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記録ID: 169276
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アイスクライミング
志賀・草津・四阿山・浅間

大谷不動

2012年02月10日(金) 〜 2012年02月12日(日)
 - 拍手
@436 473 その他2人
GPS
56:00
距離
9.0km
登り
1,077m
下り
1,072m

コースタイム

長野県須坂市にある「大谷不動の滝」にアイスクライミングにいってきました
今回は4名2組で別々のルートを登攀
自分達は「本流、二の滝(F2)」、「ロットの滝(不動前の氷瀑)」を登攀
(ちなみに473号達は「左岩壁、右ルート」、「左岩壁、左ルート」を登攀)


★2月10日(金)
2030伊勢、発〜R23〜松阪で1人乗車〜伊勢道〜東名阪道〜
伊勢湾岸道〜中央道〜長野道〜上越道〜長野須坂東IC〜R406
2600(0200)湯○○○ンド、着
2700(0300)消灯


★2月11日(土)
0600起床、朝食
0700発(経路の途中「-7℃」の表示あり)
0720○○○スキー場、着
0740スキー場、発(徒歩)〜遊歩道〜林道〜
0900大谷不動尊、奥の院
0950「本流、一の滝(F1)」は滝つぼがあり、登攀せず右岸を迂回
迂回経路には「左岸壁、右ルート」の立派な垂直の氷柱があった
これを登攀する473号たちと別れ、しょぼいうちらは「本流、二の滝(F2)」目指して更にトラバース・・・
10分ほどで「右側壁の氷瀑」が現れ、次に「本流、二の滝(F2)」が見えた(これもスゲーーーー!!)
1040F2着

★【1P目】(30m)
1100〜1210リードKTCリーダー
70度の下部から始まり、だんだん傾斜がきつくなる
中間部の垂直部(10m)も果敢に登る・・・後半、スクリュをセットした直後に1mほど落下する場面もあったが
あきらめず登攀し、左の灌木でピッチをきりビレイ点をセット

1210〜1230セカンド36号
フォロー&回収で登るのは、楽チン♪
左の灌木のビレイ場所よりも、2P目のスタートとなる氷柱付近で
ギアの受け渡しのためプチトラバース

★【2P目】(30m)
1300〜1400リード36号
氷柱左側のビレイ点から右斜め上にトラバースし、真ん中の垂直部を行くことにした
硬く締まった氷柱はガッツリ垂直で、前腕がすぐにパンプ(泣)
アックステンションは必須だった

途中、打ち込んだバイルにより落氷が顔面をかすめる(痛ッ)
・・・ん?・・・血の味が・・・上唇付近がジンジンする・・・負傷だ(照)
あ〜〜相変わらずしょぼいな〜〜(笑)

しばし休憩・・・5分ほどで痛みも引き、出血も止まったようなので再登攀

後半の登攀中、上部の凹部の氷に付いた雪が、さらさらと落ちて氷が見え驚いた・・・
その氷は薄く透け、岩肌を流れる水流が氷のすぐ向こうに見えていた(驚)
こんな所にバイルを刺して登攀していたとは(怖)
(とっとと登ってまお)

気休めのスクリュを打ちながら登攀し、最後の抜け口の氷は薄く
緊張が走りながらも乗り越し、無事登攀を終える

1410〜1430セカンドKTC
36号は、抜け口の右にある太い木にビレイ支点をセットし、セカンドをぐいぐいフォロー


「F3(三の滝)」を見学
時間があれば登攀したかったけど時間がなく今回はパス
しかしF2の抜け口には大量のデブリがゴロゴロ落ちていた・・・
・・・もし登攀中にこのデブリが落下してきたら?
・・・と想像する・・・恐ろしいのでもうやめよう(笑)

F2の同ルートを懸垂下降
ザイル2本(60m)をつなぐとピッタリ1回の懸垂下降(便利〜♪)
※ザイル50mだと2回に分けて下降する必要があるだろう

1540取り付き部に帰還
1600奥の院
1730駐車場〜コンビニ〜
1830湯ッくランドで夕飯&温泉
2300消灯



★2月12日(日)
0430起床、朝食
0530温泉、駐車場発
0600スキー場駐車場、着
0615出発
0730奥の院、着
「左岸壁左ルート」を登攀する473号たちとここで分かれ「ロットの滝」へ
0800「ロット滝(不動前の氷瀑)」着

★【1P目】(30m)
0830〜0930リードKTCリーダー
70〜85度の下部をタンタンと登攀すると、いっきに傾斜がゆるくなる
左の岩壁にあるアンカーボルトとアイススクリュを2本を使用し、そこでビレイ点をセット

0930〜0950セカンド36号
快適な登攀だ♪・・・自分のレベルに近いのかもしれない(楽)

★【2P目】(25m)
1000〜1110リード36号
右斜め上に登りながら、ルートに悩む・・・
左の短めの90度10mを登るか・・・右の85度15mの長めを登るか・・・
・・・アックステンションでレストしつつ
左の氷柱を登攀しようと決める

