標高差900m越! ケーブル使わないで大山
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰路】七沢温泉〜本厚木 神奈中バス *海老名から大山・丹沢フリーパスを利用 |
写真
感想
やまのぼりの練習第2弾はちょっとレベルを上げて、大山に登ってから七沢温泉に降りてくる標高差1000m超の5時間コースにチャレンジすることに。しかも、天気予報とにらめっこして、わざと小雨の降る日を選んだ。買ったばかりのゲイターを足元にパチンパチンととめて歩いて見たかったんだよ〜。
さてアプローチは伊勢原駅からバスで30分の表参道から。何気にウチから2時間もかかる道のり。海老名駅で大山・丹沢フリーパスを買おうと窓口でたずねると、今週はケーブルカー運休ですよと言われる。まぢですか。それならヤビツ峠からのコースに切り替えようか、と一瞬頭をよぎるが、秦野駅から午前中に1本しかないバスに乗れなかったらどうする。。。ま、ケーブルで登る標高差360mなんて歩いてもたいしたことではないでしょう。と甘く見ていたのだが。。。
ケーブルカーが運休でひとつ良かったことは、ひとっこひとり歩いていないこと!江戸時代から庶民の間で山岳信仰の対象だった大山詣でも平成の今じゃ文明の利器なしに来る人もなしか。この雨じゃ眺望もなさそうだし、いよいよ修験道になっちゃうもんな。ちなみに阿夫利というのはまたの名を雨降り、雨乞いの神様だったらしいです。
それにしてもいきなりはじまる直登はナンデスカコレ?確かに登山道はちゃんと整備されてて歩きやすいけど、心拍数120超が続く急坂を上りっ放し2時間!しかもいわゆる鬱蒼とした針葉樹の樹林帯なので薄暗くて涼しいのはいいけど目の楽しみがない。。。さすがに頂上近くは見晴し台もあったけど、霧が濃くて何も見れませんでした。本当なら新宿の高層ビルから横浜のランドマークタワー、富士山まで一望できるらしい。。。モワモワと雲に包まれた針葉樹林は東山魁夷の世界と言えないこともない。と自分をなぐさめつつお弁当を広げる。フキの葉の佃煮が入ったおにぎり最高。漬け物&さんぴん茶とベストマッチ。
しかし本日のお楽しみは頂上から3時間下って七沢温泉に浸かること!
七沢温泉といえば小林多喜二が隠れて投宿し執筆を行っていたことが近年の研究でわかり、にわかに蟹工船がブームとなってからというもの若い人がわざわざ小樽からやってきたりすると新聞で読んだ。福元館という宿で、私のガイドブックにもお薦めされていた。
何を隠そう、ワタシも20歳の頃一度来たことがあった。その時はバブルの真っ盛りだというのにあまりにも鄙びていて垢抜けないというか怖い感じのするお風呂の古宿に泊まったため、気味が悪くて全然楽しめなかった記憶がある。
しかし今回私がネットで調べた所、玉川館という日帰り入浴ができる旅館のほうがよさげ。http://www6.ocn.ne.jp/~tamagakn/to...
5時間歩いて汗だくヘロヘロになり辿り着いたそのこぢんまりとした旅館の清潔そうなのれんは、なんと好ましく思えたことか。紅葉と小川のせせらぎがあるお庭といい、活けてあるお花といい、シックな昭和モダンの調度といい、総檜漆塗りのお風呂といい、強度のアルカリ泉でお肌つるつるのお湯といい、ああこのままここに泊まりたい!と強く願わずにはいられませんでした。
ところで肝心のゲイターですが、雨はすぐに止んだし上りがキツくて汗を大量にかくので暑くてすぐはずしてしまいました。しかし、おかげでヒルに噛み付かれたよ〜。温泉で自分のスネに齧りつく小さな黒い物体を見た時は血の気が引いた。。。ああ早く北アルプスで登りたいっす。
帰りは本厚木行きまでバスが1時間に2本しかなかったので残念ながらAFURIの姉妹店ZUNDBARでのラーメンを食べそびれてしまいました。広尾に住んでた頃よく行った恵比寿のラーメン屋にAFURIという店があり、ゆず塩ラーメンがおいしくてしかもここはバーですか?と見まごうオシャレな空間が女子ひとりでも入りやすく好きでした。その店の名の由来が阿夫利山麓に湧く井戸水をスープに使用しているから、というのは知っていたけど、それが我らが丹沢、阿夫利神社のある大山のことだなんて知りませんでした!意外と近くだったのね〜。そしてAFURIが中村屋やZUNDBARの系列だったことも。。。
また別の機会に温泉&ラーメンだけのために来たいな。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する