岩殿山(長野県坂北村)


コースタイム
天候 | 曇りときどき晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
岩殿山から寺沢貯水池近くの登山口までの道は凹凸で4WDでないと無理。 |
写真
感想
スライドショー36枚
https://picasaweb.google.com/coneiba/2011624#slideshow/
岩殿寺から凸凹でどろんこの林道を寺沢貯水ダム近くの登山口まで入る。
雨上がりのようなじっとりとした空気の中を歩き始める。
鬱蒼とした森の中でセミやカエルが鳴いており、夏山らしい。
しばらく登るとゴロンとした巨大な岩にぶつかり、その下の穴蔵には「九頭龍社」と立て札があった。
その先にも「学問行者の墓」や「雷神社」などがあり、やはりこの山は修験と信仰の山らしい。
ゆっくりと一時間半ほど登ると尾根に出て、右に折れてしばらくいくと突然、目の前に巨大な岩の屏風が立ちはだかった。
岩の屏風の下には、風雨にさらされて色褪せた簡素な社「三社権現」があった。
近づいてみると、そのぬめっとした質感の巨大な岩は、大きく手前にオーバーハングして社を包み込み、岩壁面はまるで牛の胃袋のハチノスのような不思議な模様の起伏があり、なんだか動物の体内を思わせる。
ちょっと異様な感じ。
こんな場所には社を建てたくなるだろう。
巨大な岩の左側の岩壁に道がついており、ロープを伝って西側に登っていくと眺めのよい岩場に出た。
空には暗い雲が垂れ込めているが、岩殿山の山頂や隣りの京ヶ倉、その遙か向こうに蓮華岳から南の餓鬼岳、ピークが雲に隠れていたが燕や常念も見える。
また三社権現に戻って、今度は岩の右側に回り込む。
切り立った険しい岩壁にロープが垂らされており、そのロープを頼りにやっと身体が通る狭い岩の隙間をよじ登っていくと、明るい痩せた岩尾根に出た。
「行者の岩渡り」という場所らしい。
京ヶ倉と姉妹の山なのだろう、同様のつるっとした動物の背のような大きな岩の細い尾根だ。
眺めが素晴らしい。
西側には北アルプスが遠くに見え、東側には、四阿屋山、冠着山、聖山などとその下の村がぐるっと見える。
一息ついた後で、スリリングな痩せ尾根をわたって北側の小ピークまで行ってみたが樹林に囲まれて眺望がきかず、引き返し、尾根伝いに南側にある岩殿山の山頂の方に向かった。
山で修行をした行者が休んだという「天狗岩」の近くに手頃な場所があり、ちょっと早いがランチに。
小一時間ほど休んで下る。
尾根から下りると、風が止まって、蒸し暑い道をどんどん下り、40分ほどで登山口に戻った。
岩殿山は、手軽で予想以上に岩場を楽しめる山だった。
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