皆さんこんにちは!国内で唯一の山岳気象を専門にあつかう気象会社、ヤマテンです。
このたび、ヤマレコのプランドページを開設しました。今後ともよろしくお願いします。
私たちは、登山者の「気象遭難ゼロ」を実現するために2011年9月に設立された会社です。
前職の気象会社で、日本で初めて登山者、旅行会社、登山ガイドに山岳気象情報を配信したのが2008年。
当時は、竹内洋岳さんの8,000メートル峰14座のコンプリートや、三浦雄一郎さんのエベレスト最高齢登頂、栗城史多さんの「冒険の共有化」などプロ登山家の目的を達成していくために、気象情報を配信するとともに、ツアー登山やガイド登山による気象遭難が多発していた時期で、そうした事故をゼロにするということを優先させてきました。ツアー登山をおこなう旅行会社さんと契約を始めたのもそういう理由からです。
と同時に、「山の天気予報」という全国主要15山域でメールでの予報配信を開始しました。
その後、皆様から予報精度が高いという評価をいただいてきましたが、友人の登山ガイドや国立登山研修所の講師仲間などから「ヤマテンを使ってから天気図を見なくなった」という声を聞くようになりました。
2008年に全国15山域でのメール予報配信(当時はwebページはない)を開始したとき、予報を配信すべきかどうか正直、かなり悩みました。
それは、精度が良い予報を出せば出すほど、その予報を信用してしまって、登山者が自分で天気図や、観天望気などから気象のリスクについて考えるようにならなくなるのではという理由からです。
それでも登山ガイドやツアー登山に参加する登山者の生命そのものを奪うことになりかねない、登山ガイドの責任を考えて発表することにしました。
その代わり、「気象予報士のコメント」に、どうしてそのような予報になったのかや、具体的にどの場所で風が強く吹くのか、どのような気象リスクが考えられるのかを具体的に解説することにしました。
それと同時に、天気予報に100%はありませんから、登山者が自分自身で天気図を見て、あるいは登山中に雲や風の変化を感じていち早く天候の急変を察知できるように、山の天気や観天望気を学ぶ講習会や空見ツアーなどを全国各地で実践してきました。
しかしながら、15年経った今もその課題と常に向き合っています。そして、遭難のタイプが変わってきました。ツアー登山やガイド登山による気象遭難は非常に少なくなりましたが、組織に属さない、ツアーなどに参加しない登山者による事故が急増しています。
こうしたことから、当初は登山ガイドを対象としていた「山の天気予報」を一般登山者向けに改良しつつ、2022年1月には330山に予報対象を拡大し、10月にはヤマレコアプリで利用できるようになりました。
そして、空や雲を見ることが楽しくなるような、楽しく天気を学べるような、そういう活動に重きを置きつつあります。
「空の百名山」プロジェクトとして色々な活動をおこなっていますので、興味がある方は下記サイトをのぞいていただければ嬉しいです。
空の百名山 http://sora100.net/
「気象遭難を減らすためには単に天気を予想すればよいというものではない」これが私が長らく山の天気に関わってきた、正直な感想です。
これからも、気象遭難ゼロを目指して社員一同、日々的確な情報が出せるように、また、皆さんが楽しく天気を学べる環境を提供できるように頑張ってまいります。
今後ともよろしくお願いします。
ご登録、サービスの詳細は以下へ
「山の天気予報」はヤマテン https://lp.yamatenki.co.jp/
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