房総 小櫃川水系/キンダン川
コースタイム
9:10 白岩橋先の駐車スペース
9:40 小櫃川(入渓準備)
10:00 キンダン川出合
10:20 川廻し(岩のトンネル)
12:00 ゴルジュ帯(休憩)
12:55 尾根取り付き(装備外す)
13:45 バス通り(四万木バス停)
14:25 駐車スペース
七里川温泉〜金谷〜18:20フェリー〜久里浜
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年01月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★アプローチ・駐車 ・白岩温泉を過ぎた辺りから山道となりますが、所々に路上駐車できそう。 今回は白岩橋を渡り、少し進むと右に入っていく仕事道があり、そこを登ったスペー スに駐車しました。 ・小櫃川沿いを下流に向かい歩くと白岩橋を越えた先の右カーブから沢へ下る踏み跡が あります。50mくらい歩くと小櫃川に下りれます。 ・小櫃川に下りた地点から下流に向かい、100m進まないくらいで左岸からキンダン川が 合流しています。 ★キンダン川(2.5万地形図:上総中野) ・滝はありません。歩き始めて、まず、右側(左岸)に人工物(ポンプ?)が目にはいりま す。更に少し進むと左側(右岸)に川廻しのトンネルがあるのですが、流木に隠れてい てほとんど見えません。ここをくぐらないといけないのですが、くくらずまっすぐ進 んでも尾根をぐるりと回って、トンネルの反対側に出られます。川廻しなのでその付 近は水流が分断され、水がほとんどないぬかるんだ川歩きとなります。少し不安にな りますが、そのまま進むとまた水量が増え、ナメ歩きになります。 ※川廻し:主に上総地方南部の丘陵地を流れる河川で、江戸時代以降、新田開発を念頭に おいて行われた曲流河道の曲流短絡工事のこと。←ぐねぐね曲がった河川をま っすぐにトンネルを掘って水の流れをショートカットさせ、もともとの(イメ ージとしては三日月湖部分)川の部分は水田に利用したそうです。 ・ナメやゴルジュを楽しみながら進むと左手(右岸)に黄色テープ、(赤、青テープも)が あります。そこから尾根に取り付き、バス通りの道へ下山します。 ・尾根の道はしっかりとした踏み跡がありますが、仕事道が何本か縦断しているので道 迷いに注意が必要です。 ・最後は民家の庭に下りてきます。 ※民家の周りに箱型のワナがしかけてあります。イノシシ、シカ、キョンなどを捕らえる 仕掛けとのことですが、山中にも仕掛けが所々あるそうなので、足をとられないように 注意。(ワナのまわりには注意を促す看板が設置されているそうです。) ※上記動物による農作物の被害が大きいとのことで、村では駆除を行っています。駆除の 担当者に限ってだと思いますが、イノシシの尻尾、シカの尻尾と歯(第一切歯←年齢調 査のため)などが駆除の報酬として買い取られるとのことです。(イノシシ1匹8000円だ ったかな?) ★入浴 ・七里川温泉 大人(650円)シャンプー、ボディーソープあり。ドライヤーなし。宿泊可。いたる所 に囲炉裏があり、食べ物を焼ける。TVで紹介されたとのことで、平日昼間だが結構な 混みようだった。普通のひなびたお風呂の印象。 |
ファイル |
非公開
2399.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
前日に続いて千葉の川歩き。
侮る無かれ里山…。遭難もあるとのことで(絶対道迷いだろうが)気合を入れる。
この辺りの沢は標高差が無く、地形図でも支沢が分かりづらく、小さなピークが多い。
遡行図はないが、滝もなく、(危険箇所はなさそう)実際歩いて確認する。
アプローチでは木更津から92号線まではスムーズに進めたが、房総特有なのか、道がマス
目状ではなく、同じ線が分かれていたり、カーブして反対方面へ行ったり、クランクして
いたりで、方角で進むのが困難。何度も地図を見ながら、Tさんにナビをしてもら
いながら進んでいった。
駐車スペースから入渓点までは分かりやすくスムーズ。
しかし、キンダン川に入ってからは悩みながら進んでいった。
2003年の情報では『川廻しのトンネルをすぐくぐる』と写真もあったが、そのトンネルが
全く出てこない。そして、しばらく歩くと進行方向ではない左の尾根に大きなトンネルが
現れた。
方角はあっているので、トンネルはくぐらずにそのまましばらく進む。すると、沢も水が
涸れ、田んぼのようなぬかるみに変わる。いよいよこれは間違いでは?と不安になり、も
う一度トンネルまで戻る。Tさんが「温泉ツアーになってもいいよ。」とあたたか
い言葉をくれるが、入渓できず撤退なんて恥ずかしい〜。(>_<)とひとまずトンネルの向
こう側に出てみることにする。
トンネルをくぐって反対側に抜け、倒木や流木を乗り越えて沢まで降りた所は先ほど我々
が通ったルート。…?ここを本来くぐるはずだったが、トンネルが隠れており、川廻しの
カーブを遠回りして進んでしまったらしい。ううむ…。見えなかったとはいえ目標物を見
失うとは。また、標高差なく、よく蛇行した沢なので読図が難しい。
先ほどの道であっていたと分かり、再度トンネルをくぐり戻る。気をとり直して先に進
む。田んぼのようなぬかるみも次第に美しい沢に変わっていく。(川廻しのせいで水が分
断されて水の涸れたぬかるみになってしまったのね…)ここからはもう安心。おしゃべり
しながら撮影しながら進んでいく。狭い沢ながらもナメがきれいで、奥のゴルジュも地層
が美しかった。
途中動物の死体や骨があった。(シカより小さくずんぐりしていてキョンという動物っぽ
かった。…かの有名?な八丈島の?)また、両側の尾根から犬の吠える声が聞こえたかと思
ったら、あっという間に犬達に囲まれた。(噛まれそうな勢いだったが、なんとか淵で撒
いた。)私のことイノシシだと思ったのかな?
尾根の取り付き部分もテープがしっかりとついており分かりやすかった。
踏み跡が分かりづらいとの情報とは異なり、しっかりした仕事道だった。
ただ、何本も分岐点があり、方角はあまり変わらないのでこの下山路も一つの核心だと思
った。(今回、Tさんにかなり助けていただきました。スミマセン〜^^;)
入渓前に工事のお兄さんに「山にはワナが仕掛けてあるから気をつけな〜。」と言われた
が、ワナにかかることなく無事下山^^;
お天気にも恵まれ、バス通りに出る頃にはポカポカいい陽気。
本当にのどかな里山の風景。
千葉の沢はこの時期本当におすすめです。
小櫃川には他に、四郎治沢、土沢などの沢もあるとのことで、また行ってみたいな。
最後にお世話になったTさん、ほんとうにありがとうございました。
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