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ハイキング
甲信越

安曇野道さがし〜東山丘陵・1

2007年12月18日(火) [日帰り]
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GPS
24:00
距離
3.8km
登り
310m
下り
294m
過去天気図(気象庁) 2007年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
 危険だらけ

感想

 東山丘陵尾根歩きコース・・・安曇野,道さがし

 奇勝・継子落としから田ノ入峠へ
 12月 日(日)
 里山楽界『境界線』12月山行は『郷土の道を歩く〜』と言うテーマだけ決まってコースは未定。早々に計画しなければならないのでjun1さんと一緒に明科と池田町の山道を中心に調査した。

 池田町の東側に連なる東山丘陵の麓,日当たりのいい高台に池田町美術館とクラフトパークがあり、そこから『東山丘陵尾根歩きコース』につながる道がある。
 一方,池田町の中心を南北に走る通称『池田道』にある道の駅『池田ハーブセンター』から東山を見ると、尖がりコーンの先端に数本の松の木を乗せた奇怪な形の『継子落とし』が見える。道の駅から東に進んで滝山団地を越えた、田ノ入峠の手前まで行けば『継子落とし』仰ぎ見ることができ、間近に見る道も整っている。
 前出の東山丘陵尾根歩きコースは継子落しのある田ノ入峠につながっており、峠の北斜面を登って田ノ入城跡に立てば本当の継子落しを見ることが出来る。
 そこは半径100mにわたってスッパリと切れ落ちた断崖の縁で、下を覗くと落差100mを超えようかと言うむき出しの斜面の先に潅木帯があり、そこからは沢となってはるか下方まで続いていて、その先にゆったりとした犀川の流れと周辺に点在する生坂村の集落を見ることが出来る。
 先の尖がりコーンはその北の端あたりに位置する『継子落し』の象徴であって、その象徴的ピークの東側に展開する大きな崩落跡地全体を『継子落とし』と称するのである。小ピークのてっぺんに残る松の木の生えた土壌の層が崩落前の地表であり、そこから下が全部崩れてなくなったと言うことがよく分かる。
 この小ピークを形づくっているのは岩のように見えるが、大きな礫のある砂のような脆い地質で、よじ登ろうとしてもボロボロと剥がれ落ちるので取りつきようがない。
 この日はざっと車で見廻るだけに終わったので、17日に改めて1人で再調査することにした。

 12月18日( ) 再調査
 日曜日にjun1さんとと廻った時は、池田クラフトパークから車で林道を登りつめて峠のような所まで行き、そこで『東山丘陵尾根歩き』のコースの標識を発見した。4年前に一度歩いているのでその道に見覚えはあったのだが、その時には標識はなく、その後整備したものと思われた。
 尾根歩きのコースとクラフトパークとをつなぐ道はもう1ヶ所あったような記憶があり、もっと簡単にアクセスする道があるのではないかという気がしたので、改めて林道を走ってみると、砂防堰堤のすぐ上に『田ノ入峠へ』と言う標識があって、そこから左手に林道が1本伸びているのを見つけ、迷わずその道に乗り込む。
 すぐに登山道になったので車を捨てて歩き始めると、見覚えのある空間に出て、ほんの5分ほどで尾根歩きのコースに出た。小さな切通しのようになったその交差点もハッキリ覚えていた。
 10分ほど歩くと『この先危険(足元注意)』と言う見覚えのある標識があって、そこを攀じ登ると、稜線の西側がスッパリと垂直に切れた山抜けの上端に出る。この崩れは継子落しのそれとほぼ同じくらいの規模で、池田の町や県道からも見える。
 そこから大穴山と言う山のピークを越えて10分あまり歩き、『塚の原古墳』と言う標識のある場所まで行って引き返し、車で田ノ入峠に廻る。          峠から今度は逆に歩いて10分で古墳に着く。その場所には1号古墳,2号古墳と、2つの標柱が立っていたが,こんな山の中の古墳をどうやって見つけたのだろうか?,等と考えながら田ノ入峠に戻る。

 4年前,明科町の押野山からスタートして継子落しに至る東山丘陵の稜線を歩くコースを調査し、新聞募集,その他で5名の参加者を得て実施した。それは、押野山から大町市の鷹狩山までの東山丘陵全コースを踏破する計画の第1行程と位置づけたものだったのだが、継子落し以北の行程が未調査のまま今日に至っている。
 そこで、今回のコースをクラフトパークから田ノ入峠まで歩いて継子落しを覗き、さらに北に向かうコースを歩いてはどうかと考え、継子落しから先の道を調べることにする。

 田ノ入峠から田ノ入城跡に登り、大崩れの縁を辿って北に進むと、はじめの位置からは見えない所にもう一つ大きな崩落跡があるのを見る。つまりスリバチを半分にしたような地形が二つ繋がっているのだ。そして、例の尖がりコーンはその2つ目のスリバチの縁に位置していた・・。
 ここまでは4年前の山行でも確認していたので今回はその先を見極めたいと考え、尖がりコーンの真下の林道に車を置いて田の字型の擁護壁を登り、尖がりコーンの真横(北側)に出る(15:15)。
 そこからさらに縁を登って一番高い所に上がり、目を北に転じてアッと驚いた。何と,2つだけではなく3つ目のスリバチが北側に連なり、更にその先に4つ目のスリバチまで見えている。つまり,これまで自分達が見て『継子落しだ』と思い込んでいたのは全体の4分の1でしかなかったのだ!
 そしてまた何たる不覚か・・,その縁に沿って伸びる踏み跡には『東山尾根歩き』の赤いテープが点々と標されているではないか・・。
 びっくりしてその先を見なくては・・,と歩を早め、4つ目の崩落跡の北の端に到達して振り返ると、田ノ入峠上の縁までの距離は300mを下らないと思われた。
 
 そこから気持ちを入れなおして4つ目の縁の北端を更に進むと道が右(東)に曲がる感じがするのでおかしいと思い、小高い所に登ってもう一度仰天,明らかに東にそれた支尾根から北を見るとスリバチはもう2つあったのだ。
 急いで軌道修正,元の稜線に戻り5つ目の縁に立って下を見下ろすと眼下に人家が見えた。それはラベンダー農園で知られる『夢農場』ではないかと目を凝らして見たが、そうと断定するまでには至らなかった。
 すでに自分で定めたタイムリミット(15:40)を10分ほどオーバーしていた。縁に立てば明るいが、植林の中は暗くなり始めており、降りしきる雪が辺りの空気を余計に重くしていた。ヘッドランプも食べ物も飲み物もないので明るいうちに車までも戻らなねば・・,と、6つ目の北の端まで歩いて大急ぎで引き返す。 

 この後,車に戻って夢農場に移動し、近隣の集落の高台に登って見ると、先刻歩いた崖の連なりを望むことが出来たが、暗闇が迫っていてどこをどのように歩いたかを下から視認することまでは出来なかった。
 夢農場に下るコースが確認されれば理想的なコースになるので、明日,もう一度調査をやり直すことにして帰途に就く。
 最後の集落で「心の汚れを落とす『魔々心落し』⇒」と書かれた看板を見つけた。それは、こちら側から継子落しに行く道があることを示しているものと思われ、明日はその道を調べてみようと言う気になった。道さがしは面白い・・。

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