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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:装備

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緊急度 3装備
厳冬期に防風(非メッシュ)インナーテントのみで過ごすことは可能か?
質問2023年01月09日 23:59 (2023年01月10日 17:58更新)
追記
薄々分かっていましたが、現実的ではないと判断しました。
やるとしてもレインフライも持参、もしくは営業している小屋のテン場での使用がベターそうですね。
大人しく、煮炊は外もしくは十分に開放状態で行うことにします。
ご回答頂いた方、ありがとうございました。

素朴な疑問なのですが…
通常のダブルウォールテントは、当たり前ですがインナーテントの外側に防水性のレインフライが設けてあります。
それに加え、各社工夫を凝らして透湿性を上げたり、軽さやコンパクトさを出しているわけですが、二層という構造上シングルウォールよりも重さやパッキングの面では不利になります。
一方でシングルウォールでは軽くコンパクトですが、結露が発生しやすいなどのデメリットもあるようです。

厳冬期のテントを考えると、ダブルウォールではフライをスノーフライに変えて使いますが、このスノーフライは通気性を重視して設計されており防水性は無いものが一般的なようです。
シングルウォールでは防水透湿一体素材のため、そういった変化はありません。

ここで本題ですが、厳冬期のテントに防水性が不要であるならば、防風性さえ担保できればインナーテントのみで過ごせるのではないか?という疑問です。
近頃は非メッシュのインナーテントなどもあるので、この選択肢に可能性を感じます。
何より、抜群の通気性のため結露が発生しないのでは無いかという期待です。

素材耐久性(風で枝や石などがテントにぶつかった場合)、
耐風性(前提としてアウトポールにガイロープを付けることとする)
などへの不安はあると思いますが、風の弱い樹林帯での使用はどうでしょうか?
保温性は皆無かとは思いますが、竪穴式雪洞と大差ないのでは、と考えています。

御意見頂きたく、よろしくお願いします。
回答2023年01月10日 14:33 (2023年01月10日 17:53更新)
emomanさん初めまして。

多少とも風雪に曝されるような例えば冬の稜線でなければ問題はなさそうですが風があると安全な天場でも厳しいかも。

初めからシングルウォールとしての構造と違いダブルで使うテントはフライ等の張綱も強度部材の一部として設計されているでしょう。
そしてなにより寒さです。厳冬期はシングルだとなかり堪えます。
5 ポイント 役に立った
お礼 
chiro様

ご回答ありがとうございます。初めまして。
フライを無くすことにより露出したアウトポールに直接、ないしはカラビナ等でガイロープを括り付けて固定するつもりでしたので、ポール自体の耐風性は確保できると踏んでいました。
が、インナーテントの素材の引裂き強度等はシングルウォールテントの素材と比べるべくもないと思いますので、そちらも不安要素ではあります。

寒さですか…外気温が低すぎて層差によるテント内温度は大差ないと思っていましたが、やはり違うのですね。
回答2023年01月10日 11:37 (2023年01月10日 17:53更新)
こんにちは。

寒さを我慢できるのであればいけるような気もしますが・・・。
少しの風でもスース―すると思うので、雪洞より寒いような(笑)。
また、インナーテントだけだと生地によっては雪が降ってきた場合に雪が下に落ちずに上に積もりませんかね?表面がツルっとしている生地ならいいですが。

私が使っているエスパースのマキシムナノはシングルウォールですが生地に通気性があるので結露は少ないです(中で水をガンガン作っていますが結露しません)。そのかわり防水性はほとんどないので雨には弱く、別売りでレインフライが用意されています。
厳冬期なら樹林帯、稜線上のどこでも使えますので結構おすすめです。
5 ポイント 役に立った
お礼 
tokurin様

ご回答ありがとうございます。
そうなんですよね。どの程度風が抜けてくるかは、風速など環境にもよりますが実際に試さないと分からないので、不安要素ではあります。

そもそもこの疑問の発端が、ソロ用のレインフライ(通気孔なし)タイプのものしか保有しておらず、じゃあスノーフライを買い足すか、と考えたときにふと思いついたものですが、
だったら冬専用にもう一幕あってもいいなとなり、真っ先にご提案頂いたエスパースが候補となり凄く欲しいのですが、安い買い物ではないので…汗

