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思い起こせば山登りは小学校の立山登山（富山じゃ昔、元服になると立山に登拝していたことにちなんで6年生の宿泊学習で雄山に登ります。）から始まり、スキーはその頃からずっと続けていました。
1988年頃、某桜木町のスナックで酒を飲んでいた時、店のモニターに何やら見たことない冬のアクティビティが映っていました。お店の娘に聞くと、「スノーボード」と言うものだとの事。ずっとスキーをしてきて、いい加減飽きてきたところへこれは衝撃でした。その娘の知り合いがどうやらスノーボードを持っていて、欲しい人を探しているってことで、二つ返事で譲ってもらうことにしました。バートンのスワローテールの「クルーザー」でした。当時のビンディングはベルトで固定するタイプでブーツも専用のものがなく、ソレルのスノーブーツを改造して使っていましたが、カーブの度に足が締め付けられるような痛みを感じ、クボさんに都度修理してもらいながら滑っていました。それでも楽しさが先に立ち、まさに朝から晩まで転げまわっていたのを思い出します。
その頃、神が降臨されました。当時のことを知る人はご存知かと思いますが、クレイグ・ケリーです。彼のライディングはまるでサーフィンをしているような、ビンディングなど必要ないほどのスムーズなターンでパウダーを蹴散らしていました。やはりご多分に漏れず、当時流行ったシグネイチャーモデルのパウダーガン「ケリースロープスタイル171」をオーダー。立山BCで浄土山北面や雄山山頂〜山崎カールなど攻めていました。当時はアイゼンすら無しの無茶な装備で3,000ｍ級に挑んでいました。まさに「ｈｅｌｌｂｅｎｔ」です。今こうして生きているのも雄山神社の神様のご加護かと感じています。
その頃のオフシーズンに、パウダーの浮遊感が忘れられずサーフィンを始めました。サーフィンにハマりだすと冬の日本海がかなりヤバく、山は疎遠になってしまいました。とある日、神がついに雪崩に巻き込まれ亡くなったと知り、ますます足が遠のいてしまい、結婚→子育ても相俟ってすっかり山には行かなくなってしまいました。
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