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まずは・・・
ヤフオクで入札してるとき100円単位で値段が高騰していったのに
あるとき1000円つりあがったとき、入札する気がなくなったことありませんか。
あるいは
「子供たちの命を救いたい」と反原発を掲げるお母さんたちは、未だ放射線被害で死者がでていないのに
日々人知れず命を奪われる交通事故で毎年7000人以上の死者がでても「子供たちの命を救いたい」と言って
反自動車社会などとは言わない。
何がいいたいかというと、「人は大きな変化があるときに影響を受ける」
あ、そうだ。茂木健一郎のアハ体験などはその例の典型かもしれない。
では、山の話に移る。
今回のテーマは「引き返す練習をしよう」だ。
あなたはいままで登山生涯の中で、いわゆる「途中敗退」はあるだろうか。
つまり、当初の計画を達成せずに山行を終了したことはあるだろうか。
途中で断念するということは、そこで積極的に決断をしたことになる。
(消極的な決断とは、なぁなぁでそのまま予定通り進むこと)
何をもってそういう意思決定をしたのか。
ほとんどの人は「んー、なんとなく危なかったから」だとおもう。経験則に基づくだろう。
けど、なぜ危ないとおもったのか。
そこで最初の話が関連する。
危ないと思ったときとは、ある瞬間大きな変化があったと感じていないだろうか。
・稜線にでたら突風に吹かれた
・雪にクラックが走った
・雨音で会話ができなくなった
・膝の痛みで次の一歩が思った場所にのらなかった
なんでもいい。明らかにさっきと違う事象を察したからではないだろうか。
またちょっと話をそれます。
山仲間と「どこの山いこうか?」という話をしてると、しばしば消極的な人を目にする
理由はいろいろ。「雪山は怖い」「鎖場ダメ」「高山病になるかも」「みんなの足引っ張っちゃうかも」などなど
そういう声を聞くと
「やってみないとわかんないだろ?」「行きもしないでなんでダメってわかるんだろ」と思いつつ理由を考えると・・
・計画通りに完遂しないとダメなのかなぁ
・みんなの足手まといになるのがイヤなのかな
・痛い思いしたくないのかなぁ
・何が起こるかわからないから不安なのかなぁ
とか、想像したりする。
そして、その裏返しにあるのは「途中でやめるという選択肢をいい意味で捉えてないのかな」とも思った。
でもって、もっと大事なのは、その先に「自分の判断で途中でやめる方法を知らないのかな」とも。
途中でやめるからには、判断基準をもってなければならない。
けど、それは個々に依存する。物理的に先に進める基準であったり、精神的なものであったり。
当然人によって違うわけだから、各人がひとりひとり身につけるものである。
私ごとではあるが、普段山に登るときはぼんやりとだけど「引き返す基準」を想定している。
「3点支持できるかな」「ロープいるかな」「徒渉が膝上はやだな」「アイゼンないしキックステップきかない」
「同伴者が初心者なのに自分にしか気が回らない」「次の一歩が反対の足より外に出る風だ」
挙げればキリがない。結局、これまでの経験で身にしみたことばかり。
けれど、こういう『変化』を察する術を得られた経験は大きい。
何度も話す3年前の遭難事故との遭遇。
亡くなった方は、暴風雨の中、前進した。前進したから風に煽られ滑落した。
きっと、敗退を決断させる引き金がないまま、じわじわ危険な一線を越えてしまったのかなと今思う。
時間もお金も限られた中で引き返す気マンマンで山に向かうのがシャクなのはわかってる。
けれど、あなたの身を脅かす「変化」は、そこに直面しないと知ることができない。
引き返す練習をする習慣を持つこともお勧めしたい。
私のリアイアの基準は「体調」です
「ん〜 体に切れがない じゃあ帰ろう」
程度のことでリアイアがしばしばあります
今年のリアイア最短記録 「渋沢駅前」
それも立派な「変化」です
ってか、小田急線に乗る前に気づいてほしかったです
爪を痛めて敗退
天気が悪くて敗退
これは変化、ですね
自分の決めた時間制限に引っかかって敗退
予定の敗退というところでしょうか
通行止めの標識に気圧されて敗退
…結構してるもんですね
ヤフオクは、最後の瞬間にしか入札しません
これが一番効率的
そういえば自分も先月、渋沢駅で敗退しましたっけ。
過去に引き返したルートをリベンジした際に、
なんであの時こんなのでビビったんだろう、アホやねー自分、
なんて思いますが、でもその時に襲われた恐怖感がまた山の
醍醐味のひとつだと思うので、敗退嫌いじゃないです
敗退は良くします。根性なしなもんで・・・
原発は見えない物への恐怖だったり。。。。
知らず知らずに経済合理性を考えていたりするためでしょうね。
やっぱ山は、元気があれば、命があれば、
また登れる・・次に行ける・・でしょう
一番大事なことは、「続ける闘志より」「引き返す勇気」だと聞いていますし、自分にも言い聞かせています
あきらめも「大事な作戦」です
爪を怪我するとこころ折れるなぁ(;_;)
たしかに時間を決めるって大事です!
時間を守れないっていうことは何か変化があった証拠
(または山行計画が適当か
オークション最後に入札するのたまにやりますけど
流れにのれてないから割高に感じるてしまうのもしばしば
敗退し慣れるって重要だとおもいます。
片意地はる習慣がないのはリスクをさへますもんね。
『もっと天気のいい日にこよ』とかおもえば次の楽しみもできますし!
コメントありがとうございます!
勇気といわれると恐縮していまいますが
引き返し慣れるのが肝要ですよね。
そういう意味では敗退ではなく撤退が合うかもしれません。
『とりあえずいってみる』というと無計画にきこえますが
積極的な意味で考えればとりあえずいってみるってのも
良いことだとおもいます。
ぼくは逆に一度いったとこが二度目でこわいこともあります(..)
なんでだろう。一回目が無邪気すぎるんでしょうか。
たしかに僕も稜線や岩場や深い雪のなかで一瞬『おれ死ぬかも』みたいなスリル嫌いではないです
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