国土交通省富士砂防事務所は12日、富士宮市上井出の砂防施設である大沢川扇状地で、ヘリコプターによる鋼製牛枠(ブルメタル)の据え付け作業を行った。
富士山火山防災調査工事の一環で、大沢崩れの土砂災害における緊急時の備えを固める目的。
ヘリコプターでの架設は23基を設置する中の5基。各2〜3トンある4つのパーツをヘリコプターで運搬し、設置場所で長さ4.6メートル、高さ2メートル、幅3メートル、重さ9トンの鋼製牛枠を組み立てる。16日までにすべての架設作業を完了させる予定。
災害発生時など工事用道路が確保できない事態を想定した試験を兼ねている。
牛枠は、大河川の堤防護岸沿いの水勢を弱めるため、丸太材を三角錐形に組んで設置する伝統的河川工法の1つ。
丸太材の代わりに鋼材を用いることで、土石流の流向制御や流れ落ちてくる転石を止める効果が期待できる。
[2010-03-12-18:22]
富士ニュース
http://www.fuji-news.net/report/society/00000001124.html
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