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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:山の情報

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緊急度 3山の情報
7月下旬〜8月上旬の横尾本谷右俣(黄金平)の水量・難易度について
質問2013年06月12日 21:19 (2013年07月09日 05:04更新)
 上高地から横尾本谷右俣を登め、黄金平を経て稜線(南岳)に出ようと考えています。7月下旬〜8月上旬の沢の「水量」について経験や情報がありましたら教えて下さい。
 それなりの縦走や岩稜の経験はありますが、沢はそんなに経験がありません。年齢等を考え小屋泊で軽量化を図りますが、水量によって難度が高くなるので「勧めない」との回答があれば9月下旬〜10月上旬に変更する考えがあります。
なにとぞよろしくお願いします。
回答2013年06月13日 18:46 (2013年07月09日 05:04更新)
61歳大学山岳部OBです。 穂高へは約30年以上入っていません。

 古い情報です。
3月下旬の横尾尾根〜槍ヶ岳の偵察のために、
40年前の7月に、涸沢から下って横尾本谷に入り、雪渓をかなり登ってから右岸に取付き、ガレ場・藪漕ぎをへて、横尾尾根主稜線に出て、南岳〜大キレット〜北穂〜涸沢に、サブザック(今でいう25〜30l)で約15時間ぐらいかかりました。

>7月下旬〜8月上旬の沢の「水量」<
 黄金平がどこか分かりません。
ヤマレコの「黄金平」の検索で、10月ごろの山行がおおいようですネ。
夏のこの時期は(暖冬・積雪量減少なので、ここ数年の知識無し)、雪渓が残っているので谷筋を歩いた方が有利です。
 ただし、
1.雪の硬さにもよるが、歩行はキックステップでOK。不安なら軽アイゼンで充分でしょう。
2.雪渓では、スノーブリッジ・クレパス・ベルクシュルンド・落石等があるので、充分注意して下さい。
3.横尾尾根主稜線までの、ガレ場・藪漕ぎはkumahige様の、山行記録・トレーニング等を拝見して、まぁ〜大丈夫かなぁ?ぐらいです。

 一般的に他の方達のヤマレコの質問箱も拝見していて、
目的地のみの質問で、
A.人数 B.全行程(日帰り・宿泊、下山路)C.装備 D.保険等の記載がないので、どうかなぁ〜?と思うことが多いです。

4.またヤマレコで、多くの方の行動時間がかなりハイペースのような気もします。
ご自分のペースを考えて、充分に時間の余裕のある行動計画になさってください。
5.出来れば、前日に入山して、横尾・涸沢あたりで前泊なさって、遅くとも5時半には出発された方が、余裕が有ると思います。
6.天候が思わしく無い場合には、諦めて他の一般ルートになさるか、すぐに下山するかです。10月ほどでは無いですが、8月中旬に北穂で雪が降りました。

