大雪山／黒岳〜北鎮岳〜比布岳〜当麻乗越〜裾合平

2014年09月06日(土) 〜 2014年09月07日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 15.2km
• 登り: 1,161m
• 下り: 1,055m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:49
• 休憩: 0:06
• 合計: 1:55

12:05 ７合目リフト乗り場
13:37 13:43 黒岳
14:00 黒岳石室

2日目

• 山行: 6:16
• 休憩: 2:09
• 合計: 8:25

6:07 黒岳石室
6:44 6:57 お鉢平展望台
7:21 7:31 北鎮岳分岐
7:48 8:05 北鎮岳
9:13 9:30 比布岳
9:45 9:52 安足間岳
11:05 11:52 当麻岳の尾根標高1800m付近
12:08 12:08 当麻乗越
12:27 12:33 ピウケナイ沢
13:02 13:14 裾合平
14:32 姿見駅

【1日目】
12:05黒岳七合目→13:37黒岳／13:43→14:00黒岳石室
【2日目】
6:07黒岳石室→6:44御鉢平展望台／6:57→7:21北鎮岳分岐／7:31→7:48北鎮岳／8:05→9:13比布岳／9:30→9:37愛別岳分岐→9:45安足間岳／9:52→11:05昼食（当麻岳の尾根標高1800m付近）／11:52→12:08当麻乗越→12:27ピウケナイ沢／12:33→13:02裾合平13:14→14:32姿見池

天候

【1日目】曇りのち雨、【2日目】晴れときどき曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

行き：札幌（JR）→旭川（タクシー相乗り）→層雲峡（ロープウェイ／リフト）→黒岳七合目
帰り：姿見（ロープウェイ）→旭岳温泉（バス）→旭川（JR）→札幌

コース状況／危険箇所等

比布岳から当麻岳の先までは稜線を歩く。痩せた箇所もあるので、風雨が強いときは体温低下や転落に注意が必要。悪天候のときはこのコースは避けた方が無難。
当麻乗越と裾合平の間にあるピウケナイ沢。川幅は5mほどで、飛び石を伝って渡るが、融雪期や降雨後の増水時は徒渉困難となるので、事前に情報を得るよう。

その他周辺情報

下山後、旭岳温泉の「湧駒荘（ゆこまんそう）」で入浴。
「湧駒荘」はソチ五輪スノボ銀メダリストの竹内智香選手の実家。日本秘湯を守る会に加盟する渋い温泉宿。
建物のわきには「神泉」と名付けられた大雪山の湧水の取水場があり、冷たくて軟らかい天然の水を自由に汲むことができる。

