阿弥陀岳北稜 南沢小滝
コースタイム
30日6:45南沢小滝-7:45行者小屋8:20-11:20阿弥陀岳11:30-12:00行者小屋12:30-
14:00阿弥陀北西稜アプローチ上部-15:00南沢小滝16:30-18:20美濃戸口
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
29日午後の小滝は若干水が流れ、氷も軟らかかった。 30日の小滝の氷結状態は良かった。 南沢は相変わらずよく滑る。 |
写真
感想
当初の予定では初日に小滝で今シーズンの初アイスで腕慣らしをし、2日目に大滝でリードの
練習をするつもりでいたが、初日の小滝の状態が余り良くなく、ロープも濡れてバキバキに
凍ってしまい、またシステムにも欠陥があり見直す必要が有ったので、2日目は阿弥陀岳北稜
を登り北西稜のアプローチを見に行くことにした。ちなみに夕方暗くなる直前に小滝の真ん
中に1人でぶら下がり、ローリーに氷が詰まり全く動かなくなり、どんどん周りが凍りついて
いったときはちょっとビビッた。。
久しぶりに、というかこんなに重いザックは初めてかもしれない。足よりも背筋にくる。
小滝の入り口が解らず、少し登ったり下りたりするが、バイルをザックに付けた方が通った
ので伺うことができた。南沢からの分岐は一般進入禁止のための緑色のロープが張ってあり、
トレース有りでした。
前回、阿弥陀岳北稜を登ったのは2年前で、アルパインと呼べるようなものは始めての試み
だったが、この2年の経験で自分がどう変わったのかも見てみたかった。特に前回パスした
上部岩稜帯。。
前回北稜と思い登ったところは実は北稜と一般道のぶつかるジャンクションピークまでは
一般道を登っていた。今回は文三郎と阿弥陀岳方面の分岐の手前から2人分?位のトレースを
追って北稜に入ったが、すぐにトレースは消えラッセルになった。はじめ腿まで潜ったときは
挫折しそうになったが、おおむね脛程度で途中からまたトレースの跡が出てきた。
しかし北稜下部の樹林帯は傾斜も緩く、一般道の最後のジャンクションピーク前の方が、傾斜
がきつく緊張感が有るのではないだろうか。先行していたパーティーは皆一般道から北稜に
取り付いていた。
下から岩稜帯を見上げると、かなりの人数が見て取れる。しかも見ていると遅い。。風も強く
雪煙が舞い上がりかなり寒そうだ。行者小屋で-17℃だったから寒いのは間違いない。
あんなところで1時間も待たされたらホトケになる。。最悪また巻いて登るか。。ただ自分も
バテバテなのでゆっくりと上の様子を見ながら登り、最後の2人パーティーが下部岩稜帯を抜け
たところで取り付いた。
ざっと見て廻ると、確かにこんな感じだったかなといったところだ。岩の凹凸も記憶よりも大
きく、これなら初心者目にも困難には見えないだろう。ただ意外と岩の引っ掛かりが甘く、手
に頼ると上手くいかないかもしれない。
上部岩稜帯へ着くと2人パーティーのフォローが登るところだった。アックスを上の少ない
雪へ打ち込もうとしているが薄すぎて刺さらない。そのまま一手目をそこへ引っ掛け登って
いった。次は自分の番だが、じっくり見るが自分の持っている2年前の記憶と全く違う。
確か短いながらも立ったフェースにクラックが斜めに入っていた。といった記憶だが今見ると
階段。。イメージトレーニングでジャミングとか考えていたが、そんな必要はないようだ。
普通にフェイスクライミングで上まで登った。ただひょっとしたら巻こうかとも考えていたが
雪が少なく左側は斜面になっているので、そう簡単にはいかないようだ。
当時を思い出すと、おそらくジムボルダリングの6級真ん中位の身体能力だったのだろう。
流石に小川山で11aをリードしボルダリングジムの長物だが12aを登った今の身体は全く違う
ようだ。
2011年はどちらかと言うとフリーに傾倒し、余り山に登っていなかったが、久しぶりに冬山
に入ったらではの感覚が蘇った。重い荷物を背負い一歩一歩登っていく。体中の細胞たちが
この異変に必死になって適応しようとする。木々の覆い茂る深い渓谷に漂っている、切れる
ように冷たく、また生命感に溢れた空気を肺の中一杯に満たしては、身体中に溜まった二酸
化炭素や老廃物を吐き出していく。
以前興味深くおもしろい研究を見た。その内容は長年にわたり長寿の研究を続けているもの
だ。同じ年の2匹のサルの内、一匹は毛並みも美しく背筋も伸び目には輝きがあり、もう一匹
は毛は抜け所々禿げ、皮は弛み腹も膨れ上がり背中も大きく曲がっている。
子供の時から飼われていた、この2匹に何をしたのか。魔法の秘薬とは。答えは意外なもの
だった。これは地球上の殆どの生物に適用できるそうだが、ただ食事制限をしただけだった。
若々しいサルには老け込んでいるサルの30パーセント減の食事を与えていたそうだ。これに
より、もともと細胞の中に有る長寿の遺伝子が活性化を始めるそうだ。
以前にも感じていたことだが、自分としはヘビーな山行に出ると、帰ってきた時に以前より
明らかにタフになっているということだ。きっとこの過酷でありながらも永遠に広がる大い
なる自然に磨かれ、細胞たちが戦わなければと目を覚ましているのではないだろうか。
jazzyさん
あけまして、おめでとうございます。
今年もよろしくです〜
阿弥陀北稜お疲れさまでした。
僕も今期やってみようと思ってるんですが、しばらくアルパインつか山歩き自体やってないんで脚力がちと心配。
とりあえず体力測定に一般ルートで行ってこようかなぁ…
kanemaru
こちらこそ宜しくお願いします。
やはり冬山は良いですね。
ただ、やはり体力の必要性のほうが比重が高く
私は底上げしないとダメですね。
kanemaruさんも楽しんでください。
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