アイススクリュは、ビレイ点で2本使用中、トラバースで2本使用済みであり、2P目のこのクライミングで、あと使えるのは7本だ・・・ルートを見上げる1本、2本・・・4本・・・ん〜〜っと
・・・スクリュ・・・足りやへん・・・よな(泣)
でも登りたい

しょぼい自分はアックステンションを多用しながら登攀
やがて手持ちのアイススクリュが・・・7本・・・6本・・・・・・・3本となる・・・
でも、垂直部はあと5mはあるだろう
それに、その上部がどうなっているかも見えず不安だ(悩)

とりあえず・・・目の前にアイススクリュをセットし、足元のスクリュを回収(幸)
これを2度行い高度とスクリュを稼ぎ一安心(恥)

垂直部の終わりの抜け口にスクリュをセットし、残りは2本
抜け口を微妙なバランスの中、越えるといっきに傾斜がゆるくなるが、まだ終了点まで7〜8mはある

途中、気休めの「お守りスクリュ」を1本セット

そして無事、登攀を終了した
左の安心感のある潅木にセルフビレイをセットし
「(ヤッターーーーー!!)と気持ちを込めて「ビレイ解除ーーーーーー!!」と下の相棒に叫んだ!(気持ちのいい瞬間だ)

1120〜1200セカンドKTC
回収で登り終え、2人でいつものハイターーーッチ!!


上部の氷瀑を見学し、同ルートを懸垂下降(50m)
1240取り付き部

1300奥の院で4名集合、下山
1430駐車場
1500湯ッくランドで温泉
1600出発〜夕飯〜
2230伊勢、着

天候 曇、雪
過去天気図(気象庁) 2012年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ここから右へ遊歩道がある
ここから右へ遊歩道がある
樹林帯の遊歩道に入る
樹林帯の遊歩道に入る
下降していくと車が通れる林道がある(冬期通行止め)
下降していくと車が通れる林道がある(冬期通行止め)
林道の後半に看板あり
林道の後半に看板あり
右に行くとロットの滝
右に行くとロットの滝
左は大谷不動尊、奥の院
左は大谷不動尊、奥の院
大谷不動尊から本流へ
大谷不動尊から本流へ
本流付近は、数字前にデブリが通過したようで、えぐれている(驚)
本流付近は、数字前にデブリが通過したようで、えぐれている(驚)
岩稜直下のトラバース・・・こんな場所に
岩稜直下のトラバース・・・こんな場所に
右に本流、一の滝が見えるが大量のデブリも見える
右に本流、一の滝が見えるが大量のデブリも見える
本流、一の滝(F1)
一の滝の取り付き部はこんな感じ
一の滝の取り付き部はこんな感じ
左岩壁、右ルート
左岩壁、右ルート
本流、二の滝(F2)の手前にある右側壁の氷瀑
本流、二の滝(F2)の手前にある右側壁の氷瀑
本流、二の滝(F2)
リードはKTC
二の滝の2P目を登攀中の36号
二の滝の2P目を登攀中の36号
二の滝の2P目を登攀中の36号
二の滝の2P目を登攀中の36号
二の滝、登攀終了(後方には大量のデブリが)
二の滝、登攀終了(後方には大量のデブリが)
三の滝には4本の氷瀑があり真ん中の2本が登攀できそうだ
三の滝には4本の氷瀑があり真ん中の2本が登攀できそうだ
懸垂降下のKTC
無事、取り付き部まで戻ってきた
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無事、取り付き部まで戻ってきた
左岩壁、左ルートと中央ルートが見える
左岩壁、左ルートと中央ルートが見える
ロットの滝を別パーティーば登攀中
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ロットの滝を別パーティーば登攀中
ロットの滝、到着
ロットの滝、到着
ロットの滝、1P目をKTCが登攀
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ロットの滝、1P目をKTCが登攀
ロットの滝、1P目の支点場所
ロットの滝、1P目の支点場所
2P目スタート
左を攻めるか右を攻めるか・・・
左を攻めるか右を攻めるか・・・
ロットの滝の終了点

奥に5m程度の氷瀑が見える
ロットの滝の終了点

奥に5m程度の氷瀑が見える
ロットの滝、登攀終了
ロットの滝、登攀終了
上部の小さな氷瀑
上部の小さな氷瀑
さ!帰ろう〜♪
ロットの滝ーーー!
ありがとーーー!
ロットの滝ーーー!
ありがとーーー!
まさにこの地図どおりのアプローチだったと思う
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まさにこの地図どおりのアプローチだったと思う

感想

★大谷不動エリアは初めて来たが、このバーティカルワールドは
奇跡とか神業を感じる大きい氷柱が数本あり感動した

★1日目に出会った男女2人組みはスキーで来たらしいが、下降し過ぎてしまい
4時間かかったそうです

★奥の院周辺には、テント泊のクライマー2パーティーあり

★奥の院から本流と左岩壁へ行く途中、雪崩れのデブリあり

★本流二の滝(F2)上部にもデブリあり

★参考
http://taimei.la.coocan.jp/ice/2004-2005/2005ooyafudou.htm

無雪期の一の滝、ロットの滝
http://www.naganoken.jp/mount/hokushin/suko/ohyasan-spb.htm

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