写真

9/6 11:32

五合目（ロープウェイ終点）から見上げた黒岳

9/6 11:34

リフトで七合目へ。黒岳山頂が見える

9/6 12:02

七合目出発時点の気象状況。気温12℃、湿度66%

9/6 12:03

黒岳は「天候：くもり時々雨、気温：10℃、風：強、熊出没状況：8/29お鉢で確認」となっていた

9/6 12:32

ヤマハハコ

9/6 12:37

タイセツトリカブト

9/6 12:50

チシマヒョウタンボク

9/6 12:57

九合目

9/6 13:03

9/6 13:05

9/6 13:05

9/6 13:17

マネキ岩

9/6 13:17

9/6 13:29

もうすぐ頂上

9/6 13:40

黒岳頂上。急に風雨が強くなる

9/6 13:43

石室へ向け下る

9/6 13:44

ウラシマツツジ

9/6 14:00

黒岳石室前の分岐

9/6 14:01

黒岳石室に到着

9/6 15:13

テン場から石室と黒岳

9/6 15:16

「カムイの水」手洗い厳禁、要煮沸

9/6 15:21

ウラジロナナカマド

9/6 15:21

9/6 15:22

草紅葉のじゅうたん

9/6 15:44

石室の内部。この日宿泊したのは25人前後

9/6 16:24

われわれの夕食はモツ鍋

9/7 5:12

朝食

9/7 6:07

2日目の出発時。雲がかかる山は凌雲岳

9/7 6:09

9/7 6:12

9/7 6:13

9/7 6:30

北鎮岳

9/7 6:40

9/7 6:44

お鉢平展望台

9/7 6:44

お鉢平

9/7 6:52

9/7 6:57

北鎮岳へ向かう

9/7 7:02

9/7 7:07

9/7 7:23

9/7 7:23

9/7 7:24

9/7 7:27

9/7 7:27

9/7 7:29

9/7 7:53

北鎮岳頂上（2244m）。北海道第二の高峰

9/7 7:52

中岳、間宮岳へ続く道を見下ろす

9/7 8:19

鋸岳の斜面

9/7 8:23

ガンコウラン

9/7 8:25

9/7 8:27

鋸岳の稜線。まさに鋸の歯

9/7 8:34

チングルマの果穂

9/7 9:13

比布岳頂上

9/7 9:17

比布岳東方向の雲海

9/7 9:19

9/7 9:29

比布岳から愛別岳分岐、安足間岳へ続く稜線

9/7 9:37

愛別岳分岐にデポされたザック

9/7 9:50

愛別岳へ続く稜線

9/7 9:48

痩せた稜線をアップで

9/7 9:49

安足間岳頂上付近

9/7 9:59

永山岳へ続く稜線。比布岳からこのあたりは表大雪らしからぬ景色が見られる

9/7 9:57

9/7 10:12

イワギキョウ

9/7 10:09

9/7 10:10

9/7 10:23

9/7 10:23

9/7 10:25

9/7 10:31

当麻岳へ続く稜線から裾合平の方向

9/7 10:33

9/7 10:40

大塚と小塚

9/7 10:40

9/7 10:42

コケモモ

9/7 11:17

昼食

9/7 11:37

9/7 11:53

9/7 11:55

9/7 11:56

9/7 12:01

季節外れのキバナシャクナゲが一輪

9/7 12:02

9/7 12:05

沼の平の方向

9/7 12:08

当麻乗越

9/7 12:09

9/7 12:09

9/7 12:09

9/7 12:14

9/7 12:19

9/7 12:27

ピウケナイ沢

9/7 12:29

ピウケナイ沢の渡渉地点

9/7 12:30

9/7 12:37

大塚

9/7 12:48

大塚と小塚。その向こうは歩いてきた安足間岳から当麻岳の稜線

9/7 12:53

裾合平へ続く道。正面は旭岳北斜面

9/7 12:55

旭岳

9/7 12:57

ミヤマリンドウ

9/7 13:00

ナナカマド

9/7 13:08

裾合平の分岐。ここから行き交う登山者が増える

9/7 13:14

歩いてきた稜線

9/7 13:25

9/7 13:51

旭岳

9/7 13:34

ハイマツの球果

9/7 13:34

9/7 13:55

シラタマノキ

9/7 14:11

エゾオヤマリンドウ

9/7 14:14

鏡池

9/7 14:21

旭岳地獄谷の噴煙

9/7 14:28

ミヤマアキノキリンソウ

9/7 14:29

ロープウェイ姿見駅が見えてきた

9/7 14:50

ロープウェイからはまだあまり紅葉は見られなかった

9/7 15:03

ロープウェイ旭岳駅から旭岳温泉郷へ

9/7 15:17

旭岳温泉・湧駒荘

9/7 15:20

勇駒荘の「神泉」

撮影機器：

PowerShot G9 CANON

感想

apukashi

まだ早いかなと思っていたが、ことしの大雪山の紅葉は平年より相当早く、ウラジロナナカマドやウラシマツツジ、チングルマの草紅葉がかなり色づき、すでに見頃を迎えていた。
加えて、近年にないほど良い色づきだそうで、文字どおり錦繍の山を歩いてきた。

初日、黒岳五合目のリフト乗り場から見上げた黒岳の斜面には、ところどころに鮮やかな赤い模様があった。
歩き始め、九合目あたりから濃いオレンジに色づいたウラジロナナカマドが現れた。左手に見えてきたマネキ岩の斜面にも赤や黄色が広がっていた。

黒岳の山頂に達した直後に強い雨に襲われた。紅葉を愛でるのもそこそこに小屋（石室）に駆け込み、その後は小屋で停滞。
手持ち無沙汰のため午後4時半前から酒を飲みながら夕飯を食べ、午後7時には寝た。
夜中に目が覚めたとき、風の音が聞こえた。トイレに行くため小屋の外に出ると強い風が吹いていたが、空には薄雲のかかった月があり、雲の切れ間から星も見えた。

翌朝、風はおさまっていたが、どんより曇っていた。
ご来光を見に桂月岳に登った同宿者もいたが、目的を果たせず、ガスに濡れて戻ってきた。

小屋を出発する頃になると、青空がでてきた。それからは晴れたり曇ったりの天気。
ガスに覆われることもあったが、晴れ間が広がったときは、ため息が出るほど素晴らしい景色を堪能した。
北鎮岳から裾合平までの間は歩く人も少なく、出会った登山者は6組7名だった。

山を下り、旭岳温泉の湧駒荘で入浴後、ビールを飲んでいると激しく雨が降り出した。
この日、山では雨に遭わなかったのに、風呂に入ったあと雨に濡れながらバス停に立つ羽目になるとは、何とも皮肉と暗い気持ちになった。
しかし、バスが来る時刻になると雨は上がった。ラッキーな一日だった。