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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:装備

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緊急度 3装備
新穂高〜双六〜槍ヶ岳で持って行く水の量
質問2019年08月09日 16:02 (2019年08月10日 12:01更新)
8/20辺りから新穂高〜鏡平〜双六〜槍ヶ岳〜槍平〜新穂高に行こうと計画しています。
双六〜槍ヶ岳以外は水場がたくさんあるので1ℓくらいの空ペットボトルと500mlの水を持って行けばいいかと思うのですがいかがでしょうか?
双六〜槍ヶ岳の西鎌尾根は水場がないので水1ℓでは不足するでしょうか?
水場に到着した時には持っている水が余っていることが多く、今回はできるだけ軽身で行動したいので。
体重× 行動時間で計算する方法もあるようですが、水で困った経験をお持ちの方のご意見いただければ幸いです。
回答2019年08月10日 12:01
yamarkhdさん、こんにちは。

最近よく用いられるのが以下の計算式です(山本正嘉著『登山の運動生理学とトレーニング学』より)。
 行動中の脱水量(ml)= 自分の体重(kg) x 行動時間(h) x 5 ...... A式

より確度の高い式だと以下のようになります。
 行動中の脱水量(ml) = コース定数 x (体重+荷物の重量)(kg) ...... B式
 コース定数 = (行動時間(h) x 1.8) + (歩行距離(h) × 0.3) + (登り累積標高差(km) x 10) + (下りの累積標高差(km) x 0.6)

いずれも「気温があまり高くないときに標準的なペースで歩いた場合」であり、個人差もあります。実際にはそうした変動要素も加味する必要があります。

この脱水量分の水分補給を行動中に行うのがベストな訳ですが、現実的には難しい場合もあり、最近はある程度までの脱水を許容してよいという考えに変化しているようです。
程度については日頃の運動レベルによって変わってきて、例えば上述の山本正嘉氏は、一般的な登山者の脱水の許容範囲を体重の1%までとしています(脱水量の7〜8割ほどに相当)。
私の実体験でもほとんどの山行でB式の7割ほどの水分量に収まっており、採用するに足る式だと思っています。

これを双六小屋〜槍ヶ岳山荘間に当てはめると以下のようになります。
(体重60kg、荷物総重量15kgの場合。行動時間、コース定数はヤマプラ(昭文社『山と高原地図』)を基にしています)

A式:5時間25分 x 60kg x 5 = 1.6L 7割で 1.1L
B式:コース定数18 x 75kg = 1.2L 7割で 0.8L

確度の高いB式の7割で考えると、いちおう1.0Lで足りることになります。
あとは変動要素や予備分をどう設定するかですね。
私の過去の経験では、気温が高くない時に、水を切らせてから3時間ほどは極端にペースを落とすことなく行動できました。それでも枯渇感は激しく、精神的に余裕がなくなりましたので、それ以降は多めに水を持っていくようにしています。
さらに今回は8月ですし、双六小屋〜槍ヶ岳山荘間はずっと日に晒されますので、熱中症の恐れもあります。それを踏まえ、私でしたらB式そのままの1.2L、切りよく1.5L持っていくかもしれません。

他の区間は計算していませんが、途中の水場や小屋で補給できることを考えると、感覚的にはご計画の通りで大丈夫かな、と思います。
回答2019年08月09日 21:37 (2019年08月09日 21:38更新)
体重✖行動時間で水を準備してます。
私は60kgなので1/200が1時間の発汗量と聞いてます。
1時間で300ml。5時間行動で1.5Lを持っていきます。5時間あれば水場はある。
1Lの水。500mlのポカリ。 5時間あれば西鎌はいけるのでは。
双六でラーメン食べてスープ飲めば、水は1Lでいいのでは。
また、それ以上取ると滝汗になり、ミネラル、塩分も流れてさらに水分必要になります。
偉そうに書きましたが、この理屈で行動して案外あってる感じです。
消毒用の水は、穴を小さく開けたキャップを使って少量ですみます。

よい、ご山行を。
回答2019年08月09日 17:50 (2019年08月09日 18:17更新)
よく行くコースですが、計画されている通りで十分かと思います。
リスクに対する個人差がありますので、人に聞かれてもみなさんこたえようがないのでは。
経験を積まれ、自分で判断出来るようになられることが大切かと。
さて、私の経験ですが、けがをしたとき手当のため消毒液と水を使い切り、
山小屋の水場まで辛かったことがあります。
槍平〜新穂高は雨が降ると徒渉できないことがありますので、天気予報を確認して
場合によっては逆コースで。
楽しい山行を。
お礼 
早速の回答、ありがとうございます。
確かに個人差や気象など状況が違うので一概には言えないでしょうね。
仰るように水は水分補給以外にも使うことがありますね。非常食ならぬ非常水としても少しは多めに持って行くようにします。
天気のいい日を狙っていますが、天候急変、増水時は上高地へ回ることも計画に入れています。