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記録ID: 404748
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雪山ハイキング
房総・三浦

大雪の日に  長柄桜山古墳群  昔の英雄に逢いにゆく

2014年02月08日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
1.7km
登り
103m
下り
25m

コースタイム

8:33  長柄交差点BS
8:44  長柄桜山古墳群2号墳
8:56  長柄桜山古墳群1号墳
9:00  市街地
9:07  葉桜BS
天候 雪  午前中だったので風はあまりなし。
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
長柄交差点BS 近くの階段より入山
帰りは、葉桜BSより逗子駅までバス。
コース状況/
危険箇所等
 めったに雪は降らないので今日のところはあまり参考にならない。
 普段であれば、地元の小学生が社会科見学で登るところであり、スニーカーでも全然大丈夫である。
 雨の日の後は少々ぬかるむが、雨の日の次の日ならではの楽しみもある。
 ここ葉山ではめったに雪は降らない。それがこんな風景である。そう、今日は記録的な大雪が降った日なのだ。
2014年02月08日 08:33撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 ここ葉山ではめったに雪は降らない。それがこんな風景である。そう、今日は記録的な大雪が降った日なのだ。
 桜山隧道、左側のトンネルは数年前にできたものだ、それまでは右側のトンネルしかなくバスのすれ違いも大変であった。
2014年02月08日 08:34撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 桜山隧道、左側のトンネルは数年前にできたものだ、それまでは右側のトンネルしかなくバスのすれ違いも大変であった。
 この道は平成25年にできた新しい道だ。県道から直接この長柄桜山古墳群にアクセスできる。
2014年02月08日 08:35撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 この道は平成25年にできた新しい道だ。県道から直接この長柄桜山古墳群にアクセスできる。
 階段を少し登ったところである。
2014年02月08日 08:36撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 階段を少し登ったところである。
 こんな階段を一気にのぼっていく。足跡は全くない。
2014年02月08日 08:36撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 こんな階段を一気にのぼっていく。足跡は全くない。
 少し行くとこんな看板が、国の史跡となってからは観光地化が進んでいるような気がする。
2014年02月08日 08:36撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 少し行くとこんな看板が、国の史跡となってからは観光地化が進んでいるような気がする。
 今日は雪山ですなあ・・・。
2014年02月08日 08:37撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 今日は雪山ですなあ・・・。
 振り返って、自分の足跡・・・。今日は北海道で買った雪靴を履いています。コンパウンドが柔らかく雪をつかんでくれます。
2014年02月08日 08:39撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 振り返って、自分の足跡・・・。今日は北海道で買った雪靴を履いています。コンパウンドが柔らかく雪をつかんでくれます。
 この等高線を見ると・・・前方後円墳ですよねえ。
2014年02月08日 08:42撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 この等高線を見ると・・・前方後円墳ですよねえ。
 2号墳の後円部です。
2014年02月08日 08:44撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 2号墳の後円部です。
 2号墳の前方部からです。古墳と知られる前にはここに展望台が作られていました。しかし、国の史跡となってからは、撤去されました。
2014年02月08日 08:45撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 2号墳の前方部からです。古墳と知られる前にはここに展望台が作られていました。しかし、国の史跡となってからは、撤去されました。
 ここから見る、逗子海岸沿いのマンション。
2014年02月08日 08:45撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 ここから見る、逗子海岸沿いのマンション。
 1号墳に向かいましょうか。
2014年02月08日 08:47撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 1号墳に向かいましょうか。
 こんな縦走路を行きますが、雪は新設、それを踏みしめながら行きます。
2014年02月08日 08:49撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 こんな縦走路を行きますが、雪は新設、それを踏みしめながら行きます。
落ちてきそうな雪ですね。
2014年02月08日 08:55撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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落ちてきそうな雪ですね。
 1号墳に着きました。左奥に後円部、中央に前方部があります。入れないようにロープがあります。
2014年02月08日 08:56撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 1号墳に着きました。左奥に後円部、中央に前方部があります。入れないようにロープがあります。
 前方部アップ。
2014年02月08日 08:56撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 前方部アップ。
 後円部アップ。この斜面では、雨の後には埴輪の破片が拾えることがあります。雨に土が流されて新しい破片が出るものと推察されます。
2014年02月08日 08:57撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 後円部アップ。この斜面では、雨の後には埴輪の破片が拾えることがあります。雨に土が流されて新しい破片が出るものと推察されます。
 さあ、下山しますか。
2014年02月08日 08:58撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 さあ、下山しますか。
 もう、住宅地が見えていますね。
2014年02月08日 08:59撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 もう、住宅地が見えていますね。
 住宅地の中を行きます。雪がいい感じです。
2014年02月08日 09:01撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 住宅地の中を行きます。雪がいい感じです。
 葉桜バス停に着きました。土曜昼間は1時間に3本程度でしょうか。
2014年02月08日 09:07撮影 by  Canon PowerShot SX280 HS, Canon
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 葉桜バス停に着きました。土曜昼間は1時間に3本程度でしょうか。

