大雪の日に 長柄桜山古墳群 昔の英雄に逢いにゆく


- GPS
- --:--
- 距離
- 1.7km
- 登り
- 103m
- 下り
- 25m
コースタイム
8:44 長柄桜山古墳群2号墳
8:56 長柄桜山古墳群1号墳
9:00 市街地
9:07 葉桜BS
天候 | 雪 午前中だったので風はあまりなし。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰りは、葉桜BSより逗子駅までバス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
めったに雪は降らないので今日のところはあまり参考にならない。 普段であれば、地元の小学生が社会科見学で登るところであり、スニーカーでも全然大丈夫である。 雨の日の後は少々ぬかるむが、雨の日の次の日ならではの楽しみもある。 |
写真
感想
どうしよう、大雪である。しかも記録的な大雪になるそうだ・・・。私は雪山装備は一通りあるが、雪山に行ったことはない。ネットでは丹沢に行くとか高尾山とかいろいろ出ているがそもそも登山口かでたどり着けるかどうかわからない・・・。この日は山はあきらめようかなと思っていたのだが、あるアイディアを考え付いたのだ。
普通は雪になることがない三浦半島の雪の様子をレポしよう。三浦半島が雪になるのは本当に珍しい。そして、歴史的な価値が非常にあるこの長柄桜山古墳群を紹介しようと考えたのだ。雪と歴史のコラボ、なかなかいい企画だと勝手に思っている。
さて、この逗子市と葉山町の間の尾根に古墳があるなんて誰が思ったことだろうか。
平成14年ごろ、地元の歴史研究家がこの山をハイキングしていた時に素焼きの欠片を拾ったところからこの物語が始まるのである。
地元歴史研究家の仮説の実証が逗子市教育委員会及び葉山町教育委員会の合同調査が行われ、ここはかつて古墳であったこと。そして2号墳までが残っていること。2つとも90m級の前方後円墳で南関東では最大のものであること(埼玉のさきたま古墳群にはこれよりも大きい前方後円墳がある)。土盛りではなく下部は砂利を積み上げ流土を減らすという工夫をしていること。1号墳では石室が発見されていること(中身はわかっていない)。2世紀から3世紀の有力者の墓であること、関西の古墳づくりの影響を大きく受けていることなど様々なことが分かったのである。
なお、この古墳群に隣接している葉桜団地は第2次ベビーブーム時代に造成された住宅群である。よってその時の工事で3号墳等が破壊されてしまった可能性もあるのだ。
当時の物流に関し、古東海道は船で逗子の沼間まで入り、陸路で横須賀市船越に入りさらに船で東京湾を行くことが普通であったそうである。そうなると、逗子の入り江を見守るこの位置に古墳が作られているのは不自然ではない。
現在は国指定の史跡になっており、さらに調査と保存が行われている。1号墳のロープの中に関しては逗子市教育委員会社会教育課などが見学会を行うときには石室などを見ることもできる。
さて、私は過去に何度もここにきているのだが、写真を撮っていなかったり、適切な写真がなかったり・・・となかなかレポを書こうとは思わなかった。しかし、雪の長柄桜山古墳群は珍しかろう・・・今日急に行こうと思ったのである。こんな日にもヤマレコに乗せるような題材を見つけようとする根性は自分でもなんだかなあと思う・・・。
雪道でない道については何度も登っているのでよく理解しているが、今回は雪道ということでかなり慎重に歩いている。地元の北海道の雪靴で歩いた。まったく寒くなく、まったく滑らずいい感じであった。雪をコンパウンドが掴んでくれる感覚であった。
こんな歴史的な日に名も知られていない2〜3世紀の英雄に逢ってきたのである。
そして、葉桜BSで思う、まだ午前中だ、もう一つどこかに行きたい!!バスに乗りながら、簡単に雪を楽しめる山はどこにあるのか考えるのである・・・。
結局、その後はこうなりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-404788.html
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