 中之条ですか、
GWにSKIで志賀高原に行くのに、約30年以上は通っていたので懐かしいです。
郷原の交差点の饅頭屋さんは、まだあるのでしょうネ〜。

 ご活躍をお祈りいたします。
 
5 ポイント 役に立った
お礼 
 早速の回答に感謝します。ありがとうございました。また、お礼の返信が大変遅くなり申し訳ありませんでした。
 雪が残っている可能性があることに気づかせていただいたことに感謝します。加えて、様々なアドバイスを頂ありがとうございます。参考させていただきます。
 特に、A.人数 B.全行程(日帰り・宿泊、下山路)C.装備 D.保険等の記載をしていなかったことは、回答していただく方への配慮が足らず、載せなかったが故にアドバイスいただけなかったこともあったかと思います。反省します。
 A.人数→単独行
 B.全行程→2泊3日(上高地〜黄金平〜南岳小屋泊/南岳〜大キレット〜北穂〜穂高岳山荘泊/穂高岳山荘〜奥穂〜前穂〜岳沢〜上高地)
 C.装備→小屋泊の夏山装備、ツェルト、簡易コンロ
 D.保険→短期の山岳保険に加入予定
 E.エスケープ→天候により最終判断。沢の状況等で判断する。1日目:涸沢小屋泊、2日目:北穂〜穂高岳山荘泊、3日目:奥穂〜前穂〜岳沢〜上高地。10月に再挑戦も視野に入れる。
 年齢も年齢なので、無理なく楽しんできたいと思っています。
回答2013年06月13日 12:52 (2013年07月09日 05:04更新)
初めまして。僭越ながらわかる範囲でお応えいたします。
ご指摘の通り、その日時で最大の問題となるのは水量で、問題となる区間としては本谷橋−涸沢出合の下半分、あるいは二俣から黄金平までの区間でしょうか。
沢の形状は毎年変わりますので、沢の状況(岩の配置形状)や河岸選択のコース取りによっては、秋季のようにそのまま沢を進む事が出来る場合もありますので一概には言えませんが、一般的にはまだ本谷橋から涸沢出合(の手前)までは遡行出来ない事を視野に入れての計画となります。
水に入ることを前提で行くのなら別ですが、通常は右側(左岸)に旧道の名残りを感じる薄い踏み跡を高巻きます。ただコレが曲者で廃道になったのも納得の崩れかかった崖っぷちのトラバースや、そこに足元も見えにくいヤブがカモフラージュしているような個所もありますので、危険度としては沢を行くより格段に高いです。早朝の通過なら朝露でびっしょりにもなります。
それを踏まえ、水に浸かっても良いから沢を行く、あるいは装備を持つのも選択肢になるでしょうか(秋なら大きな岩を乗り越す事が一番多い区間)。
涸沢出合の手前から沢が開けてきたら沢沿いに行けます。浮石も少なく歩きやすい印象ですが、一部で右側からの崩落が激しくなっている個所もあり、左岸の脇を通る場合は落石に注意も必要です(近年ではこの左岸にはっきりとした踏み跡もついています)。

二股から上の右俣は、降雨中か大雨直後でない限り通れないほど水量は多くありません。基本的に水量が多いほど岩が濡れてくる、あるいは濡れている岩を超えるケースが出てきます。近年では少なくなった印象ですが、苔がついて滑りやすい岩が多いのはこの区間であり、水量が少なくてもコース取りによっては苔岩の通過はあり得ます。
このルートでは最大傾斜の沢でもありますが、岩に慣れていれば問題ないと思います。

結論としては7月下旬、8月上旬でも晴天なら問題ないと言えるでしょうか。

槍穂高の秘境の楽園と呼ばれた黄金平、本当に素晴らしい場所です。
8月上旬は花の楽園が広がっていますし、10月上旬なら紅葉が素晴らしい。どっちの季節も良いですね。
Kumahigeさんなら何れの時期でも問題なく、思いっきり楽しんで来れると思います。
どうぞ、沢を登り詰めたら一気に視界が開け、飛び込んでくる景色が眺められる天気の良い日に決行されて下さい!
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
 明確でわかりやすい回答に感謝します。ありがとうございました。また、返信が遅くなったことをお詫び申し上げます。
 13Bさんの回答といろんな方の山行記録(写真)を照らし合わせながら検討しているところです。7月下旬に傾きつつありますが、最終決定は「天候」と決めています。
 また、単独行なので、実力のなさを感じたならば「即撤退」し、涸沢に1泊・北穂〜涸沢〜穂高岳山荘・穂高岳山荘〜奥穂〜前穂〜岳沢〜上高地と3日の山行に切り替えるつもりです。
 余談ですが、昨年に大キレットを断念した後に「南岳に至るルート」を模索したときに13Bさんの山行記録から「黄金平」を知りました。そんな方からの回答だったので驚くとともにうれしかったです。また分からないことや教えていただきたいことがあったら質問させていただきます。よろしくお願いします。