すっかりお正月モードで、書くのを忘れてた
一応、書こうと思ったことなので、
思い出しながらダラダラと綴ってみます
『アイゼンの購入は、冬靴と一緒に考える』
というのがセオリーなのだが・・・。
実際のところ、
これから雪山をはじめてみようかな？
せっかく山道具（夏）も揃えたし、冬も行ってみたいなぁ
でも、冬山続けるかどうかわかんないしなぁ
家族も反対するかもなぁ
という人にとっては、
冬靴＋アイゼン＋ピッケルを一度に揃えるのは、
ある意味『冒険』だと思う。
一番、てっとり早いのは、
せっかく揃えた夏山装備に＋αで雪山入門コースへ♪
という流れになるのは、
仕方の無いことだと思うので、
『冬山始めるならちゃんとした冬靴を買いなさい！』
というのも、いささか乱暴な話だと、最近思うようになった
じゃぁ、夏靴（トレッキングシューズ）でアイゼン履くってのはどうなんだろう？？
というのが、今回の考察のテーマなわけで・・・。
『アイゼンを考察する その２＆３』でも触れたけど、
アイゼンを履くなら基本的には、底の固い靴が必須になる。
けど、昨今、アイゼンを履いている人が、
皆、底の固い冬用登山靴を履いているのか？？
というと、そうでもない。
例えば、テレマークをする人は、
靴底の曲がるテレマークブーツを履いて雪山に登るし、
バックカントリーボーダーも、ソフトブーツで山に入る。
こういう人達は、アイゼンを使わないのかというと、
当然、使うわけで。
グリベル辺りだと、
テレマーカーやボーダーを対象にしたアイゼンがラインナップに載っている。
http://www.magic-mountain.jp/item/category/m46_pdf/46_p10_grivel.pdf
※２段目右 Ｇ１０ワイド
同様にブラックダイヤモンドだと、センターバー（ジョイント）部品で対応している
http://www.lostarrow.co.jp/CGI/products/detail.cgi?seq=000720
※説明文に『フレックスはトレッキングブーツ向けに肉厚を薄くしたタイプ』
との記述あり
つまりは、欧州でも北米でも、
底の曲がる靴にアイゼンを付けるのは『アリ！』
ということなのだ
で、ここで改めて、
フレックスジョイント（バーorプレート）を採用しているアイゼンを良く見てみると・・・
『バンド締め』且つ『１０本爪』
という状況が見えてくる。
ワンタッチでも無ければ、１２本爪でもない。
これは、『アイゼン考察２＆３』に話を戻すと分かりやすいかと思うけど、
まぁ、ソフトブーツでアイゼンを履くなら、
『バンド締めの１０本爪を選ぶのが妥当』
ということになるのだろう。
そして、歩き方（足の置き方）はフラットフッティングが基本となってくる。
というわけで、
もし、
手持ちのトレッキングシューズ（夏靴）で雪山お試し体験をしてみたい
一度、体験した上で冬靴の購入を考えたい
という方がいるとしたら、
ジョイントがしなるタイプのアイゼンを選んだ方が、
靴とアイゼンの密着度も上がり、安定した歩行に繋がるものと思われます
（後日、冬靴を購入した場合は、ジョイントだけ交換すれば良いしね
）※以下重要※
とはいうものの、
いくらアイゼン履いて雪氷の上を歩けるからといっても、所詮は夏靴。
保温性や耐風性は無いに等しく（通気性や速乾性とは対照的）
足の指が凍傷になることは十分に覚悟しなくてはならない。
というわけで、
夏靴（トレッキングシューズ）とはいっても、
最低でも『ハイカット』＆『ゴア素材』必須
それに加えて、
厚手の靴下＆オーバーシューズが用意出来ないのなら、
夏靴でアイゼンを履くのはオススメしない
因みにオーバーシューズはモンベルで３０００円から出ています。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129615
※この商品は、足入れが悪く、またアイゼンとの相性もイマイチです。
価格は安いですが、改造前提以外ではちょっとお勧めしません↓
http://www.yamareco.com/modules/diary/2556-detail-47556#viewcomment
これは、足に羽織るウィンドブレーカーのようなもので、
足全体を包み込むので、保温性や耐風性は随分と向上します。
昔の革登山靴時代には、雪山の基本装備でした。
編み上げのオーバーシューズを、いかにズリ落ちないように締め上げるか？！
その熟練度こそがベテランの証？！なんて時代もあったけど、
最近のは靴に合うサイズを選べばズリ落ちたりしないのかなぁ？
ただし、アイゼンやスノーシューを履かずに
オーバーシューズだけで歩くとツルツル滑るので要注意。
不要な時は脱いだ方がいいので、
下にロングスパッツも履いておくと安心。
以上、夏靴とアイゼンについての考察？
というか、夏靴で雪山に行ってみたいという、
[d]ビンボー[/d]もとい、節約派の方への参考
ところで、折角なので、ジョイントの話を少しメモしておく。
昔、アイゼンは
『ジョイントが折れた』
ということを良く耳にした。
http://goo.gl/vIcwp
※グーグル検索結果『タニ アイゼン ジョイント 折れ』
実際、どこかの山岳部の部報には、詳細な研究報告が載っていたりして、
○○のアイゼンは信用できない的な話もされていた。
じゃあ何故、昔はよく折れたのか？
じゃあ今は、絶対折れないのか？
これは、冬山に入るなら一応、
頭の片隅に留めておいた方がいい知識だと思う。
ので、
靴とアイゼンの相性の考察を続けてみる
昔のアイゼンは、そもそも『素材』と『製法』からして
最近のアイゼンとは違う。
詳しいことはヤマレコには、古強者がいくらもいるし、
僕は精錬や冶金を学んだ訳でも無いので書かないけど。
昔のは、粘りも強度も無かったらしい。
だから毎週の様に雪山を歩き始めると、
一番、荷重（力）の掛かる部分とか、
何度も、クネクネ曲げられる部分から、
徐々に金属疲労を起こして、
ある時、ポキン！！
と折れてしまう。
で、そういうのは、大抵の場合、シビアな場面が多かったりする。
ビンビラの吹雪の岩稜で、
前爪を頼りクライムダウンしている時なんぞに、
ジョイントがポキンと折れて・・・
バンドが足首に巻き付いているもんだから、
吹き上げる風に、こいのぼりの如く、
外れてぶら下がったままのアイゼンが揺れている
もしくは、ポカポカお天気の雪原を鼻歌混じりに歩いていたら、
知らないうちに外れていたなんてこともあるかも知れない。
まぁしかし、どっちにしろ、
そういう事が昔はよく起きた。
ということらしい。
昔の山男にとっては、アイゼンが壊れるってのは想定内の出来事で、
当然、そういう場合の対策というのも、山岳会なんかに入っていると、
時々、教えて貰えたりする。
でもまぁ、最近の装備は、大抵は頑丈に出来ているので、
あんまり壊れないし、
同時に、最近の登山者は『油断』もしているんだと思う。
アイゼンが壊れるのも、
爆弾低気圧が来るのも、
『不測の事態』
なんて言ってられるのは、里でのお話で、
まぁ冬山入るなら、そんな言い訳を後から考えるより、
自分の命は自分で守れるように、いろいろ知識を蓄えておいた方がいい。
と、ちょっと辛口になってしまったけど。
僕が思うに、昔のアイゼンがよく壊れた理由は、
素材や製法だけに限った話ではなく。
靴にも原因があったんじゃないかと思う。
というのも、昔の冬靴（革製登山靴）は、
最近の冬靴ほど、ソールもシャンクもしっかりとしていなかった。
今の冬靴のソールは、体重を掛けたくらいじゃシナら無いけど、
昔の冬靴のソールは、いくらかシナったりした。
その、シナる靴底に貼り付くように、
アイゼンは、
一歩一歩ごとにキシんで、
その度に登山者の体重が、
ジョイント部分に、集中的に掛かったんじゃなかろうか？？
ということで、
夏靴で、１０本爪以上のアイゼンを履く時の注意点がもう一つ。
『フレックスジョイントでも折れることがある』
と考えておいても良いんじゃなかろうか
予備のプレートをザックに忍ばせて、
里でも一度プレート交換をやっておくと、
不測の事態？！でも余裕を持った行動ができるかと思われます。
以上、今回の靴との相性についての考察？！でした
軽アイゼンとかチェーンスパイク系についても、
あれこれ考えたので、いづれ気が向いたら
『その５』を書いてみようと思います。
追記
そういえば、１／２６土に雪山勉強会＠北横岳しようと思ってます
今のところ唯一の参加者のponiさんが、
『わたしだけシゴかれるのは嫌だぁ〜〜』
と拗ねてますので、
一緒に雪まみれになりたい方いらっしゃいましたら、
イベント記事or計画書の方からコメント下さいませ
＞＞『冬山始めるならちゃんとした冬靴を買いなさい！』
というより、
『冬山行くならネットなんかで勉強しないでちゃんとした先輩、友達を見つけてちゃんとした道具を借りなさい』というかんじなのですが・・・。それはもう前世紀の話でしょうか。いささか乱暴なアドバイスかも。
トレッキングシューズなのにつま先に切れ込みがあって（ワンタッチ）アイゼンの金具がはめられるタイプが初めて出た時に、重宝しました。でもそれは新雪が降って足が濡れて冷たくなる日本の冬山ではなく、海外の氷河歩きアプローチなど、カキンカキンの濡れない山でのことでした。
関東甲州あたりの雪のない冬山はこの冬初めて体験しているのですが、トレッキングシューズ＋タニのアイゼン（骨董）という組み合わせが重宝しています。雪はないけど氷がある山というのはなんだかヘンなものですね。
明けましておめでとうございます！
今年もよろしくお願いしますー。
週末の山行に向け、軽アイゼンを
明日、明後日にでも買おうと思っていました。
今夜、軽アイゼンの記事を書いてくれると参考になります！
なんつって
初めまして(^^
すごく旬な話題に、食いついてしまいました
今度、雪山に行くことになり、某アウトドアショップにアイゼンを見に行って、店員さんに、
『今のもっている靴は、底が柔らかいのでアイゼンをつけて歩けない』
と、言われたばかりです。
基本、一人なので、スノーシューで雪遊び程度で、
今回みたいに人と一緒に行く機会がないかぎり、雪山には行かないので、
そのためだけに新しい靴は買えないし、買うにしても、
足が小さいので、安くていい靴がない…
ということで、どうしようかと困っていたところです。
今の靴(ハイカット&ゴア）に、アイゼンをつけられたらいいのに…、と思っていたんです。
知識がないので、いろいろと参考になります。
ありがとうございます！
よねやまさん
今にして思えば、道具や知恵を貸してくれる先輩や友達が身近にいた僕たちの方が恵まれすぎていたのかも知れませんね
一方、昨今の登山ブームの背景は、紛れもなく（雑誌やネットの影響はあるものの）自分で楽しみを見つけて自分で試行錯誤して山に登れる時代になったことに尽きると思うので、それを肯定した上で話を進めないと、単なる理想論になってしまうかと思います。
それに、山岳会に入ったり、諸先輩が身近にいたりしたとしても、自分で勉強しようとする姿勢が一番大切なんじゃないかと思います。教えてもらうだけ、付いていくだけの山行じゃつまらないですもんね
よしままさん
あけおめ＆ことよろ
実は、軽アイゼンの前に書きたい記事もあるので、今夜は以下のリンクでも読んでお茶を濁して下さいませ
●山道具屋ＨＰ３件
http://www.kojitusanso.jp/snavi_dogu6.html/
http://hikersdepot.jp/modules/ultralightgears/index.php?page=article&storyid=111
http://yaplog.jp/musasinosansou/archive/78
●ユーザブログ２件
http://heyheyyos.at.webry.info/201203/article_3.html
http://www.tozan.org/tech/aizenselect.html
●Ｑ＆Ａサイト３件
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7587903.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1054829075
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1179113746
私の場合、軽アイゼンは殆ど使ったことが無いので、オススメというのはありませんが、下記２点はおもしろそうです。是非購入して感想聞かせてください
●モンベル スノーポン
http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=757000
http://webshop.montbell.jp/goods/disp_fo.php?product_id=1129607
着脱式でスノーシューと一体化♪
●ダックス X 型 4 本爪アイゼン（一番下の段）
http://www.mtdax.co.jp/outdoor/dax/catalog/DAX12_Mtd_21.pdf
６本より軽量で、４本より良く効きそう。折り畳めるので収納も場所を取らない。
とはいえ軽アイゼンの場合、着脱が容易なのが一番のポイントかな
もちょっと勉強してみまする
ああちゃんさん
はじめまして＆参考になったようでなによりです。
まぁ、お店としては、いい加減なアドバイスは出来ないので、アイゼンと冬靴をセットで考えるのは仕方ないことですねぇ
ただ、これから始める人にとっては、本格的にやるわけでもないのに冬靴を買うのは躊躇するし、出来れば夏靴でナントカしたいと思うのも人情だと思います。
今回、一応、夏靴とアイゼンの相性について書いてはみましたが、やはり、冬靴に比べると行動できる範囲がずっと狭くなってしまうと思いますので、天気の変化や手足の感覚については用心深くなっておいた方がいいですね。下記、質問箱も参考にしてくださいませ
http://www.yamareco.com/modules/plzXoo/index.php?action=detail&qid=528
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1123730636
よい山行を〜〜
・・・財布にも身体にも無理のない範囲で
アドバイスをありがとうございました！
やばいです。
いっぱい種類ありすぎて、分かりません。
なので、今日、お店で在庫があって、
店員さんがコレでどう？
っていってくれたのにします。。。
土曜日に山岳部出身の男前女子とお山に行ってきます
よかったらレポート見て下さいね。
いつもおんぶにだっこですいません。
これからもよろしくどうぞ
おんぶに抱っこだなんて〜
どんな道具も長所と短所があると思うので、
手に入れた道具を上手に使いこなしてくださいませ
おはようございます。
バンド式だと靴に締め付けるだけですから、単純に固定はできますが、蹴り込めば靴とアイゼンのずれる方向に力がかかりますから、ワンタッチ式の方が使いやすいです。
夏靴にも爪はつけれますが、冬靴でも寒くなることを考えると履こうとは思いません。
雪の上を歩けないって人もいますから、道具があっても雪山に行けるわけではないとこれから始める人は認識した方が良いと思います。技術・体力的な問題は一朝一夕じゃ解決しませんし。私は夏冬の違いで結構苦戦しました。雪道はやはりしんどいです
おお！
ぐみんさんは、買え買え派ですね
お金ある人はじゃんじゃん良いもの買えばいいんじゃないでしょうか
まぁ苦戦は誰でもしますね
そこで、辞めるかor続けるか、悩んでからでも
道具を揃えるのは遅くないと思いますよ
iharaさんのアドバイスを参考に、
軽アイゼンを買いました。
大して面白くもない日記を書いたので、
よかったらみてくださいね。
色々ありがとうございました
はいはーい
そんなことないよ！
おもしろい！！
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