シングルウォール購入への我慢期間と、室内煮炊きをしたい欲との折衷案として、この様な邪道な策を思いついた次第です。

テントへの積雪問題について、当然積雪すると思いますが、竪穴式と同様に時々パンパンする程度で賄えるのでは、と考えています。

ありがとうございました。
回答2023年01月10日 05:25 (2023年01月10日 17:53更新)
厳冬期のテントに防水性が不要かどうかは分かりませんが、
今の天気予報の精度なら1〜2日先の露営地の天気はそれなりに分かるので、
雨の降らない日を選んで試してみればいいのでは?

私個人的には、非メッシュなら風の弱い樹林帯で雨が降らなければ問題ないかと思います。
もっとも防水性のないインナーテントだけではNGという方多いと思います。正論ですからね。
私の回答はあくまで雨が降らない前提の話ですから。最初は万が一を想定して、営業小屋のテン場で試してみれば。下記に示したテン場の多くは営業小屋のそばなので、試すならそのへんがよろしいかと。

emomanさんのレコを見て、冬行かれてるエリアを想定して、奥多摩・奥秩父方面なら大菩薩上日川峠、七ツ石小屋、三条の湯、将軍平といくらでもあります。
また、八ツエリアなら、黒百合平、白駒池、高見石、オーレン小屋、赤岳鉱泉と沢山あります。

なお降雪の場合、テント内温度を上げると、例えばバーナーで食事作りとか、すると
テント天井部分が主に濡れ、その後バーナーの使用を止めれば、テント内温度が下がり、一度濡れた箇所は凍結してくると思います。凍結した箇所は通気性が損なわれるので、就寝中に霜が付き、霜降りが始まるかも。


厳冬期の冬型の日を選べば、奥多摩・奥秩父方面なら晴れ確定。
八ツエリアなら冬型が弱ければ晴れ、強ければ雪で雨はないです。
奥多摩・奥秩父方面なら最低気温は概ね−10度。
八ツエリアなら概ね−15度から−20度を想定しておけばOKかと。ちなみに2018年02月08日にオーレン小屋で−23度があるので一応それくらい見込んでおけばOKかと。
その時の温度計画像↓
https://yamareco.info/modules/yamareco/upimg/137/1376687/8f375805dfa70be9592a9c2c33e38818.jpg

北アは冬型でかなりの降雪があるのでお勧めできないですね。

私、テントは一年中シングルウォールかツェルトで露営してます。

一度、黒百合平あたりで試されてみてはいかがですか。
黒百合平なら硫黄に縦走するもよし、天狗岳ピストンもよしと選択肢も増え面白いかと思います。黒百合平、何年か前の3月で−21度でした。

以下6時に追記:この回答は、一定の条件下で可能かどうかについてです。ダブルウォールをあえて冬期にインナーだけで使用する是非についてではありません。是非についてなら非です。また、もしフライ(それがスノーフライかどうかは置いといて)をお持ちなら、ダブルウォールはフライあっての物なので、それを使わない理由がイマイチ分かりませんが、それはこの質問の意図から外れるので、突っ込みません。
しつこいですが、晴れの日、降雪の日と試されて、フライあるなしでどう違うか検証してみることは大事かと。その結果を基に、「今度の三条の湯テント泊は冬型で晴れだから、気温も−10度にもならないみたいだし、フライなしで行こう!」みたいに使うことは可だと思います。
10 ポイント! とても役に立った
お礼 
mtken様

ご回答ありがとうございます。
私の記載不足で、追記頂いたように、一定の条件下(降雨のリスクがないこと)を前提としての疑問です。

ご見解としては概ね合致しています。寧ろ、自分で言いたいことを実経験を踏まえ上手く表現して頂き、感服しております。

やはり、自己判断と責任の範疇で、色々試してみるのがベターだと再認識しました。
トライアル場所も色々考えていましたが、考案してくださった場所で思いつかなかった場所もあるので、この冬何処かで試してみようと思います。
ありがとうございました。