千波ノ滝
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は氷結が薄めで、事故も起きているそうですので リードされる方は、それなりの技量を持った方が良いと思います。 |
写真
感想
県道の路肩へ車を停めていると、地元の方が車を停めて声を掛けてくれた。その方も
千波ノ滝を登られるそうだが、今年は氷が薄く先日事故が起きていると教えてもらう。
前日に1パーティーは取り付いているけど。と仰ったが、実はその1パーティーは所属
する山岳クラブの代表と実力の有る新人だった。その情報も得ていたので自分達も取り
付きへと向う。もし自分と同程度の力の2人だと取り付までいって間違いなく引き返し
たと思うが、今回同行した方はクラブの実力者の1人だ。
アプローチは沢が凍ると沢を詰めることが出来るそうですが、今回も無理でしたので
左岸の踏み跡を辿りアプローチしました。結構悪い箇所も有り、ここで思いっきり汗を
かいてしまった。
取り付きへ到着すると、確かに去年より氷の付き方がだいぶん薄いようだ。しかも右側
は結構表面をしぶきを上げて水が流れている。同行していただいたU氏に、大丈夫ですか、
と聞くと、大丈夫だけどゆっくり行こうかと準備を始めた。今シーズンはアイスは撫でる
ようなのを一度やった切りなので、自分の今の状態すら解らない。その撫でるようなの
ですら力が落ちているのを感じた。2ピッチ目から上はリードしなければいけないという
プレッシャーを感じながら、1ピッチ目を登った手応えで残りを考えることにした。
1ピッチ目をU氏も時間をかけながら丁寧に登っている。スクリューも8本位で結構使って
いる。下から見るとそれ程困難そうには見えないのだが、実際自分が取り付くとその難し
さを間近にすることになった。氷が逆さのうろこ状になり、間がスカスカなのでアックス
で打つと割れてしまうので、基本引っ掛けで登ることになる。これも小さい鱗だと割れそ
うで怖く、絶対的に頼れるものが無いままじりじりと詰めていくしか無い。唯一の救いは
冷静に下を見ると比較的スタンスは有る。ただ体感は垂直だ。これをリードするのはまだ
まだ無理だ。ノーテンでフォローするのが一杯一杯。1ピッチ目上部の支点は比較的スタ
ンスの有る所へビレー点を作ることが出来たが、この先の状態も未知数だ。自分の身体の
出来も考え今回はフォローで勉強させてもらうことにした。
2、3ピッチは比較的傾斜が落ちるが、それほど余裕は無い。特にビレー点を上手く探さな
いと氷の薄いときは厳しそうだ。今回3ピッチ目上部のビレイ点は、完全なハンギング
ビレーになり80度近く有りそうな所でのビレイになり、もう完全にスクリューに体重を掛
けるしか無い。周りを見ると比較的氷の厚い所はここなのかと、納得するしか無く、
4ピッチ目は3ピッチを上まで伸ばしていたので15mも上ると傾斜は落ち、上に有る平らな
テラスへと上がり終了した。
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