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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:その他

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緊急度 1その他
尾白川林道の建設目的は?
質問2017年11月12日 20:45 (2017年11月19日 07:22更新)
9月に南アルプス北部の尾白川林道を終点まで歩いたのですが、ずっと疑問に思っていたので質問します。
ご存知な方、想定(想像)できる方 お願いします。

なお、あくまで個人の興味的な質問なので 北杜市への問い合わせなどはしません(たぶん40−50年前の計画なので知る職員も居なく、調べるのも手間なので迷惑)

記録は
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1260773.html
で、この林道 2つのトンネルを持ち(今では崩れて埋まる直前)ガードレールも設置しているにもかかわらず、1399の標高点ですっぱり終点になっています。
終点に駐車エリアのスペースがあるわけでもなく、この先は渓谷の岸壁になります。(何かの計画がストップした雰囲気あり)

普通 林道整備は 堰堤工事(ダム含む)や林業目的ですが、この周辺に堰堤も人工林もありません、峡谷が続きます。
観光林道もありますが、先につながる場所(周回する)がありません。

この尾白川林道、 どういう目的で作られた物かご存知の方、もしくは想像できる方、お願いします。

ずっと考えていて、眠れない日々が続いています(古!、、、笑
回答2017年11月13日 13:41 (2017年11月19日 07:22更新)
推測の範囲で良ければ。

1960年頃に森林開発公団が主体で日本全国でスーパー林道(正式名称;特定森林地域開発林道)が作られてます。
住宅需要が増大するであろうことから建築資材の不足が見込まれ大型車両で木材運搬のできる「高規格林道」を整備する目的で造られだしましたが、1970年代になると海外より安い建築木材の輸入が多くなり国産木の消費が少なくなってきました。
この事や自然破壊の反対運動などにより、スーパー林道の様な「高規格林道」の建設が途中打ち切りになったところが有ったはずです。
例として、「南アルプススーパー林道」(南アの登山口、広河原への県営南アルプス林道)1973年に反対運動で一時中止、その後計画変更で1979年に完成

このように、林業のために造られていた「高規格林道」で完成していた部分の一部は「観光林道」として使われています。

さて、尾白川林道ですが、多分「高規格林道」として建設されだしたが途中で建設中止になったものではと思われます。
場所がハッキリしなかったので地形図にて確認いたしましたが、1399m地点(日向山南斜面)の周辺までは建築材としてはあまりむかない広葉樹林帯のようですが、その先、鞍掛山・大岩山にかけては針葉樹林帯(杉?檜?)のようですからそちらに有った木材の運送用に建設されていたのでは?
1399m地点先の崖に橋をかければその先は尾白川上流の鞍掛沢に沿って(高巻き?)林道の建設も可能なように見受けられます。

もし完成していたら、今頃は日向山の南斜面もすべて杉の植林になっていたのではと思います。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
こんにちわ

やはり林業目的と推測できますか?!
確かにスーパー林道をあちこちで建設した時期があり、その一つだった可能性は大ですね!
鞍掛と大岩に掛けての針葉樹林ですか?!
作ってきたところ(1399)までではなく、その先に目的があった、という推測ですね!
崖・岩交じりの急斜面なので切り出されていたら 斜面の大規模崩壊につながっていたでしょうね。
それを思うと中止されて本当に良かった、と思います。

詳しい推測ありがとうございました、たぶん、やはり林業なんでしょね。