富士山を世界遺産にしようとしている。
となると、ユネスコの審査でひっかかるのは二つ
・ゴミ
・アンコントロールな登山客
むしろ、登山客がアンコントロールだからゴミが絶えないのか。
いっそのこと、富士山はなんらかに入山規制をした方が幸せなのかもしれない。
というわけで、入山規制についてちょっと考えたいとおもいます。
入山規制といっても、先着とか早い物順とか入山料を取るとかそういう方法ではない。
(入山料を徴収するのは、保全予算のためいいかもしれないけど)
具体例については以下に述べます。
富士山に規制を加えるべきと考える目的は次の2つ。
・すべての登山客にResponsibilityを定義させる。
・山岳救助隊の意思決定に躊躇及び負荷を与えない。
前者でResponsibilityと敢えて英語でかいたのは、これには「責務」とか「使命」といった複数の
概念を含んでいるから総括の意味を込めてResponsibilityと書いた。
規制の形態としては・・・
・富士山五合目にゲートを設ける。
・ゲートでは、登山者に入山申請を記入・提出させる。内容は次のとおり
1 非常時の緊急連絡先
2 非常時のケーススタディーを理解の上、承認のサイン
システムとしてはこれだけであるが、2が非常に重要。
富士山は、ご存知のように登山で起こりうるあらゆる事故の発生可能性を含む
上級の山にもかかわらずズブの素人の比率が非常に高い。
装備、歩くペース、高山病やケガ発生時の対応、落石、道迷い等々。
これらのリスクを、あなたはこれから抱えて挑むことを改めてリマインドしてもらう。
で、肝心なのはこの次。
いわゆる「チャラい登山客」は、↑みたいな手続きしても斜め読みしてサインするだけなのはわかってる。
この手続きで重要なのは、上にも書いた「山岳救助隊の意思決定に躊躇及び負荷を与えない。」である。
富士山を管轄する救助隊(警察や山小屋の方)は、どんな要救助者もヘリを飛ばしたりおんぶしてあげるわけではない。
また、逆に救助を要請したら勝手に下山して救助隊を翻弄してはいけない。
最近の新聞記事をみると、この辺のルールを理解してないオバカさんがいるらしく
「自力で下山できるならびっこ引いてでも降りてください」とか「ヘリはめちゃ高いですよ」とか
「今から行きますから動かないでください」とか言わなければならないらしい。
これでは、行く必要もないのに行かなければならなかったり
ほんとに行かなきゃならんときに行けなかったする。
そこで、前記のように例え紙面上の約束であっても、書類を登山客と管理側が交わすことで
例え、何かトラブルがあっても
「あ、あなたは自立歩行できますね?じゃあがんばってね」とか
「連絡先知ってますので、あとできっちり請求します。だから呼んだんでしょ?」とか
「これから救助いきます。もしそこにいなかったら日当請求します」とか
毅然とした対応及び平等な対応ができることになり、
且つ不要な救助要請もなくなるのではないだろうか。
でもって、救助され逃げもなくなるし。
また、希望的観測かもしれないが、そうすりゃゴミも減るかなぁ・・・と。
ちなみに、マウントレーニアの場合
入山許可書の提出も必要、入山料も必要、極めつけはウ●コ袋も必要。
(ま、クレバスだらけの氷河地帯だからウ●コ袋は必要か)
こういうやり方で敷居を感じ人には高く感じていただいてもらって結構。それが本望だし。
ヤマレコ読者のみなさんは「別にこれくらいなら・・・」と感じていただける範疇かとおもう。
Mt_thetaさん こんばんは
通常世界遺産申請の内心は、観光の活性化が挙げられると思いますが、
制限を肯定する立場からは、
・登山者減少 → ゴミ減少 → 美化 → 世界遺産認定
・安易な登山者の減少 → 登山事故の減少・捜索費用の減少
・一定の心ある登山者に限定されること
が主張されると思います。
一方、制限を否定する立場からは、
・富士山は過去GHQが名称の使用すら禁止したように、
日本人にとって特別な山であり、常に開かれているべきである。
・登山用具の売上の多くは富士登山のような方が占めている。
