南小谷・真木集落
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 524m
- 下り
- 513m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2007年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
南小谷・真木〜共働学舎へ!
南小谷の真木集落は車社会からは隔絶されており、集落にある共働学舎に行くには1時間半の山道を歩くしかない。冬期は雪が深いのでかなりハードな雪道歩きになる。
共働学者の人達はこの山道を雪崩や地すべりや熊の出没におびえながら往復3時間の山道を毎日歩いて村の中心地へ出る。子ども達は冬期は町場の寄宿舎で生活していると聞いている。
共働学舎に知人がいるのと、jun1さんが昨年ここを訪れた時のレポを読んで一度行って見たいと思っていたので彼の案内で雪のあるうちに行くことにした。
R148,南小谷駅のすぐれ前から右折(東に)して鉄道を越え、さらに右折して南下すること500mの所に『真木・共働学舎〜90分』と書かれた看板があり、そこに車を置いて歩き始める。(8:50)
よく手入れされた杉の植林の中にジグザグにつけられた急登を登る。暖冬異変で雪は極端に少ない。上から3尾の犬を連れて降りて来た数人の男女がすれ違い様『真木へ?』と尋ねられ、それに答えてゆっくり登る。
真木は映画『楢山節考』のロケ地になった集落である。なので電気は通っているが電柱がなく、電線は地下に埋められているそうで、そう言えば道の所々に黒いケーブルが見えた。
9:35急登1時間弱で峠着。『四辻』と書かれた標識があり、真木,黒川,黒川城址,等の地名が矢印とともに記されてあった。
四辻から正面に見える山はその西に隣接する山が雨飾山と認められたところから金山らしいと言うことになった。東側にはこってりと雪のついたきれいな三角錐の山が見え、jun1さんが焼山か火打岳だろうと推測する。この辺りのことは自分には全く分からない。
峠を越えると雪が深くなり、右手上の急斜面から雪が滑り落ちたデブリの跡が見られるようになる。なだれ落ちてきたの雪の固まりを掘って道を開けてあるが、これだけでも大変な労力で、共働学舎の人達の苦労が偲ばれる。
嫌なところなので早く通り抜けたい所だが同じような地形が続き、しかも先に行くほど斜面が高くなる。勢い,滑り落ちてくる雪の量も多くなるので雪崩が起これば簡単に谷底に持っていかれそうだ。
雪崩だけでなく、一帯は地すべりの起こりやす地域で随所に水抜きのパイプが口をあいている。崖の上部には明らかに地すべりの跡と思われる崩落地が見える。真木への道の中でここが一番危険な場所なのだろう。幸い,雪はよく締まっていた。
一番いやらしい所を下り切ると小沢が2つあり、丸太を削って面をそろえた橋に出る(9:50)。そこは谷の底なので雪が多いが、2つの谷川を越えて沢沿いの緩やかな道を登ると、そこに雪を割ってチャンメロが顔を出していた。今年は暖かくて早い所では年末からフキノトウの話題が聞こえてきていたが、雪の下から出てきてこそのフキノトウで、見つけた喜びも一味違う気がする。
日当たりのいい緩やかな斜面を登りきると不意に数軒の民家のたたずむ集落に出る。そこが真木集落の入り口で、沢に沿ってわずかばかりの段々畑と数戸の木造家屋が見えてくる(10:25)
田圃は雪を被っているが日の当たる畦道や山裾にはフクジュソウが群生してまばゆいばかりの金色の光を放ち、見るだけでポカポカと暖かい感じがする。カップ状の花の内側は集光効果があって温かいのだそうだ。
共働学舎の人達はみんな出払っていて無人だったが、居住区や作業小屋などの外観を見せてもらいながら集落の一番上まで進む。そこから正面に見えている山の向こうはミズバショウで名高い奥裾花自然園だとjun1さん。目の前に立ちはだかる尾根までの斜面は、正面からは急峻だが谷を避けて右側の疎林の尾根をたどるか、あるいは正面の山を避けて左手の斜面を北東方向登り、1つ北側の山に上がれば何とか行けるかもしれない。無雪期は薮に遮られてどうにもならないかもしれないが、積雪期なら何とかなりそうだと登るルートをシュミレーションして見る。
その稜線からは北に向かって中西山(1740m),奥西山(1616m)を経て堂津山(1926m),さらに笹ヶ峰の乙見山峠に至る。中西山を越えて東に下れば奥裾花湿地である。
振り返って目を西に転ずると白銀の北アルプス白馬三山がスッキリと美しい。
日当たりのいい土手に座って弁当を食べ、11:55真木を後にする。峠の手前で雨飾方面を望むと、谷を隔てた向こうの山の斜面に結構広い畑が見え、その上に金山と金山の北に雪を頂いたピラミダルな山が見えていた。jun1さんの話しでは焼山は金山のすぐ隣りだと言う。
北信から新潟との県境方面の山をまったく知らないのでいつも山名がハッキリと同定できずもやもやしているが、焼山が解禁になったことだし、いつまでも曖昧なままにしておく訳には行かないのでぜひともこの方面に足を伸ばしたいと思う。
13:30真木の入り口に到着し終了。
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