟山十字路着。
中央稜の登山道ロストがなければ1時間は早く下山出来たのかいな…でもいい経験でした。
15:25
舟山十字路着。
中央稜の登山道ロストがなければ1時間は早く下山出来たのかいな…でもいい経験でした。

感想

数年前から気になっていた阿弥陀岳南稜。
天気に恵まれ、スケジュールに恵まれ、機会に恵まれ、行くことができました。

南稜の登山道はしっかり踏まれており、「なんだー、さすが元一般ルートだね〜」なんて軽く言っていたら、中央稜でまさかの登山道ロスト。
油断してはなりませんね…イカンイカン。

八ヶ岳山荘の仮眠室も使いやすくて良かったです。
今回ラッキーなことに私たち2人だけの利用でしたが、たたまれた布団類の多さを見ていると、繁忙期はものすごい混雑するのかな、なんて思いました。

今回の大大大収穫。
なんと「阿弥陀おじさん」(※)に会ってしまいました!

----------
(※)「○○おじさん/おばさん」
ある特定の山について、一般の人が知っている以上のレア情報を持っている人物。
その山の名前を取って「○○おじさん/おばさん」という。
ちなみにこの類の人達は、ありえない&ものすごく古い装備だったり、(見た目には)かなりの軽装であることが多いのが特徴。
しかしザックの中には、その山用に特化した手作りギアとか、世間一般に販売されたばかりの最新ギアが入っていることもある。
山行中ふとした瞬間に急に現れたり、既に知っていた山のフツーな(と勝手に思い込んでいた)人が何てことない話題によって実は「おじさん」だったと判明したりするので結構あなどれない。
(もちろんコレはcapienaの勝手な命名なのであしからずですよん。共感してくださる方はいらっしゃると思うのですが…笑)
----------

今回出会った「阿弥陀おじさん」。
南稜P3を過ぎたあたりで、飄々かつ颯爽と歩くおじさんから追い抜かれました。
何やらオーラがただよっており印象的。
どうみても数十年前の格好、5リットルほどの超!昔的ハイキング的ザック、ストックもどこのでいつの物かいな…でも、歩き姿はこの方がタダモノではないことを連想させるくらいものすごい強い。

私の「おじさんレーダー」がピン!と閃きました。
「この人、阿弥陀おじさんかもしれない…」

ありがたいことに、山頂にておじさんの方から話しかけてくださいました。
聞くと、今回はP3の崖っぷち直下を麓から直登してきたらしいのです。
また、青ナギにも直登ルートがあるとのこと。
さらに、南稜には他にもルートがあるような様子。

「古い文献でルートがあるのを見つけたら行ってみたくなっちゃって。でも今回はさすがに危なかったなぁ…完全に崖なんだもん、あっはっは」
ですって。

おじさんは地元の方。
阿弥陀岳南稜は数十回目の訪問(おじさん達はもはや数えない)で、
「ちょっと晴れてる→じゃぁ行くか」(おじさん達はみんな大らか)ということで、本日登りに来られたそうです。

「古い文献」って何なんだー、と一瞬思ったのに。のに。
なんと、文献の名前、さらにおじさんの名前を確認し忘れてしまった私。
痛い!痛すぎる痛恨のミス!

いつもいつもおじさん達は、そのオーラを消すかのごとく穏やかな方が多いし、突然現れて突然去っていくので油断ならないわ…。
さらに今回は八ヶ岳の全展望と自分の空腹に気を取られ過ぎました。はぁ〜残念。

余談ですが、おじさんから話しかけてこなかったら、私から探して話しかけるつもりでした。
私の「おじさんレーダー」はとてもアグレッシブなのです。
時にハズしたり「ニセおじさん」にガックリすることも(結構)ありますが、、、それだけに「真のおじさん」にヒットした時の歓びといったら極上の達成感です。
(なのに今回名前聞き忘れた…バカバカ私のバカ)

今回は「阿弥陀岳」というよりは「阿弥陀おじさん」の感想になっちゃいました。
まぁたまにはこんな感想も。

(これをご覧になった方で、秘密のルートや阿弥陀おじさんの情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひともご連絡を…!お待ち申しております)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2091人

コメント

参考にさせてもらいました。
capienaさん、初めまして。

この前の土曜日に南陵を歩いたのですが、その際にこのレコを事前に研究させてもらいました。ありがとうございます。

でも「阿弥陀おじさん」には会えませんでした。後ろから来たおじさんに追い抜かされる時、何度目ですかと聞いたら初めてとの事だったので、違った様です。

ちなみに自分が持っている古い地図には、このルートは破線で掲載されています。
2013/9/17 18:55
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら