ジョニー・キャッシュの唄を思い出した。
検索したら歌詞付の動画？があったのでリンク
http://www.youtube.com/watch?v=X-hYLL7Gpos
子どものころ『大草原の小さな家』ってドラマを見ていたせいか、
カントリーちっくなものが好きだ。
中学生の頃だったか、
図書館でジャケ借りしたのがジョニーキャッシュのレコードで、
中でもインパクトがあったのが、
『オレンジブロッサムスペシャル』と『スーという名の少年』だった。
改めて『スーという名の少年』をいろいろ検索してみたら、
彼にとってダブルミリオンだかの大ヒット曲だったらしい。
名曲ってのは、言葉とか国とか身分とかそういうのは関係ないのだろう。
歌詞の内容は、要約すると、
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※スー（Sue）は、スーザンとかスザンナとか、
米英では、ごく一般的な女の子の名前や略称。
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飲んだくれのヤクザな親父が、生まれた息子に『スー』となずけて蒸発
『スー』は女の子に馬鹿にされ、男どもには小突かれて、
楽じゃない人生を送る。
そして、蒸発した親父を恨み、いつの日か復讐することを決意。
『スー』は順調にタフな男になり、とある安酒場で親父を見つける。
そこで親父と取っ組み合いの喧嘩になり・・・。
最終的には、親父より先に銃口をつきつける。
そこで親父の吐いた言葉は、
『倅よ、世の中ってのは荒れ放題だ、
男ならタフにならなきゃやってけねぇ
俺がそばにいたって何の助けにもならねぇのは分かっていた
だからオメェにゃその名を付けたし、そのまま蒸発したわけさ！！
つまり、おめぇさんがこんなにタフな男になれたのは、
その名前のおかげってわけさ！！』
以下、省略。
まぁしかし、原文、原曲を現場で聞かなきゃ
肝心の雰囲気なんてわかりゃしないのだが、
僕はこういう滅茶苦茶な愛情というのが嫌いではない。
まぁ冷静に考えると、
飲んだくれ親父が息子に女の子名前を付けるなんて、
悪ふざけでしかないのだけど、
運よく息子がタフに成長して、
その場しのぎの言い訳をしたと取れないことも無いのだが、
一度はノックアウトした息子に背中を向けて反撃のチャンスを与えるなんてのは、
やはり親父のやさしさなのかも知れない。
原詩は絵本作家でもあるShel Silverstein
http://ja.wikipedia.org/wiki/シェル・シルヴァスタイン
以下、メモリンク
・"A Boy Named Sue" 歌詞原文
http://www.azlyrics.com/lyrics/johnnycash/aboynamedsue.html
・『スーという名の少年』 歌詞日本語訳
http://d.hatena.ne.jp/musicbrain/20080603/1212445830
※原曲が乱暴な唄なので、もちっと乱暴に訳せばいいと思うけどお行儀の良い和訳。
・知っておくべきブルーグラスのアーティスト10組
http://www.tana250.com/?p=6099
※Ｊキャッシュと一緒にジャケ借りしたのはフラット＆スクラッグスだった。
インターネットってのはホントに便利だね。
けど図書館でジャケ借りしたレコードほどには、
記憶の奥底に根付かない気もする
A Boy Named Sue、この曲この半年以内に、ピーターバラカンのラジオ番組で聞いた憶えあり〼。
件の本にも、男女の名前を入れ替えて付ける親の話、ありました。お前が女の子ならよかったのに、と名付けることは「おまえなんか生まれなければよかった」という無意識のメッセージを、言葉もわからない幼児の頃から浴びせ続ける行為として挙げています。言葉のわからない幼児は、親のそういう無意識をビンカンに感じ取るそうです。
酔っぱらいのオヤジの子に生まれたら、名前どうこう含めて、背負って生きるしかないです。そこからなんとかするしか無い。
ノロ病になっても医療抜きで迎え撃つオヤジのムスコに生まれたら、それでいくしか無いのと同じで。
なるほど。
「おまえなんか生まれなければよかった」という解釈の方がすっきりしますね。飲んだくれ親父は所帯なんぞ持つ気はなく、いやいや３年間は我慢したけど失踪ってほうが現実的で、妙に納得。
とはいえ、作詞をしたシェルの本業は漫画家・絵本作家ということで、いくつかの評論を読んでみたら、この曲の歌詞はユーモアに富んでいるとのこと。この曲がヒットしたってのはアメリカの国民性ですかね。
ところで、医療ってのは行政や偉いお医者さまだけのものではないですよ。ほうじ茶やりんごのすりおろし、だいこんおろしも立派な医療です。この季節のリンゴやダイコンがおいしいと感じるように進化？した人間の味覚ってのにも意味があるんだと思います
追記
作詞したシェルの絵本『大きな木』は古くから邦訳もあったそうですが、２０１０年に村上春樹が新しく邦訳版をだしているそうです。面白そうなので図書館で探してみようと思います
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