イグルー撮影
天候 | 晴れ 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日30日は甲府でも積雪7センチ、東京5センチ、松本10センチ。現地は積雪新雪あり |
写真
装備
個人装備 |
山スキー
宿泊イグルーセット
|
---|---|
共同装備 |
スコップ
ノコ
3ずつ
|
感想
雑誌取材でイグルー製作。坪庭は標高2300mで樹林限界。大シラビソの低木がかろうじて埋まっている感じのところだが、吹きだまりなどは十分あり。
一日目5人用を作り始めて失敗(午後2時〜3時半)。3+2人用のひょうたん島型を作り日没に間に合わす(午後3時半〜5時)。5人用は北国でないとやはり難しい。4人用までならひとつ40〜50分で作れる。男部屋と女部屋にして、女部屋の向こうにトイレ穴を開ける。その先にトイレイグルーを作ればよかったけど日没になっちゃったので壁だけ。男は中で立ちヒザション。
スキマ塞ぎが不完全で、晩に地吹雪が相当吹き込み内部積雪。気温は結構下がった。少し過酷だったかもしれない。お肉野菜鍋を食べる。晩にヤジさんが外で穴ふさいでくれてずいぶん楽になる。夜は降雪よけにシートを被って眠る。冬の大六角形の真ん中に11夜の月。
翌朝もうひとつ作る。ブロックの種類は3段階に変わる。
1 下部(大きい重いブロックで土台作り)
表面30センチの新雪をどけ、軽く下層の踏み固めをして、大きい重いの(50×30×30)で二段ほど切りだし(20個弱)、内径1.5mほどの円形に積む。この時点で(30+30)×2で深さ既に1m近くて天上穴の直径は1.5m弱。踏み固めた雪は密度が重いので使えるのはここまで。
2 中部(長細く軽く強い雪質ブロックで円を狭める)
長細く強度あり軽いブロック(50×15×15くらい)をこの深さ(ふわふわ層から数えて深さ1mくらい)から切り出し二、三段ほど積んで天井穴を直径30〜40センチほどに縮める。長いブロックは多角形の角に橋渡しが出来るので天井穴を縮めて行く事ができる。深さ1mのところには、重さで固められた、軽く硬い雪層があり、それを積雪層に平行方向に切り出すことで、より強いブロックが取り出せる。硬いと行ってもノコでサクサク切れる。氷ではない。
3 上部(中部と同じ雪質層から、より薄い板を切り出す)
上部は屋根瓦を重ねるように、周りから埋めて行くので、歩く強度のある雪でなるべく薄く切ったものを載せていく。厚さ5センチの屋根瓦のような大きさ(軽さは雑誌程度)を重ねてフタをする。強度ある層ならば厚さ5センチ、広さ30センチ×30センチも可能(30センチはノコの長さなのでここまで)。これだけ広いのがあれば、屋根はすぐ塞がる。
雪は、ある程度深い層では成形自由な強度ある雪質にあたるので、そこまでは踏んで固めた大ざっぱなブロックで土台を作る。というのが大体の筋。
風強く、富士山も甲斐駒も雪煙が上がっていた。
いつも文章で書いてもなかなか読者に再現できない。過程を丹念に写真に撮ってもらいたかったのでとてもうれしい企画だった。
いいねした人