感想

 どうしよう、大雪である。しかも記録的な大雪になるそうだ・・・。私は雪山装備は一通りあるが、雪山に行ったことはない。ネットでは丹沢に行くとか高尾山とかいろいろ出ているがそもそも登山口かでたどり着けるかどうかわからない・・・。この日は山はあきらめようかなと思っていたのだが、あるアイディアを考え付いたのだ。

 普通は雪になることがない三浦半島の雪の様子をレポしよう。三浦半島が雪になるのは本当に珍しい。そして、歴史的な価値が非常にあるこの長柄桜山古墳群を紹介しようと考えたのだ。雪と歴史のコラボ、なかなかいい企画だと勝手に思っている。

 さて、この逗子市と葉山町の間の尾根に古墳があるなんて誰が思ったことだろうか。
 平成14年ごろ、地元の歴史研究家がこの山をハイキングしていた時に素焼きの欠片を拾ったところからこの物語が始まるのである。

 地元歴史研究家の仮説の実証が逗子市教育委員会及び葉山町教育委員会の合同調査が行われ、ここはかつて古墳であったこと。そして2号墳までが残っていること。2つとも90m級の前方後円墳で南関東では最大のものであること(埼玉のさきたま古墳群にはこれよりも大きい前方後円墳がある)。土盛りではなく下部は砂利を積み上げ流土を減らすという工夫をしていること。1号墳では石室が発見されていること(中身はわかっていない)。2世紀から3世紀の有力者の墓であること、関西の古墳づくりの影響を大きく受けていることなど様々なことが分かったのである。

 なお、この古墳群に隣接している葉桜団地は第2次ベビーブーム時代に造成された住宅群である。よってその時の工事で3号墳等が破壊されてしまった可能性もあるのだ。

 当時の物流に関し、古東海道は船で逗子の沼間まで入り、陸路で横須賀市船越に入りさらに船で東京湾を行くことが普通であったそうである。そうなると、逗子の入り江を見守るこの位置に古墳が作られているのは不自然ではない。

 現在は国指定の史跡になっており、さらに調査と保存が行われている。1号墳のロープの中に関しては逗子市教育委員会社会教育課などが見学会を行うときには石室などを見ることもできる。

 さて、私は過去に何度もここにきているのだが、写真を撮っていなかったり、適切な写真がなかったり・・・となかなかレポを書こうとは思わなかった。しかし、雪の長柄桜山古墳群は珍しかろう・・・今日急に行こうと思ったのである。こんな日にもヤマレコに乗せるような題材を見つけようとする根性は自分でもなんだかなあと思う・・・。

 雪道でない道については何度も登っているのでよく理解しているが、今回は雪道ということでかなり慎重に歩いている。地元の北海道の雪靴で歩いた。まったく寒くなく、まったく滑らずいい感じであった。雪をコンパウンドが掴んでくれる感覚であった。

 こんな歴史的な日に名も知られていない2〜3世紀の英雄に逢ってきたのである。
 そして、葉桜BSで思う、まだ午前中だ、もう一つどこかに行きたい!!バスに乗りながら、簡単に雪を楽しめる山はどこにあるのか考えるのである・・・。

 結局、その後はこうなりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-404788.html

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