記録ID: 107846
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積雪期ピークハント/縦走
剱・立山
箱入り●。(残雪期立山登頂)
2011年04月29日(金) 〜
2011年04月30日(土)
![情報量の目安: B](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
コースタイム
3:00雷鳥山荘‐4:00室堂山荘‐5:30一の越‐7:00山頂‐9:30雷鳥山荘
休憩‐11:30室堂(風雨来る前に完遂予定通り)-13:00扇沢
休憩‐11:30室堂(風雨来る前に完遂予定通り)-13:00扇沢
天候 | 4/29 晴れのち曇り 4/30 曇りのち昼過ぎから雷雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
おはようございます。東京もあらしですねぇ。 タイトルの●に何が入るか想像して読んでください。 6:25分発の関電とローリーバスに乗り黒部ダム を通過し、地中ケーブルカーに無支柱ロープウェー とまたとローリーンバスを乗り継室堂8:25着。 黒部ダムでは、青空の奥に北アルプスの峰々が白く 輝いていましたが、室堂は雲の中。 こんな日に雪壁の下歩いても仕方なしということで、 スキーを履いて、今日の宿「雷鳥荘」へ向かう。 しかし、雪質が悪くさらに腕はヘッポコなので転ぶ 転ぶは人間雪だるま。 宿に着き、することはもちろんスキーじゃないんです。 11時にチェックインし、さっそくかけ湯してザップーン! 誰もいない温泉はムフフです。「湯治Love」 山が駄目なら温泉があるさ。いいお湯を一番風呂で独り占め。 ドコモの携帯で天気をよむと今日はもちろんOUT。 翌日は朝一番の一発勝負だと判断し、午後のスキーもキャンセルし、 友人と駄弁ってったり温泉に入りすごす。 (高気圧のへりに位置していたのと水蒸気の状態が悪かった) 5時過ぎからは、明日のアタック用荷物を作ったり、宿の会計と置い てゆく荷物の預けを行う。相部屋の方には朝早くこそっと出かけるこ とは事前にお話ししています。早い夕飯を自炊し、7時就寝。 この時点では、「天気が朝一発勝負の為」AM2時小屋出発を想定 する。 0時目が覚めたのでまた、温泉につかる。いいねぇ温泉付きの 山小屋は。 窓の外の天気は、海からの強い風で地吹雪気味でした。 友人にとりあえず出発時間を3時に出発時間を遅らせるよと伝える。 まあ夜間歩行は、視界が命ですからね。 3時予定通り出発。天気は曇り気味だが、稜線も富山の街も見える まずまずな感じ、雷鳥沢のテントにもぽつぽつ明かりがありました。 室堂山荘でコースミスをし、無駄につぼ足ラッセルをすることにな るが、身軽だし、一般方向はあっているので、とりあえず谷底だけは 避け進む。 一の越は、ひゅー風が強いわ。超強風ですね。 風は強くなる際に 空気の振動があるから身構えられますが、顔に当た る雪粒が痛い痛い。 空は青空がのぞいたり、遠望は、槍や傘も見えるまずまずの天気。 だけど雲は間違いなく早く崩れる兆候を見せる。 一の越から山頂までは、できるだけ岩の上を伝わるように歩きます。 兎に角ピッケルの裏側でピッケルをつるはしのように振い氷化した雪 に足場を一つ一つ作りながら歩きます。 無駄なトラバースは厳禁です。 風は、山頂付近よりいよいよ強くなり烈風と言っても過言ではないレ ベルでした。15年ぶりの山頂からは、まあ写真のような景色でした。 久々にくたびれ儲け気味の山頂でした。 本来は、山頂から別山を経由して雷鳥平へ周回する予定でしたが、 確実に天気が急速に悪化することと、私の忘れもの、そして強風 のため来た道をそそくさ戻る。 自然に勝とうと思ってはいけません。駄目な時は駄目。撤退を 判断するのも大切な知識です。 下山時は、数珠つなぎの登山者をよけながら下りましたが、道をよ けてもらったら挨拶くらいはしないものなのでしょうか?無言であたり 前ですよーという中高年が多くて閉口しました。(若者のほうがまだ挨 拶します。) というかあの風で登ろうとする勇気と言うか無謀な判断に閉口す。 雨具も新品が多いし明らかな初心者集団も数多い。無事に戻って いればいいですが。 今回の発見は、立山は案外面白いなぁということ。天気の良い日に 温泉素泊まりでまた友人を連れ再訪したいです。 ところで、なぜゲレンデスキーを持って行ったのか?そいつは友人と 傑作だねっていって馬鹿笑いしました。 回答編 忘れ物はなんですか? きっと見つからないものですか? 車のなかに・・・。2つも陳座されておりました。 忘れ物はなんと・・・箱入り「アイゼン」 箱入り娘なら可愛いですが箱入りアイゼンはいただけませんね。 滑ることがわかって歩いているので、慎重にルートを 判断し、ピッケルで足場確保する練習になりましたが・・・。 人間滑るとわかって歩けば案外丁寧に歩くものです。 素直に反省反省 天気は、神の決めること100回登って100回晴れるのは 無理だからこんなこともありますね。今回はまあ引き分けかな? 大学時代の山友人と一緒できて楽しかったです。 ちょっとフラストレーション溜まり気味なので連休中に再度雪山へ 出かけたいなぁと思います。 でも、今の天気の流れじゃ(偏西風と水蒸気の関係)今回の連休は 登山日和なさそうだなぁと思っております。 気象衛星の全球画像を見ればわかりますが、この時期に通常日本上空 に来る乾いた空気が日本上空を避けています。こりゃだめです。 異常に水蒸気の供給時間が長いのはなんでだろうか? 調べると現在本州に飛来する雲の原産地は中国福建省産です。ものすごい 勢いで雲を生産しています。 単純に見れば、偏西風の流れが変なのと、水蒸気の供給が多い この2点を見る限りGWの山の天気はまあ残念でしょうねぇ。高い山は 雪崩の危険が強いです。くわばらくわばら。 私の天気判断は、水蒸気と偏西風の2つおよび風向風速だけで考え ます。雲は水蒸気の塊ですし、偏西風はそれを運ぶエンジンですから ね。この2つを抑えれば天気予報がどのような予報を出そうがほぼ 90%の確率で山の天気を予想できます。天気予報は所詮平地の天気 を予報するだけです。 山の中では、昔ながらの観天望気こいつは先人の知恵が詰まった 精度の高い予想ができます。そんなわけで夜中にお風呂に入浴した 訳です。 観天望気が素晴らしいところは、これも上空の水蒸気の状況によって 変化する雲を見て判断するからだと思っています。 知識と知恵を自分なりにアレンジすることで、無駄なく楽しい 登山が可能となります。私の山行記録のほとんどが晴れなのはそんな 検討をして、一番晴れそうな地域に突撃するからなんです。天気の悪い 山はつまらないし危険ですからね。 おしまい |
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