私の考え方として
・山梨、静岡両県が母体となり富士山登山者救援互助会を設立する。
・入山時、入山料として500円程徴収する。
・救助を要請した場合は、全て有料とし10,000円は免責(自己負担)とする。
・未払い登山者は、50,000円までは自己負担とする。
・費用は救助の他、登山経験者、救助隊の方を山小屋に配置する人件費とする。
ただし、富士山限定と言うことで、他の山岳に対しては援用しない。
なんて如何でしょうか。
八合目以上は浅間神社の私有地なんだから
もっと強く出てもいいと思う
ロープウェイやケーブルカーが無いのが素敵です
>ヤマレコ読者のみなさんは「別にこれくらいなら・・・」と感じていただける範疇かとおもう。
全然問題ないです。
・・・というか、入山料、入山許可、便袋の持参・・・いいんじゃないですか。
富士山に限らず、主だった山、全部やったらいい。
山が無料だなんて大間違いだし、保険の加入も含め、条件を満たさない人はお帰り願う。
ハイキングだろうが、アルパインだろうが、山に入るすべての人の意識を高めるにはこれぐらいやった方が効果があるのでは。
もちろん、バスで大挙して押し寄せる百名山ツアーや、観光客にも山に来る以上それなりの責務があることを知らせる、負担させること。
ロープウェイ・ケーブルカー・ドライブウェイ・バス・・・
山に来る方法は関係ない。
対象は山に入るすべての人。
それでゴミが減り、遭難者が減り、山に入る人の意識が変わるならやるべきだと思う。
山道具の売れ行きが落ちる、観光客が減って地元の売り上げが落ちる、そういっているからいつまでも改善しない。
少なくとも、富士山を世界遺産に登録しようというのなら、富士山に来る人のすべての意識を変えることが必要。
そう思います。
コメントありがとうございます。
calliopeさんのご意見の核心部分は
・登山者を締め出さない
・富士山の管理側を金銭的に支援する
と、登る方と登られる方の両立させるための方策ということですね
おそらく一番ネックになるのは、予算のトレードオフかと思います。
富士山の年間登山者数は30万人だそうです。
したがって、一人500円だと1億5千万円の予算になります。
・・・直感的ですが、これって少ない気がします。
1ヶ月1000万円ちょいで、救助体制(人件費や経費等)を賄う計算になります。
逆に、これを増やして1000円単位になると統計的には登山者は減って
全体の予算が減少するかもしれません。
収益バランスがとれれば、検討の価値ありとおもいます。
チャラい登山者のために救助体制を整備するのもなんだか本末転倒な気がしますが
門戸を広げつつ、管理側の安定運営を確保するなら一案かもしれません。
・・・感情的には、「500円さえはらえば、テキトーな格好で、トラブルが起きても数万円の負担で助けてくれちゃうわけ??」
っておもっちゃいましたが
チャラい登山者ほど、山頂の400円のコーラを買ってくれそうなので
そこは、逆に懐柔するかもしれません
物資輸送用のあのブルドーザがありますよ
コメントありがとうございます。
自分の文章読み返してて、要旨がとっちらかってるなぁと反省しておるのですが
ちょっと極端な書き方になることを承知ですが
救助体制が機能するのであれば、登山者が事故ろうが、最悪死に居たろうが問題視はしない。
というのが(ちょっと言い過ぎですが)言いたかった要旨に近いです。
ただ、現実は非効率な場面が多いことが報じられています。
(やたらヘリを呼びたがるとか、救助要求しといて自力下山するとか)
登山する側要請と救助する側対応が、日記に書いたようにシステマチックに成立するのであれば
経済性をこそぎ落としてまで、観光地を縮退させる必要はないと考えています。
ゴミの問題は・・・どうしましょうかね。
アメリカだと、違反者(バイオレータ)をみかけたら通報できるという制度もありますが
(あ、これは交通違反の話です)
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