＞2・無線局の免許状の範囲内で無線を運用する
免許状には通信事項としてアマチュア業務に関する事項と記載されています。アマチュア業務は、国際電波法規に「金銭上の利益のためではなく、専ら個人的に無線技術に興味を持ち、正当に許可された者が行う自己訓練、通信及び技術研究のための無線通信業務」と、国内電波法施行規則に「金銭上の利益のためでなく、もつぱら個人的な無線技術の興味によつて行う自己訓練、通信及び技術的研究その他総務大臣が別に告示する業務を行う無線通信業務」と定められています。よって、厳密には無線技術の興味なしで山の上で連絡用に無線をすることは免許状の範囲外になります。

＞3・ただし運用するうえで一定のマナーが求められる。
以下のことだけでも良いと思います。
１．「相手のコールサイン・こちらは・自分のコールサイン・内容・どうぞ」が規定されてます。毎回とは言いませんが数回ごとにコールサインはアナウンスする。
２．QSOを始める前には混信等を確認する。移動やコンディション変化もあるので無用な主張は控える。混信が始まったら相手はアウトローの可能性もあるので早めにQSYする。
３．バンドプランを守る。
４．フリでも良いのですが、免許状にもある「無線技術の興味」を忘れない。運用していると登山者やトラッカーなどが無線技術の興味を批判行為は良くあります。

アマチュア無線機を登山の連絡に使うのを絶対にダメだとは思いません。グレーで良いのですが、無線技術の興味を忘れないでほしいです。

アマチュア無線は
1・免許従事者の免許を持っている。
2・無線局の免許状の範囲内で無線を運用する。
3・ただし運用するうえで一定のマナーが求められる。
など、最低限のルールさえ守れば、山の上で無線をすることに問題はないと思います。
むしろ、飛びの良い山の上の交信がきっかけで、無線への興味がさらに増せばそれに越したことはありません。アマチュア無線に関心を持つ方が一人でも増えることを
私は歓迎したいと思います。
アマチュア無線機をぜひお持ちになることを私はお勧めします。

無線技術の知識が無くても問題が無いように技術に関して制限しているデジタル簡易無線登録局と個人的な無線技術の興味による技術的研究、自己訓練、通信を目的に技術的にかなりの自由が許されているアマチュア無線局は相反する存在になるので、一つの筐体に入れることはできないと考えます。

ちなみに技術的興味無しでアマチュア業務を行うことは厳密には違法でアマチュア無線を趣味とする人の感情を害すると思います。